青髪の冒険者   作:1212

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1 プロローグ

「お願いします!!俺をファミリアに入れてください!!」

 

「ほぉ~、【アポロン・ファミリア】に入りたいだと?笑わせてくれるな‼お前みたいな田舎者が【アポロン・ファミリア】に入団できるわけがなかろうが‼」

 

「ぐっ……」

 

「ふん。二度と【アポロン・ファミリア】の門前に近付くな‼アポロン様の名に傷がつく」

 

「・・・・・すいませんでした」

 

 

 

 

::::::

 

 

 

 

「マジか、あそこの【ファミリア】がミィシャさんが紹介してくれた所だったんだけどな・・・」

 

 

少年レオン・ハーバードは唯一の肉親父親を失い英雄になるために三日前にダンジョンが存在する都市【オラリオ】に訪れたのだった。そして、レオンはダンジョンを探索するために【ファミリア】に所属しようとギルドの受付嬢ミィシャが紹介してくれた【ファミリア】に訪れていたのだった。

しかし、結果は30戦0勝30敗。しかも、どこの【ファミリア】からも門前払いをうけてしまったのだった。

 

レオンは身長が170(セルチ)を超える筋肉質の引き締まった体をしており、外見は何処から見ても冒険者に向いている体の持ち主だった。しかし、レオンはただ田舎者だという理由でどこの【ファミリア】からも相手にされず門前払いをうけてしまったのだった。

 

「はぁ〜、仕方ない取り敢えずもう一度ミィシャさんに入団希望者を募ってる【ファミリア】を聞きに行くか」

 

 

 

::::::

 

 

 

30個もの【ファミリア】から門前払いをうけたレオンは、決して【ファミリア】に入団することを諦めてなかった。

そんな諦め知らずのレオンに1人の女神が興味を持った。女神の名は「ロキ」オラリオ最大派閥の1つ【ロキファミリア】の主神だ。ロキは通常興味を持つ者は女性ばかりだったが今回は珍しく男のレオンに興味を持った。

 

「まぁ、ここで諦めてたら英雄なんてなれないしな。腐らずにいないとな」

 

「(ほぉ〜、こんな諦め知らずの子は初めて見たわ。いい体もしてる明らかに冒険者向きやし。何だがこの子がどう成長していくのか楽しみやな)」

 

ロキはレオンと通り過ぎたあと、レオンが放った言葉を聞きレオンに興味を抱きすぐ後ろを向きレオンの肩をたたき声をかけた。

「なぁ、自分ウチの【ファミリア】に入らへん?」

 

「えっ?俺?」

 

「そう、自分」

 

急な【ファミリア】の勧誘にレオンは驚きを隠せなかった。

 

 

 

:::::

 

 

 

先程まで30個あまりの【ファミリア】から門前払いをうけたレオンだったが今はそんな状況から一変していた。

ロキに勧誘されたレオンは、最初は警戒をしていた。今まで何処の【ファミリア】からも門前払いを受けていたはずの自分がいきなり【ファミリア】に勧誘されれば何かあると思い警戒はするだろう。

しかし、少しずつロキの話を聞いていくとレオンの警戒心は段々と弱まっていきこのチャンスにかけてみようと思いロキの勧誘を受けることにした。

 

「(・・・・・・やっぱ、この人何処かの【ファミリア】の主神だよな絶対。でも何処の【ファミリア】の主神だ?朱色の髪の毛に糸目か確かそんな特徴を持った神様がいたんだけどなぁ〜思い出せないんだよな)」

 

レオンはロキの朱色の髪の毛と特徴的な糸目を見て何処の【ファミリア】の主神かと思い出そうとしていた。

 

「ほら、着いたで。ここがこれから自分が住むところや」

 

レオンがロキを思い出そうとしていると、突如ロキが立ち止まった。ロキが指を差した建物を見てレオンは氷づいた。

 

「えっ、【黄昏の館】か?」

 

「ん?確かにそうやけど?なんや自分もしかしてうちのこと知らへんのか?」

 

「【黄昏の館】に住んでる【ファミリア】といえば、【ロキファミリア】か。ってことはあんたは・・・・・・」

 

「おっ、思い出したみたいやな。そうウチは【ロキファミリア】主神ロキたんやで、気軽にロキたんと呼んでな〜」

 

「ハハハッ、マジかよおい」

 

目の前のにある建物があのオラリオが誇る最大派閥の【ロキファミリア】の【黄昏の館】。そして目の前にいる女性が【ロキファミリア】の主神ロキ。この2つの出来事にレオンの頭はついていけず、ただ笑うしかなかった。

 

 

 

:::::

 

 

 

「ってことで、フィン新しい団員スカウトしてきたで〜」

 

「・・・・・・ここが【ロキファミリア】の【黄昏の館】で、この人が主神のロキ様。ハハッなわないか。ただの俺妄想だろう」

 

「ねぇ、ロキなにやら後ろの子の焦点が定まってない気がするだけど、君はこの子を連れてくる時この子に何をしたんだい?」

 

「いや、ウチは普通に勧誘したつもんやったんだけどな」

 

「君の普通は僕たちにとっては普通じゃないっていつも言ってるだろう」

 

「まぁ、落ち着けフィン」

 

ロキがフィンにレオンのことを紹介していると、ロキの後ろにいるレオンの目は明後日の方向を向いており焦点がしっかりと定まっていなかった。

ロキのあっけらかんな態度に少し怒りをおもて出したフィンをリヴェリアが宥めた。

 

「ハッここは!?」

 

そんなことをしているとやっとレオンが正気を取り戻した。

 

「うん?どうやらやっと正気を取り戻したようだな」

 

「あぁ、そうみたいだね」

 

「やっと正気に戻ったみたいやな。じゃ早速【恩恵】でも刻むとするか」

 

「・・・・・・本当に入団していいんですか俺なんかが?」

 

「何、ネガティブになってる自分?さっきまでの諦め知らずの自分は何処にいったんや?」

 

「はぁ~、まぁ、取り敢えず君の名前を教えてくれるかな?」

 

「あっ、はい。自分はレオン・ハーバードって言います」

 

「じゃ、レオン今まであったことを話してくれるかな?」

 

「あっ、はい」

 

レオンはフィンに促され今まであった出来事を包み隠さずフィンに説明した。まず唯一の父親を亡くし冒険者になるためにオラリオにきたこと。オラリオに来てから入団者を募集していた全ての【ファミリア】から門前払いを受けてしまったことなどを話した。

 

「ん?レオン。君は入団者を募集しているファミリアから門前払いを受けたと言ったね」

 

「は・・・はい、そうですけど」

 

「それじゃ、おかしいね」

 

「確かにそうだな、私達(ロキファミリア)も入団者は募集していたはずなんだがな」

 

「えっ、でも、ミィシャさんが書いてくれたこの紙には【ロキファミリア】の名前はなかったはずなんですけど」

 

「・・・・・どれ、見せて見ろ」

 

リヴェリアが言うには【ロキファミリア】も入団者を募集していたらしい。しかし、レオンはミィシャが書いた入団者を募集している紙には【ロキファミリア】の名前は書かれていないと言った。

 

「確かに、【ロキファミリア】の名前は書かれていないな」

 

「確か、レオンを担当したのはミィシャやろ?なら、あの子が書き忘れたんやろ」

 

「えっ、そうなんですか?」

 

「う~ん、確かにあの子は忘れっぽいところはあったし、あり得ないことではないかな」

 

「まじかよ・・・ミィシャさん・・・」

 

どうやらミィシャは忘れっぽい性格の為紙に【ロキファミリア】の名前を書き忘れたらしい。

 

「さて、話を戻そう。君は何のために【ロキファミリア】に入団したいんだい?」

 

「それは、英雄になりたいからです」

 

「命の危険があってもかい?」

 

「はい。英雄になりたい奴が一々自分を命を大事にしていたら英雄になんかにはなれませんから」

 

「そうか、それが君の答えなんだね」

 

「はい、そうです」

 

「分った。では、入団試験結果を伝える」

 

「えっ、これが入団試験だったですか!?」

 

「そうだよ。ではレオン・ハーバード君。君は【ロキファミリア】の入団試験に合格だ」

 

「えっ、本当ですか?」

 

「あぁ、これからよろしくね。レオン」

 

「はい、よろしくお願いします‼」

 

こうして、レオンは無事に【ロキファミリア】入団試験に合格し、晴れて【ロキファミリア】の一員となったのだった。

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