暖かい目で見てやってください。
12月31日23時59分、大晦日の日本国。もうすぐ新年になろうか、そんなときでも平時と変わらず飛び続ける一機の巨大な飛行機NLAC-2-04*1の中、その搭乗員待機室で一人の男がぼやく。
「はぁ~今年こそは神社で鐘を撞きたかったんだが」
そこに隣の携帯ゲーム機で遊んでいた女が突っ込む。
「堂上先輩、神社に鐘はありませんよ…それに、先輩には一緒に撞いてくれる彼女もいないじゃないっすか」
「神城そう言うのを一言余計だと言うんだ」
そう二人がいつものように軽口を叩いていると上官の黒原三等空佐が慌てた様子で呼びかける。
「堂上、神城、緊急事態だ。今すぐ作戦会議室に来てくれ」
「ハッ...いつになく焦ってますね、隊長」
黒原は神城の質問に答えることなく進んでいく。
こいつは大事になりそうだ、二人はそう顔を見合わせた。
数時間後、三人はF-3戦闘機に乗り偵察飛行を行っていた。
神城が眼下に広がる自らが見てきた物より数倍広い地上を見て呟く。
「ホンッッッッと広いっすね」
「何度同じセリフを言うんだ...もう10回目だぞ」
「まあまあ、いいじゃないか。俺だってこんな光景...あっ!」
黒原が何かに気づき声を上げる。
「1時の方向!光が見えるぞ!」
「あの辺りに陸地はなかったはず...マジっすか」
「こちらオスカーリーダー、人工物らしき灯りを発見」
『こちら管制了解、接近し観測を行え』
「オスカーリーダー了解」
三機は管制の指示に従い高度を下げ灯りの元に向かう。
その頃首相官邸会議室では大騒ぎになっていた。
何しろ前代未聞の事態が起こっているからだ。
「さて、一体何が起こったんだ?」
首相の疑問に防衛大臣が答える。
「今日0時から現在にかけて有線、無線その両方で海外との通信が取れません
並びに人工衛星の消失、観測できる天体及び水平線の異常等々が報告されています」
「それはつまり...我々はどうすればいいのだ?」
あまりの出来事に現実を認識出来ない首相が狼狽える。
「偵察に出した戦闘機が都市を発見しています。
彼らとの交渉を進めるべきでしょう」
「そうだな...国内の状況はどうだ?」
「食料、電力事情は問題ありませんが各種資源は5年が精々でしょう。
海底資源の採掘も進めていますが…それだけではどうしても取れない資源があります」
「新天地にそれがあるといいんだが」
経産相の言葉にそう首相が呟く。
航空自衛隊所属の全翼空中空母。全長563m、全幅1,700m
20基の原子力推進ターボファンエンジンによって飛行する。
空母としての機能のほか原子力から生み出される莫大な電力により12門の空対空レーザーを装備しさらに多数のミサイルを発射できる。
現在日本にある機体は航空自衛隊が4機、在日米軍が一機、在日国連軍が一機の計6機
04番機の愛称は「らいちょう」
うわっ…私の文章力、低すぎ…?
感想(批評も)お待ちしてナス!
ギャグ的文章の可否
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ええやん(可)
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ままええわ(どちらかといえば可)
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ま、ええんとちゃう?(どちらでもない)
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ちょっとね...(どちらかといえば非)
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駄目です(非)