未来日本国召喚   作:得になし

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戦闘シーン難しい...難しくない?ライダー助けて!


1対4000 2

クワトイネ公国領海にて

 

ロウリア海軍クワトイネ公国侵攻部隊の長、海将シャークンは旗艦「ナタリー」の船上で自らの指揮する艦隊を熱い視線で眺める。

四千隻にもなろうかという大艦隊、文明圏の本格的な砲艦には敵わないかもしれないがこれだけの船を一度に指揮するのは後にも先にも自分だけだろうと少し得意になる。

 

「公国の連中は怖気づいてしまったようですな、一隻も来ませぬ」

「今頃奴らは降伏文書の文面を考えているのではないか?」

「はっはっは!マイハークに上陸した時の奴らの顔が見物だ!」

「ちくわ大明神」

 

シャークンの気の緩みが反映されたのか参謀達が分かりやすく慢心する。

 

(やれやれ圧倒的すぎるのも考え物だな、てか誰だ今の)

 

「こらこら、あまり油断しすぎるのもいかんぞ?大軍が寡兵に負けた例など歴史には山ほどあるのだから」

 

「...はっ!申し訳ありません!」

 

そう彼が参謀の気を引き締め直し、テーブルに置かれた海図に目を通そうとしたところ、マストの見張りから警戒の声が飛ぶ。

 

「1時の方向、不明な飛行物体を発見!飛龍じゃない!なんだあれは!」

 

その報告を聞き楽勝とはいかない、そう直観で感じた彼は机から顔を上げた。

 

 

 

同領海上CH-67機内

「にしても本当に凄いな!この機体は!」

 

「それほどでもある...がしかし、君の魔法のほうがすごいよ!」

 

「いやいや、私など序の口、本職の魔導士には敵わないよ」

 

元々探求心溢れるブルーアイと装備庁から国連軍に出向した櫻間、すっかり意気投合した二人は少し話すと即ため口で話す仲となっていた。公務中なのにそれでいいのか

そこにパイロットの声が掛かる。

 

「まもなくロウリア艦隊上空です」

 

「来たか」

 

二人は雑談をやめ仕事モードに移る。

 

「手筈はさっき説明した通り、警告を発しそれでも侵攻を止めない場合『リョコウバト』の対空レーザー砲を流用し敵艦の帆を焼く。基本対空用ではあるが同じ装備は護衛艦では対ボートでも使われる、問題ないだろう。それでもお帰り願えないならば...心苦しいが船体を最大出力で攻撃、搭載機も全機出撃する。」

 

「あぁ問題ない、それで攻撃はいつ頃なんだ?」

 

「『リョコウバト』が水平線から顔を出した時だ...私としては彼らが隕石でも落として来ないかが心配なんだけどね。如何せん私たちにとっては未知の敵だ」

 

「ないない、それが可能なのはそれこそ神ぐらいだよ」

 

「だといいんだが」

 

櫻間は未知の敵との戦いに気を引き締める。

 

 

 

 

その頃ロウリア艦隊は弓の届かない高空から大音量で騒ぎ立てるCH-67に苛立っていた。

 

「警告する。こちらは国連軍クワトイネ・ロウリア国境監視隊である。貴国艦隊はクワトイネ公国の領海を侵犯している、速やかに転進しロウリア王国領海へ引き返せ。引き返さない場合武力行使を開始する。繰り返す…」

 

「今更引き返せるか!そんなことしたら国王に怒られちゃうだろ!」

(目障りだな...魔道部隊!ヤツを撃ち落とせ!)

 

「はっ!」

 

シャークンの命令を受け魔道部隊が続々と()()()()()いく。その数1000、時速60kmという日本側にとっては原付ほどの速度だが圧倒的な数と魔法弾に恐れを抱いたのか徐々に遠ざかっていく。

 

(行ったか...しかし落とせなかったのが残念だ)

 

そう思った彼は通信士に声を掛ける。

 

「本部に上空支援を要請しろ。我未知の飛行する敵に遭遇、艦隊直掩魔導士による撃墜は不可能。ワイバーンの支援を求むとな」

 

その命令を受け通信士が魔信を打ち終わったその時、艦隊最左翼の数隻の帆が唐突燃え出す。

 

「何事か?!」

 

そう彼が驚き咄嗟に周囲を警戒すると水平線上から途轍もなく大きい物体が顔を出していることに気づく。

 

「なんだ...あれは...」

 

その間にも帆を焼かれ脱落する船が十隻単位で増えていく...

人知を超える攻撃に絶望するシャークンの頭上からあの忌々しい声が聞こえる。

 

「回頭しクワトイネ公国領海から立ち去れ。これが最後の警告だ」

 

自分を不安げに見つめる数十の瞳に目をやり、彼は暫し黙考したあとに言う。

 

「転進だ...恐らく船の帆を焼いているのは『あれ』だ。ワイバーン部隊を向かわせ排除ができてから侵攻する。」

 

シャークンの命令を受け全艦一斉に回頭する。すると頭上の飛行物体からの警告が止み攻撃も止まる。

安堵しつつ接近し巨体を見せつつある『あれ』もといリョコウバトを撃滅するすべを考えているとワイバーン部隊が見えてくる。

 

(頼む...!あれを落としてくれ...!)

 

 

 

希望は儚く散った。

 

 

 

 

 

 

CH-67機内

 

(やべぇ全然分からん)

(えっ?何?アレ?聞いていたけど突然帆が燃え出すわワイバーンが急にフラフラとふらついて海に落ちるわ...どう説明すりゃいいんだ...)

 

どこぞのフレンズのような顔をするブルーアイにさもありなんという顔で櫻間はポットから紅茶を出し進めながら聞く。

 

「どうだったかい?」

 

「わかんないや!」

 

「ははは、だろうね。あれはレーザー光の熱を使ってだね。ほらここに虫メガネと黒い紙があるじゃろ?これをだね...」

 

櫻間は投げ出した声の主に解説をする。

 

「母機への着艦アプローチに入ります。ご注意ください。」

 

やけにパイロットの声が大きく聞こえる。ブルーアイはぼんやりとそう思った。




才能を下さい

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  • ままええわ(どちらかといえば可)
  • ま、ええんとちゃう?(どちらでもない)
  • ちょっとね...(どちらかといえば非)
  • 駄目です(非)

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