中央暦1639年4月3日ロウリア王国東方討伐軍先遣隊―本陣
「う~ん?」
将軍パンドールは悩んでいた。
事前の情報と違い、ギムの町に壁が出来ていたのだ。
斥候を出し壁の詳細を知ろうにも、全員未帰還という始末。
はっきり言って判断材料に欠けていた。
「諸侯らはどう思う?」
「見せかけではないでしょうか?」
「・・・・・」
「クワトイネ軍恐るるに足らず!我らの剣の錆にしてやりましょうぞ!」
様々な意見を聞こうと参加諸侯に意見を聞くもこれといった意見は出ない。
(まさか侵攻した海軍がやられているという噂が本当だったとしたら...いや、まさか)
ふと浮かんだ不安を頭から追い出し、彼は諸侯に声をかける。
「明日、明朝に仕掛ける。諸侯らは各々陣に戻り、戦支度をされよ」
「ははー!」
その会話を盗み聞きしていた昆虫型ドローンに気づかずに。
翌日明朝
日の出直前、小高い丘に陣取り眼下に並ぶ精強な兵士の行軍を見守る導師ワッシューナ、無いはずの防壁という不安要素はあるもの兵の士気は高く、負けるはずがないと高を括る。
「ワッシューナ先生!魔導部隊の準備が整いました」
そう報告する部下の軽く手を上げ答える。
進軍を開始し少したったとき、異常が起こった。
火矢を射掛けてもうんともすんとも言わなかった防壁、その上のバリスタモドキが最前線の兵があと10mいくかいかないかのところで突如としてロウリア軍の方を向き、滝のように水を噴き出す。
「なにが起こった?!」
その答えはすぐに分かった。
「うわぁ!滑る!」
「助けてくれぇ!」
その砲は前線を崩壊させた後、まんべんなく軍に水をかけ続ける。
間髪入れずに壁の向こうから礫が飛び、軍の後背に落ち煙を噴き出す。
「目が、目がぁ〜!*1」
「熱ゥい!*2」
「コエガキコエル*3」
あらゆる所から阿鼻叫喚の声が上がりもはやロウリア軍は軍としての機能をほぼ喪失し烏合の衆と化している。
「クソッ!奴らめ...」
そう彼は毒づくと飛行術式を展開し敵陣に向かう。
味方の頭上を通り過ぎ、壁の向こうが視界に入る。
そこには白い甲冑は着た一団が見えた。
「死ねぇ!」
全力の火炎魔法を叩きこむ。
それは吸い込まれるように敵に進み、命中する。
「やったか?!」
が、しかし炎が消えた後に見たのは無傷で指示を出す敵だった。
指示を出された敵が箱状の何かを構えると小さな物体が射出されこちらに向かってくる。
(そんな...)
それが腹に直撃したワッシューナは消え入る意識の中、そう思った。
「やはり死者は避けられないか...」
戦闘終了後、報告を聞いた三橋はつぶやいた。
「ま、こっちはけが人も出なかったし上出来じゃないか?」
「まぁ確かにそうだな」
「にしてもあの魔法使いには驚かされたよ。まさか機動隊に攻撃を加えれたなんて」
「あぁDD*4がなかったら面倒なことになってたろうな」
「誤算だったのは機動阻止システム*5で馬が骨折したことだな。今夜は馬刺にするか」
「HAHAHAHAHA!悪くないな!」
Qなんで無策で突っ込んでくるの?
A作者(私)がアホだったから
Qワイバーンは?
A王都防衛の為に引き返しました。
(作者が忘れていた)
ギャグ的文章の可否
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ええやん(可)
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ままええわ(どちらかといえば可)
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ま、ええんとちゃう?(どちらでもない)
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ちょっとね...(どちらかといえば非)
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駄目です(非)