「んぅ...?」
窓辺から柔らかな光が降り注ぎ、私の顔を照らす。もう朝か...なんて考えつつ、布団でモゾモゾしていると冷たい空気が、私の鼻を撫でた。
「うぅ...さぶ...」
反射的に首から上を布団の中に入れ込んで、目を瞑ってしまった。最近の冷え込みはハッキリ言って異常だ。マトモに布団から出る気にもなれないほどに寒い。もう5月なんだがなぁ...。あーさむい。
「んー...ふあぁぁ...ふぅ...」
とは言え、うれしいことにやるべきことは朝っぱらから大量にある。シアワセダナー。...嫌々のっそりと、年老いた亀のように布団から首を出す。さて、親愛なる掛け布団との別れは惜しいが、いつまでも横になってる訳にもいかない。寝ぼけ眼を擦りながら上体を起こして、一つ大きめの欠伸を.....よし、目ぇ覚めた。
せっせと布団を畳み部屋の隅へ寄せておく。今日は寒いだけで特に雪が降っている訳でもないし、天気も雲一つ無い快晴だ。後で干そうか、なんて考えながらテキパキとその他身支度を済ませていく。
「今日はアレとアレと..あとアレもか...」
部屋の襖を開き、まず自分のやらなければならない事にサッと優先順位を付ける。
「まぁ、いつも通りでいっか」
廊下が軋まない程度の急ぎ足でとある <部屋>まで向かう。最近になって<コレ>を起きてから最初にやってた方が良かったなー、なんて思うようになり今までを思い返す。うん。面倒なことを後回しにするのはいけない。
そんなことを考えながら歩いていると、件の部屋の前に着いた。ガッ、と襖に手を掛け一気に開ける。
「起きてください、紫様」
忙しい一日が今日も始まる。
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...しばらく待つが返事は無い、まぁいつも通り
「紫様、朝ですよ」
...布団の中から応答は無い、まぁそんなに珍しいことでもない
「早く起きないと、ご飯冷めちゃいますよ」
まぁ、まだ作ってはいないが
...もぞっ
...現金な人だなぁ、いや妖怪か、なんて思いながら部屋に背を向けて最後に一ついい放つ
「藍より起きるの遅かったら、朝ご飯抜きですからね」
返事も聞かずに私はツカツカと歩き出す、仏の顔もなんとやらだ。作ってもいない朝食を人質にするのはどうかと思ったが、起きないのが悪い。妖怪の賢者と言えど、腹の虫には勝てないらしい。後ろからドタバタと慌てたような音が聞こえるが、気にせず台所に向かう。さぁて今日の献立はどうしたものか...。
在り来たりな始まりでしたねぇ...
一応連載?予定ですので、そういえばあれ...なんて感じで覚えていれば、また見に来て貰えるとありがたいです。