「「「「かんぱーいっ!!」」」」
妖怪に亡霊や妖精、そして人間の少女達が声高らかに言う。各々酒で満たされた器を持ち喧騒を肴に次々飲み干していく。...皆が楽しそうだ。
「...白、ちょっと良いかしら」
「...私もちょうど話したかったんですよ、霊夢」
...ある妖狐と巫女を除いて
私は今、霊夢と一緒に神社の居間で机を挟んで座っている。境内では、色んな種族の呑んだくれ達が騒ぎ立てているところだ。
「ねぇ、いくらなんでもおかしいと思わない?」
「...そうですね、明らかに異常です」
二人はいくつかの不信感を抱いていた。原因は宴会、今も外で行われているどんちゃん騒ぎ。
「7月に入ってもう4度目よ?...それなのに皆なんにもおかしいなんて思ってない」
そう、あの日妹紅さん達に聞いた梅雨明けを祝う宴会。それを皮切りに三日間置きに宴会が行われている。
「これは異変よ!絶対にそう!」
「...その心は?」
「勘!」
立ち上がり自信満々にいい放つ霊夢。...勘と言われるとなんだか信憑性に欠けるが、今回は当たっているだろう。
実は、人里でも誰が始めたか分からない宴会が何度も開かれているそうだ。慧音先生も参っているようだった。...ただ
「一体何の為にこんなに宴会を?」
「...それは、そのー...あ、あれよ!酒が呑みたいっていうどっかの酒好きが...」
そう、動機がわからない。一体誰が、何の為に終わらない宴会を、この異変を起こしているのか。
今までの異変にはどれもある程度は動機、目的があった。例えば紅霧異変。紅魔館の主、レミリア・スカーレットが自らの弱点である日光を遮る為に紅い霧を発生させた。例えば春雪異変。冥界の女主人、西行寺幽々子が西行妖という妖怪桜の開花の為に幻想郷の春を集め、終わらない冬が続いた。
私も少し困っている。藍や橙も宴会にでずっぱりなのだ。いくら妖怪とは言えそんなに何度も酒を呑んでいては体に悪いだろう...。だが、気が付くと宴会に参加している。見えない何かがそうさせているような...そんな感覚。紫様は最初の宴会には私用で来れず、その後も姿を見ていない...。
「とーもーかーく!異変であることは火を見るより明らかなんだから!さっさと元凶ぶっ潰して異変解決よ!」
...なんだか頼もしく見えてきた。霊夢、こんなに立派になって...私は嬉しいよ。
「こう何度も宴会されると後片付けが面倒なのよ!毎回毎回!」
おい、それでいいのか博麗の巫女
こんな感じですかね、はい。そういえば、活動報告にてお知らせがあります。良ければ目を通しておいて貰えると...それでは、また読んで頂ければ幸いです。