私は闘うのが好きだ。鬼として産まれ持った性、だろうか。強い奴となら尚の事良い。...紫のやつ、分かってて言ったのか?あれだけ骨のあった藍より強いって、アタシと良い勝負するって、そりゃあ
私の〝鬼〟が黙ってらんねえよなぁ...
...好奇心は猫を、いや、狐を殺す...とでも言えば良いのか。ほとんど殺気と変わらない。
「...藍には劣りますよ」
「嘘つけ、アイツがそんなしょうもない嘘つくかよ」
元来、鬼という種族は闘争の中に生きる。妖怪の中で最強と言って差し支えない。
「闘え、と言われてもこちらとしては挑む理由も「三日置きに開かれる宴会」!......貴女が?」
会話を遮った言葉に少し驚く。
「アンタは元凶の私を倒し、異変を止める。...理由はソレだよ」
「...異変を解決するのは人間の「まあ、もうしばらく宴会続きってのも悪くは無いと思うが...」...!」
またも遮られた私の言葉。それと同時に鬼の少女は霧のように消えた。
「アタシは神出鬼没だ。...次いつ会えるか分からんぞ?」
「!...何が言いたいんですか」
いつの間にか私の真後ろに立つ鬼の少女。
「アンタが闘うって言うなら逃げも隠れもしないよ、博麗の巫女から」
...おそらく、霊夢ともやる気だろう。この鬼が今みたいに自由に姿を消すことができ、本気で異変を続けようと言うなら...こんなことしない。私とやり合う為の口実だろう...。でも、万が一を考えると...
「...受ける他ないでしょう...」
「いいね、物分かりが良いやつは嫌いじゃない」
強いって言うなら尚更な、と言い私の正面に立つ。
「さぁて、アタシでも無理言ってるってのは分かってる...そんな訳で...」
両腕を開き、言い放つ。
「先に一発、蹴りでも拳でも、なんなら妖術だって良い。譲ってやるよ」
かなり余裕があるらしい...なんというか、鬼って皆こうなんだろうか...。さて、やるとなったからには全力だ。
「それじゃあ...」
「お、なんだなんだ?」
私は前のめりにしゃがむ様に両足を折り畳み、つまさきに力を込める。おそらく、今出せる一番〝重い〟一撃はこれだろう。
両足の力を真下に打ち出す、と同時に私自身を〝軽く〟する。気が付くと、視界が白に埋め尽くされる。...?...あぁ、雲の中か。少し跳び過ぎたかな?まあ鬼相手ならこれくらいでいいかな。
少し身体を〝重く〟し、雲から抜ける。眼下には森と、先程まで私がいた開けた場所。...このまま落ちて大丈夫そうかな。
私がしようとしているのは平たく言えば、踵落とし。大事なのは〝重さ〟と速度。結果は後から着いてくる。
さて、これで決まれば良いけれど...私は私を〝重く〟した
白が持っている能力は、重さを変える程度の能力です。概念的な重さを変えることもできるので、重症が軽症になってた訳ですね。それでは、また読んで頂ければ幸いです