「...いつ振りかな」
ふと、口を突いた言葉。私は今、一人闇夜に人里の近くにある森の中に立っている。時間はもう日付も変わって少し経った。静寂が耳に痛い。
...さて、今日は紫様の命で〝仕事〟が一つ。最近になってめっきり無かったのだが...平和に越したことは無いんだけれど。
標的を探し、しばらく森を歩いていた。...そんな中、ばったりと遭遇することになった。...そうですか、紫様はコレを知っていて私に来させたんだろうか。
「...はあ、いい性格してるよホント」
『...貴様、誰ダ』
目の前に居たのは化け狐、私の嫌いなモノ。
ここ、幻想郷には外の世界で忘れられた妖怪やら何やらが紛れ込む。大半は物分かりの良いヤツなんだけれど...。こういう話の通じない生粋の人喰いの化け物もいる。
ソレの掃除。式神である私の仕事。
「...手短に行きましょう、あなたはここ、幻想郷で何がしたいですか?」
『人ヲ喰ラウ、ソシテコノ地ヲ我ガ物トスル』
...そう
『...貴様、スキマ妖怪ノ式カ...尾ヲ持タヌ妖狐トハ...滑稽ダナ』
くっくっ、と嘲るように嗤っている
『我ハ八ツノ尾ヲ持ツノダ...コノ地デ人ヲ喰ライ、イズレ九尾トナル...ソシテ管理者ヲ殺ス』
静かに佇む
『無論、式ノ金毛九尾モロトモナ』
......
『貴様ノヨウナ者ニ用ハ無イ...喰ラワレタク無ケレバ消エ「もういいよ」ッガァ?!』
私は化け狐周りの大気を重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く「白、もう終わってるわ...」重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く重く「...白」重く重く重く......?何か呼ばれた気がした。
「......紫様?」
「......もう、構わないわ。白」
「?」
振り返ると、スキマを開きその縁に腰掛ける紫様が私の肩に手を置いていた。...構わない?何が?...私は顔を元に戻す。
そこにはもう原型の無い肉塊が周りを紅く染めていた。足下の地面がかなり陥没している。...あぁ、そうだったっけ?私はチカラを解く。ひとまず仕事は終わった。
ふと、視線を感じる。目をやると、見覚えのある少女がいた。宵闇の妖怪...だったかな。
「ソレ、食べてもいーか?」
「えぇ」
適当に返しておく。それを聞いた少女は肉塊へ一直線、後処理の手間が省けた。さてと
「紫様、帰りましょうか」
「...そうね」
明日も朝から家事があるしね
こんな感じです。投稿に関してまた活動報告の方、一ヶ月だとかのヤツに書いてますので、良ければ目を通して貰えれば...それでは、また読んで頂ければ幸いです