「......あっつい...」
そんな言葉が口から漏れる。...ここ幻想郷にも、本格的な夏が来た。
さて、紫様にちょっとしたお使いを頼まれ、人里でその用事をたった今済ませて来たんだけれど...煌々と輝く日の光をこんなに煩わしく思ったのは今年に入って初めてである。
今、私は少し暑さに当てられてしまったのもあり、湖の畔にある樹に背中を預け座り込んでいる。水辺に木陰と、涼むには最適な場所だ。生い茂る木々の合間からは紅々とした館が見える。
空を見上げる。...太陽は天辺を越え、少し傾いた辺り...1日で一番暑い時間だ。...しばらくここで休んでおこうか。
ふと、視界の端に光弾が映る。ん、湖上で弾幕ごっこをやっている先客がいたようだ。...今は余り見る気も起きない。...一眠りでも「あっ!ちょ、危なーい!!」...はい?
「なにがーっへぶっ?!」
危険を報せる声を聞き、そちらに目をやったその時、何かが飛んで来た。腹部に直撃。...変な声出た。一体なにが......?...子供?...いや、妖精...かな。青い髪の少女が、私の足の上で目を回している。...なんかひんやりする。
「...きゅ~...」
「チ、チルノちゃん!...あっ、だ、大丈夫ですか?」
「ん、...えぇ、私は特になにも...」
「えへへー...ちょっとやり過ぎちゃった...」
飛んで来た妖精を心配するように、おそらく友人?の緑色の髪をした妖精が近くにやって来た。こちらに気をつかって声を掛けてくる。遅れて、...あれ、見知った顔だ...日傘を持った金髪少女が申し訳無さそうな感じでやって来た。
「...あれ?...貴女は確か...見たことある!」
「フランちゃん、知り合いなの?」
「時々、紅魔館にお邪魔する位ですよ...」
確かレミリアさんの妹さん。...名前が、フランドール、さんだったか...実際に話すのは初めてだ。...というか、それよりもだ...
「...この子は...どうしましょうか」
「「あ」」
気絶した子に膝枕をしたまま、こうなった経緯を聞いた。...どうやら、弾幕ごっこでフランさんがやり過ぎてしまい、チルノさんがここまで吹き飛ばされてしまったらしい...。
「...そうだったんですか...びっくりしましたよ...」
「...えへへー...」
「あ、ご、ごめんなさい!白さん!」
「構いませんよ、悪気があった訳でも無いでしょうし...」
舌を出して可愛く誤魔化そうとしている...のかな、フランさん。それを見た、大妖精さんが頭を下げる。...まぁ、ホントに大丈夫なんだけどね。それに...
「...まぁ、起きるまで待ちましょうかね...」
ひんやりしてて気持ちいいし...
こんな感じです。活動報告にてお知らせがあります。良ければ目を通して頂けると...また読んで頂ければ幸いです