「すいませーん、みたらしあと5本追加で」
「あいよ!」
「...よく食べるなぁ、白」
次々と私のお腹へと吸い込まれて行く団子達を見送りながら、慧音先生が半分呆れたような調子で言う。
「む、ほぉーふぇふはへ?」
「ちゃんと飲み込んでから返事しないか、行儀が悪いぞ」
...今朝のやり取りを思い出し、黙ってお茶を口に含み、団子を流し込む。
「んっ、ふぅ...いやぁこんなに美味しいなら、いくらでも入っちゃいますよ」
「そうは言ってもだな...」
慧音先生の視線が、私が平らげた団子の串と皿へ移る。...確かに少し食べ過ぎたかも、えーと、ひぃふぅみぃよぉ......40?!え、そんなに食べたの私、怖っ。
「はい、みたらしお待ちどおさん!」
「ありがとうごさいます、あとお茶のお代わりもお願いします」
「あいよ!いやぁ、嬢ちゃん気持ちの良い食べっぷりだねぇ!見てて気分が良いよ!」
「ふふっ、ここのお団子が美味しいからですよ」
「おっ、うれしいねぇ!」
まぁ、頼んだ分はしょうがない。店主の方にそう言い、受け取った団子を頬張る。んー、甘い、美味しい。
「はぁ、まったく...ところで、少し気になる事があるんだが...」
幸せそうに団子を咀嚼していると、慧音先生にそう投げ掛けられた。
「ここ最近の寒さは流石に異常じゃ無いか?もう5月になると言うのに、雪が降る日もあるくらいだ」
うんうんと頷きながら話を聞く、甘い。
「人里では、この状況を〝異変〟じゃないかと疑う声もいくつか挙がっている」
異変、か。基本的に妖怪達が故意に引き起こす普通では説明がつかない現象。これだけ冬が長引いているんだ、無理もない。とは言え、人里では何かある度に異変だ異変だ、と騒ぐ事も珍しくない。最近魚がほとんど獲れなくなっただの、風邪を引く子供が多いだの、何でもかんでも異変のせいにしたがる。
そんなにしょっちゅう起こって堪るか。事後処理は私達がやるんだぞ。私と藍の胃がいくつあっても足りん、ただでさえ団子でいっぱいな胃が。
...とは言うもののだ、確かに少し、いやかなり変だ。今回は異変と言って差し支え無いだろうなぁ、多分。あー、おいし。
「私もおかしいと思っているが、まだ霊夢も動いて無くてな...」
店主からお茶のお代わりを受け取り、飲みながら話を聞く。
「良ければ少し、異変について調べてみてはくれないか?」
半分ほど飲み終え、口を開く。
「それは出来ませんね、異変を解決するのはあくまで人間ですから」
わざと少し妖気を漏らし、微笑みながらそう言う。
「!...そうだったな、野暮なことを聞いた、すまない」
「いえ、先生も少し心配なのでしょうから、しょうがないことですよ」
ご馳走さまです、と店主に言い腰を上げる。お代は座っていたところに置いておけば良いだろう。
「まぁ、紫様にも伝えておきますからご心配なく、誘って下さってありがとうございました」
「いや、付き合ってもらって悪かったな。それじゃあ、またな、白」
ぺこりと頭を下げ団子屋をあとにする。さぁて、お腹も膨れたし買い出しに行こう。
...今度藍も連れて来よっか、お団子
甘いものは別腹ですから、えぇ。まぁ基本的に日常系ですし、戦闘シーンを言語化するの苦手なので弾幕ごっこはしないかなぁ...のんびり書いて行きますので、また見て頂ければ幸いです