「そんで、どーしてこんなとこにスキマの従者がいるんだ?」
「ん?あぁ、それはですね...」
私は寝ている橙の方に目をやる。
「藍の式神なんですよ、あの子」
「あー、そういうことだったのか...そういや、上司みたいなモンだとかなんとか...」
「...それと、恐らく橙は異変に関してなんにも知らないと思いますよ」
魔理沙が一瞬固まる。そしてこっちに顔を向けて、マジで?、と言ってきた。私は静かに頷く。
「...そんな気はしてたぜ、まーた無駄骨かよぉ...」
どうやらここに来る前にも同じようなことが有ったらしい。まぁ、事実である以上仕方ないことだ。
「...というか、ホントはあのスキマが黒幕なんじゃないのか?ほら、四季の境界を弄くってさ」
「流石にないですよ、疑り深いですね」
「...だよなー、はぁやってらんねーぜ...熱ッ?!」
「あーあー、言わんこっちゃない」
湯呑みを持って必死にふーふーしてる魔理沙を横目に、私もお茶を注ぐ。...まぁ、異変解決に乗り出してくれたなら良いことだ、そろそろ春の陽気が恋しい。
「んー、それにしても博麗の巫女はいつ動き出すのやら...」
「ん、霊夢なら私と一緒にさっきまで異変の調査してたぞ?」
お、どうやら霊夢と魔理沙は知り合いのようだ。霊夢も異変解決のため動いてるなら、解決までそう時間は掛からないだろう。
「さっきまで?...二手に別れて調査でもしてるんですか」
「え、あー...うん、まぁそんなところだぜ」
...どうやらはぐれて迷子になったらしい。そりゃ迷い家にたどり着く訳だ。そんな話をしているとまた外から、今度は聞き覚えのある声がした。...ちょっと声色が変わったかな?
「魔ー理ー沙ー、どこいったのよー...たくアイツ」
「んぉ、この声は...」
どうやら、はぐれた魔理沙を探しているらしい。すると、魔理沙が縁側の方へ行き襖を開ける。外に出て少し周りを探しているようだったが、空を覗き込み手を振りながら声をあげる。
「おーい!霊夢ー、ここだぜー!」
「!、ってやっと見つけた...アンタねぇ!人に押し付けといて何してんのよ!」
少し声が近くなった。霊夢が降りて来たんだろう。私も縁側の方に向かう。
「悪かったって、そんであの氷精はなにか知ってたのか?」
「はぁ、特にこの異変とは関係なかったみたいよ...それにしてもなによ、ここ」
「ここは、迷い家ですよ霊夢」
「あぁ、そうなの珍しい...ん?」
どうやら異変に気づいたようだ。
「久し振り、立派になったね霊夢」
「...って、白!?」
かなり驚かれたようだ。それにしても大きくなったなぁ、なんて考えていると二人の顔を見て魔理沙が一言放った。
「え、お前ら知り合いなの?」
はい、霊夢とは古くから知り合ってたようですね。紫さんの式だもんね、そりゃ。とまぁこんなところで、また読んで頂ければ幸いです