ハイスクールD×D~終末世界のJUDAS~   作:シュレディンガーの熊

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第一話・・・捜索

最近近辺の街で大勢の人が行方不明になっているとニュースで騒がれていた

 

証拠とか痕跡が何もなく、人がふと消えたそうだ

 

この街でも既に何名か行方不明になっている人がいると警察に依頼が入っている

 

ウチの学園の生徒も既に何人か行方知れずになったらしく、会長さんや匙等生徒会が集団登下校を促していた

 

以前にも英雄派の連中が神器使い達を引き抜いていたからそれではないかと、アザゼル先生に聞いた

 

『そんな一都市に神器使いが集まってるわけないだろ。もしそんな場所があるなら俺が真っ先に捕まえてるだろうがよ?』とさも当たり前な顔をなさっていた

 

『まぁ、リアス・グレモリーの管轄内の人間をさらうことで、俺達を誘い出しているという考えも悪くはない、悪党の定番だ。だが、そのやり方はかなり回りくどいな。ぶっちゃけ今までの英雄派らしくない』とも言っていた

 

となると、英雄派とは別件でこのあたりの人はさらわれているのが高いことになる

 

修学旅行前にも英雄派の神器使い達が襲ってきて大変だったというのに、この街もやけに物騒になってきたものだ

 

気をつけてと部長に言われながらも、一般人の事件ならば関わることはないと思っていた。思っていたのだが、その夜にはこの事件に首を突っ込むことになるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の娘を、どうか探してください・・・!」

 

人が寝静まる夜、俺はいつものように自転車で依頼者の元へ飛ばす。たどり着いたのは街灯が一つポツンと照らされた小さな空き地だった。そこに一人、40代前半ほどのおっさんが立っていた。話しかけづらい雰囲気だったが意を決して話しかけたら、そう言われた

 

「あの、そういうのは警察に頼んだ方が良いんじゃないすか?」

 

「警察にはとっくに届けたさ。だがいつまで経ってもあいつらは『まだ捜査中です』と言って濁すばかり・・・」

 

俺はちらりとおっさんを見直す。そこら中皺や汚れでボロボロの衣服に、ボサボサの頭、目元は深い隈、鼻をつんざく体臭・・・何日もの間、一睡もしないで娘を探していたというのが良く分かる有様だった

 

「妻が早死にしちまって・・・男手ひとつで育てた大事な娘なんだ」

 

そういうおっさんの顔には涙がこぼれていた

 

「・・・全財産でも、俺の命でもいい!だからどうか、どうか娘を・・・!」

 

おっさんは地面に膝をつくと、頭にこすりつけるように頭を下げる――いわゆる土下座の体勢をとりだした

 

「あ、頭をあげてくださ「どうか、お願いします・・・」」

 

止めてもおっさんは頭をずっと下げていた、ずっと

 

・・・リアス部長がライザーに婚約されそうになった時はパーティー会場に乗り込んだ。自分の腕一本を犠牲にライザーを殴り飛ばした。アーシアがディオドラの野郎にさらわれた時はとても心配した。死んだと言われた時は放心して覇龍になったそうだ

 

それほどまでに俺は部長が好きだ。アーシアも傍で守ってやりたい。でも、それは朱乃さんでも、子猫ちゃんでも、ゼノヴィア、イリナ、ロスヴァイセさんでも、木場やギャスパーだろうと、俺は同じことをすると思う。同じように俺は皆が大切なんだ

 

これはたぶんこのおっさんのとは違うと思うけれど、俺の大切な人たちが突然いなくなったら、俺もこのおっさんみたいに、一睡もできないほど心配するし、命を掛けてでも助けると思う

 

そんなことを考えていたら、俺は答えが出ていた

 

「・・・契約、承りました。俺が娘さんを必ず見つけます。対価はその人を連れ戻したその時に、改めて受け取りに行きますので」

 

「あ、ありがとう!」

 

もうすぐサイラオーグさんとの試合もあるし、勝手にこんな依頼受けるのはマズイだろうけど、俺はおっさんの頼みを断ろうとは思えなかった

 

依頼を承った俺に、おっさんは深々と頭を下げてただ『ありがとう』と言い続けていた

 

 

………………

 

 

「娘さんの名前は・・・こぎくちゃん、か」

 

翌日の放課後、ソファーに座り込んで昨夜のおっさんから渡された娘さんの写真を見ていた

 

写真には肩まで伸びた黒髪に儚げそうなイメージの優しい女の子が映っていた。俺の一つ年下と聞いたから、今は高校一年生だろう。あのおっさんからこんな可愛い子が生まれるとは・・・

 

ふと、俺は写真のある部分に目が移る

 

 

「・・・・」ゴクリ

 

生唾を飲み込んで写真の女の子を見る

 

デカい。推定92(元浜直伝3サイズスカウター参照)。朱乃さん、部長、ロスヴァイセさんに次いでかなりのサイズのおっぱい様だ

 

「・・・・?」ストーン

 

ついつい向かいのソファーに座っていた小猫ちゃんの方を見ていた。彼女はいつものようにお気に入りのお菓子を黙々と食べていた

 

決して見比べたかったわけじゃなくて、偶々見ちゃったんです

 

・・・やっぱりデカいな、この子(こぎくちゃん)

 

「・・・何を見てにやついているのですか?」

 

俺の視線に気づいた小猫ちゃんが俺の方を見返した

 

その時俺はとっさに写真を後ろに隠した

 

探し人の写真だと普通に言えばよかったのだが、本能的に見せてはマズイと思ってしまった、俺のバカ

 

「・・・なぜ隠すんですか?」

 

「いや、その、なんていうかこれは・・・その・・・」

 

ガチャ

 

「失礼します」「む?イッセーに子猫だけか」「ふたりだけでなにをしてたの?」

 

部室にやってきたのはアーシア、ゼノヴィアにイリナ、お馴染みの教会トリオだ

 

「いえ、イッセー先輩が隠し事をしてるそうで」

 

「何かしら。隠されるほど気になるわ!」

 

「いや、別にそんな大したものじゃ・・・」

 

「なら見せても問題はないのではないか?」

 

ゼノヴィアの言うことは正論だ。だが、『しろと言われると、より一層したくなくなる』というのが人間の心情であり悪い癖なわけで・・・・・つまりここまで来ると意地でも見せたくない、というのが俺の応えです

 

「・・・先輩はそれを見て、いやらしい顔をしていました」

 

そんな顔してたの俺!?エロエロでごめんなさい!

 

「もしかしてまたエッチな物ですか?」

 

アーシアさん、またってどういうことですか?思われても仕方ないですけど

 

「もしそうならイッセーの性癖を知るために確認する必要があるな。家にあった書物関連以外にも別の好みがあるかもしれない」

 

うんちょっと待って。今聞き捨てならない言葉が聞こえたんだけど!?

 

え、何?書物って、もしや俺の秘蔵ッ子達の事か!?

 

部長やアーシアが俺の家で一緒に暮らすようになってから、朱乃さんゼノヴィア小猫ちゃんと、今ではグレモリー眷属の女の子たちと一緒に住んでいる。松田元浜とかがきいたら即自殺するだろうな。・・・さて、一緒に暮らしてる上での問題は色々あるけどやはり一番悩んだのは俺の秘蔵のエロ本たちだ

 

決して彼女らに興味がないわけではない。でもそれとは別に読みたいんです!だって青春と性欲真っ盛りの男子高校生だもん!

 

最初にアーシアが来た頃は見つからない程度にベッドの奥とかに隠していたが、部長が住むようになってからは隠そうとしても部長にはお見通しだったりで、隠すのに苦労したっけ・・・。和平会談後には家を改築して、朱乃さんやゼノヴィアも住むことになった。その頃にはそこら辺に隠しても直ぐにバレてしまっていた。そして、今や小猫ちゃんにイリナ、ロスヴァイセさんと、もの凄い大所帯になっていて、読む時間すら危ぶまれるほどになった

 

つまるところ現在は彼女らに絶対に見つからないよう、それはもう金と時間を掛けて、家のあらゆる場所に隠したのだ

 

・・・だというのに、それがもう見つかったというのか・・・!?

 

「床下だとか、天井裏など、物を隠すにしてはまだまだ甘すぎるぞイッセー。壁に埋め込むという発想は悪くはなかったがな」

 

「私は止めようと言ったんだけどね、ゼノヴィアったら一度決めたら止まらないから・・・」

 

「何を言っている。『これだけ探しててなぜ幼馴染物がないのよ!』と躍起になってたのはイリナの方ではないか」

 

「た、確かに『私そういう対象で見られてないの!?』って思って意地でも見つけようと探し回ったけど、決してやましい気持ちでしたわけじゃないの!・・・いやでも、したことは事実。ああ、主よ!邪な行為をした私をお許しください!」

 

なんか隠し方を指摘されたり、己を戒めて祈っているが、とどのつまり俺の子供たちはとっくに彼女らに見つかってしまったというのは理解した

 

なんてことだ。この間のエロゲの時といい、俺の性癖がどんどんさらされ続けていく・・・

 

俺が膝をついているとアーシアが何かを発見した。一枚の写真だった・・・ってしまった!

 

「なんでしょう・・・」

 

「写真みたいね」

 

「・・・美少女です」

 

「うむ。可愛らしい女の子が映っているな」

 

ズイッと横からイリナとゼノヴィアに子猫ちゃんまで覗きこむ

 

「ねぇイッセー君、この女の子とどういう関係なのかな?」

 

「いや、別にそんな関係なんてないけど・・・」

 

「関係ないのならなぜ彼女の写真を隠すような真似をしたのか、そこが引っ掛かるのだが?」

 

「そ、それは・・・」

 

「私たちに言えないような深い関係ってことなの!?」

 

「そんな!?イッセーさんはこの女の人とどういった深い関係なんですか!?」

 

「だからそんなんじゃなくって・・・」

 

「「「「イッセー(さん)(先輩)」」」」

 

美少女四名がもの凄い剣幕で詰め寄ってきたので、俺は事情を告げることしかできなかった

 

 

――――――――

 ―――――

  ――

 

「―――っていうことなんだ」

 

「行方不明の女の子・・・最近このあたりで起きてる事件ですか」

 

「この間の依頼人が友人が一人いなくなったと言っていたな」

 

「明らかに怪しいわね。はぐれ悪魔かはたまた禍の団か・・・」

 

「そのお父さんも早く安心させてあげたいです」

 

とりあえず分かっていただいて何よりです

 

「それにしても・・・確かにイッセーの好きそうな女の子だな」

 

ゼノヴィアが改めてこぎくちゃんの写真を見直す。それは紛れもなく胸の部分を見ていた

 

胸が大きいからって好みというわけではありませんよ!?・・・大きなおっぱいは大好きだけどね!

 

「そんな、年下に負けた・・・」

 

イリナは膝をついていた。その横でアーシアは胸に手を当てて、ある決意表明をした

 

「イッセーさん好みの大きさになるためにも、私頑張ります!」

 

「手伝おう。私はアーシアの友達だからな」

 

「当然私も手伝うわよ」

 

「ありがとうございます。ゼノヴィアさん、イリナさん」

 

三人の仲が良くて喜ばしい事だ。俺の前でそういった話をするのは置いといてだけど・・・

 

「・・・それで、私の胸と見比べていたのですね?」

 

一方横では小猫ちゃんがジト目で俺の顔を見ていた

 

「だ、大丈夫だよ小猫ちゃん!お姉さんの黒歌もだいぶご立派なお胸でしたし。いつか小猫ちゃんだってなるよ」

 

・・・たぶん

 

「そ、それに!小さいには小さいなりにいいところもあるよ!ほら、有名な人もこう言ってたし。『貧乳はステータスだ!希少価値d――グエッ!」

 

ドスッ!と、小猫ちゃんの手刀が俺の喉元を的確に突いてきた

 

小猫様!それマジで死んじゃうから!?

 

俺は喉を押さえながらソファから転げ落ちた

 

「私だっていつかは・・・」

 

小猫ちゃんは何かいってたと思うけど今はのどの痛みに悶えていて聞くどころではなかった

 

 

………………

 

 

HERO

 

「どうしたんだ曹操?」

 

「いや、少し右眼が疼いただけだ」

 

それ(・・)は急ごしらえで着けたものだから気をつけてくれよ?間違いなく成功してるだろうけど、絶対の保証はできないからね」

 

「気をつけておこう。・・・それで、ハーデスとの交渉はどうなった?」

 

「ああ。なんとか龍喰者(ドラゴン・イーター)の召喚許可にこぎつけることができたよ。随分と細かい条件付きだったけど。しかも代わりとでもいわんばかりの死神まで寄越してきた」

 

「ハーデスも随分と慎重なようだな。だが、サマエルさえあれば十分心強い。あれならばオーフィスを殺すことも可能のはず・・・フフフ」

 

「そんなに楽しみか?」

 

「ああ、彼らと再び相まみえるのが待ち遠しいよ。作戦は近いうちに決行しようと思う」

 

「分かった・・・と、言いたいところだが。・・・どうやら彼ら(・・)が動き出したようだ」

 

「!・・・そうか、遂に・・・、居場所の特定はできるか?」

 

「今も探してるが、中々てこずらせてくれる。そもそも彼等の力は神器の物とは別だ」

 

「・・・人間でありながら人とは一線を隔した存在。悪魔やドラゴンよりも厄介だよ・・・本当に」




なるべく簡素に両作品の紹介

ハイスクールD×D

ある日悪魔に転生した変態スケベ高校生イッセーこと兵藤一誠は、自分の主にして学校一の美少女リアス・グレモリーとのイケナイことや自分だけのハーレムを作るという夢を実現させるために彼女の下僕として日夜頑張る、友情と努力と勝利とエロのファンタジーな物語である・・・たぶん




JUDAS

人に触れる事を禁じる呪いをかけられた男JUDASは、666人の命を狩りとり、「人間」としての自分を取り戻すまで「死」という名の救いを人々に与え続けていた。そんなある時、かつての仲間であった十二使徒たちが亡き主の復活のために『ヨハネの黙示録』を起こそうとしていた
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