PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。   作:五月時雨

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連続投稿2本目ですご注意ください


炎帝と増える取り巻き

 

 モンスターから逃げていた二人組を助けた私は、二人の前で演技をやめるわけにも行かず安全な場所まで送ることで納得してもらった。

 

「それにしても、二人はまだ初期装備だろう?この一帯は早すぎる。私でも油断すれば、即危険になるのだからな」

「はい…ただ、レベルはそれなりにありますし、装備を作るための資金集めには、ここが最適だと…」

「もう少しレベルを上げてから、挑戦するべきでした……」

 

 あぅぅ……。明らかに年上にしか見えない人たちに敬語使われると、ちょっとキツイなぁ…。

 というかなんで私はこんな演技しちゃったんだろう……。

 

「……!………っ!!」

 

 あぁぁぁ…なんかデジャヴだよぉ…。絶対に嫌な予感がする!

 

「ミィ様、今なにか聞こえませんでしたか?」

「はい、私も今なにか…」

「き、気のせいでは……」

 

 

「まずい!大量に引きつけすぎた!」

「だからまだ早いって言ったんだよ!」

「最終的には同意しただろーが!兎に角走れ!」

 

 

「……ないようだな」

「大変だ!俺達みたいに襲われてるんですよ!」

 

 ……そういうこと言うと、助けない訳にはいかなくなるじゃんかぁぁ……。

 ああもう!何でこんな目に合うの!?ツキヨがいないだけで不運になるスキル取得したの!?

 もういい燃やす!モンスター燃やし尽くす!

 

「この先のようだな。危険だからお前たちは―」

「「行きます!」」

 

 めんどくさいなぁ!もーーー!!

 

「分かった。だが決して無理はするな、危険な時はすぐに下がれ!」

「「はい!」」

「行くぞっ!」

 

―――

 

「くっそ!剣も新調したからイケるって思ったのによー!」

「いいから逃げましょう!この先を抜ければ追ってこないはずです!」

「この借りはレベルを上げてから必ず返しゃあいい!」

 

 俺達にとって早すぎたフィールド。

 強い敵に悪辣なギミック。

 せっかく初心者と呼ばれるレベルから脱却したってのに、まだまだ強い奴らには及ばねえ!

 

「ちっ!回り込まれた!ルートを塞ぐように囲みやがって!」

 

 何体もの大型モンスターに囲まれた俺達はもう逃げ切れないし、辿る運命は屈辱の死に戻りただ一つ。

 

 

 

 

―――そのはずだったんだ。

 

「全てを焼き尽くせよ【炎帝】!【噴火】!」

 

 その、凛々しい声が聞こえたと思ったら、いきなり俺たちの目の前で巨大な火柱が立ったと思ったら、今度は両脇に巨大な火球が現れ、俺たちを守りながらモンスターを焼き尽くしちまった……。

 

 俺たちがどれだけやってもロクにダメージも通らなかったモンスターを、たった一撃で焼き尽くす炎。いったい誰が…

 

「無事か、お前たち」

 

 

 俺たちはこの日。本物の女神に会ったんだ…。

 

 

―――

 

「ありがとうございます!お陰で助かりました。何とお礼したらいいか…」

「例には及ばんさ。それに言うなら私ではなく、お前たちの助けに逸早く気付いたこっちの二人に言ってくれ」

 

 もういいよぉ……もう今日はログアウトして、変な目に合わないように寝る…っ!

 だから早く私を帰して!

 

「いえミィ様がいなければ、私達も彼らも全員助かりませんでした」

『ありがとうございますミィ様』

 

 なんで皆して頭下げるの!?やめてよぉ!?

 

「………何度も言うが、礼には及ばない。強者としての務めを果たしたに過ぎないのだからな。お前たちも、まだこの地域には早すぎるのだろう。一度街まで送ろう」

 

 私ももうログアウトしたい。あと早くこの場から立ち去りたい!

 

「ミィ様にそこまでして頂かなくても大丈夫です!それに私とザックはミィ様に付いていきたいです!」

「あぁ!ミィ様の力を間近で見て、俺もミオも感動しましたから!お力になれるか分かりませんが、どうかお願いします!」

 

 最初に助けた二人ザックとミオっていうんだねぇ!?……というか私をログアウトさせてぇぇ…。

 

「そういう事なら、俺たちにもミィ様に恩返しさせてください」

「ああ。あれ程の高威力の魔法を使ったんです。MP切れも早いでしょう。せめて俺たちのMPポーションを使ってください」

「わ、私は光魔法の【ヒール】使えます!ダメージを負ったら、すぐに回復させてください!」

 

 

 

 

 あうぅぅぅぅ……!ツキヨたすけてぇぇぇぇ!!

 

 

―――

 

 こうして炎帝の取り巻きは五人に増え、ここから一気に増殖していくこととなる。

 

 そしてこの時、助けを求めるミィの声無き声に気付くこともなく、ツキヨは東の森で双剣使いのヴィトと遭遇していた。




平均文字数を連続投稿のこの2話で大きく下げるけど、どっちもミィの内心で区切り良かったから仕方ないんや……
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