PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。 作:五月時雨
次回からようやくツキヨちゃんが出せそうなので、ここで区切ります
あの後、説得も何もかも無駄だと悟った私は、パーティを六人で組み直してレベル上げに勤しんでいた。場所は、さっき五人が襲われてた所より少し浅い所にして、私のレベルにも彼らのレベルにも合った場所にしたんだ。
………した、はずなんだ。
「うわぁ!あぁぁ…うわぁぁぁ!」
「どんだけトレインしてんだ!早く逃げろ!」
「ここはミィ様がどうにかしてくれる!」
「【炎帝】を使うまでもない。【フレアアクセル】!【焔弾】!」
………なんで、こうなったんだろう……?
いや、間違いなくきっかけは最初に助けた二人組。そこからズルズルと後に引けなくなった私は、いつの間にかモンスターから逃げるプレイヤーを助け続けていた。演技を辞めるわけにもいかず。
「ミィ様、MPポーションです」
「あぁ」
総勢30人。たった一日でこれだけの人を助けるとか、私は何を目指してるんだろう……もう大型レイド並の人数だよ。
でも、この人数をカバーするとMPがすぐ空になるし、受け取ったMPポーションを使わないわけにも行かない。
というか私、もう宛もなく歩いてるんだけど……その"ミィ様についていきます!"みたいな表情やめてよぉ……。
本気で人助けしかしてないんだけど……なんなの?この辺りって初心者が慢心して挑むの?私も装備だけの初心者なんだよぉ!?
ここまで来ると引き際とか分かんないし、ツキヨに相談して迷惑かけたくないし…ぅぅぅぅ…。
………もう、良いや。
「皆、今日は手伝ってくれて感謝する」
もう、どうにでもなれ!
私は逃げる!
「本来であればもう少し狩りをしたいのだが、すまない。これから
「分かりました。私達こそ、無理言って連れてきていただき、ありがとうございます」
『ありがとうございます』
この短時間でみんな、凄い足並み揃ったんだけど…なんで……?
「この辺りはまだ強いモンスターが多いからな。もう少し街に近いフィールドか、街まで戻ろう」
『はい!』
はぁ……どうしてこんなことに……早くログアウトしたい……。
街には着いたけど、このまま解散したいくらい。でもなんかみんなこっち見てるし……えぇ、もう一回何か言わなきゃだめぇ……?
「改めて皆、今日はありがとう。最後に、フレンド登録だけでもしていかないか?いつでも声をかけてくれ」
あぁぁぁあああぁあああ………なんでこんな事口走った私ぃぃ……。
『はい!ありがとうございます!』
「ではな」
ぽすんっと外したVRギアをベットに放る。
「えぅぅぅ……なんであんなに統率されてるんだよぉぉ……。演技なんてしなきゃ良かった……バカバカバカぁ……」
もう寝ちゃおうかな……あ、ツキヨ、今どんな感じかな?順調かな?私はもう最悪だよ……。
「あぅ……月夜、私に見せるって張り切ってたし……。相談しない方が良いよね……?」
せめて、明日は彼らと出会いたくないなぁ…日曜日だけど。ログインプレイヤーが一番多い日だけど!
「美依ー?そろそろご飯できるから降りてきてー」
「………わかったー……」
はぁ……お母さんの声が落ち着く……。
もぅ……なんでゲームで困らなきゃいけないんだよーー!!
次の日もログインした私は、その瞬間にやめたくなった。だって、ログインした瞬間にザックが走ってきたんだもん。
「あ!お待ちしていました、ミィ様」
「あ、ああ。待たせたようだな」
待って待って待ってぇ…!?待ち合わせとかしてないよね!?なんで私が来るの待ってるの!?パーティも解除したよ!?
「皆、ミィ様が来るのを待ち侘びていましたよ」
イヤな予感するぅ……まさか昨日のみんないるのぉ……!?
「あれからミィ様に助けられた恩を返すため、皆でミィ様の事を語り歩き、
……………えっ?
も、もしかして…え…うそうそうそうそぉ!?
まさか……ウソだよね、?この街の噴水広場に集結した40人はいるプレイヤー、
「まあほとんどの者がまだミィ様の御心と御力を疑っていますが、ミィ様ならばすぐにでも彼らを導くでしょう」
や、やめてよその"やっちゃってください!"みたいな笑み!私の心なんて帰りたい一色だよ!力は運良く手に入ったスキルだよぉ!第一人心掌握なんてできるわけ無いじゃん、新興宗教の教祖じゃないんだからさぁぁ……!
「……まぁ良い、特別やる事も変わらないからな。とは言え、これだけの人数が一同に移動すれば他のプレイヤーの邪魔になるか……」
なんとか取り繕ってだした返事がこれ。
「それはご安心を。我々で簡単にですが班分けとローテーションは済んでおりますので、ミィ様はお好きなようにしてください」
もうやだこの人たちぃ……っ!!
「わ……分かった。では時間が惜しいのでもう行くが、構わないな?」
「ミィ様の御心のままに」
―――
ミィは心の中で泣き言を叫びながら、レベリングをやりつつ、ついてくる人たちの戦いを見て、簡単な指導をしていた。
「盾役が怯えてどうする!貴様たちがモンスターの攻撃を防がねば、後ろが瓦解するぞ!」
『は、はい!』
「盾役はパーティにおける攻防の砦だ!絶対に崩れぬという気概を見せてみろ!」
例えば、激を飛ばたり。
「おぉ!今の魔法の威力はなかなかだったな!それならば格上のモンスターにもダメージを与えられる」
「あ、ありがとうございます!」
褒めたり。
「剣士諸君。お前たちは戦闘における斬り込み隊長だ。最前線で戦うが故に盾役と共に死亡率が高い。しかしお前たちが前線に立つ事で魔法使いや弓使いといった後衛が、大威力の攻撃を放つ事ができる。だから勇気を持って踏み込め!そして決して死なず、味方を勝利へ導く道を切り拓け!」
『おぉぉぉおおおお!!』
鼓舞したり。
そんなことをして一日過ごしたら、周囲は本人の内心をガン無視してミィに心酔。
わずか2日で40人ものプレイヤーを率いるリーダーになってしまった。
あぅぅ……どうしてこうなるのぉぉぉ……!?
作品名が『演技します』なのに10話以上やってまだツキヨちゃん演技しないという事実。
いや、書きたいことたくさんあると、話って進まないよね
あと早くメイプルとサリー出したい。作者の推しはサリーゆえに。
連続投稿は終わり。
また隔日一話投稿に戻ります。