PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。   作:五月時雨

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 気紛れでランキングを見ていたら、日間ランキング18位。本当にありがとうございます。
 昨日は痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。9巻の発売日だったので朝一で急いでお店行って買いました。
 表紙絵がミィで嬉しい限りだったのと、口絵のミィが半泣きで期待を裏切らなかったです。やっぱりミィはこうじゃないと!
 イグニスの『えぇ…』みたいな横目が印象的。
 あと、ミィの【INT】ステータスが私が期待してたよりは低かった……。
 拙作ミィはもっと高くなる予定。代わりに色々と下がるけど、ツキヨという近接最強の剣であり盾がいるのでその分、変化がある感じです。
 内容はぜひ読んでほしいため一切バラしませんが、一言。いつも通りだった、とだけ。
 キャラクター紹介が遂に【楓の木】は一人1ページずつになっててビックリしましたが、より詳しく書いてあってとても良い。
 他のキャラクターについてや各階層についても紹介してあって、また1巻から読みたくなります。
 まぁ執筆中に矛盾点が出ないよう確認のために読んでるけどね!
 


PS特化と新装備

 

 今日は待ちに待った【炎帝ノ国】のレベリングが無い完全オフ!結成式の関係で取りに行けなかったイズさんの双剣をようやく取りに行ける日ー!

 待ち遠しかったけど授業も終わったし、早く帰って見たい。どんな双剣か早く見たいー!

 

「何か月夜、今日ずっと嬉しそうだったね」

「そりゃあね。何日も前から完成してたのに、全っ然取りに行けなかったプレイヤーメイドの双剣をようやく取りに行けるのだよ。これが嬉しくないわけ無い!」

「あぁ、イズさんのかぁ…。私も見たいけど、今日は勉強しないとだなぁ……お母さんにテストで点取らないとゲーム取り上げられる……」

 

 美依は、やればできるからちゃんとやろうね。

 

「月夜のハイスペックさが羨ましいよぉ……その反射速度はいらないから、記憶力分けて?」

「む・り♪」

 

 確かに一度覚えたものは中々忘れないけどさ。

 仕方ないから、明日にでも思いっきり自慢してあげよう。

 

 

―――

 

 

「よし、早速向かいましょうか」

 

 ログインした私は、演技で感情を隠しつつ足早にイズさんの店に向か……おうとしたところで足を止めた。

 

 

「私……まだ初期装備のままだ!」

 

 ここ二日ほど観察した初心者大盾少女が、そんなことを口走ったから。

 そりゃあなた、まだ初めて数日でしょう?私は一週間、ミイも4日くらい……あれ、あの子もそのくらいだ。なら良いのかな?

 

 武器も気になるけど、このどこか行動の読めない子の行き先も気になるんだよね……。さてどうしたものか。………あれ?あの子が近づいてる赤い大盾の男性プレイヤーって、確か有名なクロムって人かな?噂に聞いた特徴とも一致してるし。

 

 …………少し、近づいて聞いてみよう。

 

 

「あのーそういう格好良い大盾はどこで手に入れれば良いんですか?」

「ん?え?お、俺?」

 

 大盾少女、コミュ力高い!ミィにも私にもできないことを平然と!?

 

「はい!その大盾格好良いですよね!」

「あ、ああ。それはどうも……これは、オーダーメイドだよ。生産職の人にお金を払って作って貰うんだよ」

「むー……なるほど……」

「そうだな……紹介してあげようか?同じ大盾のよしみでね」

 

 待って。この展開聞いたことある。というか状況は違うけどヴィトさんと私に似てる!

 

「っ!ぜひお願いします!」

 

 大盾少女少しは疑いなさいよ!?あなた、詐欺ならすぐに引っかかるやつだよそれ!?

 

「それじゃあついてきて」

 

 いや待ちなさい大盾少女。あなた私みたいな反射速度を持ってるならまだしも慣れてないでしょう?VRに!なんでそんな簡単に人を信じられるの!?

 もうこれ付いていくしかないじゃん!見ちゃったからにはあの子が詐欺られないように暫く見守るしかないじゃん!

 

 

 少し離れた位置から心配なので付いていく。あれがクロムかは確証がないし、流石に初心者を見捨てるわけには行かない。

 ……ってあれ?この方向って、確かイズさんの

 

「なぁ……そろそろ出てきたらどうだ?追跡者さんよ?」

「っ!」

 

 ちょ、待って待って!気付かれてた?何で!?

 最大限気付かれないように配慮してたのに!

 で、でも聞かれたからには出るしかないよね…

 

「……参考までに、どうして気付いたのか聞いてもいいかしら?」

「………おいおい、白銀の戦凍鬼がなんでこんな所にいやがる?」

「質問に答えてくれないかしら。こちらはバレないよう、細心の注意を払っていたつもりなのだけれど?」

「噴水広場から微かに視線を感じてたからな。距離があったから無視してたが、こんな街外れの方まで来てるのに視線が無くならないってことは、そういう事だろ」

 

 ようは見すぎていたのか。というか視線に敏感って、あなたどんだけよ……?まぁ、ここはもう一つの理由の方を出しておこう。決して間違いではないし。

 

「確かに、お二人のことは気にしていたけれど……別件よ。私は、この先に用があるだけ」

「この先……って、アンタもイズの所か?」

「そういう事。序に『大盾のよしみ』という甘言で初心者を詐欺に合わせやしないか、監視していただけよ」

「そ、そんなんじゃねー!俺は純粋にだなぁ!」

「………このロリコン」

「っ!」

 

 そう口に出せば、彼は気付いたようだ。私がなぜ、この大盾少女に注視し、その少女が接触した人物が気になったのか。

 

「ま、まさかお前が……?」

 

 折角なので、全力の冷笑で返させてもらおう。

 

「よろしく。名も無い大盾使いさん」

 

 

―――

 

 

 何だかよくわからないが、行き先は同じという事で一緒に向かう事にした。

 

「へぇ、あなたメイプルっていうのね。私はツキヨ。よろしく」

「はい!よ、よろしくお願いします!」

「敬語はいらないわ。クロムも、よろしく」

「あ、あぁ……よろしく。てか呼び捨てか」

 

 名無しの双剣として、この子を少し見守っていたけれど……本当に無防備というか天然というか。

 

「メイプルはもう少し人を疑いなさい。彼のあれ、完全に詐欺師と同じ行動よ」

「あぅ……分かりました」

「俺は詐欺師じゃねーよっ!」

「なら犯罪者?待ってなさい通報するわ」

「括りが大きくなっただけで同じじゃねーか!やめろ!」

 

 手元から青いパネルを消していると、メイプルちゃんが聞いてきた。

 

「あのー……二人は知り合いなんですか?」

「違うわ。でも知ってる。大盾のトッププレイヤー、クロムでしょう?噂は聞いてるわ」

「白銀の戦凍鬼に知って貰えてるとは光栄だな」

「それなりに情報を集めてるだけ」

「あのー……その白銀のせんとうき?って、なんですか?それにクロムさんってトッププレイヤーだったんですね!」

「あ、あぁ……あまり意識はしてないがな」

 

 あぁ。この子ゲームとかあんまりしない、情報を集めないプレイヤーなんだ。

 

「誰かが勝手に呼び始めた、言わば二つ名よ。(いくさ)(こお)る鬼と書いて戦凍鬼。興味ないから、普通に名前で呼びなさい。あなたも」

「あ、はい!ツキヨさん!でも格好良いと思いますよ?」

「じゃ、そう呼ばせてもらうぜ、ツキヨ。それとなメイプルちゃん。トップなら君の隣を歩いてるのだってそうだぞ?」

「そうなんですか!?」

「さぁ?彼と同じで意識なんてしたことないし、私はまだ一ヶ月も立ってない新人よ」

 

 事実、まだ三週間とちょっとだ。本当に。ほぼ一ヶ月経ってるけど、まだ嘘じゃない。

 

「その新人で最大グループのサブリーダー張ってるとかマジで信じらんねぇ……」

 

 リーダーも新人だけど?なんなら素はよく泣き言を言う可愛い親友だよ?

 というかメイプルちゃんが頭の上に大量の?を浮かべてる。少し説明した方が良いだろうか。……いや、イズさんのお店が見えたし、今は捨て置こう。

 

「目的地が見えたわね」

「あのお店ですか?」

「そうだ。入るぞ」

 

 中にはいつも通りに作業をするイズさんの姿があった。

 

「あら、珍しい組み合わせねクロム、ツキヨちゃん。ツキヨちゃんは、例のやつね?」

「その通りよ。ようやく【炎帝ノ国】の事が一区切り付いたから、依頼していた物を受け取りに来たわ」

「えぇ分かったわ。すぐ持ってくる……の前にクロムはどうしたの?まだ盾のメンテには早いはずだけど?」

「あぁ、ちょっと大盾装備の新人を見つけてな。衝動的に連れて来た」

 

 後ろからひょっこりと顔を出すメイプルちゃん。動きが可愛すぎる。ミィに勝るとも劣らない!

 

「あら可愛い子ね……クロム、衝動的にこの子を連れてきたの?通報した方がいいかしら?」

 

 あ、デジャヴ。

 

「ちょ、ちょっと待てよ!それは、何ていうか言葉の綾だって!」

「………ツキヨちゃん」

「言葉巧みに騙す不審者のようだったわ」

「通報するわ」

「お前らぁぁぁあああああ!!!」

「ふふっ、分かってるわよ。冗談冗談」

「冗談に決まってるわ。この程度分かるでしょう?」

「分かるか!特にツキヨの平坦な話し方だとマジに聞こえるわ!」

 

 クロムさん、結構面白い人だね。

 

「あなたも怪しい人にそんな簡単についていっちゃだめよ?」

「あぅ……ツキヨさんにも言われました。詐欺師と同じだったって」

「詐欺師じゃねーっての!」

「ふふっ、まぁ、お話はこれくらいにして、それで本題は?」

「この子が格好良い大盾が欲しいって言うから顔見せだけでもさせておこうと思ってな」

「なるほどね。私の名前はイズ。見ての通り生産職で、その中でも鍛冶を専門にしてるわ。調合とかもできるけどね」

 

 私の時と全く同じ自己紹介だ、すごい。

 

「へぇー……凄いんですね!あ、えっと私はメイプルって言います!」

「メイプルちゃんね。大盾を選んだのはなんでかしら?」

 

 この質問私もされたなー。この答えによって、ステータスの方向性が決まるんだよね。私は全く別の答えを言ったけど。

 

「えっと……痛いのは嫌だったので、防御力を上げようと思ったんです」

「んー……なるほどなるほど。じゃあVIT特化装備が良さそうね……でも……予算、ないでしょ」

 

 だよねぇー……私が異常に稼いでたんだって、今なら少しわかるし。

 

「……さ、3000Gで足りますか?」

「ふふっ……それじゃあ足りないわね。そうね……ツキヨちゃん、見せていい?」

 

 お、ってことはお披露目ついでにメイプルちゃんにいくらかかるか教えるのかな?

 

「構わないわ。むしろ早く見たい。早く早く」

「ふふっ、少し待っててね。今持ってくるわ」

 

 それだけ言って、イズさんは奥に消えた。多分、店の奥が保管庫みたいになってるんだろう。

 

「えっと、何を持ってくるんですか?」

「少し前に私が全財産を叩いて作った装備」

「え!?」

「元々今日はそれを受け取りに来たのよ」

「だがツキヨ。お前もう一式揃ってるだろ?」

「依頼を出したのは私が初期装備だった頃……丁度メイプルと同じ時期よ。【炎帝ノ国】関連で色々あって、受け取りが遅くなっただけ」

 

 本当に楽しみだ……どんな感じかな?私のイメージ通りかな?違うのかな?違っててもイズさんのデザインならきっと良いものになってるだろうな。

 

「あのー……さっきから何回か出てる、【えんてい?ノ国】って何ですか??」

「炎の帝と書いて炎帝よ。私のフレンドがリーダーを務める、100人近い参加者を擁する現在NWO唯一で最大のグループ。ちなみに私はサブリーダー」

「え"っ!?」

 

 メイプルちゃん、ずっと驚いてばっかりね……可愛いけど。まぁ自分の隣にいるのがゲームとはいえ100人規模のグループのサブリーダーだって知ったら……そりゃ驚くか。

 

「持ってきたわ……どうしたの?」

「私の立場を教えたらこうなった」

「あぁ……それは驚くのも無理ないわ。ツキヨちゃん、綺麗で可愛くて強くて組織運営までしてるんだもの」

「褒め過ぎよ。追加料金しか出ないわ」

「追加料金は受け取りません」

 

 イズさんが抱えてきたのは、一対の双剣。純白と真青の鞘に収まった、細身の直剣。

 イズさんは双剣を抱えたまま、器用に✕印を作った。

 

「これが……」

「い、いくらしたんですか?」

「200万Gよ」

 

 どうしても最高の装備にしたくて、あれから更に数種類素材を集め、渡した時点で更に上乗せしたのだ。素材集めで資金は沢山あったから、上乗せ100万。合計200万Gかけた超大作。

 

「にひゃっ!?」

「はぁっ!?」

「ツキヨちゃんは、時間がかかっても一つ一つ最高のものを作りたいって、最初は双剣だけに注ぎ込んだのよね。メイプルちゃん安心して。この人がおかしいだけで、100万くらいあれば装備一式を揃えられるわ」

「その剣だけで俺の装備一式と並ぶんだが……どんだけ情熱注いだんだよ」

「おかしいとは失礼ね。最高の鍛冶師がいるなら、一つ一つの装備も最高を目指すべきと思っているだけよ……抜いてみても?」

「最高の鍛冶師っていうのは嬉しいけど、周りを斬らないでねー」

 

 鞘から抜いた刀身は、透き通るような白と青。……いやこれ、もしかして本当に透けてる?

 形としては、片刃になったレイピアのよう。比較的幅広の白翼の双刃とは対象的だ。

 

「軽い……」

 

 白翼に比べて格段に軽い。1キログラムも無いだろう。たぶん一本500か600グラムくらいしかない。本当に軽い。

 

「ツキヨちゃんから受け取った素材のほぼ全てを使ったわ。なのにその軽さ。ゲームならではだけど、本当に不思議よね」

 

 刀身が薄く、刃筋を立てて見つめると殆ど線としか認識できないほど。片刃直剣なのに、峰の方でも斬れそうなくらい。

 

 

――――――

 

『薄明・霹靂』

 【DEX+92】【刃性強化大】

 

――――――

 

 

「凄い……本っ当に凄い!流石イズだわ!」

「それだけ薄く軽いのに、耐久値もかなりのものよ。きっと、ツキヨちゃんのような戦い方でも、存分に力を発揮するわ」

 

 ステータスが私の武器よりも飛び抜けて高い。というかこれ単体で私の追加のDEXステータス合計を超える。白翼を外してこちらを装備すれば、合計でDEXが〈+122〉される化物っぷり。それにスキルまで付いてるし。

 

「今まで一つの装備にツキヨちゃんほどお金と情熱、素材を使った人はいないわ。私の知る限り、最高ステータスの武器になってる」

「はい……本当に凄い。軽くて鋭くて……それでいて刀身が異様に柔らかい……?」

「よく分かったわね。その剣は見た目こそレイピアのようだけど、どちらかと言えばフルーレに近いわ。でーも……それ以上は厳禁」

 

 あ、そっか……。ここには第一回イベントに確実に参加するクロムさんもいる。これ以上の考察はここじゃ戦闘スタイルの暴露と同じ。

 

「ごめんなさい。最高の武器で、思わず(たが)が外れたわ」

「いや、俺もそれほど鋭く、綺麗な剣を見たのは初めてだ。良い剣だよ、実際」

「えぇ……本当に」

 

 白翼とは違った意味で曲者な双剣ではあるけど、見た目もステータスも何もかも言うことがない。だってフルーレみたいにもできるってことなら、剣術として可能な技術なら再現できる。つまりこの剣の扱いを極めれば、()()()()()()()()()()()()()()()振り込み(ジュタージュ)》という絶技も可能だ。

 

「良いわ……とても非常に物凄く良い……今すぐ練習したいくらいよ」

「ふふっ……製作者として、その言葉は最高だわ。喜んでもらえて良かった。それでツキヨちゃん、クロム達がいるから、あとで双剣についてるスキルを確認してね。それでも分からない事があったらいつでも聞いて」

「ちょっ、待てイズ!今スキルって言ったか?確か、プレイヤーメイドの装備にスキルは付けられなかったはずだろ?」

 

 あれ、そうなんだ?そう言うの知らないからなぁ……。要はスキル付きで強いってことしか分かんないし。

 

「それがね。私も初めて知ったんだけど、ツキヨちゃんみたいに凄く沢山の素材を注ぎ込んで、生産系スキルが一定以上レベルがあると、極低確率でスキルが付くみたいなのよ。良い経験になったわ」

「まじか……これは生産職プレイヤー垂涎だな」

「情報も出回ってないし、もしかしたら私が初めてかもしれないわね。露見して大騒ぎになると面倒だし、黙っててくれる?クロムにも素材さえあれば挑戦してあげるわ」

「………因みに量は?」

「さあ?換金したら五百万Gは下らないかしら?その上で極々低確率よ」

「流石に割に合わないな……イズには装備を作ってもらった恩があるし、黙ってるぜ」

「そう、ありがとう。と言うわけでツキヨちゃんとメイプルちゃんも言いふらしちゃだめよ?」

「分かりました!」

「了解よ……ねぇ、これだけ凄い装備には、ちゃんと私が思う適正価格を払いたいのだけれど?」

「どうせ倍払うとか言うんでしょう?ツキヨちゃんならすぐに稼げそうだけど、今回は私にも益があったの。だから、いらないわ」

「………感謝するわ。ありがとう、イズ」

 

 読まれてた……けど、物凄く満足した。これから試し斬りに行ってこようかな……。スキルのことは了解です。なんか【斬撃耐性】の逆版みたいだけど、絶対に言い触らしません。

 

「はぁ……暫くオシャレはお預けだなぁ」

 

 あらら、メイプルちゃんは装備を作る大変さを実感しちゃったか。だから、少しだけアドバイスしてあげよう。その方法で強くなった先人として、可能性は広げてあげる。とはいえ、ここにはその方法を知らない人だっている。上げるのは本当にヒントだけ。

 

「お金を掛けずに強い装備を手に入れる方法もあるわよ」

「そうなんですか!?」

「えぇ。ツキヨちゃんの言うとおり、ダンジョンに潜るっていうのも一つの手よ。ダンジョンにはお宝が沢山あるもの。……まぁ、大盾が手に入るとは限らないけど」

「一度くらい一人でダンジョンに行ってみれば良いわ。実力の確認にもなるし」

「おいおい、流石にそれは無謀だろ」

 

 ちょっと、人がせっかくヒントあげたいのに邪魔しないでよ……。確かに、普通はダンジョンなんてパーティを組んでいくものだ。ボス強いし、モンスターの警戒をずっとしてなきゃいけないし。でも、この子はそんなの関係ない。だって状態異常は無効化して、並程度の攻撃じゃ通じないんだから。

 

「案外、得意な型にハマると上手く行くものよ。メイプルも一人でボスを攻略すれば、何か良いことがあるかもしれないわね……イズ、装備ありがたく使わせてもらうわね」

 

 少しだけ試し斬りしたいけど、メイプルちゃんとフレンド登録だけしておこう。

 

「フレンド登録しましょうメイプル?何か聞きたいことがあれば、できる範囲で答えるわ」

「あ、はい!」

「なら俺も、同じ大盾としていつでも聞いてくれ。ついでにツキヨもしないか?」

「……ごめんなさい知らない人について行くなと教わったの」

「もう知らない仲じゃねーだろ!?」

「……冗談よ、名無しの大盾さん」

 

 メイプルちゃんにフレンド申請を送りつつ、クロムさんの申請に適当に返す。というか本当にクロムさんからかい甲斐がある人だ。

 

 

 さって!試し斬り試し斬りー!

 早い所この剣を使いものにして、イベントで使いたいなー!

 

 

―――

 

 

「ツキヨさんすっごい格好良かった!」

「あぁ。なんかイメージとは違ったけど」

 

 ツキヨが一足先にお店を出ていった後、三人が話していた。

 

「ふふっ……さっきは格好良い感じだったけど、あれで可愛い所もあるのよ?」

「マジか……アイツが言ってた印象と今のだいぶ違ったぞ……めっちゃからかわれたが」

 

 クロムが言うあいつとは、掲示板で最初に書かれたツキヨの印象である。からかい上手な点だけは納得したらしい。

 

「ツキヨちゃんは凄い可愛いわよ?」

「見えねぇって」

 

 可笑しそうに笑うイズを横目に、メイプルの事を掲示板に書き込んどこうと決めたクロムだった。




 
 『薄明・霹靂』はぶっ壊れ武器でございます。
 ツキヨさんの情熱に答えようとイズも頑張った結果、『片刃直剣なのに細剣みたいな見た目をしたフルーレに近い剣』というごった煮が完成しました。
 因みに右手が白い剣の薄明、左手が青い剣の霹靂です。
 ガラス質のような半透明な質感をしていて、デザイン元はSAOの『無音』シェータさんの黒百合の剣。尤もあれは両刃だけど。
 そして剣の特性は落第騎士の英雄譚のダニエル・ダンダリオンが持つ《ライオンハート》。
 ステラちゃん(ヒロイン)の剣術指南役というお方の霊装(デバイス)を参考にしています。
 【刃性強化大】は次回で解説されます。
 
 あと3話で第一回イベント突入の予定です。

2020/3/11
 装備スキルは現時点では付けられなかったことを素で忘れててご指摘を受けました。
 素材大量消費と高いスキルレベルで極々低確率でスキルが付くという独自設定を加筆しました。

 なお、素材は換金すれば500万以上、スキルレベルⅦ以上を想定しています。イズも相当凄くなってる……。けど仕方なかった。
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