PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。 作:五月時雨
今話を予約投稿して、日間ランキングを確認したら8位まで上がってた……実は過去作でもランキング入りはしたけど、一桁は初めてです。本当にありがとうございます。
平均評価バーに色が付いてから、2日と経たずに日間ランキングの上の方に入れて嬉しいやら評価の重要性を噛みしめるやら……
今までの一日平均UAに対し、昨日は評価に色がつく前の3倍はアクセス数がありました。
今回はそのお礼として2話を連続投稿。
この22話を0時。
そしてお礼として急遽書き上げた閑話を6時に投稿致します。
もちろん、明日は23話を投稿します。
この22話と若干続きになっている閑話も、ぜひお楽しみください。
イズさんから『薄明・霹靂』を受け取り、試し斬りにやってきた北の森。取り敢えずスキルを確認してみよう。
―――
【刃性強化大】
【斬撃耐性大】までの【斬撃耐性】を相殺し、【斬撃無効】を【斬撃耐性中】まで下げる。
武器スキルに依らない攻撃時にダメージ1.5倍。
弱点攻撃時に耐久値が減らない。
―――
「分からなくはないけど普通に強いよねこれ…」
【耐性大】っていうと、上は【無効】系のスキルになる。しかも本来なら無効化されるような相手にも有効打を与えられる。うん、強い。
ただ、スキルに依らない時にダメージ補正がかかるってことは、完全にプレイヤースキルを求められてるって事だよね。
………やってやろうじゃないの。
なんて思ってる時期が私にもありましたよえぇ……ごめんなさい。
扱ってみて分かった。………この剣…めっちゃ難しい!
真っ直ぐに振り下ろすだけの動作なのに、僅かな力で
「でもこれは、私が雑に扱ってるって証拠でもあるんだよね……」
スキルに頼らず、しっかりと刃筋の通った剣撃ができればこうはならない。
最初から、本気でやってみるか。
最近では《神速反射》を本気で使わずとも、アルマジロ程度までなら対処できるようになってしまった。だから全く使いどころの無かった、本気の状態。
目を閉じて、深く、静かに深呼吸をする。
「ふぅ……っ!」
上から、静かに振り下ろす。無駄な力を抜き、少しでもズレを感じたら、その瞬間に修正。
「………はぁー……振れなくはない。けど、実戦レベルになるか微妙だなぁ……」
これ、無理かもしれない。単純に切断力こそあるが刀身が柔らかいため、防御の高いプレイヤー相手だとしなる。だから、振っても殆ど有効な攻撃にならない。
素振りできたはできたけど、実践レベルなんて無理。ずっと《神速反射》で対応し続けるとか……むーりー。
「……と、なると。答えは一つしかないよね」
空色に透き通る剣、霹靂を鞘に戻し、薄明だけを持って半身になり、剣を正面に突き出すようにして軽く構える。
やる事は同じ。ただ、動作が違うだけ。
いつもは斬撃をもって放つその技を、今だけは刺突で放つ。
モンスターがいないことを確認し、集中力を研ぎ澄ませ、放つは刺突による瞬間二連撃。
「【蛇が】……っ!?」
真っ直ぐに【蛇咬】を放とうにも剣先が曲がってうまくできない……。これじゃ弱点狙いも無理。
しばらくは刺突に慣れるように頑張ろ。
「……ふっ!……っと。慣れるまでは【八岐大蛇】どころか、【蛇咬】も控えようかな……。普通の刺突なら、何とかできそう?切っ先だけは両刃になってるから、刺突剣として使うべきだねー。この剣を使う時は、フェンシングスタイルを取っていこう」
ただ剣を振るうのではなく、細く長いレイピアのように。刺突に特化したフェンシングの構えで。
「はっ!」
それならば、この剣を弛ませる事もない。そして、本来であれば二本も使わないフェンシングの構えであっても、私の独自剣術を複合すれば問題ない。いずれは二刀での【八岐大蛇】も放つのだから、一回くらい成功させる。
瞬間刺突二連撃。
「刺突――【蛇咬】!っと……今度からフェンシングの研究でもしようかな……」
でもやはり、白翼の双刃よりも、そして初期装備よりも軽いこの剣でなら負担が少ない。もしかしたら、今までは斬撃だったが、刺突に特化させれば【八岐大蛇】を更に進めるかもしれない。
まだ、本気は切らさない。
「この剣なら負担少なく刺突による二刀【八岐大蛇】も使えそう。後はフルーレとしての使い方をどっかで練習……」
……って、結構声出してたし、モンスター集まってきた?まだ浅いフィールドだしモンスターは弱い……試してみるか。
最初に出てきたのはゴブリン。現状で一番人型に近いから弱点もハッキリしてて狙いやすい。
他にも数種類のモンスターが次々森から出てきて囲まれる。
「おーおーいっぱい来た来た!これは助かる。【ウィークネス】【ウォーターブレイド】」
いつもは大胆に斬れば良いから比較的楽だけど、刺突は点による攻撃。正確に弱点を突くために、最初は見ながらやらせてもらうよ。
「どうせなら、色々練習させてもらうよ
……しっ!」
人で言えば喉仏の辺りを穿ち、一撃で粒子へと変える。弱点補正に防御力無視、水属性ダメージに《精密機械》、更に【刃性強化大】のダメージ補正の効果で攻撃力はかなり向上してる。
「というかこの剣……私の《神速反射》と相性がいいなぁ」
まだ使い方が荒いから、どうしても少しだけ打点がズレる。それでも弱点の範囲内だから良いとは思うが、《神速反射》があるからこそ打点がズレても
「それに少しずつ慣れてきたよ、この剣に」
飛びかかる狼の前足に、剣を当てる。力も込めずただ当てるだけだから、普通の剣なら一瞬で押し切られてしまう。でも、この剣は撓るんだ。
その撓りを利用したエネルギーを、全て斬撃に乗せて放つ。その瞬間は、剣がバネのように戻る力が強く働いているため、私は一切の力を必要とせず。まるで温めたバターでも斬り裂くように、その脚を落とし粒子に変える。
今度はゴブリンが持つ粗末な剣。振り下ろされるそれを
それによって剣が撓り、その瞬間も私には
それだけで柔らかい刀身がグニャリと曲がり、ゴブリンの首に本来ではありえないはずの真横から剣が突き立った。
もっといける。
――この剣なら、もっと上がるっ!
細く、軽く、薄い。非常にしなる特殊な剣。
「いいね……。【飛翼刃】の確認とこれの調整に、どこかのダンジョンでも潜ろうかなぁ…」
でも明日からはまた【炎帝ノ国】のレベリングがある。
……いや、いっそレベリングにボスチャレンジもありかな?
………また鬼だの悪魔だの鬼畜だの言われそう。やめとこやめとこ。
鉱物系の加工スキルを上げてもらうために、【採掘】持ちが何人かいるから、鉱山で不意打ち対策講座でもしようかなー……。
『スキル【刺突剣Ⅰ】を取得しました』
『スキル【曲剣の心得Ⅰ】を取得しました』
「んぁ?………あ、あれ?考え事してる間に、モンスター全滅しちゃった……。やっぱり刺突武器っていうのも使いやすいなー」
あ、途中から【炎帝ノ国】のこと考えてたら無意識に全滅しちゃったんだ……で、スキル通知で気付いたと。何やってんだ私。
―――
【刺突剣Ⅰ】
刺突に特化した武器攻撃スキル
【曲剣の心得Ⅰ】
特殊な剣を扱い易くなる。
取得条件
通常の武器にはない特性を利用して敵を一定数倒すこと。
―――
「へぇ……【連撃剣】みたいな武器スキルかー……取得条件はスキル無しの刺突で一定数の敵を討伐すること。お店にも無かったし、武器種選択にも刺突武器は無かった。ってことはレアスキルかな?それに【曲剣の心得Ⅰ】は正直助かるなぁ……このままじゃイベントまでに習熟なんて夢のまた夢だし」
さっきは本気で集中してたから、なんとかうまく行ったけど、またあれをやれと言われたら無理。めっちゃ練習したい。だから【曲剣の心得Ⅰ】は助かる。凄い助かる。これで扱いやすくなる!
【刺突剣Ⅰ】で使えるのは……単発刺突技【リニアー】ね。またスキルレベル上げないと。
「それに、少しだけこの剣での
―――
一般に、ツキヨのように柔軟な剣をすぐにある程度扱えるような人間はいないだろう。
しかしツキヨには二つ、これを扱い切るための下地があった。
一つは、《神速反射》。これにより常人以上の対応力を持っていたこと。剣が撓る、その『起こり』から常に視覚的に捉え、理解し、対応できる身体操作技術があった。
二つ目は、【白翼の双刃】の専用スキル【飛翼刃】の練習をしていたからだ。飛翼刃の操作は基本的に思考操作になるのだが、それは伸縮と大雑把な動きしかできない。だから弱点狙いのツキヨは練習を重ね、今では何十メートルも先の的の一点を
それだけの練習をしてきたし、扱い切るだけの集中力も持っている。だからこそ練習と称して切り払ったり、しなりを利用して斬ったり突いたりといった曲芸じみた動作も可能にした。
ツキヨの戦闘スタイルに最も適し、しかし他の誰にも真似できない、プレイヤースキル極振りのなせる技だった。
―――
241名前:名無しの大盾使い
大盾少女と遭遇したというかフレンド登録した
あとなんやかんやあって白銀ともした
242名前:名無しの槍使い
は? いや後半がおかしすぎるだろ!
243名前:名無しの双剣使い
大盾少女が不審者に拐われそうだったから助けてフレンド登録したわ
あと色々あってクロムともした
244名前:名無しの弓使い
大盾少女は一日で何があったんだよ!
あとお前ら何なんだよ!?
245名前:名無しの大盾使い
ログインしてきた時にめっちゃキョロキョロしてて一瞬目が合ったと思ったら走ってきて話しかけられたw
246名前:名前大剣使い
大盾少女コミュ力たけーなおい
247名前:名無しの双剣使い
ログインしてきた時に大盾少女が不審な男にナンパされ付いていくのを見て心配だったから尾行した
248名前:名無しの魔法使い
大盾少女ー!?
249名前:名無しの大盾使い
格好良い大盾って言われて
俺が生産職の人紹介するからついてこいっていったら後ろついてきた
AGI低すぎて俺についてくるのもしんどそうだったな途中何度か止まってあげたし
250名前:名無しの双剣使い
『仲間のよしみ』という甘言を用いていたわ
心配な私はゆっくりと歩く二人を密かに尾行
AGIの高い私は何度も追いつきそうになった
251名前:名無しの槍使い
二人のが同時に来て頭入ってこねぇ
252名前:名無しの大盾使い
まぁ待て これで綺麗にまとまる
歩いてる途中俺は誰かに付けられてることを悟り大盾少女に一度止まるよう言った
253名前:名無しの双剣使い
突然目の前の大盾少女と不審者が足を止めこう声をかけられた
254名前:名無しの弓使い
なぁ……これまさか
255名前:名無しの大盾使い
俺は なぁ……そろそろ出てきたらどうだ?追跡者さんよ?と声をかけた
256名前:名無しの双剣使い
私は なぁ……そろそろ出てきたらどうだ?追跡者さんよ?との言葉に心底驚いた
257名前:名無しの大剣使い
別視点で一緒のこと話してたのかよw
ってことはお前らさっきのって!
258名前:名無しの大盾使い
どうせ明かすつもりだったがクロムだ
259名前:名無しの双剣使い
明かすつもりは無かったけれどツキヨよ
260名前:名無しの槍使い
どっちもバリッバリのトッププレイヤーじゃねーか!有名人過ぎてビビるわ!w
261名前:名無しの魔法使い
なら昨日から白銀はこのスレにいたと
………ぎゃー!?
262名前:名無しの双剣使い
……そんなに驚くことかしら
面白い子を見かけてその子のことが書かれた掲示板がある 書き込むのは当然の帰結
263名前:名無しの大剣使い
ツキヨ様がここにいると聞いて!
264名前:名無しの弓使い
ツキヨ様の下に馳せ参じるのが我ら四人!
265名前:名無しの短剣使い
ツキヨ様の双剣のサビになりたい
266名前:名無しの魔法使い
ツキヨ様prpr
267名前:名無しの双剣使い
……明日あなた達は無限アルマジロ一時間耐久
耐えきるまで戻るな
268名前:名無しの大剣使い
ありがとうございます!
269名前:名無しの弓使い
ありがとうございます!
270名前:名無しの短剣使い
ありがとうございます!
271名前:名無しの魔法使い
ありがとうございます!
272名前:名無しの大剣使い
白銀の戦凍鬼容赦ねーな!?
……で さっきの四人は?
273名前:名無しの大盾使い
ツキヨ様に斬られたいスレの住人だろ
それか【炎帝ノ国】の忠誠心の塊 別名調教済みの変態
274名前:名無しの槍使い
つまり白銀はやべーと
無限アルマジロって荒野のだろ? 一時間耐久レースとか鬼かよ
275名前:名無しの双剣使い
かつて彼らには相応の罰を施しただけ
調き……そんな事をしたおぼえはないわ
アルマジロなら彼ら四人でやれば耐えられる判断よ 問題ない
276名前:名無しの大盾使い
変態なのに実力たけーなおい!
お前が鍛えたらそうなるのか
277名前:名無しの短剣使い
ツキヨ様はソロで無限湧きを攻略したお方!
我らもそれぞれがソロで耐えきりましょう!
278名前:名無しの双剣使い
まだいたのかしら?
やりたければやりなさい そして荒野の土に埋もれて永遠にこの場所に戻ってくるな
279名前:名無しの魔法使い
白銀無限湧き攻略とか人間やめてんな
そして厳しすぎワロタ
280名前:名無しの双剣使い
……ウチのが迷惑をかけたわね
大盾少女の話に戻すわ
パーティは組んでない
大盾を選んだ理由は痛いのが嫌だから防御力を上げたかったらしいわ
素直で活発な子犬といったところね
総評
ペットにした……凄くいい子よ
281名前:名無しの大盾使い
お前らともツキヨみてーにフレンド登録しときてーから明日来れる奴は二十二時頃に広場の噴水前に来てくれると嬉しい
282名前:名無しの魔法使い
おい今白銀がやべー事言ったぞ!
大盾少女逃げてー!超逃げてー!?
283名前:名無しの大剣使い
白銀の戦凍鬼は別の意味でもやべー奴だった⁉
大盾少女……逃げろ、お前だけでも!
284名前:名無しの双剣使い
冗談に決まってるじゃない
あの子を攫ったのは私ではなくロリコンのクロムである事を忘れたのかしら?
285名前:名無しの大盾使い
俺はロリコンじゃねーって言っただろうが!
286名前:名無しの大剣使い
あー……まあなんだ これからも温かく見守っていく方向でいいかなー?
287名前:名無しの槍使い
無理矢理まとめやがったw
いいともー!
288名前:名無しの弓使い
よっしゃ明日の夜ならいけるわ
いいともー!
289名前:名無しの魔法使い
いいともー!
290名前:名無しの大盾使い
いいともー!
291名前:名無しの双剣使い
いいともー
【刺突剣】……全部じゃないですが、ほとんどSAOの細剣ソードスキルです。やっとSAOのクロスが出せました。
因みにOSOの【センス】は今の所【遅延】のみ登場中。他にも良いのがあれば……取得条件が思いつけば増えます。
振り込みってフェンシングの世界でも凄い難しい技らしいですね。
ただ、ツキヨちゃんがいるのはVR世界であり、《神速反射》を御すために鍛えた身体操作技術と、完全にイメージ通りに動く身体があったからこそ、近い技術を感覚的にやってのけました。
ただこれはスポーツの世界で言う『ゾーン』のようなもので、現状はツキヨちゃんの神経が限りなく研ぎ澄まされないと使えません。
尤も、すぐにでも自分のものにしてしまうだけの才能があるのですが。