PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。   作:五月時雨

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 ふぅ。なんとか予定通りの投稿です。
 今日なんとなくいつもと違う原作の二次読もうかな……と思ったら、原作検索欄に『防振り』があって発狂しました。
 防振り二次、増えてくれて嬉しい限りです。

 今日は興が乗ってというか、分割するところが中途半端になったからそのまま書ききって1万5千字いっちゃった。
 今までの一話平均の3倍くらいある。
 残り一時間で3位以上を倒すとポイント3割を譲渡って、私は『3位以内のプレイヤーは3割のポイントを奪われる』って意味で受け取ってるんですけど、単純に『3割分のポイントが倒した人に追加される』っていう解釈もあるよね。
 原作で順位変動しなかったから、私の中の永遠の謎(どうでも良い)に入っています。知ってる人いたら教えてください。
 


PS特化とイベント終了

 

 掲示板で密かに新たな二つ名が加わったことを知らないツキヨは、もうすぐ残りが一時間を切るという時を静かに待っていた。

 

「ふぅ……残り一時間とちょっと。今ポイントどれくらいかな?」

 

 ツキヨはツキヨ派のプレイヤーを地形ごと殲滅した後その場を離れつつ、更に百人ほど倒して【血塗レノ舞踏】を100%に回復させた。

 今はイベントエリアにある寂れた都市の大通りを逃げも隠れもせず堂々と歩いている。

 

「ここだぁぁぁ!」

「甘い」

 

 こうして襲いかかるプレイヤー(ポイント)達を一刀のもとに斬り伏せながら、街外れの廃墟から聞こえる悲鳴に耳を傾けていた。

 

「うわー……あれ毒竜?この前ダンジョンで戦ったのに見た目似てるけど…そういうスキルもあるんだ」

 

 廃墟の方には、地上を睥睨する毒でできた多頭竜がここからでも見える。

 

「ま、アレのお陰で私の方にプレイヤーが逃げてきて、良い稼ぎになってるけどっ!」

 

 背後から気配を消して接近するプレイヤーの喉元に左の空色の片翼『霹靂』を突き立て、ポイントの足しにする。

 

「私がミィ様のお側にぃぃぃ!」

「出直しなさい……【蛇咬】!」

 

 ミィ派のプレイヤーに両手で【蛇咬】を叩き込み、瞬間的に彼女に見える弱点……喉、心臓、両肺の位置に風穴を開け粒子に変える。

 そして、廃墟方面から続々とプレイヤーが現れると、ツキヨを囲むように陣形を取り始めた。

 

「そんな下心で務まる役割じゃないわよ、サポート役ってね」

 

 そうして新たに一掃しようとした時、残り時間が少なくなった放送が流れた。

 

「現在の一位はツキヨさん二位はペインさん三位はドレッドさんです!これから残り一時間、上位三名を倒した際、得点の三割が譲渡されます!三人の位置はマップに表示されます!それでは最後まで頑張ってください!」

 

 

「あらら、この状況で火種を突っ込むのね」

 

 辟易と、しかし危機感のないツキヨ。

 

「どうやら、簡単には終わらせてくれないらしい」

 

 危機感は感じていないペイン。

 

「うぇーめんどくせーマジで?」

 

 露骨にだるそうなドレッド。

 

 三者三様の状況をスクリーンで放送しながら、状況はクライマックスに。

 

「ポイントは俺がもらう!」

「そういうのいいから。飽きたわ」

 

 陣形を抜け、一人でツキヨに襲いかかるプレイヤーの首を跳ね飛ばすと、そのまま【跳躍】で一人のプレイヤーに急接近。短剣には劣っても、相応に高いAGIを発揮した移動に詰め寄られたプレイヤーは焦り、喉を貫かれて死に戻る。

 

「う、うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 その瞬間、移動先にいたプレイヤー達が大混乱を起こし、連携も陣形も作戦もあったものでは無くメチャクチャに襲い掛かり……

 

 

 

 五分と経たず、根絶やしにされた。

 

 

―――

 

 

 似たような戦い方ばかりで飽きたツキヨは、残り30分を残してフラフラと歩いていた。

 

「このまま隠れてても一位はキープできるでしょうが……それじゃつまらないわね」

 

 これはイベントだ。イベントは楽しんでこそ。

 ならどうする。もっとこのイベントを盛り上げ、自らが楽しみ、その上で完全な一位となる方法は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふっ………これしかないでしょう?」

「……なるほど。そう来るのか」

 

 ツキヨの目の前には、金の装飾がなされた白い鎧に盾、金の髪に青い瞳をした、強い存在感を放つ最高レベルプレイヤー。ペインがいた。

 

 銀髪紅眼のツキヨ。金髪蒼眼のペイン。示し合わせた様な対の見た目を持つプレイヤー。

 一位()二位()が、会合した。

 

 

「せっかくのバトルロイヤル(エンターテイメント)。最後の最後で一位と二位の真なる決定戦……楽しみましょう?」

「残り30分で直接対決とは……面白いっ!」

 

 

 油断なく盾を構えるが、その剣を真っ直ぐに突きつけるペイン。

 それに対しツキヨは、あろうことか双剣を鞘に納めた。自分から仕掛けておいて戦う意志がない、と言うわけではない。

 

 

「まずは小手調べ……【水君】!」

「っ!その魔法は!」

「このスキルはイベントじゃ初披露よ!」

 

 両手の動きに連動する高圧水流の円刃を作るとたおやかな動作で、さながら指揮棒を振るかのように巧みに操る。

 それは全てを切り裂く必殺の攻撃。縦横無尽に空間を駆け巡り、ペインに襲いかかる。

 

「【血風惨雨(けっぷうざんう)】!」

 

 更に【水君】に紛れ、低威力だが広範囲に水で構成された無数の針を展開し、発射。

 【水君】の軌道は剣と盾で逸らされ、水針も威力が低いため決定打にはならない。

 

「なら、これも追加。【冰雨】」

「甘いッ!」

 

 だがペインは最高レベルのプレイヤー。その熟達した技術をもって、降り注ぐ氷槍を盾で時にそらし、受け止め、剣で弾く。

 ツキヨの操作によって予測不可能な二つの刃。

 面制圧を目的とした水針。

 対処の難しい上空からの範囲攻撃。

 これら全てを対処したペインに、ツキヨは魔法での戦闘は無意味と悟り【水君】を解除。

 

「やるわね……少し、自信を無くしそうだわ」

「いや、ギリギリさ」

 

 そう言うペインの表情に焦りは見えず。

 むしろ何かを思いついたのかニヤリと笑い、剣を鞘に収める。

 

「だが、そうだな。攻守交代だ、()()()()()()()()

「剣を仕舞うだなんて、何のつもりかしら?」

「なに。()()()()()()()()()()()()

 ―――【聖帝】ッ!」

 

 ペインの両手に現れるのは、二つの光球。

 金色の光で構成されたそれは、光か炎かの違いこそあれど、ツキヨも知るそれに良く似ていた。

 

「【炎帝】や【水君】と同等のスキル……貴方も持っていたのね」

「俺は近接主体だからMPの量的にも殆ど使わないんだが……同じ魔法を持つ君に、少し試したくなった」

「言ってくれるわね」

 

 MPにはまだまだ余裕があるが、いざという時に【水爆】などの高威力魔法を使うために温存。

 

「魔法は使わないのか?」

「……攻守交代と言ったのは貴方でしょう?ならば、私も貴方と同じように、この身一つで捌き切るのみ」

「……なるほど。それは道理だ」

 

 その構えは突き技を主体とし、ペインに対し聞き手側を前に、片手で真っ直ぐに切っ先を持ち上げるアロンジェブラと呼ばれるもの。そして、左手は弓を引き絞るように顔の後ろまで下げられ、こちらも切っ先をペインに向ける。

 

「第二ラウンドと行こうか」

 

 

 

―――――――――

 

512名前:名無しの観戦者

 やべーなツキヨちゃん

 残り一時間で五千近く倒して圧倒的な一位になってやがるw

 

513名前:名無しの観戦者

 二位のペインは二千五百でかなり頑張ってるが……あと一時間じゃ追いつけないだろ

 

514名前:名無しの観戦者

 てかツキヨちゃん一直線にどこ向かってんだ?

 もう一位確定だろ

 負けてポイント三割減っても十分すぎるくらいある

 

515名前:名無しの観戦者

 途中に襲いかかる相手鎧袖一触してるな

 本当どこに……

 

516名前:名無しの観戦者

 ちょ、あれこの方向って……

 

517名前:名無しの観戦者

 間違いねえ

 ツキヨちゃん完全勝利狙ってやがる!

 

518名前:名無しの観戦者

 やっぱペインだぁぁぁぁ!

 

519名前:名無しの観戦者

 残り時間わずかで一位と二位の事実上決定戦

 これはアツい

 

520名前:名無しの観戦者

 始まったぞ

 てか全部のスクリーンで放送されてやがるw

 

521名前:名無しの観戦者

 ツキヨちゃんの魔法『炎帝』の使ってる魔法に似てねえ?

 二つあるし操作できるし

 

522名前:名無しの観戦者

 やっぱ親友は似るんか

 

523名前:名無しの観戦者

 ペインやべーな あの猛攻掻い潜ってんぞ

 なんで真後ろからの攻撃も予測不能な動きにも面制圧にも対応できんだ

 

524名前:名無しの観戦者

 人間やめてんな

 

525名前:名無しの観戦者

 うわっ 追加で降り注ぐ氷の……槍?

 上からとか対処し辛いのに

 

526名前:名無しの観戦者

 あの三段構えでも抜けないとか人間やめてんなペイン

 

527名前:名無しの観戦者

 は?

 

528名前:名無しの観戦者

 は?

 ……気のせいか ペインの手に浮かぶのツキヨと同じじゃね?

 

529名前:名無しの観戦者

 二つだし操れてるのも同じだな

 ペインまだ手の内隠してやがったのか

 

530名前:名無しの観戦者

 代わりにツキヨが剣抜いたな

 さっきとは交代ってか?

 

 

―――――――――

 

 

「まず一発だ――【ホーリーレイ】!」

 

 初手、ツキヨを挟み込むように【聖帝】を高速で操りながら、真正面から光の奔流を放ち逃げ道を封じる。

 左右に逃げ場はなく、後ろに下がっても光の奔流は差し迫る。

 そしてなす術なく、ツキヨに直撃した――

 

「……終わり?」

 

 ――かに見えた。そこに立つ純白にダメージは無く、つまらなそうに首を傾げる。

 

「……驚いたな。どうやって凌いだ?」

「素直に話すわけ無いでしょう?自分で考えなさい」

「それもそうか。

 ――【聖帝】【光槍】【神罰】!」

 

 焼き増しのように左右から迫る光球。

 【ホーリーレイ】よりも速く空間を駆け抜ける光の槍。

 更に上空からはツキヨの立つ一帯を呑み込む巨大な光の柱が降り注ぐ。

 

 だが、今のツキヨには()()()()()()()

 速度と攻撃力を併せ持つ【光槍】は、ツキヨの【氷槍】と同系統で到達が最も早い。

 【聖帝】は言わずもがな。

 【神罰】は威力が高い分、他二つに比べれば直撃まで僅かラグがある。

 

(対処は【光槍】【聖帝】【神罰】の順)

 

 ツキヨの氷槍のように物質としての形を持たない、光の槍には、同じく魔法を以って迎え撃つ。

 『薄明・霹靂』に【ウォーターブレイド】を纏わせると、目前に迫る槍をサイドステップで逃れつつ横合いから双剣で叩き落とす。

 物理的な接触ができないのなら、同じく魔法で相殺するのみ。

 かなりの威力を誇る【光槍】も、所詮は完全近接型のペインから放たれたものであり、【INT】の隔絶した差は埋められずに霧散。

 尚も健在の【ウォーターブレイド】との格の違いを知らしめるが、今度は【聖帝】(二つの光球)が挟み撃ちを狙う。

 

(着弾は全くの同時。なら、魔法用の【武器防御】スキルで対処)

 

「……【リフレクトパリィ】!」

 

 左右から迫る光球に視線一つよこさず。

 左右に開いた両手の剣を()()()()()

 ()()()()()()()ことに特化した【武器防御】スキルによって【聖帝】はペインの操作すら放棄してかち上げられ。

 上空から迫る【()()()()()()()()()爆発という形で無効化された。

 

「芸がないわね。まぁ、それで今までは潰せたんでしょうが――つまらないものね」

「……なぜ、俺の魔法で俺の魔法が相殺されたのか、聞いてもいいか?」

 

 ()()()()()()()()()()()()()ことはあり得ない。なら、なぜそれが出来たのか。

 

「【リフレクトパリィ】。魔法攻撃を跳ね返すことに特化した【武器防御】スキルよ。

 そして跳ね返した対象は、その時点で()()()()()()()()()()()()()としてシステム的に処理される。さっきの光の奔流や、今の光の柱が無ければ、貴方に跳ね返していた」

 

 それは、【ホーリーレイ】を対処した答えでもあった。その時も先にツキヨに迫っていた【聖帝】を跳ね返すことで【ホーリーレイ】を直前で無力化していたのだ。

 しかし、これでもまだ疑問が残る。

 

「……【聖帝】よりも【ホーリーレイ】【神罰】の方が威力は上だ。なぜそれで相殺できた」

 

 例え跳ね返せたとしても、押し切れるだけの威力は持っている。なのに、結果は相殺。

 その答えは、ツキヨの足元にあった。

 

「ふふっ――【隠蔽解除(アンロック)】」

「……っ!」

 

 現れたのは、直径十メートルは有る青色の魔法陣。本来の使い方は、罠系のスキルや設置型の魔法を敵にバレないようにする【魔法隠蔽】。

 【気配遮断】をスキル用に転化したスキルによって隠されたそれは、色こそ――つまり属性こそ違えど、ペインはこれと同じ見た目の魔法が使えるが故に、その効果を看破した。

 

「なるほど、な。属性付与か。剣のみと言うのは嘘だったんだな」

「そう。発動と同時に【隠蔽】した【水陣】で、跳ね返した攻撃に水属性を付与していたのよ。近接主体ではあるけれど【INT】にも自信があるの。それにブラフは、騙された方の落ち度よ」

 

 属性付与をしていた事は驚いたがそれだけだ。しかし、ペインを最も驚愕させたのはそこじゃない。【武器防御】スキルという()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()ツキヨの技量こそ、驚嘆に値する。

 

「それほど【武器防御】に秀でたプレイヤーは、君が初めてだ」

「私以外に【武器防御】を持つ人とあったことが無いから、判断できないわね」

「リリース当初はそれなりにいたさ。だけど、皆その難易度の高さに挫折し、素直に盾を取った……かく言う俺も、その一人だ」

「へぇ……?まぁ、そんな事今はどうでも良いわね。時間も惜しい」

 

 ペインの過去話も少し気になったツキヨだが、残り時間が十分を切っている。

 ペインはこの場で、ツキヨはここに来るまでに周囲のプレイヤーを排除したため、今は横やりは飛んでこないものの、いつ来るか分からないのが現状だ。

 

「そうだな。今、そんな事を言う必要はない。俺もここからは剣で挑もう」

「ただMPが切れただけでしょう?私は回復したわよ?」

「………できれば、同じ土俵で戦いたいな」

 

 ツキヨの発言に、ペインは苦い顔で答える。

 

「ま、良いでしょう。これがこのイベントを飾るラストダンス――私についてこれるかしら?」

「ははっ、良いね。純白の戦乙女よ、俺と踊っていただけますか?」

 

 金の剣士は剣と盾を。銀の戦乙女は双剣を構え、最終ラウンドの前の軽口を叩きあう。

 

「ふふっ……お断りよ剣士さん。私の戦い(ダンス)に精々頑張って抗い(付いてき)なさい。【跳躍】!」

 

 両腕を翼のように開き、飛ぶ鳥の如き速度で()()()()()ツキヨは、ペインの体勢が整う前に攻撃を繰り出す。

 

「シッ!」

 

 そうして放たれる最速の刺突連撃。無駄なく、最短距離を最速でペインに放たれたそれを、ペインは盾で、剣で、体捌きで対処する。

 

「荒っぽいダンスだな!」

「好みではあるでしょう?」

「ははっ、言えている!」

 

 一手、二手、三手……速度が落ちることもなく、両の手によって連綿と紡がれる途切れることのない刺突は確かに早く、正確だ。

 

(プレイヤースキルは抜きん出ているが、それだけだ!)

 

 もしかしたら現実でフェンシングの経験があるのかもしれない。そう思わせるほどの鋭い刺突だが、ペインはその全てを打ち落とす(パラードする)

 近接戦(クロスレンジ)になってから、まだ互いにスキルは発動していない。それは、スキルがある程度決まったモーションをしてしまうために、カウンターの一撃を浴びないため。

 

「防御ばかりじゃなく、そちら(貴方)からもアプローチ(攻撃)しなさいな!」

「ははっ……言ってくれるな!」

 

 だが、ペインはしばらく防御に徹することで猛攻のリズムを図り(アジャストし)、必殺の一手を打つ!

 

「(いま!)【パワースラッシュ】!」

 

 眉間に容赦なく放たれた刺突を今までのように打ち払う(パラード)するのではなくぎりぎりで回避。それによりツキヨの右腕は伸び切り、左手もまた体制を保つために背面に伸びているため、完全な無防備。そこに完璧なタイミングでスキルによるカウンターを放つ。

 

 しかし必殺の横薙ぎがツキヨに直撃するはずだった刹那、標的である純白がペインの視界から消失した。

 

(……………はっ!?)

 

 意味がわからない。このタイミングでなぜ標的を見失う。空振りに終わるスキルエフェクトが消え、僅かな硬直の間、ペインの心臓が痛いくらいに警鐘を鳴らす。

 

 危険、危険、キケン、キケン―――!!

 

相手(あなた)の動きを理解したのは、私も同じよ」

「した、かぁぁぁぁッ!!」

 

 まだ僅かに硬直が残るペインは、冷や水を浴びせられたかのようにぞっとした。

 ツキヨはペインのスキルに斬り払われる刹那に上体を地面と並行になるほどに思い切り寝かせ、必殺のカウンターを回避したのだ。

 そして、その双剣は天を突き、スキルエフェクトを纏っている。

 

「【クロワ・デュ・スュド】」

 

 上体を寝かせたまま、ツキヨはスキルを発動した。

 

「がっ!!」

 

 たとえ無理な体勢であろうと、スキルはステータスさえあれば相応の威力を発揮する。

 流石に装備がペインの弱点を覆い隠し、全て直接狙えるわけでは無かったが、確実に一撃は首へ。

 ツキヨは南十字星の名を冠する《刺突剣》スキル、高速五連撃をペインの硬直が切れる前に両手で叩き込んだ。

 

 ペインが放った【パワースラッシュ】の硬直が短かったこともあり、ツキヨのスキルの後半は辛くも防ぐことができた。しかし合計十連撃もの猛攻を浴びたペインは、思い切り後方に吹き飛び、両者の間に距離が開く。

 そこから距離を詰めても、どちらも体勢を立て直してくる。そのためここは一旦間を取ることにした。

 

「ふぅ……今ので倒れないとは流石の防御力ね」

「今のでHPが半分は削れたよ……俺のカウンター、読んでいたのか」

「明らかに狙っていたでしょう?次からは、もう少し攻め手を織り交ぜなさい」

 

 敵に塩を送られるとはこの事かと痛感したペイン。まさかアドバイスされるとは思わなかった。

 

「踊りなさい。バトルロイヤルという、血塗れの舞踏会場でね!」

「随分と、物騒だな!」

 

 ツキヨは再び両手に持つ剣を翼のように開くと、高速接近。

 あの回避が瞼に焼き付き、戸惑いの抜けないペインにツキヨが突進。それは先程までのフェンシングの攻撃(しとつ)ではなく、双剣本来の手数を重視した連続斬撃!

 

(まだ引き出しがあるのかっ!!)

 

 そう。たとえ薄く軽く、そして細い『薄明・霹靂』がレイピアに見えていても、武器としての種類はあくまでも双剣なのだ。双剣本来の戦い方に戻ったに過ぎない。

 

 ペインは考えるのは後にすると、既に自らに迫る凶刃を盾で受けた。

 

「ぐっ!?」

 

 否。

 受けようとした。ペインは確実に受け止めたと思った一撃に目を見開き、表情を歪める。

 盾ではなく、胸にあるダメージエフェクトへの困惑ゆえに。

 

(な、なんだいまのは……!)

 

 そして胸を斬られたことへ困惑するペインに、

 

「はぁっ!!」

 

 再びツキヨが仕掛ける。

 左の剣を斬り下ろすツキヨに、ペインは当然今度は盾ではなく剣で打ち払おうと構える。が、

 

 直後、先程と同じプロセスが発生した。

 逸らしたはずの斬撃の軌道が、蛇のようにその身をうねらせ戻ってくるや、ペインに襲いかかったのだ。

 

(また……っ!)

 

 次から次へと起こる不可解なこと。

 カウンターは予見されたかのように完璧に回避され、今度は打ち払った斬撃が戻ってペインを斬りつける。

 訳が分からず、頭の中が混乱で真っ白になる。

 ツキヨの斬撃をかろうじて後ろに飛んだことで交わしたペインは理解した。ツキヨの斬撃が戻ってくるのだと。

 まるで生き物みたいに。

 

(この攻撃は防げないな……)

「流石トッププレイヤー。これだけ斬ってもHPが残ってるなんて」

 

 まるでそれしか褒めることがないとでも言うかのような冷たい言葉がペインを打つ。

 もうペインの全身はダメージエフェクトでいくつもの傷が付き、HPも四分の一を割っている。

 ツキヨには、ただの一度も攻撃が届かない。当然ダメージを受けた様子もなく、このイベントを通してダメージはゼロだろう。

 圧倒的な剣力、地力、戦闘技術(プレイヤースキル)

 それだけで、ツキヨはペインを圧倒した。

 常に戦いの主導権を握り続け、攻め手を許さず、完璧に撃ち込んだカウンターすら()()()()()

 勝てない。勝てそうにない。ツキヨはペインに並ぶプレイヤーではなく、()()()()()()()()()

 

 でも………だからこそ。

 

「こういう相手を、待っていた!」

 

 自分より強い相手こそペインが求めていたものだから。常に最前線を進み続け、ついぞ出会わなかった好敵手。

 ここで勝負を諦めるなんてできない、できるわけがない!

 

「……そう。諦めないのね」

「ああ。折角俺と同格以上のプレイヤーが現れたんだ……挑戦者として、君に挑ませてもらう」

 

 強者としての堂々とした立ち居振る舞いをやめ、どこまでも挑戦者として剣を握る。もはやこの戦いに盾は邪魔だ。攻撃を防げない以上、ペインの最強でこの戦いを一撃で終わらせる。

 

「貴方も、その意思も。本当に強いわ」

 

 だから、ツキヨも応じる。

 挑戦に応える強者として。

 

「強いのは君だろう?………そんな厄介な剣を使いこなしているくらいだからね」

 

 ペインの言葉に、ツキヨは目を細めた。

 

「気付いたのね。この剣の性質に」

「ああ。武器としては双剣。見た目はレイピア。だがその刀身が異様に柔らかい。どちらかと言えばフルーレに近いな。通りでおかしな動きをするはずだ。見た目詐欺にもほどがある」

 

 答え合わせをするかのように語られた双剣の性質。それをたった数度の攻防で看破し、盾もインベントリに仕舞ったペインの思い切りの良さに、ツキヨは舌を巻いた。

 

(本当に強い。《神速反射》は一度しか見せてない。双剣も白翼に変える?いや、残り時間が五分を切ってる。いっそ『最強の双剣を鍛えた鍛冶師』の称号をイズさんにあげよう)

「数度しか打ち合わなかったのにそれに気づくとは、その観察眼は本当に畏れ入るわ。でも……負けるつもりはない」

 

 ツキヨは、次にペインがやる行動に見当がついているのだから。

 

「今までのような防戦じゃHPを削り取られる。なぜなら防戦しても戻ってくるから。ならば攻めるしかない。しかしさっきの回避をされるのも困る……違う?」

「だが、君は回避なんてしないだろう?挑戦者の攻撃から逃げる上位者などいないからね」

 

 小さく笑い、安い挑発を仕掛けるペインだが、それはある種確信も含んでいた。

 

「えぇ逃げないわ………貴方の全力を受け切らなければ、私は本当の意味で一位とは言えない。

 さあ使ってご覧なさい。貴方が持ちうる最強の技を。その全てを乗り越え、私が勝つ」

「っ!」

 

 やはり読まれている。そうペインは毒づいた。フルーレという特殊な剣は、刀身が柔らかく確かに厄介だ。しかし、それはメリットだけではない。

 刀身が柔らかいとは、力が乗りにくいということ。ならば最大火力の力技で押すのが最も合理的で、勝算がある。

 

「良いだろう……本当は、あまり使いたくなかったが。君になら全力を尽くす!」

 

 盾を捨て、機動力を。

 更に強く剣を握るペインの瞳が赤く染まる。

 

「【殺戮衝動】【限界突破】ァッ!」

 

 真紅と金色のオーラがペインを包み込み、そのステータスを爆発的に上昇させる。

 【殺戮衝動】。VITが半減し回復も不可能になる代わりに、あらゆる攻撃の威力に絶大な補正がかかる諸刃の剣。

 綺麗な蒼眼は紅く染まり、獰猛な視線をツキヨに向けている。

 【限界突破】。5分間【HP】【MP】を除く全ステータスを2倍にする代わりに、終了後3分間、それらのステータスが三分の一になる諸刃の剣。

 残り時間が少なく、あと一撃でHPも無くなるだろうペインは、その禁じ手を迷わず切った。

 

「最後に、君の名前を聞いてもいいかい?白銀の戦凍鬼」

「………ツキヨよ。そちらの名前も聞いてもいいかしら、白金の剣士さん?」

「ペインだ。ツキヨ、この一撃で君に勝つ!」

 

 互いに噂では知っているし、残り一時間でも放送で名前は聞いた。しかしやはり、これは様式美と言うのだろう。

 

「一撃だ……一撃で終わらせる!」

「真正面から防ぎきりましょう」

 

 

 

 

 静寂は、長くは続かなかった。

 愚直なまでの突進を仕掛けたペインは、ツキヨの数メートル手前で跳躍。

 空中で姿勢を整え――いや、ツキヨに背中が見えるほど振りかぶり最速最強の一撃を放った。

 

 

 

「《天照(アマテラス)》―――ッ!!」

 

 

 

 

―――

 

 

 

 ああ……本当に綺麗。最後まで諦めずに向かってくるその姿勢も、最後に腹を括る潔さも。

 何より、これはスキルではない。

 恐らく、ステータス補正によって再現ができるのだろう。現実に存在する剣術の流派。

 

 旭日(きょくじつ)一心流・迅の極――《天照》

 

 現実でミィと剣の扱いを考察する時に参考にした剣術の一つ。その、奥義。

 全身の筋肉の力で関節はもちろん骨まで捻り、それがもとに戻ろうとする反発すらも斬撃に乗せる、気狂(きちが)いとしか言えない奥義。

 

 私が現実どころか()()()()()()()()()()()()()()()、奥義の片割れ。

 ステータス補正を受けているとはいえ、私より先にそれを完成させた人に出会えるなんて。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 眼前に迫る剣撃は脅威だ。避けるか、相応のスキルで相殺しなければ私のHPなんて軽く吹き飛ぶ。()()()()()()()()()()()()()()

 音すらも消失した無音の斬撃は早く、速く、疾く私に迫り来る。

 でも、()()()()()()()()()()()()()

 

 だから臆する理由はなく、引く理由もなく、ただただ………呆気ないほどの幕引きを。

 

 そうして、双剣を身体の前で交差させ、()()()()()()()()、恐らく()()()()()使()()()()武器防御スキルを発動する。

 

 

 

「………【パーフェクションパリィ】」

 

 

 瞬間。

 ペインの最強は無に帰した。

 

 

―――

 

 

「い、まのは……!」

 

 ペインは何をされたのか一瞬分からず、起き上がろうとした。

 しかし、それは自身がかかっている状態異常が赦さない。

 

「ぐっ……スタンだと!?」

「そう。スタン……成功時に相手に100%で与える効果の一つ」

 

 その投げ掛けられた言葉に、ペインは戦慄した。ありえない。あれは狙って成功できるスキルなんかじゃない。そのルナティックとも言うべき難易度とデメリットの高さに誰もが嘆き、諦めるもののはずだ!

 何より、音すらも消失したまさに神速の斬撃に合わせて繰り出すなど。

 

「【パーフェクションパリィ】。効果時間は僅か0.1秒である代わりに、成功すればあらゆるスキル、魔法、攻撃を弾くことができる最強の武器防御スキル。そして成功した時、相手には高威力のノックバックとスタンを与え、使用者はMP回復と全スキルの再使用可能時間(クールタイム)()()()()()()()()()()効果がつく」

「まさか……狙って成功させたのか、この土壇場で!?」

 

 それは地に伏し、長いスタンにただただ耐え忍ぶしかないペインが驚愕と共に絞り出す精一杯。

 なぜなら、【パーフェクションパリィ】は失敗時のデメリットが大きすぎる。まず失敗時に受けたダメージが二倍になる。そして、成功時に敵に与える効果が()()()()()()()()()。あまりにリスクが大きすぎる技故に、誰も成功者はいないし、試すことすらしないのが大半だ。

 何より【パーフェクションパリィ】こそが、誰もが【武器防御】を諦めた最大の原因だから。

 だがそれにツキヨは笑い、絶望を突きつける。

 

「あら?それは違うわ………だって私、()()()()()()()()()()

「っ!」

「ペイン。貴方の最強に敬意を払い、私も私に使える最強の防御技を使わせてもらった。あれが使えなければ、勝敗は逆だったでしょう」

 

 それが、《神速反射(マージナルカウンター)》の真骨頂。どれだけ技を磨き、駆け引きを覚え、策を弄しても。そして、どれだけ力で押し込もうとも。……()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「あそこでの力押しは悪手だったのか……」

「残り五分を切った現状、貴方が一位になるにはあれしか無かった。最善の判断が、最高とは限らない。ただそれだけよ。最後は呆気なかったけれど……楽しかったわ。また、やりましょう」

「くっそ……次は負けない」

 

 

 そう悔しそうに、だが本当に楽しそうにそう口走るペインに対し、次も負けないという気持ちを込めて、ツキヨ(演技)なりにエールを贈る。

 

「次やる時は、私に主武装を抜かせなさい」

「まだ余力があるのか。底知れないな、ツキヨ」

「そして、私もその時までに私も再現できるよう努力するわ。迅の極を見せた貴方に相応しい、私の烈の極を」

「っ!……知っていたのか」

「ふふふっ、剣の習熟に、大いに参考にさせてもらった流派だもの。

 ……では最後に、今出せる私の全力で、貴方にトドメを刺しましょう」

 

 

 倒れているペインに対しても容赦などなく。

 そして一週間の猛練習により、二振りの剣で負担なく、『薄明・霹靂』でも瞬間八斬撃をできるようになった証明に。

 

 

「楽しかったわ、ペイン。

 

 ―――二刀【八岐大蛇】ッ!」

 

 

 都合十六の首を持つ蛇が、ペインのHPを食い千切った。

 

 

 

 

「終了!結果、一位ツキヨさん!二位ドレッドさん、三位メイプルさんとなりました!それではこれから表彰式に移ります!」

 

 

 ツキヨの目の前が白く染まり、次に目を開けた時には、最初の広場にいた。

 周りには参加、観戦したプレイヤーがおり、両隣には短剣使いの男性プレイヤーとメイプルがいた。

 

「ペインに勝ったのは、何となくお前だと思ったぜ、白銀の戦凍鬼」

「………ドレッドさん。その呼び名はやめていただきたい。ツキヨで結構です」

 

 二位の段に立つ男性プレイヤーに声をかけられたツキヨは冷たく返して、訳がわからないといった様子でアワアワするメイプルに声を掛けた。

 

「三位おめでとう、メイプル」

「あ、ありがとうごさいます!さっきの放送で分かったから、もう何がなんだか……」

 

 壇上に上がるように言われて、緊張するメイプルの手を取って一緒に上がるツキヨ。

 ツキヨにしてみれば、【炎帝ノ国】で人前に出ることが多く、ここでも演技で乗り切ればいいと余裕だった。

 

「まずは三位の…「待ちなさい」は、はい?」

 

 未だ緊張が溶けていない上、たった今繰り上がりで三位になったメイプルにいきなりコメントを求めるのは酷だろう。故に、ツキヨがストップをかけた。

 

「たった今繰り上がりで三位になった彼女にコメントを求めるのは酷でしょう?私からやるわ」

「わ、分かりました。では一位のツキヨさん、一言どうぞ!」

 

 マイクを渡されたツキヨは、いつものように堂々と。そして、横でまだ緊張してパニックになっている大盾少女の緊張をほぐせるように。

 

「まずは感謝を。私の全力に応えられる双剣を作成した方のおかげで、私はペインに勝ち、一位としてここに立つことができた」

 

 流石にこの場でイズの名前を出してしまえば、既に有名なイズの名が更に広がり、忙しくなってしまう。それは控えた。

 

「そして【炎帝ノ国】メンバーの皆………()()()()()()()()()()()()()

 

 イベント開始前に宣言した賭け。ツキヨはただの一度もダメージを受けず、こうして一位として壇上に立った。上回るもの無く、ペインとの戦いにも勝利した。

 

「中には二度三度と、諦めず挑む者もいた。その姿勢はサブリーダーとして嬉しく思う」

 

 だからこそ、まだまだ成長できるメンバーにエールを送る(挑発をする)

 

「ふふっ……私の手の内で踊り、ポイントになってくれてありがとう。とぉっても美味しかったわ」

 

 ツキヨがドSな笑みでそう告げた瞬間、【炎帝ノ国】のメンバーが固まっていた辺りで、物凄いブーイングが来た。やれ『この鬼サブリーダー!』『鬼!鬼畜!悪魔!』『今度は絶対倒す!絶対にだ!』『ツキヨ様最高です!』などなど。

 なお、ほぼ全てがツキヨ派からの叫びであり、ミィ派はもはや諦めムードだったとか。

 この辺り、ツキヨ派のツキヨへの変な信頼が伺えたのが、少々皮肉である。

 

 その後、ドレッドが話し、メイプルが噛んで逃げるように去る珍事があったものの、第一回イベントは盛り上がりの中終了した。

 




 
 ペインもPSがチートじみてた……
 い、いや。その、原作で一位になるほどだけど、現時点ではまだレベルが高いだけのプレイヤーと言ってもいいくらいじゃないですか?【聖剣術】は第二回イベント後ですし。
 だから、ちょっとツキヨのために強くしたいなぁ……と。ペインと言ったら聖剣だけど、なら聖っぽい魔法があってもいいなぁ……みたいな。光魔法の上位作っちゃおうかな……と。
 【聖帝】という私のネーミングセンスの壊滅さよ……仕方ないじゃん思いつかないんだから!
 【炎帝】【水君】がジョ○ト準伝説なのに、他が普通か伝説ポ○モンだと不公平じゃん!
 結果全くのオリジナルですよ!ポケ○ン繋がりは消えたんだ……。
 一応【水君】【聖帝】の他、今後出るか分からない各属性上位スキルのコンセプトもあったり。
 【水君】は面制圧というか、1対多を。
 【聖帝】は1対1に強い一点突破の貫通力をコンセプトにしています。
 基本技が操作できる2つの属性攻撃っていうのを除いて、そんな感じで魔法考えてます。

 あとこの辺で一話の伏線とも言えない伏線を回収しとこうかなぁ……とか思っちゃったら剣術も化物になったよね!
 まさか、現実で剣の扱い方を考察した的な一文だけで旭日一心流の迅と烈の極を出さなきゃいけなくなるとか思わなかったよ私自身!
 あ、ペインさんがやったのは、黒鉄王馬と同レベルの一刀でございます。
 となるとツキヨちゃんはもう普通の烈の極じゃもの足りないよね……あれできそうだし。

 おかしいな……レベルとスキル制のMMOなのに、いつの間にかプレイヤースキル(現実の技術)制の世界観になってる。

 メイプルが三位になった補足。
 前書きの私の解釈の基、
『倒した人数』と『与ダメージ』は加算
『倒された回数』と『被ダメージ』は減算として
 約2500人倒したペインから3割分ツキヨが奪えば、ペインの最終ポイントは、倒した人数換算で凡そ1750人を倒したのと同程度のポイントになるということです。
 もちろん、『ツキヨが750人倒したのと同程度のポイントを貰っただけでペインのポイント減少は無い』って解釈もあると思うので、そこは独自解釈とご理解ください。
 だから被ダメージがゼロで、2000人以上潰したメイプルちゃんが3位になりました。

 ちゃんとした成績の数値は誰も出てないし、考えもガバいので『ペインは3割分ポイント奪われたんだな』とでも思ってもらえれば。
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