PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。   作:五月時雨

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 本気で4月に入ったら失踪してしまいそうです
 というのも、書けない。
 いや、ネタはある。書きたい話は、私の中に沢山あるんですよ。ただ、その話を書くまでの繋ぎの話が書けない……。
 書きたい描写は沢山あるのに、そこに繋げられないから話が続かない……
 


PS特化と装備会議

 

 よく考えたら、統一の希望ステータスより高い装備を持ってる人は装備しないため、その分装備する人の負担が増えるよね……まぁ、一人60万ずつ集めて、多めに見積もった分は私が出してもいいんだけど。

 いっそ自分の素材は自分で集めさせる?いやいやそれじゃ個人の装備で良いよね。

 面倒だけどミィと私で方針を示して、『幹部候補』もパーティリーダーにして分担で素材集めないと。本当に面倒だけど。

 今日は会議の日。取り敢えず生産職のメンバーと話した内容で皆を納得させ、来週で素材を集めきる。そしたら再来週から二層に上がれる。

 早いとこ、この面倒なだけで結末の決まった会議を終わらせよう。

 

「なんで一時間も前から俺は講堂前でスタンバイしてるんですかね、ツキヨ様よ?」

「そんなの受付だからに決まっているじゃない。その首に付けたバンダナは何のためにあるのか知ってるでしょうが」

 

 そんなわけで、一時間前からいつもの……と言うには使用二回目だけれど講堂の前にウォーレンといて、【炎帝ノ国】メンバーが来るのを待っている。

 因みに他にもミィ、生産職のメンバー、デザインした四人には先に来てもらった。今は打ち合わせを行ってる最中だろう。

 やることの無い……というか私のやる内容はもう決まっているので、打ち合わせにも参加せずこうして『幹部候補』五人と受付をしていた。

 

「分かってはいるが、ツキヨ様何もしてないでしょう?少なくとも見た目上は」

「確かに人数確認のマルクス、他プレイヤーの邪魔にならないよう誘導するミザリーとヴィト、列の最後尾に立ってるシン、受付のウォーレンと、私はやることないわね……見た目上は」

 

 因みになぜウォーレンさんが受付なのかと言うと、私の次にプレイヤーの顔と名前を覚えているからだ。私に付いてほぼ全員と一度以上顔を合わせ、私からプレイヤーの名前と特徴を何度も教えられ、メンバー100余名の四割程を覚えたという。

 

「ウォーレンしか私以外にメンバーの多くを覚えているのがいないからよ。あなたの足りない分を私が補い、足りてる分もダブルチェックする。それで完璧」

 

 正面上、私はウォーレンさんから少し離れた後ろで壁に寄りかかり、腕を組んでるだけだ。受付して中に入っていくメンバーも気にはしてるけど、さっさと中に入っていくし。

 主に私とウォーレンさんが見てるのはなりすまし防止のため。実際、グループレベリングの時に腕に赤いバンダナを付けて参加しようとしたプレイヤーがいた。

 その時は私もいたからすぐ撃退したけど。

 

 それもあって、私はバンダナの柄と持っているプレイヤーの顔をチェックしているわけだ。ウォーレンさんは私が万が一見落とした時のバックアップ兼偽装受付である。

 

 今並ん出るのは20人くらい。開始の三十分ほど前からメンバーが集まり始め、次々に入れてるけど今がピークの時間かな。あと15分くらいで……

 

 

 

 そこで見えたのが、四人のプレイヤー。

 男三人女一人で、()()()()()()()()()()()

 

「まさか、こんな形で会うなんてね」

 

 彼らは()()()()()()()()バンダナをウォーレンさんに見せ、自然体を装って中に入ろうとする。まぁ、ミィ派でも一番煩い四人だ。私の招集をボイコットするくらい予想してた。

 私の脇を通り過ぎ、何食わぬ顔でいる先頭の人の腕を掴む。突然のことに驚いているけれど、私に逃がすつもりはない。

 

 

()()()()()()()()()

「………ツキヨ様?」

 

 ウォーレンさんも状況が飲み込めてない。というか、こういう可能性があるとは伝えていたけど、本当にあるとは思っていなかったんだろう。

 

「い、いや。何言ってるんですかツキヨ様。俺ですよ、オルグです」

「……ウォーレン」

「……俺はまだ半分もメンバーを覚えてねぇからな。その中の奴らだと思ったんだが……あぁ。そいつ等はちげぇや」

 

 だぁいせいかい。

 流石に名前を聞けば分かるか。当然だけど、少し前までは一緒にいた人たちの名前だもの。

 オルグというプレイヤーは本当にいる。でも、この人じゃない。そして、後ろの三人も。

 

「オルグ、クロード、ナタク、マギ……確かに【炎帝ノ国】のメンバーに四人とも存在するわ」

「な、なら……」

「でも、()()()()()()()()

 

 四人ともミィ派の古参連中。私を毛嫌いする面倒な奴ら。表向き指示は従うけど裏で私のことを色々と吹聴してるのは知ってる。

 でもまさか私とミィが実害を受けた人たちが、ここに来るなんて、ねぇ?

 

「依頼でも受けた?ただの友人?……どちらでも良いけれど、私は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 私の言葉に、並んでいた他のメンバーが驚いたような表情を浮かべているが、今はそんなことどうでもいい。

 

「……ツキヨ様が何言ってるか分かんねぇよ。俺たちが偽物?ははっ、証拠でもあるんですか?」

「証拠も無しに言わないでもらいたいわ。事実、バンダナはちゃんと見せたでしょ?」

 

 逆にそれが証拠なんですけどね……。

 

「バンダナの柄……」

「は?」

「うわ……やっぱマジで覚えてたのかよこの人」

 

 ウォーレンさん酷い。まだ少し疑ってたんだ。

 だったらもう一度言ってあげる。あの時よりも更に情報を集め、できる限り全て覚えた。

 

 

「本当に決まっているでしょう。【炎帝ノ国】に所属する全プレイヤーの顔と名前、使用武器、グループ内での交友関係に立ち位置、戦い方、パーティの練度、そして所持するバンダナの柄……()()()()()()()()

「うーわ……精度上げてやがるこのサブリーダー様。記憶力も化物ですか」

 

 

 私の声が聞こえる範囲の人、皆絶句してるし。

 言わないけど、ミィのサポートに本気を出した私はこのくらいするよ?リーダーが演技で内心泣き言だらけなんだから、サブリーダーとしてきちんと支えるために努力を惜しんでないだけだよ?

 表情に焦りが浮かんでるけど、私まだ根に持ってるんだよねぇ……初日にされたこと。

 

「私はメンバーを呼ぶ時、必ず名前を呼んでいる。当然、顔も覚える」

 

 後ずさりする彼らに、一歩詰め寄る。

 

「でも、あなた達は知らない」

 

 もう一歩。

 

「もう一度だけ聞くわ。あなた達はだれ?」

「「「「…………」」」」

 

 ……これでも割らないかぁ……。なら、仕方ないよねぇ?

 

「ふふっ……そう言えば、いつから私にも『様』と呼ぶようになったか、参考までに教えてもらえる?かねてより私を毛嫌いし、これまで()()()()()()()()()()()()()()()()のに」

「っ!」

「本物なら声をかけても『……なんですか』で終わりよ。気にしてないしどうでも良いけれど」

 

 けど、この人たちがいるのだけは不快感しかないんだ。悪いけど。

 

「ツキヨ様、聞いてもいいか?」

「何ウォーレン。受付を続けてて」

「いや、ツキヨ様さっきこう言ったろ?こいつ等を【炎帝ノ国】に入れないと決めていたって。そりゃどういうことだ?」

 

 あぁ。思わず口が滑って言ったことか。なら彼等を追い詰めるための、最後の答え合わせも一緒にしようか。

 

「ふふっ……そうそう……偽オルグさん。()()()()()()()()()()()()()()()()

「あの、時……?」

 

 今でも覚えてる。顔も覚えたんだから。

 

「あら?忘れられているとは悲しいわ。……4週間と10日前、あるいは5週間と3日……38日前とも言いましょうか」

「なんでそんな正確なんだよ……」

「あなた達、西の森に居たでしょう」

「そんな前のことをいちいち覚えているわけがないだろう!」

 

 いいや。あなたなら、次の言葉を言えば、きっと思い出す。思い出させる。

 

「『たのんだ』……そう言われて()()()()()()()()()()()()()()()()……実に手間取ったわ」

「は?モンスター……なっ、ななな、なんっ、はぁ!?ま、まさか……っ!!」

 

 一気に顔色が悪くなる四人。どうやら思い出したみたいね。ふふっ、ざまーみろ。こちらの苦労をようやく仕返ししてあげる。

 

「ログイン初日。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を殲滅するために、かなり苦労したわ?」

「なるほど。そりゃツキヨ様も入れたくない訳だ。ツキヨ様の信条である、『他者のプレイに実害を齎した悪質プレイヤー』なんだからな。ついでに言やぁ、ミィ様も同じ害を被ってる。拒否するのは当然か」

「あの時、モンスターの横から逃げながら片手を上げ、『たのんだ』と口にしたあなたの顔、よく覚えているわ。当然、あなた達が【炎帝ノ国】に入らないよう注意もしていた。それなのに……」

 

 こんな形で接触するなんてねぇ?

 

 

 そう言って、口の端を歪める。お前ら何様?どの面下げてここに顔出してんの?ミィと私のことバカにしてる?

 

 

「あまり……私を舐めるな」

 

 

 全力の殺気を伴って放った言葉が決定打となって、四人は腰を抜かした。

 

 

 

―――

 

 

 

 あー疲れた。あれだけ脅せば馬鹿なことをするプレイヤーはいないでしょ。ずっと忘れずにいた仕返しもしたし、彼らは人柱になりましたとさ。

 

「ウォーレン、先に中に入るわ。あと宜しく」

「あぁ…時間までには受付を終わらせて、ヴィトたちと中に入るわ」

「頼むわ」

 

 あ、そうだ。

 まだ青い顔で腰を抜かしてるし、最後の忠告だけしていこう。本物のオルグたちを呼んでもらわないといけないし。私から脅してもいいけど面倒。

 

 

「二つだけ言い忘れていたわ。一つ。今すぐ、オルグたちを呼び戻しなさい。ログインしていることは知ってる」

 

 フレンド登録しているから、ログイン状況も少し分かる。コクコクと何度も頷くのを確認してから、二つ目に入る。

 

「二つ目に……」

 

 腰を抜かし、足元が覚束ない偽オルグに近づく。それだけで恐怖が浮かんでるけど無視。

 

「あなた達が今後、NWOを続けようとやめようと興味ない。けれど()()()【炎帝ノ国】(わたしたち)()()()()姿()()()()()()()()()()()()()

 

 偽オルグにだけ聞こえるよう、顔を寄せてもう一度だけ殺気と共に囁く。

 

「……二度目はない。次は全力で排除するわ……この世界(NWO)から」

「わ、わかった約束する!二度とあんた等には関わんねえ!バンダナ(これ)も返す!」

「バンダナはあなた達で本人に返しなさい。その程度の手間は自分で払え」

 

 ふぅ……これで手打ちにしてあげるかな。ちょっと脅し過ぎな気もするけど、イラッとしたから仕方ない。反省も後悔もしない。

 

「では、今度こそ残りは宜しく」

 

 

 

 

 中に入り、ステージの裏に向かうと、ミィが緊張気味にスタンバイしていた。

 近くに他のプレイヤーもいないので、ここは小声だけど素で大丈夫でしょ。

 

「ミィ。今からそんな緊張しててどうするの?というか先に話すの私なんだけど」

「わひゃっ……ツキヨか、ビックリした。だってツキヨいないと演技に気を抜けないし、みんなの尊敬の眼差しを耐えるのが大変なんだよぉ……」

「相変わらず素と演技の差が物凄いよね……まぁ、何時も通りで良いよ。今回、基本的な進行は私だし、生産職としての意見も八人が言ってくれるし、デザイン案を出した四人は……まぁ、余計な事はするなって言ってある。あの四人、全メンバーを納得させる説明も準備してたんでしょ?」

「うん。みんなが来る前の最終打ち合わせで読ませてもらった。『ミィ様(わたし)ツキヨ様(ツキヨ)の協力が更なる【炎帝ノ国】の成長を促す。そして、二人をトップとして皆が協力できるグループになることを祈願した』とか『様々な意見を合一化させるために基本デザインを統一し、カラーの比率をミィ様(わたし)ツキヨ様(ツキヨ)に寄せる』とか。もちろん今後の発展を願って、紅白カラーで縁起も担ぐっていうのもあったよ」

 

 大体予想通りだし、ツキヨ派に頭の硬い人は殆どいない。中立が気にするのは大きく二つ。

 性能か調和。前者はグループの対立とかに興味のない、純粋に強くなりたい人。後者はグループのミィ派ツキヨ派というものを不安視し、仲良くしたい人。

 前者はあの性能なら問題ない。後者も生産職のメンバーが中立デザインを提出した。迷う人はそれにすればいい。願わくば、両派の間を取り持ってください。

 問題はミィ派だけど、オルグ達のような極一部を除いて、今は殆どがミィに憧れて集まった人たちで、私に悪感情を向ける者は少ない。

 極一部たちの横槍さえ叩き潰せば問題ないだろう。多数決は偉大です。

 

「他にデザイン案やステータス案を提出した人はいない。その場のノリや勢いでの提案、実現に相当な資金又は時間の必要な提案は却下。これは生産職からの意見を取り入れれば良い」

「後は、なぜ二層が実装するタイミングなのかの説明だね」

「そう。それはミィから言ってもらうけど、分かってるよね?」

「うん。一つは第二層に上がる前に、初心者も一定以上に戦力を上げるため。二つ目に第二回イベントでは統一装備で挑むために、早い段階で準備すること。最後に、先に装備を作ることで戦力強化し、第二層を効率よく攻略すること」

 

 問題無し。仕込みは十分。後は馬鹿げた案が出たら生産職と私で叩き潰す。それだけで、最初にデザイン案を提示した段階で決まったも同然。

 

「さて。そろそろ時間だね。ウォーレンさんたちも受付を終えて戻ってきたし、始めよっか」

「うん。行ってらっしゃい!」

 

 

 ふふっ……さぁ出来レースを始めよう。

 

 照明が当たるステージに上がると、100余名の視線が一気にこちらに向く。

 全体を見渡すけれど、オルグたちの姿はない。間に合うとも思わない。そして遅れて来たとしてもその時点でほぼ決定させる。

 

 

「さて、皆には長らく待たせてしまったけれど……統一装備を作成するわ。

 これより、それに伴う会議を始めましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 予定通り、大局は揺るがず。

 

 デザインは草案で決定され、ミィイメージ、ツキヨイメージ、半々の三パターン6種類に。

 

 オルグたちが遅れてコソコソと入室したが、既に決議が終わった後。

 

 第二層への攻略は一週間遅れて参入することになり、明日から素材集めが始まる。




 
 ツキヨちゃんの記憶力は、カナデ未満で常人より上です。
 流石にカナデには一歩及びませんが、総合力でぶっちぎってます。
 というか、カナデは瞬間記憶がえげつないけど、ツキヨちゃんは印象的なことへの長期記憶がえげつなかったり。
 分野違いだから比較できないね。

 VR系の二次小説って、オリジナルのクエストだったりダンジョンだったりを考えるのが意外と大変で、第二回イベントの中でツキヨちゃんたちが潜るダンジョンだけでもメッチャ苦労してる。
 ただ、他の部分では書きたい話が沢山あって、ダンジョン攻略とかが書けなくて……と、現在ストックを切り崩してるけどだいぶピンチ。
 
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