PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。   作:五月時雨

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 前の話でUAが5万を超えました。
 内容も今はグダグダしてるところ多いし、正直早く第二回イベントに行きたいんですが……
 今しばらくお付き合い下さい。

 2020/4/1追記
 読み直してて気付いたんですけど、素で1話飛ばしてました!
 この話と次の話の間にも1話飛ばしてて……ごめんなさいマジで微妙に繋がってません。
 今日の夜…というか4月2日0時にこれの前の話を投稿するので、その後に読んでください。
 まじごめんなさい!

 前に挿入しました。心置きなくどうぞ。
 ただし、4/6まで次話は挿入しません(加筆修正が必要な)ので、ご了承ください。



PS特化と自由の弊害

 

『と、言うことで……統一装備が完成するまでの二週間、完全にフリーになりましたー!』

 

 ドヴェルグに素材を渡してからログアウトして学校の課題をやっていると、美依から電話が掛かってきた。

 内容はこの通りである。

 攻略の手伝いくらいならする予定だったけど、完全に何もしなくなるとは思い切ったなぁ。

 

「完全にフリーって……【炎帝ノ国】としての活動は何もしないってこと?」

『そう!いつもの活動とか、イベントに向けた会議とか準備とかは各自でやろうってことにして、装備ができてからイベントまでに合わせるの!どうせまだイベント内容も発表されてないし、できることと言えばレベル上げくらいだしね。どうせなら全部切っちゃった!』

 

 うん……まぁ時間ができるのは良いことだ。レベル上げしないといけないし、【超加速】ってスキル取るためにも。

 でも、各方面への連絡や調整がやり辛くなるなぁ……いや、美依が楽しそうにしてるから、これは黙っとこう。

 

「なら、暫くは好きなことできるね」

『うん!メンバーとどこで会うか分かんないから、街だと演技やめられないけど、やっと気が抜けるよ……月夜もやりたいことやってね!』

「うん。ありがとう美依」

 

 プラスに考えれば、レベル上げの時間をたっぷり確保できて、イベント準備に時間を割けて【炎帝ノ国】のことは最低限で大丈夫ってことか……。なら、良いかな。

 

 

―――

 

 

 翌日。

 

「と、言うわけで、ウォーレンさん手伝って」

「何が『と、言うわけで』だ。何も説明してねぇだろうが」

「ニュアンスで分かりなさいよ。それか昨日のミィの提案」

「ヒントゼロで分かるわけねぇだろ!?……その仕方ないなぁ……みたいな顔やめろ!」

 

 ログインしてウォーレンを呼び出したツキヨが、何の説明もなく手伝えと命令していた。これで分かれというのは、流石に無理があるだろう。

 因みに場所は生産メンバーとも話した隠れ喫茶。対面に座って優雅にコーヒーを飲むツキヨに、ウォーレンはイラッとした。

 

「仕方ないわね……一から説明するわ」

「最初からそうしろよ」

「昨日、ミィから提案があったでしょう?」

「【炎帝ノ国】の活動を暫く辞め、各自戦力強化しろ。私は二層で待っているぞ!ってやつか」

「あぁ、そう言ったのね……それで、装備が完成するまでの間、ミィとしては本当に何もやらないつもりらしいのよ」

「分かっちゃいたが、土台無理な話だろ」

 

 そしてイベントへの【炎帝ノ国】としての挑み方は、最後の一週間で練り上げるとも。

 そうして、ツキヨは右手の人差し指でクルクルと空中に円を描きながら、つらつらと話しだす。

 

「そういう事。まず生産メンバーの手間を減らすために、完成した装備はなるべく一気に渡したい」

「そうなると、全員のログイン日に合わせた調整がいるな。それがいらないにしても、最後の一週間の予定を組まにゃならん。どの道事前の日程調整は必須だな」

「次に、活動休止期間中に新規に参加希望が来るかもしれない」

「今までは活動の時とかに連絡できたが、連絡系統を組む必要があるな。俺ら『幹部候補』なら兎も角、下の奴らが適当にやられちゃ困る」

「最後に、ミィや私の見てない所で増長する奴らが出そうなのよ」

「特にミィ様を祀り上げた古参面の奴らと、それに触発される奴らだな。これは監視とは行かずとも、多少なり抑制しておきたい」

「そう。特に掲示板なんかでは抑えが効きにくいから、どうしてもね」

「先週のオルグたちみたいに、何仕出かすか分からん連中もいるからな」

 

 打てば鳴る鐘のように、ツキヨの考えを汲み取って大まかな対策を出していくウォーレン。

 ウォーレンとしては、いつの間にかツキヨの右腕的立ち位置を確立してして、如何ともし難い気持ちだった。

 

「何よ。分かってるじゃない」

「あぁ。アンタが俺に面倒事を持ってきたのは、最初から知ってた」

「ここの代金持つから許しなさい」

「いっそ全部の手間を持ってくれませんかね……いや、手が足りないのは分かるんだが。

 あとその言い方は許されたい奴の台詞じゃねぇよ……【日替わり悪戯(いたずら)心ケーキセット】くれ」

「遠慮なく一番高いメニュー頼む辺り、神経図太いわね……まぁ良いけど」

「奢られる時のコツは遠慮を無くすことだ。別に甘いのが好きってわけでもねぇが」

 

 ウォーレンの目の前にチョコタルトやショートケーキ、チーズケーキなどの盛り合わせと日替わりコーヒー……今日はモカらしい、が届くのを見て溜め息を零すツキヨ。

 

「お、ショートケーキなのに塩キャラメルみたいな味だな。なるほど、これが悪戯心って訳か……他にはっと。見た目チーズケーキなのにフルーツケーキじゃねぇか!やべぇこれおもしれぇぞ!」

「はぁ……話は食べてからにするわ。

 私も【悪戯心】食べるわ」

 

 余りにウォーレンが面白い反応をするので、ツキヨも同じものを注文し、ミルクティー味のチョコタルトを食べる。これはこれで美味しい。見た目は全部詐欺に近いが。

 余談だが、見た目と味が同じものは一つもなく、どれかの見た目の味のものも一つもなかった。

 モカも見た目だけでMAXコーヒーだった。

 

 

 

「さて、脱線もとい休憩はこれくらいにして、話を戻すわよ」

「おぉ。休止期間中にやる事だったな」

 

 口の中が甘くなったのをコーヒーで口直ししつつ、話を戻す。MAXコーヒー(モカ)も甘かったので無難にエスプレッソである。

 

「問題のうち二つは、メッセージでやり取りすれば良いでしょう。装備を渡す日程はメッセージ経由で調整。これは私がやるわ。

 新規希望者については全件メッセージで『幹部候補』一人以上と私に報告を徹底。直接会う時も私と連絡を受けた『幹部候補』の最低二人よ」

「一番手が足りないのは、メンバーの抑制というか、休止期間中に馬鹿な行動を起こさないよう、最低限の見張りか」

「えぇ。グループの印象を悪くはしたくない。だから、ウォーレンさんには掲示板の様子を定期的に確認してもらいたいのよ……特に『ミィ様についていきたい』スレを」

「……スレのこと知ってたのかよ」

「イベント後にできたはた迷惑なスレッドね。書き込みはしていないけれど、あそこに新規希望者が湧いたのは知ってる。それに、双剣使いは色々と中途半端で不人気だから、私が書き込んだらバレる可能性が高いわ」

 

 ただでさえ演技をしているというのに、口調とは違う文調で書き込み、もしバレでもしたらどうなるか分かったものではない。

 

「ウォーレンさんに頼むのは、毎日ではなくて良いから、定期的な掲示板の監視。あと、他の四人と連携して馬鹿な行動をするメンバーが居たら諌めてほしい。こちらは受動で構わないわ」

 

 積極的にやるのが前者。後者は偶然見かけた時には止めてほしいということ。どうしても不可能な部分は出てくるが、これは仕方ない。

 

「それ、ミザリーやヴィト達も呼ばなくて良かったのかよ?」

「今ログインしているのがウォーレンさんだけだったのよ。四人には後で『休止期間中に馬鹿な問題行動を起こすメンバーを見かけたら止めて』とでもメッセージを送っておく」

「俺はほぼ強制的な招集のされ方をしたんですが?そこんとこどうお考えで?」

「美味しい隠れ喫茶のケーキを奢ってもらえて良かったわね?」

「はぁ……確かにここは初めて来たし美味かったが……もう良いや」

 

 ウォーレンは諦めた。

 満面の笑みで悪びれもしないサブリーダー様には、何を言っても通じないと最初から知ってた。

 

「今言われた事程度なら問題ない。適度にやっておくぜ。話しは終わりか?21時からフレンドと二層に挑戦する約束があるから、そろそろ準備しときたいんだが……」

「えぇ終わりよ。お礼にボス攻略のヒントをあげましょうか?」

「くれるなら貰っとくぜ。使うかは知らんが」

 

 ならばと、ツキヨは絶対に必要な情報をあげることにした。

 ただし、遠回しな言い方で。

 

「………林檎って、今の時期季節外れよね」

「はぁ?それのどこがヒントなんだよ」

「使うか分からないのなら、こちらも分かりづらいヒントで嫌がらせするのみよ」

「……ドSめ」

 

(ふぅん……そういうこと言うんだぁ……)

 

「ボスなんかより余程恐ろしい者が誰なのか、教える必要がありそうね、ウォーレン?」

「………戦略的撤退!」

「あ、こらっ!」

 

 いつもの冷笑で脅されたウォーレンは、脱兎のごとく逃げ出した。

 ツキヨは追いかけるわけにも行かず、代金を払って店を出る。するとメッセージが届いた。

 

「全く……『ダンジョンボスの前に裏ボスと戦いたくねぇ』か……ウォーレンさん、それじゃ褒めてるのか臆してるのか、分からないじゃん」

 

 あれでちゃんとフレンドがいた事に嘆息し、ツキヨはレベル上げのためにも二層に向かった。

 

 

―――

 

 

 二層についたツキヨは、経験値効率の良いフィールドを探していた。

 

「イベントまでに()()()も必要だから、なるべく早くレベル上げたいんだよねぇ……」

 

 そう呟くのは、ツキヨが欲しいスキル【超加速】のことだ。詳細は分からないが、明らかにAGIを一時的に上げるスキルだと分かる。その為、平時との速度差に慣れる期間をイベントまでに設けたいと思っていた。

 

「イベント発生条件は【AGI70】。装備の追加分を除けば、私のAGIは15も足りない……」

 

 ステータスポイントで見れば15ポイント。今のレベルが36だ。

 

「レベル40まで上げれば15ポイント手に入る……いや、元々第一回イベントまでに40に上げるのが目標だったんだ。なんとかしよう」

 

 

 

 それから数日。

 【最前線を駆け巡る純白】という噂が、プレイヤーの間で囁かれ、掲示板では、比翼が異常な早さでレベル上げを行う理由について数々の議論が巻き起こった。

 




 
ミィ 『もう疲れたからグループ休む!』

ツキヨ『えっ……調整とか準備あるのに』
ウォー『俺らにもしわ寄せが…』
ツキヨ『ちゃんと分かってるね、ならやれ』
ウォー『命令もあるから、ちゃんとやるよ』
ツキヨ『お礼は焼きリンゴでいい?』
ウォー『なんだそりゃ?』

 だいたいこんな感じ
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