PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。 作:五月時雨
お待たせしました。
キャラ紹介のステータスも間違ってたし。
直したけど。この話も修正箇所多くて困ったけどっ。誤字あったらごめんなさい。
さて、ツキヨちゃんはどんな弱体化を受けたのかな……まぁ、根幹はプレイヤースキルだから、スキルがどれだけ弱体化しても意味ない気がしないでもないけど。
「あぅ……」
「はぁ……」
【炎帝ノ国】統一装備の素材を渡し、グループとしての活動をやめてから一週間と少し。
イベントまで二週間を切った今日。
NWOの運営によるメンテナンスが行われた。
メンテナンス内容は、一部スキルの修正とフィールドモンスターのAI強化。
修正対象となったスキルは明らかにされておらず、取得者にしか分からないようになっている。
そして、メンテナンス終了後に早速ログインし、ゲーム内では久々に合ったミィとツキヨは、隠れ喫茶で項垂れていた。
「えぅ……ツキヨぉ……」
「はいはい。私も同じ弱体化受けたんだし、そろそろ元気出して?」
テーブルに突っ伏し半泣きのミィ。
その理由は。
「だって八倍が……魔法威力八倍がぁ……」
「あぁもう……【属魔の極者】の倍率変更がそんなに悲しかったの?」
二人が持つスキル。【属魔の極者】の魔法威力上昇効果が弱体化したためだ。
「【属魔の極者】の威力上昇倍率が2倍から1.5倍になって、消費MPが25%カット。MP効率が上がって威力が落ちた、かぁ……」
「私の魔法の威力が……夢の八倍が……六倍に落ちた……」
「プラスに考えれば燃費は良くなったよね。今まではMP切れをよく起こしてたけど、それも少しはマシになるよ」
「ツキヨは悲しくないの!?ツキヨだって四倍だったのが三倍に下がるんだよ!?」
同じ弱体化を受けたはずなのに、ツキヨが項垂れていた理由は落ち込むミィを慰めていたから。
何故悲しくないのか、それをミィが問えば。
「そりゃあ弱体化は悲しいけど、私は魔法主体じゃないもん。実数値にして【INT270】相当もあれば十分すぎるよ」
「そう言えば近接型だもんね……」
ツキヨのINTは装備込みで90ある。それを更に【水魔法】【水君】においてのみ威力が三倍。実数値としては弱体化を受けてなお威力は【INT270】相当で放てるのだから、ツキヨとしてはそれほど悲しくなかった。
前は【INT360】相当だったと思うと、残念だと思わないわけでもないが。
そして、もう一つ変わったことがある。
「防御貫通攻撃の実装と、それに伴う痛みの軽減、ね。一つの武器につき3種から5種で威力はそれなりにある。これはミィの【炎槍】とかにも貫通効果が付いたんだっけ」
「うん。貫通を付けるかは選択できて、付けるときは追加MPを消費だってさ。これはツキヨもでしょ?」
「だね。私の【氷槍】とかも同じ。けど双剣の方が当てられるし、使わないかな。それに、貫通は【刺突剣】がかなり強化されたし」
「えぇっ!?イベント一位のツキヨこそ弱体化受けるべきじゃないの!?」
ミィの言い方がひどいが……。
ツキヨとしても言い分がある。
「ねぇミィ。よく考えて、私のスキルを」
「ツキヨのスキル?」
ツキヨが取得しているスキル。特に他プレイヤーが弱体化を受けているような、特殊なスキルをツキヨは複数持っている。
「【精密機械】【血塗レノ舞踏】【水君】【切断】【ウィークネス】【剣ノ舞】【刺突剣】【曲剣の心得】【属魔の極者】【空蝉】【殺刃】……この辺が、私が持ってるレアスキル」
「け、結構あるよね……」
「この中で【精密機械】は武器攻撃を弱点から外すと、ダメージが物凄く下がるデメリットがある。
【切断】は武器を正確に弱点に当てないと防御貫通しない……防御貫通スキルの下位互換だね。
【ウィークネス】は取得条件が厳しいわりに戦闘補助でしかなく、【剣ノ舞】も回避能力が相当高くないと使いこなせない。
【曲剣の心得】はスキルを持っていてもフルーレの扱いはすっごく難しい。
【空蝉】は一日一回しか使えないってこと自体がデメリットだよ」
と、こんな具合である。
既にデメリットを持つものが二つ。
実装されたスキルの下位互換。
取得条件が厳しい割に使い勝手が悪い。
取得していても武器を使いこなすのが困難。
と
その為、運営としてもこの辺りのスキルに手出しできなかった。
「た、確かに一番のチートはツキヨ自身だったね……あれ?じゃあ今言ってない【殺刃】は修正なしで、【刺突剣】はどう強化されたの?」
「【殺刃】は、一日一回しか使えないことに変わりないよ。使用後12時間のステータス半減も元からあるデメリットだしね。ただ、更にデメリットが付け加えられた」
「ステータス半減するのに、まだデメリット付くんだ……どんなの?」
「【殺刃】を使用して敵対モンスターを討伐した時、取得できる経験値が半減するんだって。あと、スキル自体が、チャージ式に変更」
元より普段使いできないスキルであるため、このデメリットはあまり痛くなかった。
「チャージ式?」
「そ。30秒間予備動作があって、途中でも【殺刃】は使えるんだけど、その場合は確率で即死。
10秒で三割、15秒で五割、20秒で七割って感じで。30秒チャージして確定。しかもチャージ中は【殺刃】以外の攻撃が一切できない」
「うわ……ソロじゃ使いづらいね」
「まぁ、そこはミィに守ってもらうよ。で、【刺突剣】の強化は、ミィに追い打ちをかけちゃう……かも」
「うぅ……聞きたくないけど聞きたい」
「私の【刺突剣】は、他の武器攻撃スキルと同じで複数の攻撃スキルを持ってる。そのスキルはイベントでペインに使った【クロワ・デュ・スュド】や二層攻略で見せた【カドラプル・ペイン】みたいに攻撃全てが刺突で構成されてるものが大半なんだ…」
「あの物凄い疾い刺突技だね……正直ツキヨの【蛇咬】の方が早く感じたけど」
「【蛇咬】や【八岐大蛇】は特別だよ……それで、殆どって言ったのは、中にはスキルの途中で斬撃を放つものもあるからなんだけど」
「【刺突剣】って言う割に斬撃あるんだね……」
「そりゃあね。刺突だけじゃ限界があるし、フェンシングの試合にも斬撃が有効なルールもあるし……ってミィいちいちツッコまないで」
もう……話を戻すよ?と呆れたように。でもどこか言いにくそうに。
「それで……一応武器スキルだから、貫通属性は追加されたんだけど……」
「ツキヨ、話長いし歯切れ悪いよ?」
「怒らないでね?その……スキルモーション全てが刺突で構成される技が、
「は……?」
ミィから目をそらし、弱体化を受けたミィに申し訳なさそうに告げるツキヨ。
ミィは一瞬何を言われているのか分からなかったが、
「ちょ、えぇぇぇ!?なんで!?なんで一番しちゃいけない人がそんな強化受けてるの!?おかしいよ!私の火力上げてよ運営!」
ミィの叫びも、ある意味で当然と言えた。
「だってツキヨ言ってたじゃん!
その上で貫通なんて付いたらツキヨに一対一で勝てるプレイヤーいなくなるよ!?
あのメイプルちゃんも大盾の扱い慣れてないってことはどんなに防御力が高かろうが
「も、もちろん、他の貫通と同じようにスキル発動前に
【白翼の双刃】専用スキルである【飛翼刃】は、元々使用者の装備品を含む合計【DEX】値×1メートルまで伸ばすことができた。【血塗レノ舞踏】により、これまでは最大で300メートルを超える程の長さを誇っていたのだ。しかし、この修正で変わった。
「装備品を含まない純粋なDEX値……今の私なら【DEX80】がそのままメートルになる。大体今までの半分だね。まぁ【血塗レノ舞踏】での伸長性の拡大は残ってるから、最長で修正前の平時と同じくらいだよ」
まぁそれでも20メートル圏内は両翼による結界状態なのだが。
「一部強化されたけど、やっぱり私も弱体化だよ……それに多分、私やミィみたいなスキルを持ってる人は、多かれ少なかれ修正を受けてると思う。仕方ないって」
「まぁ……そうだね。他にも魔法ダメージを上げるスキルたくさん取って、八倍なんか軽く超える火力で焼く」
「その意気その意気」
そうしてメンテナンス内容から気持ちを立て直すと、今度はこの一週間と少しの間、ゲーム内でお互いに何をしていたかの話になる。
「私は魔法系のスキル調べるのに図書館に行ったり、火属性強化のスキルを上げたり街の中をゆっくり散策とかしたよ。ツキヨはずっとレベル上げ?なんか噂で『最前線を駆け巡る純白』とか『比翼がペインに負けじとやる気を出した』とか聞いたけど」
「あはは。確かにペインと次戦う時も負けたくないけど、目的は別。今日この後、新しいスキルを取りに行くんだ。その取得条件がキツくてね」
「へぇー……どんなスキル?」
「【超加速】って言ってね。AGIのステータスが70以上ないと受けられないんだー。で、この前まで60もなかった私は、レベル上げに奔走してたってわけ」
それ以外にも、統一装備が来週の頭には全部完成するという知らせを受けたり、メンバー全員のログインから渡す日を調整したり、新規加入者の実力テストを『幹部候補』と行ったりと色々やったが、大半はレベル上げだったため言わないでおくツキヨ。
「なるほどねぇ……じゃあかなりレベル上がったんだ?」
「うん。今44」
「レベル44!?私まだ40にも行ってないのに!ずるい!」
「ずるいって……ただ単に、ログイン時間の大半を最前線でレベル上げに費やしただけだよ。ペインなんて噂じゃ56らしいし、全然差が縮まんないなー」
一週間ちょっとでレベルを9も上げるツキヨと第一回イベントから三週間かけて8上げたペイン。高くなるにつれてレベルアップしにくくなるとはいえ、どちらも物凄くやりこんでいると言えた。
そんな今のツキヨのステータスは、以下の通りである。
――――――
ツキヨ
Lv44 HP35/35 MP221/221〈+65〉
【STR 15】 【VIT 0】
【AGI 70〈+40〉】 【DEX 80〈+80〉】
【INT 60〈+30〉】
装備
頭 【舞騎士のマント】体【比翼の戦乙女】
右手【白翼の双刃】 左手【白翼の双刃】
足 【比翼のロングブーツ】
靴 【比翼のロングブーツ】
装備品【赤いバンダナ】
【毒竜の指輪】
【空欄】
ステータスポイント0
スキル
【連撃剣Ⅹ】【体術Ⅸ】【水魔法Ⅹ】
【挑発】【連撃強化大】【器用強化大】
【MP強化中】【MPカット中】
【MP回復速度強化中】【採取速度強化小】
【双剣の心得Ⅹ】【魔法の心得Ⅹ】
【武器防御Ⅸ】【状態異常攻撃Ⅶ】
【気配察知Ⅴ】【気配識別】【気配遮断Ⅴ】
【魔法隠蔽】【遠見】【魔視】
【耐久値上昇中】【跳躍Ⅷ】【釣り】
【水泳Ⅹ】【潜水Ⅹ】
【精密機械】【血塗レノ舞踏】【水君】
【切断】【ウィークネス】【剣ノ舞】
【刺突剣Ⅵ】【曲剣の心得Ⅵ】【属魔の極者】
【空蝉】【殺刃】
――――――
そして、ツキヨとしては魔法はあくまでもサブウェポン。【INT90】で水属性については実数値【270】のためこれ以上上げるつもりがなく、【AGI110】あればこれから【超加速】なるスキルを取れば十分であり、今後は余程のことがない限り【DEX】に極振りするつもりである。
「ギリギリだけどクエスト条件は満たしたから、これから新しいスキル取りに行くけど、ミィはどうする?」
「どうするって言われてもねー。私は火属性強化のスキルを上げたりかな……あ、そうだ。統一装備ってそろそろできる頃じゃない?」
「うん、ドヴェルグさんから連絡は貰ってる。来週の頭にはできるってさ。二週間の期日から遅れてすまないって言ってたけど、大量に余った素材で頭や足装備も作ってるらしくて、時間かかってるみたい」
「おぉ!なら来週中に全員に渡せば、その次の週のイベントには間に合うね!」
「だね。本当にギリギリだったけどね……」
今日までに詰めれる所は詰めていった。既にイベントの大まかな情報は全て提示され、探索型でゲーム内で一週間過ごすことが分かっている。またそれに伴い【炎帝ノ国】でアンケートを取り、イベント期間はグループとして活動したい者が多かった。
イベントマップにはパーティ毎の転移になるため、集合地点をマップの何処か……と言っても恐らく中央になるだろうが……に決めておき、イベントの後半をグループとして活動するようになるだろう。
因みにそれら全てツキヨとウォーレンで水面下で進めたため、ミィは知らないし会議でも意見の方向が揃ってすぐに決まるだろう。本当に疲れた。
「後は統一装備を渡す兼イベント会議の日程だけど……」
「全員のログイン状況は把握してるから、それを元に決めてあるよ。後は全員にメッセージ経由で確認してもらって、大丈夫ならそれで会議。イベントへの【炎帝ノ国】の参加方針も決めなきゃね」
サラリと嘘を付くツキヨ。
もう日程も粗方決めてあるし、会議内容も方針も、ウォーレンと固めてある。
会議は全員の予定が偶然揃った丁度一週間後の火曜日であり、装備完成は月曜日との知らせを受けた。もちろん、既にこれについての了承も得ている。
「それじゃあ、日程については全員の確認が取れ次第ミィにも教えるね」
「うん分かった」
「私は今日中にスキル取りたいから、もう行くよ。また明日ー」
「うん、じゃあねツキヨー!」
―――
「よし、到着っと」
そうしてミィと別れ、ツキヨがやって来たのは森の奥の小さな家。
見た目に特に変わった所はなく、一般的なログハウスに見える。
家の真横には小川が流れていて、水車がゆっくりと回る。
家の前には小さな畑と、薪割りの後に残されたままなのだろうか、割られていない薪がいくつか置かれていた。
ツキヨは
「……まぁ、別に良いかな」
その視線の主が誰であろうとどうでも良いし、ツキヨとすればスキルさえ取れれば何でも良い。
それが例え、モンスターでもプレイヤーでもない存在だったとしても。
と、心地良い小鳥のさえずりに耳を傾けながら考え、家に近づくと、コンコンと扉をノックしてそのまま待つ。
少しして、扉が内側から開かれた。
出てきたのは杖をついていて、白い髭を長く伸ばした男性だった。
「こんな所に人が来るとは珍しい……とりあえず上がっていきなさい。この辺りは厄介なモンスターも多い」
そう言って老人はツキヨを家の中に通す。その
そしてツキヨは内心で安堵する。AGIの値が足りない時、この家には誰も居らずイベントも発生しないからだ。
家の中は最低限の家具があるくらいでサッパリとしているが、唯一、端の棚の上に、古びているものの確かな存在感のある短剣が目に入った。
ツキヨは老人に言われるがままテーブルの近くの椅子に座った。
そんなツキヨに、老人はお茶の入った湯呑みを持ってきてくれる。
「飲むといい、少しは体も休まるはずだ」
「……では、遠慮なく」
ゆっくりと、だが
ここまで多少戦闘をしたが、魔法もスキルも使わずに適当にあしらってきたため、HPもMPも消費していない。しかし情報によれば、HPとMPを回復させる効果があったはずだ。
「ふむ……しばらく休んでいくといい。わしは【魔力水】を汲みに行く」
【魔力水】は、魔力が回復する水が湧き出る泉から汲んだ水のことだ。その泉の場所は第二層の街でNPCから聞くことができ、現在地から走っても三十分ほどかかる、それなりに遠い場所である。
そこでツキヨは、情報通りに口を開く。
「なら、私が代わりに汲んできます」
「ん、そうか?……ここは甘えておこうか……最近は足の調子も悪くなってきた」
老人はそう言い、ツキヨにガラス瓶を渡す。
そこにはYES・NOという文字が表示されていた。
ツキヨはもちろん、YESである。
【魔力水】は二層に入ってすぐ、生産職プレイヤーが検証を行ったが、どうやっても泉から汲み上げることができなかった。
その場で飲んで、MPを回復することしかできず、持ち帰ることは不可能。
ただ一つ、このイベントで渡されるガラス瓶を除いて。
しかしそれも、汲み上げてから一時間でインベントリから消えてしまう。
つまり、泉はこのイベントのために用意されたスポットだった。
「それじゃあ汲んできますね」
「すまんな……頼んだ」
そう言って申し訳なさそうに奥に行こうとする老人に、ツキヨは
「いえ、足にはそれなりの自身があるので。もっとも……
「……最近は足の調子が悪くなってきたのぉ」
「お大事に。では、行ってきます」
先程より
【殺刃】はあんな感じになりました。
まぁいつかツキヨちゃんが使うと思うんで、その時にまた詳しくは作中で書きます。
【刺突剣】……強いです。運営は当初の予定を変えず、ほぼ全部貫通属性をつけました。
貫通性の連撃技……あれ、メイプルちゃん防げなくないか?まぁそこはちゃんと考えますか。
技はもうね……考えるの疲れたから、SAOを大量投入しようかと検討中。
HFとかHRとかから輸入しようかなと。
ソードスキルの技系への入れやすさは異常。当然だけど。
その内に武器に青薔薇とか夜空とか金木犀とか出してしまいそう。金木犀とかシンに持たせたらえげつなくならないか?【崩剣】より自由自在で数も膨大なんだけど。
あの辺本当に強いし剣の記憶をクエストに組み込みやすいし……あ、一番好きなのは黒百合の剣です。シェータさん好きです。