PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。 作:五月時雨
『私はただ、あなたの力になりたい』
転移した二人の視界を覆っていた光が消えていく。
それと同時に二人の体を襲ったのは、攻撃でも何でもなく、足場のない浮遊感だった。
「っ!これ」
「水の、中!?」
場所からして、間違いなく海中。
ドーム上に広がった広い空間を海水が埋め尽くしていた。
「【聖水】――【アクアエウロギア】!」
「これ……息が、できる?」
「昨日言った【アクアヴェール】の――」
その時、突如として二人の真上に影がかかり、ツキヨは強すぎる水圧に押しつぶされるような錯覚がした。
「【フレアアクセル】っ!!」
その重すぎる圧力から脱しようと試みても、考えた通りに思うように足が動かなかったツキヨが混乱し、咄嗟の所でミィに抱えられながら難を逃れた。
直後、二人のいた場所を通過したのは、大質量の白い触手。
……いや。大量かつ、太すぎるそれは、もはや壁と言っていい。
二人の上を覆い尽くす程の白い壁が、高速で真横を通り過ぎた。
「大丈夫!?」
「ミィ?」
「はいはいツキヨの親友のミィさんですよー?
で?神速の反射神経よりも速く助けた私に言うことは?」
―――え?雰囲気違くない?
思わずそう言っちゃったツキヨを、誰か責められようか。いつもより堂々としてるような。演技でもないのに、その姿にちょっとグッとくる。
「ちーがーうーでーしょー?」
「あ、
「よし」
ツキヨは頬をさすりつつ、何とか攻撃した相手に目を向けて、絶句した。
現れた存在は、イカのような姿をしていた。
足の部分をいれれば、優に五十メートルは超えるだろう巨体のイカ。足は十本など軽く超え、数えるのが億劫なほどに多い。
現実ではありえないサイズ。現実では世界最大級の魚類さえ子どもに見える、超巨大なボスモンスター。
ツキヨは、その存在を知っている。
日本のようにタコやイカを食べる習慣が根付いていなかったころの海外では、その見た目に、存在に恐怖し、怪物に
その、象徴の一つ。
タコともイカとも称され、無数の足を持ち、嵐を呼び、船を転覆させる大海の皇者。
「……大海魔――クラーケン―――っ!」
モチーフとされるその怪物を知っているが故に、ツキヨは、異変をすぐに察知した。
「ミィ!魚群くるよ!」
「ぎ、魚群!?」
「クラーケンの伝承の一説にそうある!」
あぁ。これこそが私の知ってるミィだよね。さっきのが幻影だったんだ、と思いながら。
体が海水に浸かっているからこそ感じ取れた、微細な振動。それが前兆なのだとすれば、次に現れるのは。
「本当に来た!?」
クラーケンを中心に回遊する、数百数千もの魚の群れ。
クラーケンが出す排泄物は、魚が好む香りをしているという逸話がある。それにより、クラーケンがいる海域には無数の魚が群れをなすのだ。
だからこそ、ツキヨは次の一手を打つ。
「……【聖流絶渦】っ!」
【聖水】によって強化されたスキル【渦潮】。
元は小規模の渦潮を作り出し、敵を渦の中に引き込むことで攻撃するスキル。けれど。聖水によって変化したこれは、一味違う。
「攻防一体の激流の壁……乗り越えられるものなら超えてみろ!」
その威力をそのままに。自分と味方を守る、水圧の壁となる。
触れたものを水流の中に引き摺り込み、決して開放しない激流の防御壁。
規模は小さい。ツキヨを中心に半径一メートルの小さな渦。
けれどこれには、【渦潮】の時から特殊条件下における、とある効果が付いている。
「な、なんか勢い増してる?」
「そういうスキルだからね、【渦潮】は!」
多量の水がある場所において使用した時、
激流の壁は厚みを増し、クラーケンの領域を侵食しながら魚をその内側に取り込む。
勿論、巻き込んでいく水が無くなれば。つまり、周囲の水を全て渦の中に巻き込めば、その威を上げることはない。後は効果時間が切れて、消えるのを待つのみとなる。
それにより、二人は僅かな時間ではあるが、安全地帯を作り出した。
「全ての海水を飲み込むまで、【聖流絶渦】はその威力を増し続ける」
こうして守りの手を打っている最中にも、クラーケンも無数の触手が潮流に巻き込まれ、切り刻まれ、肉片と化していく。
クラーケンに比べれば小さい魚は、その多くが水流に飲まれる形で【聖流絶渦】に飲み込まれ、斬り刻まれ、粒子へと変わるが、数は無制限に増えているように見えた。
けれど。
「クラーケン、あれだけ触手が呑み込まれたのに、HP変わんないね……」
「と、なると。ダメージが通るのは本体だけ……とか?」
「……」
「ミィ?さっきから変だけど、どうかした?」
最初、ツキヨは好きにやりたいと言っていたが、これじゃ無理だと流石に冷静になる。
激流の壁を解けば魚の群れが激突してきて、壁というべき触手によって圧殺される。
「ツキヨ。この、海水……!」
言われ、先程からやけに体の動きが鈍いことを感じ取った。
「地形そのものが、不利に働くとか……」
海水に触れている時間が長いほど、少しずつAGI減少のデバフが積み重なり、重くなる。最初に一割近くAGIが減少したせいで、さっきも体がうまく動かせず、ツキヨは逃げる判断が遅れたのだとようやく分かった。。
それに、元よりここは水中。【アクアエウロギア】によって一時的に呼吸が確保されているが、ツキヨのMPが切れれば、ミィのスキルレベルでは十分と保たずにタイムオーバーだ。
長期戦は、最初から不可能。
その判断を下したと同時に、【聖流絶渦】の効果が切れた。
「【フレアアクセル】!」
「【聖流絶渦】!」
切れたと同時に、生き残った魚と触手が再び二人に迫り、ミィがツキヨを抱いて、その場を離脱。少しだけモンスターが手薄な場所に移動して、ツキヨが再び壁を展開した。
「……ありがとね、ミィ」
「ふふん。神の如き反射速度も、持ってる人がツキヨだもんねぇ?」
「あ、何それ酷くない?」
「どれだけ速く反応できても、正しい判断ができないんじゃ意味はないってこと」
「ぐっ……」
言い返せず、その通りだと言葉に詰まる。
そんなツキヨを見て、だからとミィが続けた。
「だから私が、ツキヨをサポートする」
「え?」
「私のAGIだと、クラーケンに辿り着く前に叩き潰される。だけど、ツキヨなら」
【最速】を持ち、人外の反射速度を誇るツキヨなら。
言いたい事は分かる。魚と触手を掻い潜って、ツキヨが近距離で戦えということだろう。
【飛翼刃】という手札もあるが、それは触手によって防がれてしまう可能性が高い。ならば、距離を詰めるしかない。
けれど。それをした瞬間にツキヨを中心に展開している【聖流絶渦】がミィを守れなくなり、完全に無防備のまま漂うことになる。それはあまりに危険だと、ツキヨが言おうとすると。
「大丈夫!私を誰だと思ってんの?炎帝だよ炎帝?水の中だろうが炎を滾らせ焼き尽くす理不尽様だよ?」
ふふん。と胸を張るミィが虚勢を張っているのはすぐに分かったが、これでは折れそうにない。
ここに転移してから様子がおかしいが、それは悪い意味じゃない。
どこか吹っ切れたというか、いつもより、堂々としてる。まるで、【炎帝ノ国】リーダーとしてのどっしりとした心構えが乗り移ったかのように。
「本当に、どうしたの?」
思わず、聞いてしまう。今しか聞くタイミングがないから。
守りが切れれば、【アクアエウロギア】用のMP温存のためにも戦い始めなければならない。どうしても、ここで。
そう思い、訪ねたツキヨに、ミィは笑った。
「ふふっ。変わってないし、変なわけでもない。ただ―――報いたいんだ」
「え?」
「話終わりっ!さ、行った行った!」
誰に?何を?そうやって聞きたいことを全部隠して、ミィは笑顔で封殺する。
そろそろ激流の壁が消える。それは今度こそ本当の開戦を意味し、戦闘が終わるまで、ミィと話すタイミングはもう来ないと教えてくれる。
だから。
せめて。
「絶対……勝つよ、ミィ!」
「守るよ、ツキヨ。道は、私が。ツキヨは――」
誓うように。唄うように。
無意識に繋いでいた手を離し、送り出す。
「迷わず突っ込め―――っ!!」
「【最速】っ!!」
―――
相変わらず、ツキヨは過保護だなぁ……。
その思考を苦笑で抑え込んで、クラーケンの周りを高速で泳ぐ純白を見る。
ツキヨが加速を無くす動きができると言っても、水の抵抗だけはどうしようもないのか、やっぱり少しだけ加速があり、私でも十分に姿を追うことができる。
空気よりも限りなく密度が高いし、そんな中を泳ぐのだから当然といえば当然かな。
それでも、クラーケンは限りなく胴体に近づくと、その周りは寧ろ比較的穏やかな安全圏だから、ツキヨは無数の斬撃を叩き込んでいる。
自分勝手に、傲慢に。だけど、万感の思いを込めて自分に約束しちゃったから。
私は、ツキヨを守るんだ。
ツキヨが私を支えてくれる分だけ、いやそれ以上にツキヨを支えて、道を切り開く。
【飛翼刃】は余計に水の抵抗を大きくしてしまい、移動速度を余計に下げる。
だから、今のツキヨは【薄明・霹靂】に装備を変えて、クラーケンの周りを泳ぎ回る。
全部急所を付いてるんだろうけど、HPの減りが遅い……純粋に、HPの量が桁違いなんだ。
ツキヨがクラーケンを相手し、私が他の全てを引きつけるんだ。
「【挑発】!」
【炎帝ノ国】の活動中、大量のモンスターが来た時に、少しでもみんなの負担を減らしていつも通りに戦うために取得したこれが、今ようやくツキヨの役に立つ。
全ての魚をおびき寄せ、私は【フレアアクセル】の加速と【爆炎】を使うことで魚にノックバックを与えつつ、衝撃で後退する。
「っとと。【爆炎】!」
ツキヨのサポートも忘れない。
触手が四方八方からツキヨを包囲するように動き、ツキヨを捕まえ叩き潰すつもりだったのは見えてた。だから、一箇所だけ吹き飛ばし、ツキヨの逃げ道を作る。
幸いにも触手の防御力は低いのか、威力自体はかなり低い【爆炎】でも充分に千切れる。
正直、把握することが多すぎて頭が痛くなる。
かれこれこの状態が一時間は続いているんだから、当然といえば当然かな。
ツキヨの最高火力で攻撃を当てても、相当にHPが多いのか一時間かけてようやく三割削れた所。
魚は倒した端から追加され、ツキヨの動きも時間が経つごとに遅くなる。もういつもの速度が、見る影もない。【最速】は一分だけだからあまり意味もないし、使いどころは間違えられない。
加えて問題は……
「く、ぅ――っ!【噴火】!」
「ミィ!」
「大丈夫だから!クラーケンをやって!」
―――私だ。
もはやAGIは9割近く減って、現実で水の中を進むような速度。幸いこれよりもAGIは下がらないのか、もうこれ以下に落ちることはないけれど、【フレアアクセル】の瞬間加速を使わなければ到底逃げられない程に、私の速度は落ちてしまった。
けど、今はツキヨの活路を開くために、もう一つの準備だって進めてる。
魚の群れの中でも、比較的小型の魚の突進は避けないで体で受け、ダメージを最小限に抑えつつサポートして、私もできるだけ生存する。
正直、もう一杯一杯。
休みたいし寝たいしこんな難しいダンジョンとは思わなかったしできれば諦めたいし。
だけど。
「まだやれるっ【豪炎】【蒼炎】【炎帝】!」
両手にこれまで以上に熱く燃える巨大な炎と、海の青よりも尚蒼い炎を滾らせて。近づく魚を一掃した後、ツキヨに迫る触手を両側から挟み込むように焼却する。
今のでMPも切れた。時々ツキヨが【聖命の水】でHPを回復させてくれるけど、MPはMPポーションが生命線。即座に取り出して、惜しげもなく使う。
あーぁ。
明日辺りに火山エリア行きたかったのに、ここでMPポーションは使い切っちゃうかなぁ……。
でも。
「……うん。それでツキヨを助けられるなら」
それも良いかな……って、思っちゃう。
いつも助けられてるし。昨日も、今朝も。イベントに向けた色んな準備も。私のためにたくさんの時間を使ってくれたツキヨのために。
私の後ろに、赤い魔法陣が無数に浮かび上がる。本当は、もっとたくさん用意して、一気に殲滅するためだったけど。
一時間で強制的に放出されてしまう【遅延】スキルの関係上、どうしてもここしかなかった。
「ここでくらい、私がやらなくてどーすんのっ!【遅延】解除!いっけぇっ!」
全て貫通属性を乗せた百本の【炎槍】。
いつも【遅延】を解除した時に思うけど、これ見た目は完全に聖杯をかけて戦争してる世界の英雄王だよね。私は慢心しないけど。
魚は殆ど片付けた。一分は湧かない。だからこの全てを使って、クラーケンの触手を一度だけでも殲滅する!
「ミィ助かる!――【八岐大蛇】!」
ツキヨの最大威力は、スキルじゃない。
武器の【刃性強化大】を受けたことにより、与ダメージ1.5倍された、通常攻撃。それを、今ツキヨの視界に見えてるだろう弱点に叩き込むこと。
AGIが落ちてるとはいえ、ツキヨのダメージソースのDEXは落ちていないので、クラーケンの頭頂部にある耳……
やっぱり、あれが一番のダメージソースだね。
私の【炎槍】の一部がクラーケンの胴体に当たったのを含めて、これでようやく半分。
同時に、そろそろ【潜水】できる時間が迫ってきたから、流石にやばい。
「【アクアエウロギア】【聖流絶渦】!……大丈夫、ミィ?」
「ありがとう、ツキヨ」
「いや、私も【潜水】できる限界になる前に使っときたかったから」
そう言えば、ツキヨが潜ってられるのは45分だっけ。ここから十分は呼吸できるから、少しだけ焦りが消える。
「それよりミィ。クラーケンの足を再生より前に全部消すと、クラーケンがしばらく動かなくなる」
「そうなの?」
「うん。多分地上モンスターで言う
……はっきり言えば、厳しい。
貫通属性を乗せないと水中による威力減衰で、全部の触手を吹き飛ばすのはできない。加えて、最低でも【炎槍】レベルの威力の魔法が必要。それを百本用意するために、一時間でMPポーションを20本使った。
魚群の対処だってある。
でも。
「良いよ……もう一回だろうが十回だろうが。何回だってやる。だから、ツキヨは私が作った道を迷わず進んで」
「とっくに信じて、頼りにしてるよ……ミィ」
信頼されちゃ、応えない訳にはいきませんって、親友として、さ?
「ツキヨ、今AGIどのくらい下がった?」
「ん?んー……七割かな。元が結構高いからそれなりに戦えるけど、近づくのちょっと大変。そっちは?」
「……よゆー、だよっ!あ、でも魚の近く通る時は、口元に魔法陣を出してたら気をつけて。AGIを下げるモノか、かなりの高威力の魔法を放ってくるから」
「分かった」
白い魔法陣ならAGI低下を。青い魔法陣なら、高圧水流の魔法を使ってくる魚群。そいつらに、この一時間で何度も囲まれた。
魔法を使わない突進ですら脅威の魚群。
その度にAGI低下魔法に向かってわざと突っ込み、ダメージだけは受けないようにしているから。勝つために、ツキヨにこれ以上AGIの低下をさせるわけには行かない。
ごめんね。
私は、もう魔法を使わないとまともに移動できないくらい、AGIが下がってるんだ。
だけど、それを言うわけにはいかない。
元から私の機動力は、地上でも【フレアアクセル】で確保してたんだ。なんとかする。
「確かに一気に吹き飛ばせば、再生のために一時動かなくなる、と。そろそろ再生し終わるね」
「だね。ちゃんと勝って、運営にギャフンと言わせようよ」
「あははっ!賛成!」
一本一本ちまちまと吹き飛ばすだけだと、すぐに再生されてしまう。けど、一度に全部吹き飛ばせば、動けなくなるし再生も時間がかかる。
今は、呼吸がヤバかったのと、単純にそれが分かったからこそ、勝つための作戦を伝えるために断念したんだ。
「【炎槍】の準備は三十……いや、十五分で終わらせる。だから、ツキヨもできるだけ削って」
「うん」
さっきは一時間かけて準備したんだ。それを半分どころか、四分の一とか自分でも正気の沙汰じゃないと思う。
さっきは吹き飛ばした魚だって、もう同じだけの群れに戻ってる。
これを全部捌いて、ツキヨの道を作って、十五分で勝機へと道を準備する。
…………きっつ。
でも。
「なんだろ。なんか、嬉しいや」
「いきなりどうしたの、ミィ?」
「うぅん。ほら、行って?」
クラーケンはもう触手を回復させて、渦潮にどんどんと触手を突っ込んで突破しようとしてる。
渦潮も、これまで通りもうすぐ消えると思う。
それがツキヨはちゃんとわかってるから、私の言葉を素直に聞いて、ちゃんと一直線にクラーケンに泳いでいく。
分かんないかな?いや。分かんなくていい。
これはあの日の。
ログイン初日の、魔法使いとして後ろで守られているだけだった私との決別だから。
最初は、守られた。
次は装備を先に揃えて、追い越したと思った。
またすぐに、追い抜かれた。
もっともっと、先に行かれた。
けど、それでも並んでいたくて。
必死にレベルを上げた。
それでも、前回イベントは四位。
初心者だったメイプルちゃんにも負けた。
ツキヨには、大敗だった。
けどその頃から、ようやく隣に立って。
自信が持てるようになった。
それでも。
守られているという気持ちが強かった。
ツキヨには沢山助けてもらってるのに。
私は、ツキヨの力になれなかった。
我儘を通したせいで、ツキヨの負担になった。
それが悔しくて。
悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて。
だからこそ。
今。
こうして。
「……一緒に戦うだけじゃない。
ツキヨが戦うための、役に立てる。
そのことが、何より嬉しい」
それも、相性不利な海中なのに、火の魔法を使って。それはツキヨが最初に言ってくれたから。
『ミィなら、耐性も打ち抜く火力を出せそうだし』と。そう根拠もなく明るく笑った、その言葉通りに。
だから、言うんだ。
だから、私はこれを楽しむんだ。
その言葉が、今。
現実になれたから。
「絶対絶対、焼くんだからぁ―――っっ!!」
『スキル――――――』
友情も、親愛もある。
ツキヨを親友だと、心から思う。
だけど、ずっと心苦しかった。
私は、ずっと支えられてきた。
ずっと、守られてきた。
それがありがたくて。
それが申し訳なくて。
私は、何にも返せない。
だから、せめて支えになりたい。
その為なら、喜んで危険な綱渡りだってやる。
それで、ツキヨに並び立てるなら。
私は笑顔で、茨の道だって進んで行こう。
もう、守られるだけの私じゃない。
私だって、あなたを守りたいんだから。
………私はただ、
ツキヨが使った魔法の解説は、キャラ紹介に載せています。