PS極振りが友達と最強ギルドを作りたいと思います。   作:五月時雨

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 何でか毎日投稿できる

 ミィの装備とダンジョン補足を忘れてたのでここでします。
 4話のミィは防振りうぉーず!のキャラクターストーリー『炎帝』を参考に構成し、装備がユニークなのは原作情報が少ないためオリジナル設定になります

 あと前回の後書きは、単なる独自解釈の一部なので、タグに独自解釈を入れさせて頂きました。今後もそれに則った展開があるかもなのでご了承ください。



PS特化と装備

 

「助けようとしてくれてありがとうございます」

「い、いや。むしろ迷惑をかけてしまったようで、悪かったな」

 

 どうやらこの人、初期装備の私を心配して少し前から見ていたらしい。私の動きからレベルはギリギリ大丈夫と思ったようで、樹海の浅い所なら手を出す必要はないと思っていたらしい。

 実際、私も浅い所ならルーティーンする前でも普通に戦えた。この深い所まで来ると少し厳しかったので、本気を出しただけのことである。

 そして、あの狼は初心者殺しと呼ばれるほどに強いらしく、レベルだけ上がり装備はおざなりになっている初心者が尽く負けているらしい。

 なるほど、だから割り込んだのか。

 

「それにしても、初期装備とはいえ強いなぁ。失礼だが、レベルはいくつなんだよ。あぁいや、無理に答えなくて良いんだが」

 

 きっと、いい人なんだろうなぁ。こうして樹海の中で話してる間、必要以上に警戒してくれてるし。すごい気不味そうに聞いてくるし。

 

「レベルは20…いや。さっきの狼で21になりましたね」

「はぁ!?レベル20であの狼倒したのか?適正レベル35だぞ!?」

「適正レベル帯では物足りないので。というかあの狼、そんなに強かったんですね」

「そんな狼を軽く倒すお嬢ちゃんがおかしいんだが…それも初期装備で」

 

 というかこの人の双剣格好いいな…。私もいつかそういう双剣が欲しい。その為の資金稼ぎだ。

 

「初期装備で悪かったですね……。私もそういう双剣が欲しいので、こうして格上でレベリングと資金稼ぎをしてるんですー」

 

 不機嫌なオーラを隠さずに告げると、両腰に凪いだ双剣を見せてくれた。

 

「そういう双剣って、これのことか?」

 

 見せてくれたのは、青銀色の刀身をした片刃直剣。ふむ。私の好みと近い。話が合いそう。

 

「それですそれ。シンプルでありながら凝った造形。綺麗な刀身。こういう剣を手に入れたい…」

「これは生産職のプレイヤーに頼んで作ってもらったんだ」

 

 生産職のプレイヤーか…。露店を出してる低レベルの生産職なら見たことあるけど、この剣ほどの業物を作る人は会ったことがない。

 それを小声ながら愚痴ってしまったのだが、この人には聞こえていたらしい。

 

「あー…その。迷惑かけちゃったようだし、紹介してあげようか?」

「ホントですか!?」

「うお!さっき見てて思ったけど、反射神経いいな。……ああ謝罪代わりにと、同じ双剣装備のよしみでね」

「ぜひお願いします!」

 

 結構強い人なのか、私の反射速度に気付いた?いや、別に隠してる訳でも無いから構わないか。でも、こんな樹海の奥にいるんだし、どうせなら今日はレベリングに注ぎ込みたい…。

 

「あ、でも、今日はこのままレベリングしたいんですけど、いいですか?」

「あー、それでも良いが、どうせなら生産職のプレイヤーに装備作成に必要な素材を聞いたらどうだ?素材持ち込みなら、多少はお金も抑えられるし、レベリングもできる」

「なるほど…」

 

 ミィのようなユニークシリーズも欲しいが、装備の充実も大事かな…。

 

「じゃあ、それでお願いします」

「分かった。それじゃあ街に戻るか。途中のモンスターはどうする?」

「レベリングに狩ります」

「分かった」

 

 この人がもし詐欺だったとしても、私の反射速度に対応できてないし、戦いになっても有利になれる。それ以前に良い人そうだし、その心配もないだろうけど。

 

 

「マジか……こんな強いとは……後で掲示板に書こう」

 

 

――――――

 

 

 街に戻ってからしばらく歩いていき、二人は一軒の店に入る。

 中には青い髪の女の人が一人カウンター越しに作業をしていた。女性は誰かが入ってきたことで手を止める。そしてそれが見知った顔であることに気づき声をかけた。

 

「あら、いらっしゃいヴィト。どうしたの?また双剣のメンテ?」

「いや、メンテはしばらく大丈夫だ。ちょっと双剣装備の新入りを見つけてな。………俺の不手際のお詫びに衝動的に連れてきた」

 

 そう言ったヴィトの後ろから、ツキヨが姿を見せる。

 

「あら可愛い子ね………ヴィト。不手際って何したの?通報した方がいいかしら?」

 

 そう言って、店主の女性が青いパネルを空中に浮かべる。

 

「ちょっと待て待て!これは、何ていうか事情があってだな!」

「ふーん?あなたはこの人に何をされたの?」

大切なモノ(強い獲物)を取られかけました」

 

 ツキヨは、女性の顔を見て真剣に答えた。

 

「やっぱり通報するわね?」

「だから待てって!お嬢ちゃんも冗談はやめてくれ。狼を横取りしそうになったのは、本当に悪かったって!」

「ふふっ……冗談です。店主さん。実は私が適正レベルを超えるモンスターと戦おうとしたのを、彼が助けようとしたんですよ」

「なるほどねぇ………無茶なレベリングはしちゃ駄目よ?」

「それがイズ。お嬢ちゃんは初心者殺しを余裕をもって倒したんだよ」

「初心者殺しを初期装備で?なるほど、だから連れてきたのね」

「ああ。プレイヤースキルはすげえ高い分、装備が残念だからな」

 

 大人二人に酷い言われようをされ、ツキヨがむくれた。

 

「ふふっ、ごめんなさいね?私の名前はイズ。見ての通り生産職で、その中でも鍛冶を専門にしてるわ。調合とかもできるけどね」

「へぇー…自前のお店を持てるって凄いですよね。私はツキヨっていいます。今日は装備に必要な素材なんかを聞きに来ました」

 

 ミィ以外での初めての交流だったが、ツキヨは冷静に自己紹介を終えた。

 

「ツキヨちゃんね。双剣を選んだのは何でかしら?」

「他のゲームで扱ったことがあることと、一緒にやる友人が魔法使いだから、ですかね」

「そういや、その魔法使いのお嬢ちゃんは今日はいないのか?」

「今は別行動ですね」

 

 何気ない会話だったのだが、そこにある違和感に、ツキヨが気づいた。

 

「ヴィトさん、私友人が女の子って言ってません。通報した方が良いですか?」

「あらヴィト?ストーカーは犯罪よ?」

「違う違う!……その、何日か前に掲示板で話題になったんだよ、凄い双剣使いの初心者がいるって。ツキヨちゃんだろ?何日か前に西の森の辺りで、大量のモンスターを殲滅したのってさ」

「あぁ…モンスタートレインを押し付けられた時のですか。初日にあんなことがあってビックリしましたよ」

「あれ初日だったのかよ……」

「はい。ずっと連戦でステータスポイントも振る前だったから、流石に本気で対応しました」

「しかもステータスはレベル1相当?……ははっ、何の冗談だ?」

「事実ですが。さっきの狼もレベル12からステータスポイント振ってませんし」

 

 そこまで言うと、ヴィトとイズが頭を抱えた。

 そして、ツキヨに聞こえない程度に顔を付き合わせ、小声で話し出す。

 

「ばけもんすぎるだろ…」

「ええ……無茶苦茶にも程があるわ。でも、これで納得も行くわね。ツキヨちゃん。まだ始めて数日だから装備の資金足りないのよ。初期装備も当然だわ」

「なるほどな」

「あのー……何を話してるんです?」

「え、あ……いや、ツキヨちゃんが思った以上に強いって話だ」

「……ありがとうございます?」

 

 ツキヨの異常性をヴィトとイズが認識したことで、ようやく装備の話に戻った。

 

「それでツキヨちゃんは、今予算はどれくらい持ってるの?」

 

 ツキヨは予算を確認する。ダメージは受けてないので、ポーションが必要ないため、素材換金から消費したのはスキルの巻物だけなので、それなりに貯まっている。

 

「今、90万程ですかね」

「け、結構貯めたのね…数日なのに」

「スキルの巻物くらいしか買うものがなかったので。買ったスキルも高くて1000Gのばっかりですから、いつの間にか」

「そう……それで、初心者殺しの素材は?」

「まだ持ってます。来る途中で狩ったモンスター素材も」

「………なら足りそうね。あの狼は換金額が良くて、20万Gくらいはもらえるわ」

「なら!」

 

 それはつまり、プレイヤーメイド。それもかなり凄い人から、装備を作ってもらえると言うこと。

 

「ええ。……いらっしゃいツキヨちゃん。どんな装備がお望みかしら?」

 

 朗らかに笑うイズ。対するツキヨの返答が突拍子もないことだったことを含め、ヴィトは苦笑いを隠せなかった。

 それからツキヨはヴィトとイズにフレンド登録をしてもらい、いつでも連絡が取れるようになり、その日はログアウトした。

 

 

―――――――――

 

175名前:名無しの双剣使い

 この前の双剣の少女に遭遇したというかフレンド登録したw

 

176名前:名無しの大剣使い

 は?何があったらそうなる

 

178名前:名無しの双剣使い

 初期装備で初心者殺しに挑もうとした所を助けようとして

 

179名前:名無しの弓使い

 モンスタートレインの次は初心者殺しに挑むとかやべーなおい

 

180名前:名無しの大盾使い

 んでその後は?

 

181名前:名無しの双剣使い

 助けるどころかレベルも低いのに初心者殺しを余裕でブチのめしてた

 しかも全部弱点斬ってたな

 

182名前:名無しの魔法使い

 双剣ニキ役立たずで草w

 

183名前:名無しの大剣使い

 草に草生やすなと…

 てか初心者装備であの狼倒すとか頭おかしい

 

184名前:名無しの双剣使い

 確かに役立たずだったが…

 初心者装備で挑むとこ見たら誰でも助けようとするだろ

 んで邪魔しちゃって悪かったからお詫びに生産職の人紹介するって言ったらついてきた

 

185名前:名無しの弓使い

 正面戦闘を避ける俺でも助けるなそれは

 

186名前:名無しの大盾使い

 んで実際に見た感じどうよ?

 

187名前:名無しの双剣使い

 ちょっと待て今まとめる

 いくぞ

 

 銀髪赤目で身長170ないくらいの美少女

 スタイルめっちゃ良かったが幼い感じもあるから少女でいくぞ

 パーティはこの前の魔法使いの子と組んでたが今は別行動中らしい

 双剣を選んだ理由は別ゲームでも扱ったからとのこと

 あとこの前の西の森トレイン殲滅が初ログインだったらしい

 クールだけど人をからかってくる素直少女

 

 総評

 やべぇファンになる

 

 あー見守ってあげてー

 

188名前:名無しの大剣使い

 クールでからかい上手な素直とか属性盛りすぎだろw

 てかモンスター殲滅が初日とかバケモンかよ

 

189名前:名無しの双剣使い

 お前らとは情報を交換していきたいと思ってるから俺の情報晒すわ

 取り敢えず俺はヴィトって名前だ

 お前らとはフレンド登録したいから明日これる奴は二十一時頃に広場の噴水前に来てくれると嬉しい

 

190名前:名無しの槍使い

 情報サンクスっていうかお前ヴィトかよ!

 かなりのトッププレイヤーじゃねーか!

 

191名前:名無しの魔法使い

 有名人過ぎてビビったわw

 

192名前:名無しの弓使い

 よっしゃその時間行けるわw

 

193名前:名無しの大剣使い

 じゃあこれからも暖かく見守っていく方向でいいかなー?

 

194名前:名無しの槍使い

 いいともー!

 

195名前:名無しの大盾使い

 いいともー!

 

196名前:名無しの魔法使い

 いいともー!

 

197名前:名無しの弓使い

 いいともー!

 

198名前:名無しの双剣使い

 いいともー!

 

 

―――――――――

 

 この掲示板のことを眺める二つの赤い目があることを、話している彼らが知ることはなかった。




 
 イズさんの儲けを知りたいこの頃。生産でどの位稼いでるんだろー
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