此処は、新世界にある海軍本部の中にある部屋。そこに、1人の老婆がいた。その老婆の名前はつる。おつるさんと呼ばれている人だった。
おつるさんは、その部屋の中で海を見ながら一人で緑茶を飲んでいた。するとそこへ、1人の若い海兵が訪ねて来た。
「おつる教官!おつる教官!!」
「うるさいねぇ。何だい?こんな老いぼれをなんどもよんで。」
そう、おつるさんが言った時、若い海兵は敬礼をし、話を続けた。
「失礼いたいました!!おつる教官!!」
「それで、何のようだい?」
「はっ!センゴク全軍総帥並びにガープ大将軍が訪ねてまいりました!!」
「そうかい。ご苦労だったね。それで、2人は?」
「はっ!!2人は「よぉ、おつるちゃん!!久し振りだねぇ!」「煎餅持ってきたぞ!!」・・・此処におられます・・・。」
そう言った海兵の背後には、かなり大柄な老人が2人いた。
「はぁ・・・、ありがとね。もう下がっていいよ。」
「はっ!!失礼致しました。」
そう言って若い海兵はおつるとセンゴク、ガープに敬礼をして部屋を離れていった。
若い海兵が部屋を出て少しした後、センゴクとガープは部屋の中にある椅子に腰をかけ、煎餅をバリバリと食べ始めた。
「で、あたしに何のようだい?センゴク、ガープ。」
「「ん?」」
「ん?じゃないよ。仮にも全軍総帥と大将軍がわざわざこんな所まで煎餅を食べる為だけに来たわけじゃないだろう?」
「「いや、煎餅でも食べながら昔話でもしようと思ってだな。」」
「この煎餅ジジイどもが!」
「んまぁ待つんじゃ、おつるちゃん。実を言うとな。若いもんたちの今後について話し合おうと思ったじゃない。」
「ガープの言うとおりだ。本当ならゼファーの奴も呼びたい所だったんだが、生憎用事があるようでな。」
「なら、あたしにだって用事があるんだよ。それを、若いもんに命令してあたしの部屋に案内させた挙句、許可もないのに部屋の中で椅子に座りながら煎餅をバリバリと食べてからに・・・。」
「じゃがのう。」
「・・・まぁ、折角此処まで来たんだ。茶の一杯でも出さなきゃ、示しが付かないねぇ。」
「さっすがおつるちゃん!」
「言っておくけど、茶を飲んだらすぐ帰るんだよ!あたしだって暇じゃないんだからね!」
「分かっておるわい!のう、センゴク。」
「あぁ。元よりわしらは"彼奴"に用事があるからな。」
「用事?どこかの国が何かやらかしでもしたのかい?」
「いや、近々レフェリーが始まるんだのう。部屋まで行っても大目付のサカズキしかおらんかったもんで、どこに行ったか聞けば、少し近海の見回りに行くと言っておったんじゃ。」
「また、見回りに行っているのかい?
「まぁ、言ってやるな。わしだって元帥だった時は責任で逃げ出したいと何度も思ってあったからのう。」
「ま、仕事を終えていっておるから、文句は言えんのじゃがなぁ。」
そう途切れることのない話合いはガープのその一言で一旦止まった。
そしておつるさんは、少し外を見て、呟いた。
「あれからもう30年も経ったんだねぇ。」
「30年?・・・あぁ。そうじゃのう。」
「彼奴を拾ってはや30年。あの時は、まさか此処まで凄い奴になるとは思わんかったのう。」
「歴代最速の元帥昇格。並びに海賊と手を組んで四皇の撃破。そのおかげであの時からは考えられ無いほど平和になったもんだねぇ。」
「それだけじゃないぞ。空白の100年をあばいて世界政府を一新。並びに天竜人の更生。その他色々、夢でも見ているんじゃないかって思うほどのことをやったのかおったからのう。」
「今では平和の象徴。世界の救世主とまで呼ばれておるからのう。彼奴のことを書いた本でも出せば一儲けできそうじゃなぁ。」
「何馬鹿なことを言っているんだい。お前にとって彼奴との思い出は、その程度のものだったのかい?」
「はっはっはっはっはっ!!冗談じゃよ冗談。」
「そうには聞こえんかったがのう・・・。」
「何か言ったかセンゴク?」
「いや何でも。」
そう話している中、ふと外を見てみると、そこには五隻の船がこちらに向かっていた。
「どうやら帰って来たようだねぇ。さて、久し振りに説教でもするとしようか。」
「あまりきつく言ってやるなよ。彼奴だって息抜きが必要じゃからな。」
「それは、経験からの言葉か?センゴク。」
「そうに違いないな。」
「「わっはっはっはっはっ。」」
「全く、これだから煎餅ジジイどもは。」
(だけど、本当に立派になったもんだねぇ。拾った時は、本当に小さな赤ん坊だったのに。今じゃ見る影もない。
・・・いや、そうだねぇ。あの笑顔だけは変わっていなかったねぇ。)
これは、とある1人の男の話である。
これは、平和が好きな男の話である。
これは、世界を変えた男の話である。
こんな駄文を読んでいただきありがとうございました。今後も頑張るのでどうか応援よろしくお願いいたします。