戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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AXZ編第八話、前回のあらすじは?
「語られるサンジェルマンの過去」
「ばるべるでで入手した暗号を解くため風鳴機関へと赴いたぞ」
「そこでマリアさん達と一緒にまだ逃げてない農家さんと出会いました」
「そしてそこに突如現れた錬金術師共」
「ですが、敵のカリオストロは私たちを助けるようなことをしました」
はいOK、それじゃあAXZ編第八話、どうぞ!


衝突

信者達の襲撃後、マリア達は老婆を避難場所まで連れて行った。

 

「運んでくれてありがとね」

 

「いえ、気にしないでください」

 

「お水貰ってくるデスよ」

 

「あっ待って切ちゃん、私も一緒に」

 

「ではうちらは避難民の確認に向かおう」

 

「うん、わかった」

 

そう言って四人はその場から離れて行った。

 

「ふふっ、元気じゃのう」

 

「おばあさん、怪我はありませんか?」

 

「大丈夫じゃよ、むしろあんたらの方が疲れたじゃろうに、わしがぐずぐずしていたせいで迷惑をかけてしまったねぇ」

 

「いえ、あれぐらい朝飯前です」

 

「若いのに偉いねぇ」

 

老婆はセレナの頭を優しく撫でる。

 

「そうじゃ!お礼と言っちゃなんだけど、これ貰ってちょうだいな」

 

そう言って老婆は背負っていた籠からトマトを幾つか渡してくれる。

 

「せっかくだしあなた達も食べておくれ」

 

「ありがとうございます!」

 

「わ・・・私、トマトはあんまり」

 

「マリア姉さん、好き嫌いは駄目だよ」

 

「ふふっ」

 

「・・・では、ちょっとだけいただきます」

 

セレナの言葉と老婆の微笑みに負けたマリアは貰ったトマトを恐る恐る齧る。

 

「・・・っ!甘い、フルーツみたい!」

 

「本当!とっても甘いです!」

 

「そうでしょう、トマトを美味しくするコツは厳しい環境においてあげること。ギリギリまで水を与えずにおくと自然と甘みを蓄えてくるもんじゃよ」

 

「厳しさに枯れたりしないんですか?」

 

「むしろ甘やかしすぎるとダメになってしまう、大いなる実りは厳しさを絶えた先にこそじゃよ」

 

老婆の言葉に、マリアはトマトを見つめていた。

 

「厳しさを絶えた先にこそ・・・か」

 

「ええ、トマトも人間も一緒さ」

 

その言葉に、マリアはかつてのナスターシャとの日々を思い出す。

 

「・・・そうですね、同じかもしれませんね」

 

 

 

弦十郎達は暗号を解析しているが、未だ解析はできていなかった。

 

「解析は難航してますね」

 

「そう簡単には解けんだろう、でなければ暗号の意味がない」

 

キャロルの言葉に弦十郎が苦虫をつぶしたような表情を浮かべると、友里が口を開く。

 

「司令、鎌倉からの入電です」

 

「っ!直接来たか・・・繋いでくれ」

 

「はい、出します」

 

入電を繋げると、画面に一人の老人が映し出される。

 

『無様な、閉鎖区域への侵入を許すばかりか仕留めそこなうとは』

 

「いずれも、此方の詰めの甘さ、申し開きはできません」

 

『機関本部の使用は国連へ貸しを作るための特措だ、だがその為に国土安全保障の要を危険に晒すなどまかりならん!』

 

「無論です」

 

『これ以上意的に、八島を踏み荒らさせるな』

 

そう言い残し通信が終わる。

 

「ふぅ・・・流石にお冠だったな」

 

「それにしても司令、ここ松代まで追ってきた敵の狙いは一体・・・」

 

緒川の疑問に弦十郎は思案する。

 

「・・・狙いは、バルベルデ度規模と、または装者、そして仮面ライダーとの決着、あるいは・・・」

 

 

 

時間は進行し夜中となる。

 

未だに解析は難航する中、真達は分断し警戒態勢に当たる中、真は一人考え込んでいた。

 

(あの時、あいつは確かにあいつの手だけを狙い撃った、じゃないとあんな芸当できやしない・・・あいつらの目的は一体)

 

「真、また考えこんでんのか?」

 

考え込む真に奏が声をかける。

 

「ん、ああ少しな・・・敵の狙いは何なんだろうなって」

 

「確かに、あ奴らの狙い・・・というより少し疑問に持つところはあるのう」

 

真の言葉に紫苑も思うところがあった。

 

「疑問?」

 

「うむ、ばるべるでの時もあ奴らは途中でうちらを見逃したみたいじゃったし、空港の件もそうじゃ、実際にあの集団は人々を襲っておったがその中であの女性二人は何もしておらんかったように見えた」

 

「そうなのか?」

 

「うむ、まるであの襲撃にあまり乗り気じゃなかったかのようにな」

 

「・・・敵は、一枚岩じゃないのか?」

 

三人が考えていると、通信が入ってくる。

 

「っ!はい!」

 

『多数のアルカノイズ反応を検知!場所は松代第三小学校付近から風鳴機関本部へと進行中!現在翼たちが対処している、マリア君達も向かっている、三人もすぐに応援に向かってくれ!』

 

一方響達は大量のアルカノイズの前に立ち塞がっていた。

 

「これだけの数・・・!」

 

「先に行かせてたまるもんかよ!」

 

「猶予はない、刹那に薙ぎ払うぞ!」

 

「「了解!」」

 

そう言って三人はペンダントに手をかける。

 

「イグナイトモジュール」

 

『抜剣!』

 

ダインスレイフ

 

響達はイグナイトを纏いすぐさまアルカノイズの撃退に移った。

 

『使用BGM 激唱インフィニティ(IGNITED arrangement)』

 

いざ飛ばん!

 

Let`s fly

 

 

いざ行かん!

 

Let`s fly

 

明日

 

最上のシンフォニック 声を「ひとつにたばね!」

 

響達が戦う様子を、建物の上でサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティの三人が見ていた。

 

「抜剣・・・待ってたわ」

 

「流石にイグナイト、凄いワケだ」

 

「そうね・・・だからこそ、その力を確かめなくてはならない!」

 

サンジェルマンがそう言うと、三人はハート形の結晶を取り付けた銃、指輪、けん玉を取り出す。

 

「だからこそ、私たちの手に紅く輝く力がある!」

 

サンジェルマンが引き金を引くと、三人の結晶が輝きだす。

 

その輝きに真っ先に気が付いた翼はとっさに三人の元へと跳躍すると同時に、両手の剣と両足のスラスターに炎を纏わせる。

 

炎鳥極翔斬

 

「押して参るは風鳴る翼。この羽ばたきは何人たりとも止められまい!!」

 

炎は蒼く輝き、翼が剣を振るうが、寸前で赤い結界に止められてしまう。

 

そればかりか、結界がさらに赤く輝きだすと翼のギアが光り輝いていた。

 

「っ!?ギアが!」

 

その瞬間、翼は爆発で吹き飛ばされ地面に叩きつけられる頃にはイグナイトが解かれていた。

 

「翼さん!!」

 

「く・・・くっ・・・!!」

 

翼は起き上がろうとするがダメージが多く、すぐには立ち上がれずにいた。

 

響はすぐにサンジェルマン達の方を向くと、そこには黄金の輝きを纏い異質な服を身に纏ったサンジェルマン達が立っていた。

 

サンジェルマン達の姿に響達はとある既視感を覚えていた。

 

「まさか・・・ファウストローブ!?」

 

それはかつてキャロルが纏ったものと同じ、錬金術によって生み出された異端の力『ファウストローブ』そのものだった。

 

「よくも先輩をぉぉぉ!!」

 

クリスはサンジェルマン達に向けて大量のミサイルを放つが、プレラーティがけん玉を掲げると、けん玉は飛躍的に巨大化しその巨大な球体から電磁波のようなものが放たれミサイルを全て撃ち落とされてしまう。

 

ミサイルの爆煙からカリオストロが拳を振るうと青白いエネルギーが放たれ、クリスはとっさにリフレクターで防ぐ。

 

「このぐらい・・・!」

 

だがその時クリスのギアも翼のギアを同じく輝きだす。

 

「っ!?」

 

そしてリフレクターを撃ち抜かれクリスが吹き飛ばされると、同時にクリスのイグナイトも解除されてしまう。

 

「ぐっ・・・イグ、ナイトが・・・!」

 

「クリスちゃん!?」

 

クリスを心配する響の元に、サンジェルマンが立ち向かうと、響に向けて射撃する。

 

響はとっさに避けるが、エネルギー弾は途中で止まる。

 

響が不思議に思い後ろを振り返ると同時に、エネルギー弾が膨らみ大爆発が響を呑み込んだ。

 

爆煙が晴れると、イグナイトを解かれた響はその場に倒れる様子を見て、エルフナインは困惑していた。

 

「何故・・・イグナイトが・・・!?」

 

そんな倒れる響の元に、サンジェルマンが近寄ってくる。

 

「『ラピス・フィロソフィカス』のファウストローブ、錬金技術の秘奥『賢者の石』と人の言う」

 

「その錬成には、チフォージュシャトーにて解析した世界構造をデータを利用・・・もとい、応用させてもらったワケだ」

 

響は倒れながらも、サンジェルマン達に向けて口を開く。

 

「・・・あなた達がその力で、誰かを苦しめるというのなら・・・私は・・・!」

 

「誰かを苦しめる・・・そうかもしれないな、だからこそ」

 

サンジェルマンはそう言って響と視線を合わせる。

 

「それを食い止めるために、お前たちも強くならなくてはならない・・・『あいつ』を倒すためにも」

 

「あいつ・・・?」

 

その瞬間、草陰から変身した紫苑と奏が飛び出し二人の間に入ってくる。

 

「済まぬ!援軍に遅れてしまった!」

 

「三人とも!無事か!」

 

「奏さん・・・紫苑さん・・・!」

 

「現れたか、仮面ライダー・・・ゼロワンはいないようだが」

 

サンジェルマンの言葉に二人は驚き、辺りを見当たす。

 

「・・・真はまだ来ておらんのか?」

 

「真さんは・・・?」

 

「あたしらを先に行かせたから後を追いかけて来たと思ったんだが・・・来てないのか?」

 

二人の反応に、サンジェルマン達は思案顔をする。

 

「・・・まさか」

 

サンジェルマンが呟いた瞬間、離れた場所で大爆発が起きた。

 

 

 

 

 

時を遡り、報告を受けた時。

 

「分かった!すぐに援軍に向かう!」

 

真はそう言って通信を切る。

 

「急いで向かうぞ!」

 

「分かってる!」

 

「うむ!」

 

三人がすぐに響達の元へ向かおうとした瞬間、真は何かを察知し動きを止める。

 

「・・・っ!!?」

 

「真、どうしたんだ?」

 

「・・・すまない、先に行ってくれないか?」

 

「どうしてじゃ?」

 

「訳は後で話す、すぐに追いつくから」

 

「・・・わかった」

 

「すぐに来るんじゃぞ」

 

そう言って二人が響達の元へと向かうと、真は深く深呼吸をして振り返る。

 

振り返った先は少しボロボロなコンクリートで出来た道。

 

だがその奥の暗闇から、革靴の足跡が聞こえてくる。

 

足音は徐々に近づいてきて、そして暗闇から誰かが現れる。

 

この場には似合わない白いスーツと白い帽子を身に着けた男性、男性は真と視線が合うと口を開く。

 

「失礼、尋ねてもいいかな?」

 

「・・・なんでしょうか?」

 

「探してるんだ、人を」

 

「へぇ、そうですか・・・どんな人ですか?」

 

「女性なんだ、ブロンドの、ちょうど・・・『君みたいな』」

 

「俺みたいな人ですか、知らないですね」

 

一見すれば普通な会話、だが真は目の前の人物を最大限警戒していた。

 

「そうですか、それは失礼、失礼ついでに伺ってもいかな、名前を」

 

「女性に名を聞くなら、まずあんたから名乗るべきだと思うけど」

 

「おっと、それは失敬、では名乗ろうか」

 

そう言って男性は帽子を取り礼儀正しくお辞儀をする。

 

「初めまして、僕は『アダム・ヴァイスハウプト』、パヴァリア光明結社の局長を務めている、よろしく、仮面ライダーゼロワン、継菜真」

 

そう言って男は怪しく微笑んだ。





さぁ後書きの時間・・・の前にシンフォギアライブ2022決まった!!
「ついに念願叶ったな作者」
本当もう・・・感無量です!
「さて、それじゃあ後書きだが・・・またお相手さんパワーアップしてきたな」
「ラピスのファウストローブ、これは中々の強敵ですね」
「うむ、じゃがそれよりも真が敵の統領と出会ってしまったぞ?」
「このまま次回戦うんでしょうか?」
「ならちょうどいい、次回で倒してAXZを終わらせてやる!」
・・・果たしてそう上手くいくかな、それじゃあいつもの行ってみるか!

『質問返信コーナー』

今回の質問はこちら。

『影薄人さんからの質問』
継菜真邸宅のキッチン事情で、調理担当や後片付け担当をどのように分担していますか?

「調理に関しては料理のできる俺と未来と調とマリアが担当してるな、後片付けは自分の分は自分で片づけるようにしてるぞ・・・ああ、翼は別だがな、翼に任せたら大惨事になるから」
まぁ翼に任せたら大変なことになるからな、てなわけで質問ありがとうございました!
「それでは、そろそろ〆ましょうか」

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」

あ、あとついでに注文していたシンフォギアのコンプリートボックスも届きました!
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