戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

118 / 181

AXZ編第十六話、前回のあらすじは?
「俺たちの元に現れたアークに戦いを挑んだ仮面ライダー組」
「一方で響さん達は分裂、増殖するアルカノイズに苦戦を強いていました」
「そしてアークの圧倒的力にやられそうなあたしらを誰かが助けてくれた」
「そして響たちが危機のとき、真が戦闘機に乗って応援に駆け付けに来おったぞ」
「そしてそこで明かされるパヴァリア光明結社の目的」
はいOK、それじゃあAXZ編第十六話、どうぞ!


ARUCANA No.00

サンジェルマンの口から語られたパヴァリア光明結社の目的、月遺跡の掌握にみんなは唖然としていた。

 

「月にある・・・遺跡を?」

 

「人が人を力で蹂躙する不完全な世界秩序は、魂に刻まれたバラルの呪詛に起因する不和がもたらした結果だ」

 

「不完全を改め、完全と正す事こそサンジェルマンの理想であり、パヴァリア光明結社の掲げる思想なのよ」

 

「月遺跡の管理権限を上書いて、人の手で制御するには、神と呼ばれた旧支配者と並ぶ力が必要なワケだ、その為にバルベルデを始め、各地で儀式を行ってきたわけだ」

 

「・・・だとしても、誰かを犠牲にしていい理由にはならない!」

 

『っ・・・!』

 

響の言葉に、サンジェルマン達は苦い顔をし、その顔に真は疑問を持った。

 

「・・・なぁ、一ついいか?」

 

「なんだ」

 

「あんたらの目的は理解できた、そのうえで聞かせてほしい・・・」

 

真はサンジェルマン達の表情の他に、疑問に思ったことを口にした。

 

「あいつの・・・アダムの目的は何だ?」

 

「っ!」

 

「真さん?」

 

真の質問に響達は疑問を浮かべるが、サンジェルマン達は驚いたような顔をする。

 

「俺には、あいつが人類を開放するなんて大層なことしそうに感じなかった」

 

真は初めてアークと会った時のある言葉を思い出していた。

 

『そう、世界が変わろうとも変わらない我が望み・・・人類を滅亡させること、ただそれだけだ』

 

人類の滅亡こそがアークの望み、人類を開放するサンジェルマン達とは正反対の思想だった。

 

「だからあんたらに聞きたい、あいつの・・・アダムの目的を」

 

「・・・それは」

 

「お前たちが聞く道理はない」

 

サンジェルマンが質問に応えようとした瞬間、上空から大量の炎弾が真達目掛けて降り注ぎ、真達は急いで回避する。

 

「今のは!?」

 

全員が上を見上げると、アークが浮遊しながら降りてきた。

 

「局長・・・!」

 

「三人とも、きちんと果たさねばならないよ、使命を、僕の部下としてね」

 

アークはアダムの口調でそう語り、サンジェルマン達を睨みつけるように視線を向ける。

 

「っ!・・・わかりました」

 

「わーったわよ・・・」

 

「仕方ないワケだ」

 

サンジェルマン達は圧に怯みながら、戦闘の意志を漂わせる。

 

「臨戦態勢かよ・・・!」

 

「みんな、アークには気をつけろ、それに響達はイグナイトをあまり使用するな!」

 

『了解!』

 

真の号令で、みんなはそれぞればらけて戦いに出る。

 

先制で翼が『天ノ逆鱗』を繰り出すが、アークによって防がれてしまい、更にサンジェルマンが射出した弾丸が棘状に形を変え、翼の剣を貫く。

 

「翼さん!」

 

「響!よそ見するな!」

 

ペアを組んでいる真と響に向けてアークがサウザントジャッカーからフレイミングタイガーライダモデルを繰り出し襲い掛からせる。

 

「これは、真さん達のライダモデル!?」

 

「先の戦いで殆どのデータを持ってかれた!十分に気をつけろ!」

 

真達は前のアークとの戦いでサウザントジャッカーに大量のプログライズキーのデータを奪われてしまい、その結果敗北してしまった。

 

二人はライダモデルを鎮圧させると、サンジェルマンからも炎の弾丸が打ち出され互いに回避する。

 

「はぁっ!」

 

マリアはカリオストロに向けて蛇腹剣を振るうが、カリオストロの繰り出すエネルギーがカリオストロの周囲を纏い攻撃を防いでしまう。

 

「これならどうだ!」

 

クリスがボウガンで射撃をするが、効果は薄い。

 

「悪いけど、容赦はしないわ!」

 

カリオストロは攻撃が止んだ瞬間、周囲のエネルギーを巨大なエネルギー弾にして二人に向けて放つ。

 

「させぬわ!」

 

二人に向かうエネルギー弾に対し、紫苑が巨大な氷の壁を錬成し防ぎきる。

 

「あららっ」

 

「隙ありだ!」

 

紫苑が防ぎきると、その陰から奏と未来がオーソライズバスターとアームドギアから遠距離攻撃を放ち、カリオストロは同じように攻撃を防ぐ。

 

プレラーティは両手に持つ巨大なけん玉を調と切歌に向けて投げつけ、二人はすんでで回避するが、弾の軌道が変化し、二人を吹き飛ばしてしまう。

 

「はぁ!」

 

二人が吹き飛ばされると同時に、セレナがプレラーティの懐に入り込み、アタッシュアローで切りかかろうとすると、けん先の部分にエネルギーの刃が生成されセレナの攻撃を防いでしまう。

 

「危ないワケだ」

 

「では上からならどうでしょうか!」

 

セレナの攻撃を受け止めたプレラーティの上空を桃恵が陣取り、そこから大量の弾幕を放つ。

 

それを見たプレラーティはセレナを突き飛ばし、急いで弾幕を回避する。

 

「やっぱりだけど、かなり強い!」

 

「それにイグナイトが使えないとなると、かなりきついです・・・!」

 

アークの参戦に加え、サンジェルマン達の持つラピス・フィロソフィカスによる実質的なイグナイトの封印による戦力ダウンは、真達に不利な状況を生み出していた。

 

「今のお前達では、我々を食い止めることは不可能だ!」

 

サンジェルマンはそう言い放ち、真と響に向けて銃弾を放つと、銃弾は青白い炎の狼となり二人に襲い掛かる。

 

「・・・だとしても!」

 

「それで食い下がる俺たちじゃ・・・!」

 

響は右腕のアームドギアを変形させ、真は飛電メタルを形成し左腕を巨碗にする。

 

「「ない!!」」

 

腕を変形させた二人は全力で狼の顔面を殴りつけ、そのエネルギーを霧散させる。

 

「何っ!?」

 

エネルギーが霧散した衝撃でサンジェルマンが怯む中、二人は殴った勢いでサンジェルマンの近くへと距離を詰める。

 

「たとえどんな障害が目の前にあったとしても、俺たちは決して折れたりしない」

 

「みんなの笑顔を守るためなら、何度だって立ち上がってみせます!」

 

「っ・・・!」

 

そんな二人の姿を見てサンジェルマンが固まる中、その様子をアークが遠巻きで見ていた。

 

「・・・」

 

アークは三人を見て、おもむろに手に握るサウザントジャッカーのジャックリングを引く。

 

ジャックライズ!

 

ジャックリングを引くと、サウザントジャッカーの刀身に炎が宿る。

 

「っ!?サンジェルマン避けて!」

 

『っ!?』

 

カリオストロの言葉に三人がアークの方を見た瞬間、アークはトリガーを押し込んだ。

 

ジャッキングブレイク!

 

J

A

C

K

I

N

G

 

B

R

E

A

K

 

アークがサウザントジャッカーを振るうと、巨大な炎の斬撃が三人目掛けて放たれる。

 

「くっ!危ねぇ!」

 

とっさに真が前に出て飛電メタルで防御するが防ぎきれず、爆発を起こし火柱が三人を巻き込んだ。

 

JACKING BREAK

 

火柱が消え、煙が晴れるとボロボロになった真、響、サンジェルマンが倒れていた。

 

『真(さん)、響!!』

 

「「サンジェルマン!」」

 

爆発に巻き込まれた三人の元にみんなが駆け付けると、アークは変身を解きサンジェルマン達に近づく。

 

「これは失礼、二人を狙ったんだが、まさか巻き込んでしまうとは」

 

「あーた!!それ本気でいってるの!!」

 

「今のは明らかに・・・!!」

 

二人の言う通り、今の攻撃は明らかに『三人』を狙った一撃だと誰もが理解できた。

 

「そんな事より、急いだほうがいい、傷だらけだろう」

 

だがそれでもアークは他人事のように遠巻きに帰還を命じた。

 

「~~~っ!」

 

「・・・ここは素直に引くワケだ、サンジェルマンのためにも」

 

カリオストロは納得がいかない中、プレラーティはサンジェルマンの傷を治すため、ジェムを使い三人共転移すると、アークもその後を応用に転移した。

 

その後、S.O.N.Gの救護ヘリもやって来て、みんなは本部へと帰還した。

 

 

 

「パヴァリア光明結社の目的は、月遺跡の掌握」

 

その日の夕方ごろ、弦十郎達は話し合いをしていた。

 

「そのために必要とされる、通称神の力を、生命エネルギーより錬成しようとしていると・・・」

 

「仮にそうだとしても、響君と真君の一撃で分解するような規模ではいくまい、おそらくは・・・もっと巨大で強大な」

 

「その規模の生命エネルギー、いったいどこからどうやって・・・」

 

その言葉に、友里があることに気が付く。

 

「まさかレイラインでは?」

 

「何!?」

 

友里が操作し、モニターに映し出された日本地図に幾つもの線が描かれる。

 

「キャロルが世界の分解解析に利用したレイライン、巡る地脈から星の命をエネルギーとして取り出すことができれば」

 

「パヴァリア光明結社は、チフォージュ・シャトーの建造に関わっていた、関連性は大いにありますよ」

 

「取り急ぎ、神社本庁を通じて、各地のレイライン観測所の協力を仰ぎます」

 

「うむ・・・後は、装者達と仮面ライダー達の状況だな」

 

エントランスでは、怪我を治した二人とともに、全員が暗い表情を浮かべていて誰も言葉を発せずにいた。

 

「賢者の石による抜剣封殺、そしてアークの圧倒的なまでの力量差、その対策を急いで講じなければ」

 

「エルフナイン君とキャロル君は」

 

「無理は禁物と言っていますが、ずっとラボに籠りっきりで・・・」

 

 

 

そのころ、エルフナインとキャロルのラボにフィーネが大量の資料を持ってやってきた。

 

「異端技術に関する資料をかき集めて来たわよ、ほかにも必要なものがあったら言ってね」

 

「はい、ありがとうございます・・・」

 

そう言って近づくエルフナインの足が疲れでもつれ資料を一冊落としてしまう。

 

「エルフナイン!大丈夫・・・っ!?」

 

その様子を見たキャロルが近寄ると、キャロルも眩暈で座り込む。

 

「二人とも、根を詰め過ぎよ、このままじゃ体を壊すわよ」

 

「ご・・・ごめんなさい、でも一刻も早く解決策を見つけたいんです」

 

「ああ、母さんたちが傷だらけで頑張っているというのに、俺たちが何もしない訳にはいかないんだ・・・!」

 

そんな中、二人はエルフナインが落とした資料に目を向ける。

 

「どうしたの?」

 

「こいつは・・・!」

 

そこに書かれていたのは、かつてフロンティア事変にて響の身から生み出された結晶に関する資料だった。





さて後書きの時間だ。
「結局アークの奴が邪魔しまくりやがったな」
「ああ、まさか仲間ごと攻撃する奴だったとは・・・」
アークからしたら人間は利用するだけの存在みたいなものだからな。
「ウェル博士よりもひどい人がいるなんて・・・!」
「うむ、敵じゃがさんじぇるまんが心配じゃのう」
「お仲間さんがいますから大丈夫だと思いますけど・・・不安ですね」
「とはいえ、今の俺達も負けっぱなしだからな、どうにかして力をつけないと・・・」
「そのカギを握りそうなのは、エルフナインが見つけた響の資料だけか」
「今は待つしかありませんね・・・」
そうだね、それじゃあそろそろいつもの行きますか。

『質問返信コーナー』

今回の質問はこちら。

『影薄人さんからの質問』
継菜真に質問
真は入浴・シャワー前後に響達女性陣が入って来たらどうしていたのですか?
具体的には、する前に彼女達が既にいた、している最中に彼女達がやって来た。
また、元男性であると打ち明けた後に変化はありましたか?

「やっぱり来るよなこの質問・・・響達がすでにいた時は響達が出てくるまで待ってたよ、来たときは・・・極力目をつぶって洗ってた、難易度やばいけどやれないことはない。ばれた際にはみんなで話し合って俺はみんなが終わった後に洗うようにしたけど、しばらくはまともに目を合わせられなかったな」

純情だな。
「うるせー、さっさと〆るぞ」

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」

如月姉妹の誕生月はどちらにするべきか?(選ばれなかった月はエルフナインの誕生月となります)

  • 1月
  • 6月
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。