さぁ特別編第十四話、今回はやっと如月姉妹の誕生日だ!
「やっとうちらの誕生日じゃな」
「うん、長かったね」
いや本当すぐに決まらなくて済みませんでした。
「まぁまぁ、せっかく決まったんだしきちんと祝おうぜ」
「そうだな、せっかくの仲間の誕生日だ、盛大に祝わせてもらうぜ」
「はい、楽しみにしててください!」
「うむ、かたじけないのう」
「ありがとうございます、皆さん」
さてさて、それじゃあそろそろ特別編第十四話、どうぞ!
「うぬ、今日も来たのう」
「うん、そうだねお姉ちゃん」
6月13日、今日は真達の仲間の如月紫苑と如月桃恵の誕生日。
そんな主役の二人は現在家でゆっくりとしていた。
「確か他の者達は用事で遅れると言っておったのう」
「そうだね、でも時間は遅れてもちゃんと祝うって約束してくれたよ」
真達は現在各々用事があり家にはおらず、祝いの場は夜に行う事にしていた。
「ふむ、確か前はきゃろるやふぁら達に祝ってもらってたのう」
「うん、今思えばあの時からキャロルちゃん達からは大切な家族だって思ってくれてたんだね」
「うむ、あの時はれいあが派手に祝ってれた上、がりぃもきちんと祝ってくれたからの」
「うん、ミカちゃんは私たち以上にはしゃいでいて、ファラさんもいっぱい料理を作ってくれてたね」
二人が思い出話にふけっていると、紫苑はとあることを思いつく。
「ふむ・・・祝いまで時間があるし二人で出かけに行かんか?」
「二人で?」
「うむ、ここ最近は他の者達と出かけることが多かったし、偶には二人だけで行くのも悪くはないじゃろう」
「・・・そうだね、それじゃあ一緒に出掛けて何かしよっか」
「うむ!」
そう言って二人は外へと出かけて行った。
外に出た二人は適当に街をぶらついていた。
「ふむ、やはりというかこの街は良いところじゃな」
「うん、良い人がいっぱいいるしね」
「そうじゃな・・・ところで桃恵は何か欲しい物はないか?」
「えっ、どうしたの?」
「今日はうちらの誕生日じゃが、姉としては妹を祝いたいものなんじゃ、物じゃなくとも行きたい所があるなら言ってみよ」
紫苑の提案に桃恵が少し思案すると、とあることを思いつく。
「・・・そうだ、お姉ちゃんと一緒にやりたいことがあるんだけど、いいかな?」
「うむ、構わんぞ!」
「本当!じゃあ一緒についてきて」
少し歩いてからたどり着いた場所は、とあるお店だった。
「ここは何の店じゃ?」
「ここは写真を撮ってくれるお店だって、前切歌ちゃんと調ちゃんが教えてくれたの」
「写真か・・・うちらの故郷にはない店じゃな」
「うん、私達の写真って全然ないんだよね、キャロルちゃん達もカメラを持ってないから、だから私お姉ちゃんとの写真が欲しいの、大事な思い出としてね」
「そうか、確かに思い出は形に残るものがいいからのう・・・うむ分かった、ならば最高の写真を撮ろうではないか!」
「ありがとう、お姉ちゃん!それでねこのお店ではもう一つ特別なことがあってね・・・」
少しして、用事を終わらせた真と響が買い物袋を持って帰路についていた。
「済まないな響、買い物に付き合わせて」
「いいですよ真さん、なんたって今日は紫苑さんと桃恵さんの誕生日なんですから!」
「ありがとな・・・ってあれ?あそこにいるのって」
真と響の視線の先にいたのは店から出た紫苑と桃恵の姿だった。
「よう紫苑、桃恵」
真の声掛けに桃恵は反応し振り返る。
「あっ真さん、響ちゃん」
「二人も出かけてたの?」
「はい、お姉ちゃんと一緒に写真を撮ってたんです」
「写真か、そういう店があったんだな・・・ってどうした紫苑?」
「い・・・いや、なんでもないぞ」
真は先ほどから反応しない紫苑に声をかけ紫苑が振り返ると、紫苑は顔を少し赤く染めていた。
「どうしたんですか?」
「ふふっ、それはこの写真が答えてくれますよ」
「なっ!?見せんでくれ桃恵!!」
紫苑の呼びかけも間に合わず、桃恵が取り出した写真を二人は見る。
「どれどれ・・・ってこれって」
「わぁ、これって・・・!」
写真に写っていたのは、紫苑が顔を赤くして紫色を主調としたゴスロリ系の服を着て、桃恵が桃色を主調としたゴスロリ系の服を着て、俗にいう双子コーデで一緒に写真を撮っている姿だった。
「はい、このお店ではいろんな衣装を着て写真を撮ってくれるんです、こういう機会じゃないとお姉ちゃんのこの姿が見れませんので」
「わぁ!!二人とも可愛いです!」
「ああ、紫苑も桃恵も似合ってるじゃないか」
「うぬぬ・・・まさかこのような服を着ることとなるとは・・・!」
「お姉ちゃんは可愛いんだから洋服も似合うのに和服しか着ないからね」
「しかし!あのすかーとというふりふりした物は着ておると足元が落ち着かないんじゃ・・・!」
「あー・・・凄い分かる」
「真さん・・・」
紫苑のスカートの足元への落ち着きのなさに共感する真に響は苦笑いをしていた。
「ほかにもいろんな衣装で写真も撮りましたから、夜に皆さんで見ましょうね」
「分かりました!じゃあ楽しみにしてますね!」
「なっ!?それ以上他の者に見せんでくれ桃恵よ!!」
写真の入った袋を持って走る桃恵を追いかける紫苑を真は見ていた。
「・・・仲良しだなあの二人」
真はそんな二人を見てそう呟いたのだった。
さて、後書きの時間だが・・・満足したか桃恵?
「はい、とっても!」
「生き生きしてるな・・・ところで紫苑は?」
「あっちで真さんが慰めています・・・」
「洋服までは良い・・・よいんじゃが、めいど服やちゃいな服やらを持ってきたときは固まってしまったぞ・・・」
「気持ちはわかるよ紫苑、俺も響達にその店に連れていかれないように何とかしないと・・・」
・・・なんだかあっちはあっちで仲良くなってるな。
「まぁ、似たような感じですからね・・・ところでお花の方は用意したんですか?」
ばっちりとな、今回はこれだ!
「これは・・・?」
『トケイソウ』と呼ばれる花だ、花言葉は『信じる心』、二人にぴったりと思って用意しました。
「へぇ、てかよくこんな花を知ってるよな?」
誕生日ごとに誕生花を調べていてね、我ながらよく調べたものだよ。
「う・・うむ、そうじゃったのか」
あっ紫苑、もう立ち直ったのか?
「うむ、これしきの事でへこたれるうちではないぞ!」
「あっじゃあみんなにパンダの着ぐるみを着たお姉ちゃんの写真を見せても大丈夫?」
「すまぬ、それだけは勘弁してくれ」(土下座)
「容赦ないな桃恵・・・というかよくそんなにコスプレを考えたな作者」
本当にね、これに俺自身にイラストを描けるほどの画力があったらどんなに良かったか・・・。
「天は二物を与えずっていうしな、それじゃあ作者と紫苑の心が折れる前にさっさと〆るぞ!」
「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
そして~!
『ハッピーバースディ!紫苑!桃恵!』