AXZ編第二十話、前回のあらすじは?
「エルフナイン達のお陰で対消滅バリアの取り付けに成功した」
「そのころ、クリスさんがソーニャさんが仲直りしようとしたところに錬金術師たちが襲撃してきました」
「うちらも抵抗するが、敵の策によって分断されてしまう」
「ですが、特訓の成果とエルフナインちゃん達のお陰でイグナイトを纏えるようになりました」
「そしてクリス達は力を合わせてカリオストロを倒すことができた」
はいOK、それじゃあAXZ編第二十話、どうぞ!
「ごめんなさい!対消滅の際に生じる反動のせいで、ギアのメンテナンスになってしまって・・・」
カリオストロを撃破した後、二人のギアが不調となり急遽エルフナインがメンテナンスを執り行っていた。
「気にしないの、むしろ急ごしらえでよくやってくれたわ、ありがとう」
「おかげで、抱え込まなくていいわだかまりもすっきり出来たしな」
「それに、エルフナインの提案で出来たグリップの方は大丈夫みたいだし安心しな」
マリア、クリス、奏の励ましに、エルフナインは笑顔になる。
「反動汚染の除去を急ぎます!」
そう言ったエルフナインの頭を紫苑は撫でる。
「うむ、頑張るのじゃぞ」
皆が対話する中、他の面子はトレーニングルームでユニゾンの特訓を行っていたが、翼の動きに調はついて行けずにいた。
「大丈夫か!?」
「っ・・・!切ちゃんとなら合わせられるのに・・・!」
息が合わない様子を離れたところで弦十郎達が見ていた。
「調君は、翼のリードでも合わせられずか・・・」
調はすぐに立ち上がり、近くの仮想アルカノイズを撃破する。
「こんな課題、続けていても・・・っ!」
そんな時、緒川さんが調と翼の前に突如現れる。
「緒川・・・さん」
「微力ながら、お手伝いさせていただきますよ」
「その技前は、真田忍軍の流れを汲んでいる、力を合わせねば影際捉えられないぞ!」
翼の言葉に調が緊張する中、遠くから切歌の励ましが聞こえてくる。
「調!無限軌道で、市中引き回しデスよ!」
「うん!」
『使用BGM:メロディアス・ムーンライト』
切歌の応援で調はやる気を出し、臨戦態勢に入る。
「出来れば、お手柔らかに」
そう言いながら緒川も構えをとる。
「Giza×2ジェノサイド 尖った回転音」
調が繰り出す巨大な丸鋸を緒川は持ち前の体術で容易に躱していく。
「泣いたって許さないんだから」
躱し続け隙を見つけた調は跳躍し、右足に巨大な丸鋸を展開しそのまま緒川に迫る。
「隙だらけ!」
迫って来る丸鋸に対し、緒川はその場から霞の如く姿を消す。
「嘘っ!?」
「僕は此処にいますよ」
調後ろを振り返ると、緒川は調の後ろの街灯の上に立っていた。
「一番痛いのUnderstand?」
調はすぐに振り返りヨーヨーを放つが、再び躱されてしまい、緒川は高速で移動し続ける。
「追いかけてばかりでは、追いつけませんよ」
「逸るな月読!」
翼が注意するが、調はそのまま緒川を追いかける。
(切ちゃんはやれてる・・・誰と組んでも・・・でも私は、切ちゃんでなくちゃ・・・!)
調べは追いかけながらヨーヨーを放つが、悉く躱される。
(一人でも戦えなきゃ!)
緒川を追いかける調に翼も追いつく。
「連携だ、月読。動きを封じるために!」
「だったら面で制圧、逃がさない!」
そのまま調は跳躍し、手当たり次第に百輪廻を放つ。
「駄目です調ちゃん!むしろ逃がさないと!」
離れたところにいる桃恵の言葉が届く前に、調のギアは緒川の体を真っ二つに切り裂いてしまった。
『っ!!?』
「お・・・緒川さんが!?」
「いえ、大丈夫ですよ、あの程度なら」
「えっ?」
セレナの忠告に桃恵が疑問に思うと、切り裂かれた緒川の姿が切株に変わる。
「思わず、空蝉を使ってしまいました」
すると調の後ろにスーツを脱いだ緒川が現れる。
「しかしセレナさん、よくわかりましたね」
「当たり前ですよ、前に私もそれをやられましたから」
セレナの戦闘スタイルはテクニカルな方、ゆえにセレナは修行相手を忍者である緒川に頼んでおり、時偶に空蝉をやられているので理解していたのだった。
「力はあります、後はその使い方です」
「・・・っ!」
調はその言葉を聞いた後、調はその場に座り込んでしまう。
「調ちゃん!」
調が座り込むと同時に仮想戦闘は終わり、他のみんなが駆け付ける。
「調!大丈夫デスか!?」
そんな調を見て、桃恵はとあることを思っていた。
(今の調ちゃん・・・昔の私みたい)
司令室にて、今回の特訓についての話し合いをしていた。
「これで、各装者のユニゾンパターンを全て試したことになりますが・・・」
「調ちゃんだけ、連携によるフォニックゲインの底上げに失敗してるわ」
「・・・思わぬ落とし穴だったな」
そんな時、内閣区から入電が入る。
「司令、内閣区から入電です」
「繋いでくれ」
通信を繋げると、モニターに八紘が映し出される。
「八紘兄貴、何かあったのか?」
『ああ、神社本庁を通じて情報の提供だ』
「神社本庁と言えば・・・」
「各地のレイライン観測の件かもしれない」
『曰く、神いずる門の伝承』
「神・・・パヴァリア光明結社の求める力」
『詳細については、直接聞いて欲しい、必要な資料は送付しておく』
そう言い残し通信が切れる。
「ふぅ・・・」
「どうしますか、司令?」
弦十郎はモニターに映る調に視線を向ける。
「・・・気分転換が必要だな」
その後、響達はとある場所まで向かっていた。
「埼玉県の・・・つき神社?そこに何かあるの?」
『多くの神社はレイライン上にあり、その神社も例外ではありません』
通信機越しに、エルフナインが説明を入れてくれる。
『さらに、神いずる門の伝承があるとすれば・・・』
「つまり、指し手の筋を探ることで、逆転の一手を打とうとしてるわけね」
エルフナインが説明する中、切歌は持ち込んでいたお菓子を口にしていた。
「つーか特訓直後だっていうのに元気だな」
「もちろんデスよ~褒め殺すつもりデスか?」
「どういう理屈でそうなる!?」
二人が話す中、調は昔のことを思い出す。
かつて、レセプターチルドレンだった頃、調が周りになじめず一人でいた時、それを見た切歌が調に声をかけた。
『これ、何て読むのデスか?』
『っ・・・月読、調だって』
『調・・・やじろべぇみたいでいかすデス!』
『・・・本当の名前は思い出せなくて、ここの人たちが持ってた物からつけてくれた』
調の持つカバンには、名前にところが血で読めなくなっていて、代わりにお守りがついていた。
『・・・あたしの誕生日も、ここに来た日にされたデス、似た者同士仲良くするデス!』
この時から、調は切歌と共にいることが多くなった。
「調・・・調!」
切歌の声に、調は我に返る。
「どうしたデスか調?鋸じゃないから車酔いデスか?」
「ううん、なんでもない」
切歌に対してそう答える調を後部座席から桃恵、隣で走るバイクから翼、反対側に走るライズホッパーからセレナが見つめていた。
時間が経ち、みんなは目的の神社の言たどり着いた。
「オヨヨ~!ここ、狛犬じゃなくて兎がいるのデス!」
切歌がはしゃぐ中、調はいまだに浮かない表情をしていた。
そのままみんなは神社内を歩き回って拝殿前に立つ。
「兎さんがあちこちに・・・かわいい!」
「ああ、こんなに兎だらけの神社、初めてみたな!」
「話には伺ってましたが、いや~皆さんお若くていらっしゃる」
マリアと真がはしゃぐ中、後ろから初老の男性が声をかけてくる。
「もしかして、ここの宮司さん?」
「はい、皆さんを見ていると、事故で亡くした娘夫婦の孫を思い出しますよ、生きていればちょうど皆さん位の年頃でしてな」
宮司さんの言葉に、みんなは表情を暗くする。
「・・・ん?おいおいあたしら上から下までばらけた年齢差だぞ?いい加減なこと抜かしやがって!」
「ああ、確かに俺ら最年少が15で最年長が23だからな」
そう言いながら真は調と如月姉妹に視線を向ける。
「冗談ですとも!単なる小粋な神社トーク!厳格な人付き合いに必要不可欠な作法です」
宮司の言葉に、みんなは苦笑いをする。
「初対面ではありますが、これですっかり打ち解けてたのではないかと」
「むしろ不信感が万里の長城を築くってのはどういうこった・・・?」
「まぁよいではないか、変に頭が固い者よりかは好感を持てるぞ」
「ありがとうございます、ではさっそく本題に入りましょうか」
そう言って宮司が振り返り歩き出すと、再び振り返る。
「ところで皆さんは、『氷川神社群』というのをご存じ尾ですかな?」
「氷川神社群・・・?」
宮司の案内の元、室内に入ったみんなに宮司が見せた物は、オリオン座が描かれた地図だった。
「これは・・・オリオン座?」
「ん・・・でもなんか違和感が・・・?」
「その通りです、正しくはここつき神社を含む周辺七つの氷川神社により描かれた『鏡写しのオリオン座』とでも言いましょうか」
「鏡写しのオリオン座・・・」
「受け継がれる伝承において、鼓星の神門、この門より神の力がいずるとされています」
その言葉に、皆は地図に目線を向ける。
「憶測と推論に過ぎないが、それでもパヴァリア光明結社の狙いと合致する分は多く、無視はできない・・・!」
翼の言葉に、みんなに緊張が走る。
「神いずる門・・・」
そんな中響の腹の虫が響く。
「響、大事な話の時に・・・」
「ああごめん未来!私はいたって真面目なのですが、私の中に獣が居ましてですね・・・!!」
「では、晩ご飯の支度をしましょうか、私の焼いたキッシュは絶品ですぞ」
「そこは和食だろ、神社らしく」
「何故キッシュ?」
「ご厚意はありがたいのですが・・・」
「ここにある古文書、すべて目を通すには、お腹いっぱいにして元気でないと」
一方、ホテルでは傷が完治したプレラーティが二つのワイングラスを取り出し片方にワインを、自分のに牛乳を注いでいた。
「カリオストロ・・・どうやら上手くいったワケだ」
プレラーティは牛乳入りのワイングラスを持ち、もう片方のグラスにぶつけると、治療されている時の事を思い出す。
『大祭壇の設置に足りない生命エネルギーは、あーし達から錬成する・・・』
治療されていた時、プレラーティは気が付いており、この話を耳にしていたのだった。
『人を人とも思わず、仲間に犠牲を強いるアダムのやり方は受け入れられない・・・!きっとあいつは、他にも隠してる・・・まっ女の感だけどね』
プレラーティはカリオストロの言葉を思い出していた。
「女の感ね・・・ふっ、生物学的に考え完全な肉体を得るため、後から女となったくせに、いっちょ前なことを吠えるワケだ」
そう言ってプレラーティは牛乳を飲み干す。
「だけど・・・確かめる価値があるワケだ」
さて後書きの時間だな。
「今回は調が不調だったな」
「切歌の奴はうまくいってるけど自分だけうまくいってないのが相当応えてるんだろうな」
「それに錬金術師の方も何か動きがありそうですね」
「う~む・・・どちらも放っておけんのう」
「うん・・・でも、私は調ちゃんの方が心配です」
「そうか・・・それにしてもセレナ、緒川さんに特訓相手を頼んでたのか」
「はい、私の戦闘スタイルを考えたら自然にそうなりました」
「そうだったのか・・・因みに初めて空蝉使われたときどんな感じだった?」
「私の放った矢が緒川さんの胸を貫いて心臓が止まるかと思った瞬間後ろから現れましたから驚きましたよ・・・」
そんな事があったのか・・・それじゃあそろそろいつもの行ってみますか。
『質問返信コーナー』
今回の質問はこちら。
『影薄人さんからの質問』
継菜真と真紅林檎に質問
現在、発売中のおさんどん係・調によるあったかグルメコメディ「戦姫完食シンフォギア~調飯~1」に収録された料理の中で二人が食べてみたい物はありますか?
俺は一話で出て来たお好み焼きかな、ちゃんと本は購入しました。
「俺は六話のアクアパッツァ、というかあの話は衝撃が凄かったわ」
ああ、セレナが丸々と太っ『ふんっ!!』おぶぅ!!?
「おおっ、セレナの拳が作者の脇腹に突き刺さった・・・!」
「作者が痛みで転がりまくっておるぞ・・・」
「知りません、それではそろそろ〆ましょうか」
「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」
お・・・お楽しみに・・・ゴフッ!