戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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AXZ編第二十二話、前回のあらすじは?
「ユニゾンがうまくいかない月読さんが宮司さんとお話してました」
「それと同時刻、アダムの企みを知ったプレラーティがサンジェルマンに伝えようと走り出す」
「あだむも追っ手を繰り出す中調、せれな、翼、桃恵の四人が向かって行ったぞ」
「調ちゃんの悩みに寄り添った私の言葉で調ちゃんは迷いを吹っ切ってユニゾンを成功させます」
「そして四人の力を合わせてついにプレラーティを倒した」
はいOK、それじゃあAXZ編第二十二話、どうぞ!


アン・ティキ・ティラ

街の街灯が輝く夜、サンジェルマンはホテルの屋上で街並みを見つめていた。

 

「カリオストロ・・・プレラーティ・・・無事に役目を果たしたのね」

 

クリス達、そして調達に破られたカリオストロとプレラーティの事をサンジェルマンは考えていた。

 

「ならば、私も役目を果たす、この身この魂をかけてでも・・・!」

 

サンジェルマンが決意する中、後ろから拍手が聞こえ振り返るとアダムとティキが立っていた。

 

「覚悟が決まったみたいだね~死ぬのが怖くないのかな?」

 

「理想に準じる覚悟などとうに済ませてある、それに・・・誰かを犠牲にするよりずっと」

 

「アハハハッ!なに、それが本心?」

 

「覚悟は決まったみたいだね、ならば果たそうではないか、我らが悲願を」

 

そう言ってアダムがティキと共に去り、その後を追うサンジェルマンはひっそりと呟いた。

 

「・・・果たして見せる、私達の悲願を」

 

 

 

真宅にて、響は真の監修の元課題を進めていた。

 

「響って俺より頑張ってるよな」

 

「えっ?どうしたんですか急に?」

 

真のいきなりの発言に響は目を丸くすると、真はその意味を答えてくれる。

 

「いやさ、課題も任務も頑張ってるんだなって実感してるのさ、まだ学生だっていうのにさ」

 

「そうですか・・・私はきっと、らくちんな方に流されてるだけ、賢くどちらかを選択するなんてできないから・・・結局我がままなんだよね」

 

「我がままで何が悪いんだ?わがままは若者に許された特権だ、むしろそれこそ響らしいと俺は思うけどな」

 

「私らしいってどういうことですか・・・それに私なんかよりも真さんの方が凄いですよ」

 

「俺が?」

 

「はい、真さんだって別の世界から転生したというのに今はこうしてこの世界にために頑張って戦ってるじゃないですか!」

 

「あ~、まぁ成り行きみたいなところはあるけど、そうなのかな?」

 

「そうなんデス!」

 

すると突然切歌と調、セレナが部屋に入って来てカレンダーの9月13日に指さす。

 

「どうやら近いらしいデス!」

 

「そう、あと二日!」

 

「はい、あと二日で響さんと真お姉ちゃんの誕生日なんですから」

 

「切歌、調、セレナ・・・それに」

 

三人が入ってきた後からクリスと未来、紫苑と桃恵がやって来る。

 

「どうしたのみんな?」

 

「はい、クリスちゃんから聞かせてもらいました!」

 

「俺たちの誕生日のことをか?」

 

「クリスちゃんが私と真さんの誕生日を?」

 

二人がクリスに視線を向けると、クリスは顔を赤く染めそっぽを向く。

 

「覚えててくれたんだ!」

 

「たまたまだ!たまたま!」

 

「ほう、それにしてはお主、妙にそわそわしてたのう」

 

「そうデス!わかりやすさが爆発してたデース!」

 

「~~っ!はしゃぐなお前ら!もうすぐ本部に行かなきゃいけない時間だぞ!」

 

真達は談笑した後、すぐに本部へと向かって行った。

 

 

 

「来たな、では報告ブリーフィングを始める、了子君映像を頼む」

 

「わかったわ」

 

フィーネがパネルを操作すると、画面に調神社で見せてもらった鏡写しのオリオン座が映される。

 

「調神社所蔵の古文書と伝承、錬金術師との交戦から敵の次なる作戦は、大地に描かれた鏡写しのオリオン座。神いずる門より神の力を創造することと推測して、間違いないだろう」

 

「現在、神社本庁と連携し拠点警備を強化すると共に、周辺地域の疎開を急がせています」

 

「レイラインを使ったさらに大規模な儀式・・・」

 

マリアはバルベルデで相対したヨナルデパズドーリのことを思い出す。

 

自分たちの攻撃が通用しない上、受けた傷をなかったことにできる埒外な存在。

 

「いったいどれだけの怪物を作り上げるつもりなの!?」

 

「門からいずるは、怪物を越えた神・・・」

 

「どうにかなる相手なのか・・・?」

 

「どうにかするのさ、じゃなきゃアークの野望を食い止めることはできない」

 

そんな中、弦十郎が口を開く。

 

「どうにかできるとすれば、それは神殺しの力だな」

 

「神殺し?」

 

「デスか?」

 

聞きなれない単語に、みんなは疑問に思う。

 

「それって、文字通りの意味と受け取っていいのか?」

 

「ああ、神と謳われた存在を死に纏わる伝承は、世界の各地に残されている」

 

「前大戦期のドイツでは、優生学の最果てに、神の死に纏わる力を収集したと記録にあります」

 

「おおっ!ならば!」

 

「残念ながら、それは・・・」

 

「手掛かりになるかもしれないバルベルデドキュメントと戦時中の資料を保管していた風鳴機関本部はアークに木っ端みじんにされちゃったからね」

 

「ぬぅ・・・何という事じゃ・・・!」

 

「だが、あまりに周到な一連の動きは、考えようには誰にも悟られぬよう、神殺しの力を隠蔽してきたとも言い換えられないだろうか」

 

「つまり、神殺しの存在は実在してるという裏付けということか」

 

真の言葉に弦十郎は頷く。

 

「神殺しが・・・!」

 

「存在する・・・!?」

 

「緒川」

 

「了解です、調査部のみならず各国とも連携し、情報収集に努めます」

 

そう言って緒川は退室する。

 

「頼んだぞ・・・」

 

ブリーフィングが終わった後、真達はS.O.N.G内の食堂で夕食をとっていた。

 

「神の力に対抗する、神殺しの力・・・」

 

マリアはその言葉を聞いて、バルベルデでヨナルデパズドーリを粉砕した響と真を思い浮かべる。

 

あの時、確かに二人の一撃でヨナルデパズドーリは倒された。

 

「まさか・・・ガングニールに?」

 

「その可能性はあたしも考えたさ、けどドイツ由来の力と言えあたしらのガングニールの逸話は聞いたことはないな」

 

「今んとこ、あたしらにできることは待つことだけ・・・」

 

現在エルフナインとキャロルは、研究室にてクリス達のギアの反動汚染の除去を行っていた。

 

「ギアの反動汚染が除去されるまでは・・・」

 

「けど、神殺しの力を手にした所で、アークがそれを許すかどうか・・・」

 

真はいまだに糸口が見えないアークの攻略法を模索していた。

 

「あいつの予測能力を上回れることが出来れば・・・」

 

「デース!」

 

「うおっ!?」

 

真が考え込むと、切歌が真の前に顔を突き出しそれに真は驚く。

 

「皆さんに提案デス!二日後の13日、響さんと真さんのお誕生日会を開きませんか!」

 

「あ~っ!今言う?いま言うの!?」

 

「もしかして、迷惑だった?」

 

「いやいやいや、嬉しいよ!だけど、今はこんな状況で戦えるのも私と切歌ちゃんと未来、それと真さん達仮面ライダーだけだからさ・・・」

 

「正直、アーク相手だと戦力不足だな・・・」

 

「せっかくのお誕生日デスよ?」

 

「そうだけど・・・」

 

「ちゃんとした誕生日だから、お祝いしないとデスね!」

 

「えっ?」

 

切歌の発言にクリスが横やりを入れる。

 

「困らせるな、お気楽が過ぎるぞ」

 

「お気楽・・・」

 

「少し言い過ぎじゃありませんか?切歌ちゃんは重い空気を和ませようとしてくれたんだと・・・」

 

「大丈夫デスよ、桃恵さん・・・でも、私の御気楽で、誰かを困らせちゃったデスか?」

 

「ええっ!?そんな事無いよ、ありがとう!」

 

「そうだぞ切歌、祝ってくれる気持ちは嬉しいよ」

 

 

深夜、神社を警備員達が守る中、突然草陰から何かが飛び出して警備員達に襲い掛かりいたるところから悲鳴が聞こえる。

 

「ブルー1!ブルー1!!どうした!?ブルー2応答せよ!」

 

一人が通信機で連絡を取ろうとする中、背後からナイフを持った男が迫り男に突き刺し命を奪った。

 

「順調だね、贄の回収は、今の所」

 

そこに現れたのはアダムとその後ろを歩くティキとサンジェルマン、そして警備を襲っていたのはアダムの配下ソルジャーズだった。

 

アダムは死体となった警備の人たちを光の粒子に変え、生命エネルギーに変換する。

 

「有象無象が芋洗いってことは、こっちの計画が丸わかりって事じゃない、アダム?」

 

「そうだね、けど心配はないさ、今日までに集めた生命エネルギーで設置するのさ、大祭壇をね」

 

そう言ってアダムはサンジェルマンに視線を向けると、サンジェルマンは羽織っていた上着を捨て、神社に近づき詠唱を開始する。

 

サンジェルマンが詠唱を開始すると、サンジェルマンの背に描かれた鏡写しのオリオン座に酷似した傷が赤く輝きだし、サンジェルマンを中心に光の柱が天に上り、各地に拡散する。

 

その様子はS.O.N.Gの方でも確認されていた。

 

「司令、これは!?」

 

「各員に通達急げ!」

 

光が着弾したのは、氷川神社群が位置する神社群だった。

 

(それでも・・・門の開闢に足りないエネルギーは、第七項の達人である私の命を燃やして・・・)

 

サンジェルマンは己が命を燃やしてでも、門の開闢を行っていた。

 

「はい!すぐに向かいます!」

 

響は近くにいた切歌と未来、真と共に目的の場所へと向かう。

 

「急ごう、止めるために!」

 

「ああ、そうだな」

 

四人が外に出ると、空にはいくつもの雷が鳴っていた。

 

「順調だね、すべては」

 

「うん、サンジェルマンのお陰だね」

 

サンジェルマンが門の開闢を進める中、ティキは空の星々を見つめると、空にはオリオン座が輝いていた。

 

「天地のオリオン座が、儀式に定められたアスペクトで向かい合うとき、ホロスコープに門が描かれる、その時と位置を割り出すのが、私の役目」

 

「期待してるよ、ティキ」

 

「うん、ティキ頑張る!」

 

ティキが星を観測する中、アダム達の後ろに信者達が募る。

 

「局長、我々はどうすれば・・・!」

 

「ああ待機だよ、君たちは、切り札だからね、いざというときのね」

 

切り札という単語に、信者達は喜びの声をあげる。

 

「分かりました!局長の期待に応えれるよう努力します!」

 

「ああ、期待してるよ」

 

信者達が喜ぶ中、アダムは瞳を赤く輝かせ怪しげな笑みを浮かべ、誰にも聞こえない声で呟く。

 

「期待しているよ・・・本当にね」





さて後書きの時間だ。
「今回は重要なキーワードが出たな」
「神殺しですね、どういった物でしょうか?」
「神殺しと言うと、北欧の狼が有名じゃのう」
「それよりも、錬金術師の方でも大きな動きがありましたね」
「とうとう神いずる門の解放を行うみたいだな、本部の方はあたしらに任せて頼んだぜ真」
「ああ、絶対に食い止めて見せるさ」
よし、決心したところでいつもの行きますか。

『質問返信コーナー』

今回の質問はこちら。

『影薄人さんからの質問』
真紅林檎さんに質問
平成第1期(クウガ~ディケイド)と平成第2期(W~ジオウ)の2つの期間で好きだった仮面ライダーはいますか?

そうですね、大体の仮面ライダーは好きなんですけどね・・・まぁあえて言うなら一期では電王とディケイド、二期ならウィザード、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウだな。
「二期の仮面ライダーが多すぎだろ」
二期は名作ばかりだからな・・・まぁ一つに絞るなら一期は電王、二期はジオウです。
「好きな物が多いというのも困りものじゃのう、ではそろそろ〆ようか!」

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
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