戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

129 / 181

AXZ編第二十五話、前回のあらすじは?
「神の力を手にしようとするアークに立ち向かう真と響とサンジェルマン」
「三人が力を合わせるがそれでも敵は手ごわく苦戦してました」
「じゃがここでさんじぇるまんはあーくが黄金錬成が出来ないと読み、真も予測ができないとたどり着く」
「そして力を合わせ、ついにアークの腕を切り裂きましたが、ついに神の力が降臨してしまいました」
「ディバインウェポンとなったティキの攻撃で倒れてしまう俺と響、果たして勝ち目はあるのか?」
はいOK、それじゃあAXZ編第二十五話、どうぞ!


神威赫奕の極みに達し

「シエルジェ自治領から通達・・・放たれた指向性エネルギー波は米国保有の軍事衛星に命中・・・蒸発させたと・・・」

 

その報告を受け、その場にいた全員はディバインウェポンの威力に声が出なかった。

 

「響君と真君の状況は!?」

 

「周辺のカメラはダウンしたままです、急ぎ別視点からの映像を・・・!」

 

「司令!各省庁からの問い合わせが殺到しております!」

 

「全て後回しだ!放って・・・!」

 

弦十郎が叫ぶと同時に、映像が途切れたモニターに風鳴訃堂からの通信映像が入る。

 

『どうなっている』

 

「っ!?」

 

『どうなっていると聞いておる』

 

「はっ!目下確認中であり・・・!」

 

『儚き者が、此度の争乱はすでに各国政府の知るところ、ならば次の動きは自明であろう、共同作戦や治安維持などと題目を掲げ、国連の旗を振りながら武力介入が行われることがなぜ分からぬ!』

 

「ですが!きっと打つ手はまだあります!そのための我々であり・・・!」

 

弦十郎が喋っている途中で訃堂は通信を切る。

 

「ふぅ・・・やはり、この国を守護せしめるは、真の防人たる我を置いて他になし」

 

司令室の方でも、先の通信にみんなが困惑する。

 

「さっきの通信って・・・!?」

 

「この戦いに、風鳴宗家が動くということだ」

 

弦十郎が口ごもる中、切歌に付き添い本部へと戻った未来は司令室へと入ってくる。

 

「響と真さんは!?」

 

未来からの問いかけに誰も答えない中、藤高が口を開く。

 

「モニター出ます!」

 

皆がが再び映し出されたモニターに視線を向けると、そこには地面に立入れ伏す響と真の姿が映っていた。

 

「っ!? 響!!真さん!!」

 

「あいつら!地面が好きすぎるだろ!!」

 

 

 

『ア・・・アダム・・・ティキ、ガンバッタ・・・ホ・・・ホメテ・・・?』

 

「いい子だね、ティキはやっぱり」

 

ディバインウェポンと化したティキにアークはアダムの口調で優しく語り掛ける。

 

『ダ・・・ダッタラ・・・ハグチテヨ・・・ダキチメテクレナイト・・・ヅタワラナイヨ・・・』

 

「山々だよ、そうしたいのは、だけどできないんだ、手に余るそのサイズではね」

 

『イケズ・・・ソコモマダ・・・ヅキナンダケドネ・・・』

 

倒れ伏す響と真を背にサンジェルマンは銃を構え、ディバインウェポンに向けて発砲する。

 

「全力の銃弾で!」

 

サンジェルマンは何発も銃撃を放ちディバインウェポンに傷をつけるが、ヨナルデパズトーリの時と同じように神の力によってその傷はなかったことにされてしまう。

 

「それでもか・・・!」

 

司令室の方でも、ディバインウェポンの再生を確認していた。

 

「さっきのは、ヨナルデパズトーリの時と同じ!」

 

「なかったことにされるダメージ!」

 

サンジェルマンはそれでも射撃を繰り出すが、次々とそのダメージはなかったことにされ、手痛い反撃を受けてしまう。

 

「圧倒的な攻撃と、絶対的な防御!」

 

「あんなのがあっては勝ち目などないぞ!?」

 

「反動汚染の除去が間に合ったとして、どう立ち回ればいいんだよ?」

 

サンジェルマンは反撃を喰らいながらも体勢を立て直すと、アークが語り掛ける。

 

「人間は何時の時代でも悪意を疫病のようにこの地に蔓延らせる、人類はこの星において完全なる汚点、ゆえに人類を絶滅させる、私の手で」

 

「・・・確かに、人類はこれまで多くの悪を生みだし大勢の人々に絶望を与え苦しめて来た、私にはそれがよくわかる・・・だが、すべての人類が悪意を持っているわけではない!彼女達のように悪意を持たず、人々に希望を与え明日を守ろうとしている、お前のような人の命を道具としか思ってないやつに、人類を絶滅させるわけにはいかない!」

 

サンジェルマンが叫ぶ中、アークは倒れ伏す響と真に視線を向け、その瞳を赤く輝かせる。

 

「ディバインウェポンは完成され、もはやこの戦いの結論は確定された、邪魔となる存在をこの手で絶滅させよう」

 

アークはそう言って二人の前へと降り立つ。

 

司令室の方では、何もできない現状に誰もが拳を握り締めていた。

 

「天命を待つばかりか!?」

 

その時、どこかから通信が入る。

 

『諦めるな!あの子達なら、きっとそう言うのではありませんか』

 

「っ!? 発信源不明・・・暗号化され身元が特定できません、ですがこれは・・・!」

 

その時、モニターに数々の資料のデータが映し出された。

 

「解析された、バルベルデドキュメント!?」

 

『我々が用いる限りの資料です、ここにある神殺しの記述こそが切り札となりえます』

 

「神殺し・・・なんでまた!?」

 

クリスがそう言うと、緒川の方からも通信が入る。

 

『調査部で神殺しに関する情報を追いかけていたところ彼らと接触、協力を取り付けることが出来ました』

 

モニターには神殺しであろう一本の槍が映し出される。

 

「これは・・・!?」

 

『かつて、神の子の死を確かめるために振るわれたとされる槍、はるか昔より伝わるこの槍には凄まじき力こそ秘められたものの、本来神殺しの力は備わっていなかったと資料には記されています』

 

「それなのに、どうして・・・?」

 

『二千年以上に渡り、神の死に関わる逸話が本質を歪め変質させた結果だと・・・』

 

その言葉に桃恵は一つの予測を立てる。

 

「もしかして・・・哲学兵装!?アレキサンドリア号での中心にあった・・・!?」

 

『前大戦時にドイツが探し求めていたこの槍こそ・・・!』

 

モニターにその槍の名が映し出される、神を殺す力を備えたその槍の名は・・・。

 

 

 

 

 

『GUNGNIR』

 

 

 

 

 

「ガングニールだとぉ!!?」

 

「そう、何ですね・・・」

 

「そういう・・・ことか・・・」

 

それと同時に、倒れていた響と真が起き上がる。

 

「響!真さん!」

 

『使用BGM:UNLIMITED BEAT』

 

二人はボロボロの体を何とか奮い立たせる。

 

「まだ・・・何とか出来る手立てがあって・・・それが、私の纏うガングニールだとしたら・・・」

 

「まだ・・・希望が持てる・・・まだ、みんなを守れる・・・」

 

「気づかれたか」

 

二人は立ち上がり、ディバインウェポンを見据える。

 

「もうひと踏ん張り・・・!」

 

「もうひと頑張り・・・!」

 

「「やってやれないことはない!!!」」

 

「ティキ!」

 

ディバインウェポン二人に向けて光線を放つと同時に、真はホルダーからスマッシュガングニールプログライズキーとイグナイトグリップを取り出し、響はギアペンダントに手をかける。

 

ダインスレイフ!

 

オーバーライズ!

 

キーを認証させると、黒いオーラが二人を包み光線から身を守る。

 

「「イグナイトモジュール、抜剣!」」

 

ダインスレイフ

 

シンフォニックライズ!

 

二人は同時にイグナイトを起動させ、その身を黒く染め上げる。

 

Bloody songs lead to hope!START,UP!イグナイトガングニール!

 

Cursed melody turns into power.

 

神殺しの力を持つガングニールのイグナイトを纏った二人は共にディバインウェポンの攻撃を躱しながらも突き進む。

 

「行かせんぞ、神殺し共!」

 

アークが黒い氷柱を放つが、サンジェルマンの放つ銃弾に打ち砕かれてしまう。

 

「なるほど、得心がいったわ、あの無理筋な黄金錬成はシンフォギアと仮面ライダーに向けた一撃ではなく、貴様にとっての不都合な真実を葬り去る為でもあったのね!」

 

「邪魔はさせんぞ、錬金術師風情が!」

 

サンジェルマンはそのまま銃剣を構えアークに切りかかると、アークはアタッシュカリバーを生成しサンジェルマンの刃を受け止める。

 

「こいつは私が抑える・・・だから行け!そのまま行け、立花響!継菜真!」

 

サンジェルマンの言葉に応えるように二人は着々とディバインウェポンへと近づく。

 

「くっ・・・!?」

 

「私は進む、前に前に、ここで怯めば取り戻せない物に後ずさる、屈するわけにはぁぁ!!」

 

サンジェルマンの放った渾身の一撃はアークのアタッシュカリバーを砕き、二人はディバインウェポンの眼前へと迫った。

 

ディバインウェポンは二人に向けて巨大な拳を振るう。

 

「よせつけるな!虫を!」

 

ディバインウェポンの拳が迫る中、二人は腕のアームドギアを変形させ、巨大な拳に殴りかかる。

 

「「はぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

『アダムヲコマラセルナァァァァァ!!』

 

ぶつかり合う三人の拳、砕け散ったのはディバインウェポンの拳だった。

 

『アアアアァァァアァァアァァ!!!』

 

ディバインウェポンは再び腕のダメージをなかったことにしようとするが、二人のガングニールに付けられた傷は治らずそのままだった。

 

「ディバインウェポン、復元されず!」

 

「効いてるわ・・・まさか本当に!?」

 

「神殺しの哲学兵装・・・!?」

 

そんな中扉が開き、体内洗浄を終えた切歌が入ってくる。

 

「切ちゃん!」

 

『バルベルデから最後に飛び立った輸送機、その積み荷の中に大戦時の記録が隠されていたんです』

 

「あの時の輸送機に・・・!」

 

「あの時の無茶は・・・無駄ではなかったのデスね・・・」

 

「教えてほしい、君の国が手に入れた機密情報をなぜ我々に?」

 

弦十郎からの問いかけに通信相手は答える。

 

『歌が、聞こえたので』

 

「歌?」

 

通信相手の傍に置かれている写真立てには、二人の宇宙飛行士の写真が入れられていた。

 

『先輩が教えてくれたんです、あの時、燃え尽きそうな空に歌が聞こえたって・・・そんなの私も聞いてみたくなるじゃないですか!』

 

響と真はディバインウェポンの攻撃を喰らいながらも立ち上がり残った腕にも拳を振るい、もう片方の拳を砕く。

 

「神の力を砕け、立花響!!継菜真!!」

 

二人はアンカージョッキを限界まで引き絞り、首に巻かれたマフラーが黒く輝く。

 

「くっ・・・神殺しぃぃ!!」

 

響は右腕のアームドギアを、真は左腕のアームドギアを高速回転させ、空いた手を繋げ共に回転し巨大な黒い竜巻となってディバインウェポンに迫る。

 

我流・黒槍螺旋撃

 

「八方極遠達するはこの拳!いかなる門も破砕は容易い!」

 

「お前のくだらない野望を、二振りの神殺しが打ち砕く!」

 

二人の拳が迫る中、アークは即座にその瞳を輝かせ、口を開く。

 

「っ! ハグだよティキ!さぁ飛び込んでおいで、神の力を手放して!」

 

『アダム、ダイスキィィィィィ!!』

 

アークの言葉に反応しティキはディバインウェポンを切り離しアークの元へと向かうが、それを見逃さない二人ではなかった。

 

「「うおおぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

二人の拳はティキの眠る結晶に突き刺さり、ティキの体を砕いた。

 

「アアァァアアァァアアァァァア!!!」

 

ティキが砕けるとともに、ディバインウェポンも光の粒子となって霧散していく。

 

「ここ一番でやっぱり!」

 

「ばっちり決めてくれるのデス!」

 

ディバインウェポンが消え、みんなも喜びの声をあげる。

 

戦場では、二人の一撃で上半身だけとなったティキがアークの足元に転がる。

 

「アダム・・・スキ・・ダイスキ・・・!ダカラダキシメテ・・・ハナサナイデ・・・ドキドキシタイノ・・・!」

 

身体が砕けてもなおアダムを求めるティキをアークは見下す。

 

「役に立ったよティキ、私の結論通りにな」

 

アークが見上げる先には、ディバインウェポンだった光の粒子が空に浮かんでいた。

 

「あれは・・・!?」

 

「あれこそが神の力・・・私の求める力だ」

 

アークは粒子に手を伸ばし、その掌に黒いエネルギーを蓄積させるのを見て、真は不吉な予感を感じた。

 

「っ!?そう事をうまく運ばせるものか!」

 

真はすぐさまスマッシュランスを繰り出し、『LAST∞METEOR』を神の力に向けて放つと、神の力が半数以上消える。

 

「っ!邪魔をするなぁ!」

 

力を消されたアークは真に向けて黒い風を放ち、それに巻き込まれた真と響は遠くへ吹き飛ばされてしまう。

 

「立花響!継菜真!」

 

サンジェルマンが吹き飛ばされた二人に駆け寄る中、アークは残った神の力に向けてオーラを放ち神の力をその身に取り込む。

 

「七割以上も消されてしまったが・・・それでもこれほどとは・・・!」

 

アークは取り込んだ神の力に歓喜し、自身の手を握り締める。

 

「かつての力を取り戻せた・・・いやこれはそれ以上・・・人類が力を求めるのも頷ける」

 

「アダム・・・アダム・・・!」

 

アークは足元に転がるティキに視線を向けると、ティキに近づくと、アダムはその頭を掴み上げる。

 

「アダム・・・ナニスルノ・・・?」

 

「アンティキティラよ、私のために尽力してくれた貴様に私からの褒美をくれてやろう」

 

「エ・・・・・・アナタ・・・アダムジャナイ・・・アダムハドコ・・・?」

 

「教えてやろう、貴様が慕うアダム・ヴァイスハウプトは・・・何年も前にこの世から消滅した、今まで貴様が見ていたのは、私が演じていた偽物だ」

 

「ソ・・・ソンナ・・・!?」

 

真実を聞かされ絶望するティキにアークはティキの頭を掴む手からティキに向けて黄金色の粒子が含んだ黒いオーラを注ぎ込むと、ティキの体から黒いスパークが走り、ティキが苦しみだす。

 

「ティキ!?貴様何をする!?」

 

サンジェルマンの問いにアークは答える。

 

「褒美を与えてるのだ、最後まで私のために戦う力を・・・さぁ私の力を受け取れ、アンティキティラ」

 

アークが力を籠めると、黒いスパークは更に強くなり、光の粒子がティキの体を包み込む。

 

「アァァァァァァァァァァ!!!」

 

ティキが叫んだ瞬間、ティキの口から無数のチューブらしき物が飛び出しティキの全身を包み込み、ティキの姿が変わる。

 

失ったはずの下半身が復元され、全身にまるで縛り付けるかのようにチューブらしき物が取り付けられ、その姿はかつてのティキの面影などない、異形な存在となっていた。

 

「こ・・・これは・・・!?」

 

この状況に驚きを隠せないサンジェルマンに対し、アークは笑みを浮かべる。

 

「完成だ・・・神の権能と私の力を組み合わせ作り出した我が神兵・・・『ディバインマギア』の誕生だ!」

 

『アァァァダァァァムゥゥゥゥゥゥゥ!!』

 

アークが生みだしたティキだったディバインマギアは体を震わせ、天に向かって今は亡き愛しき者の名を叫んだ。





さて後書きの時間だ。
「やっとディバインウェポンを倒せたと思ったら神の力奪われた挙句に更に厄介なのが現れたぞ!?」
そりゃあゼロワンと言ったらマギアでしょ。
「そんな刺身にはわさびみたいな感じで言うな!?」
「というよりこのディバインマギアってどれぐらい強いんですか!?」
ん~・・・詳しくは決めてないけどディバインウェポンよりかは強いと思うよ。
「絶望が加速したぞ!?」
更に言うとディバインウェポン時の火力にスピードが乗っかっている感じだから。
「絶望を重ねないでください!?」
何だったら滅亡迅雷の四人組より強いと思う。
「ゼロワンスタッフに怒られろ!!」
まぁ冗談はさておき、このディバインマギアは当初考えてなかったんだけどふとした思い付きで作ってみたんだよな。
「アークが神の力を手にしたのも原作改変の影響が大きいだろうな」
本来なら響が取り込まれるところだったんだけど、こっちじゃその条件果たしてないから結果こうなったんだよな。
「その結果この現状ですけどね」
まぁ頑張れ、それじゃあいつもの行きますか。

『質問返信コーナー』

今回の質問はこちら。

『影薄人さんからの質問』
真紅林檎さんに質問
あなたが『戦姫絶唱シンフォギア』を知ったきっかけは何ですか?

おっと来たねこの質問、シンフォギアを知ったきっかけとしては随分前に一期から四期まで配信してた時期があったんだよ、それが眼に入って試しに一期一話を視聴したらものの見事にはまりまして今に至ります。
「その結果生まれたのがこいつなんだよな」
悔いはない、それじゃあそろそろ〆ますか。

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。