0編第二話、前回のあらすじは?
「フィーネを知る謎の男性が何かを起動させた」
「そしてあたしらは南極で浮上してきた棺と戦いに来たぜ」
「ですが棺の装甲は固く私達でも傷一つつきません」
「じゃが皆の強力があって胸の結晶を砕くことに成功したぞ!」
「デスが棺が放った砲撃は-5100度になります、私たちが勝てるでしょうか?」
はいOK、それじゃあ0編第二話、どうぞ!
南極に向かう一週間前、リディアンで居残り勉強している響の迎えに来ていた真は校門前で待機していた。
「毎度のことながら・・・遅いな響」
そうして待っていると、校舎から響が駆け付けてくる。
「ごめんなさい真さん、思ってたより勉強が難しくて・・・」
「ったく・・・遅いぞ響、もうそろそろ店が閉まっちまう」
そう言って真はヘルメットを響に投げ渡し、ライズホッパーに乗る。
「ほら乗れ、急ぐぞ」
「はいっ!」
響もすぐにヘルメットを被り、後ろに乗って真はライズホッパーを走らせた。
二人が向かった先はいつものモール、そこで二人は様々な店を見回っていた。
「どうしますか、クリスちゃんの誕生日プレゼント?」
「今候補が二つで悩んでてさ・・・兎フードのパジャマと猫フードのパジャマ、どっちが似合うと思う?」
「多分どっち選んでも殴られるかと・・・」
「そうか・・・やはり犬か?」
「いや動物の種類じゃなくて・・・」
二人が談笑しながらクリスの誕生日プレゼントを探していると、突如弦十郎から通信が入ってきた。
『響君、真君、至急本部まで来てくれ』
「っ!了解」
二人は連絡を受け、すぐに本部へと向かった。
本部に到着すると他の皆も集まっていた。
「おせぇぞお前ら!」
「ごめんねクリスちゃん・・・」
「集まったようだな、ならすぐに始めよう」
弦十郎がそう言うと、モニターに燃え上がる船の映像が映し出された。
「っ!?これって・・・!」
「ああ、大型船舶に偽装したS.O.N.Gの研究施設にて事故が発生した」
「海上の研究施設じゃな・・・街中では扱えぬ物を研究するための」
「ええそうよ紫苑ちゃん、この船では回収したティキの残骸を調査していたの」
皆はティキという名前に驚く。
「破壊されたアンティキティラの歯車と、オートスコアラーの構造物からはパヴァリア光明結社、ひいてはアークの目的を探るための解析を行われていたの」
「それってサンジェルマンさん達からは聞いてないんですか?」
「彼女達にも聞きましたが、アークは自身の本当の目的を結社の誰にも口外していなくて不明の様です」
「この爆発事故は機密の眼むる最深部に触れた場合に仕掛けられたセーフティ・・・おそらくアークが仕掛けていたと思われるわ」
「サンジェルマンさんのお話では、ティキと呼ばれていたオートスコアラーには惑星の運航を観測し記録したデータを元に様々な現象を割り出す機能があったようです」
エルフナインが操作すると、モニターには南極大陸のとある場所が映し出される。
「これは、南極大陸・・・!」
「爆発の直前、最後にサルベージしたデータは南極の一地点を示す座標でした」
「ここは、南極大陸でも有数の湖『ボストーク湖』、付近に位置するのはロシアの観測基地となっております」
「湖って・・・一面の雪景色なんですけど?」
「その雪景色のほとんどがボストーク湖だ、正確に言えば氷の下に湖が広がっている」
「地球の環境は一定ではなくたびたび大きな変動を見せてきました、特に近年その変動は著しく、極間の大きな氷が失われています」
「もしかして、氷の下から何かが出てきました・・・じゃありませんよね?」
「そのまさかよセレナちゃん、先日ボストーク湖観測基地の近くで発見されたのが、この氷漬けの蠍です」
友里が操作すると、モニターに氷漬けになった蠍が映し出された。
「照合の結果、数千年前の中東周辺の存在していた種と判明、現在では絶滅していると聞いてます」
「どうしてそんな蠍が南極大陸の底で・・・?」
「詳細は目下調査中・・・ですが、額面通りに受け止めるなら、先史文明期に何らかの方法で中東より持ち込まれたのではないでしょうか」
「持ち込まれた・・・」
「気になるのはこれだけではありません、情報部は瓦解後に地下へと潜ったパヴァリア光明結社の残党敵圧に努め、更なる調査を進めてきました」
「得られた情報によるとアークは専有した神の力をもってして遂げようとした目的があったようだな」
「その目的とは一体・・・?」
「・・・時の彼方より浮上する棺が目的の様だ」
「棺デスと?」
「でも、時の彼方より浮上するって南極の蠍と符合するようで気味が悪い・・・」
「次の作戦は南極での調査活動だ、ネタの出所に結社残党が絡む以上、この情報自体が罠だという可能性がある、作戦開始までの一週間各員は準備を怠らないでほしい!」
『了解!』
皆が気合を入れる中、真はモニターに映し出されているアークの映像に視線を向けると、アークの言葉を思い出す。
『敗れるか・・・だが、悪意がある限り、私は再び貴様らの前に現れる・・・その時こそ、貴様らを滅亡させる・・・!』
時は戻り南極、棺と相対する真達は棺による協力な一撃に怯み警戒していた。
「あんな光線喰らったら氷漬けどころじゃすまないぞ・・・!?」
皆が攻めあぐねている中、遠くからその戦いを監視している何かがいた。
それは『人型のロボット』、ロボットは真達に見つからないように氷の上を這いその瞳を輝かせている。
ロボットが監視し、真達が攻めあぐねているそんな時突如上空が輝きだし、真達と棺の視線がその光に向かわれる。
「照明弾です、棺の進行停止」
モニターに映し出されたのは観測基地で上に向かって照明弾を放つ男性がいた。
『何やってんだ!?』
『女の子がこんな寒いところでおなかを冷やしたら大変だろ!』
その声は通信機越しに真達の耳にも聞こえていた。
「あの人達・・・俺たちのために・・・」
再び照明弾が放たれると、棺はその光目掛けて光線を放った。
光線は建物の上層を打ち抜き、それを見た男性たちは急いで避難する。
「・・・そうです、まだいるんだ・・・助けないといけない人たちが!」
響はそう叫びながら前に出て氷を踏み砕く。
「だから、こんな棺なんかに負けるわけにはいきません!」
「響・・・そうだよな、こんな棺なんかにあそこにいる人たちの希望を壊されるわけにはいかないよな!」
響の言葉に、みんなも前に出る。
「お前は本当にヒーローになりたいみたいだな!」
「そうだ、戦場に立つのは立花一人ではない!」
『皆さん・・・僕は僕の戦いを頑張ります、だから!』
「みんなが背中を押してくれる・・・皆、行こう!」
『使用BGM:六花繚乱(IGNITED arrangement)』
響の声に翼たちが前に出てペンダントを握り締め、奏とセレナはイグナイトグリップを繰り出す。
『『ダインスレイフ!』』
『『オーバーライズ!』』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
「イグナイトモジュール・・・!」
『抜剣!』
ダインスレイフ
『『シンフォニックライズ!』』
『START,UP!イグナイトガングニール!』
『START,UP!イグナイトアガートラーム!』
『『Cursed melody turns into power.』』
響達九人の装者はイグナイトを身に纏い、真は両手にアタッシュカリバーとプログライズホッパーブレードを構え、紫苑は真が『ビームエクイッパー』と『クォンタムエクイッパー』によって生成されたアタッシュカリバーを受け取り構え、桃恵はアタッシュショットガンを構える。
全員が構えると、棺は再びユニットを大量に繰り出しみんなに襲い掛かる。
「いつも一歩前に…と 踏み出し続けた 涙を拭う間もなく」
高速で向かってくるユニットを響は体術、真は二刀流で防ぎつつ前へ向かうとユニットが突き刺さった個所が爆発し、水中でユニットは上へと向かう。
「そしてその涙は羽に重く染みて 飛べないとまた泣いた」
翼は奏を巨大化させた剣に乗せ共に海上を滑りながら水中から飛び出してくるユニットを切り払い、上に飛んだユニットを奏がスマッシュランスを回転させ発生させた黒い竜巻と共に飛び上がり空のユニットを蹴散らす。
「伸ばした手の先は 温かい でも届かない太陽 それが切なくて」
クリスと未来は水中から生えた氷柱から出て来たユニットが繰り出す光線をリフレクターと鏡で反射しながらクリスが『GIGA ZEPPELIN』を放ち降ってくる矢を未来が展開したユニットで反射し周囲のユニットを貫く。
REFLECT RAIN
「足掻いて、もがいて、仰いだ空は高く遠く 無力に嘆いた」
マリアは蛇腹剣を鞭のように振るい、セレナは二本の短剣を操作しユニットを次々と切り落としていく。
SILVER†GOSPFL
FAIRIAL†TRICK
「わかり合う事さえも 遠ざけるため吐いた 言葉の刃は自らを」
調と桃恵は基地から出て来た女性に迫るユニットを撃退し、近くにいたユニットに向かってショットガンを放ち、向かってくるユニットの攻撃を丸鋸で防いでいく。
途中の爆発で女性が吹き飛ばされるが、それを響が受け止め事なきを得る。
「だけども信じてきた 零した過去がこの 皆を紡いだ絆だ…と」
切歌は刃を飛ばし上空のユニットを切り落とし、紫苑はアタッシュカリバーの刀身部分に氷の錬金術を纏わせ刀身を伸ばし切歌と共にユニットを切り裂いていく。
「大丈夫ですか?」
響が助けた女性に声をかけると、背後から大量のユニットが響達に迫り、反対方向からも棺が響達目掛けて光線を放とうとすると、真が駆け付ける。
「束ねた軌跡を 今こそ力に」
「響光線!ユニットは俺が!」
『ファイナルライズ!』
真は響の後ろに立ちプログライズホッパーブレードをドライバーに認証させると、エルフナインから通信が入る。
『砲撃が来ます!ぶん殴ってください!』
「言ってること、全然わかりません!」
そう叫びながら響は言われた通りに砲撃に向かって拳を振るい、それに合わせて真もプログライズホッパーブレードを振るった。
ファイナルストラッシュ!
砲撃と拳がぶつかり合うと砲撃は拡散され、後ろのユニットは真の繰り出した大量の飛電メタルが分解していった。
「明日に歌う」
「歌がある」
「せかいには」
「歌がある」
「拳の防御フィールドアジャスト!」
「即席ですが、エルフナインちゃんが間に合わせました!」
「アクシアの風よ息吹け涙を乗せて」
「解析からの再構築は錬金術の原理原則、これが僕の戦い方です!」
「一人じゃない」
「繋ぐんだ」
「にじんでも」
「前を見て」
「怯えても立ち刻んだヒトの歴史を」
棺の光線を防いだのを見て全員が攻勢に出る。
「死んだって」
「倒れない」
翼と奏が剣と槍を構え、クリスと未来がミサイルと鏡の標準を合わせ、響は砲撃を防ぎながら拳のアームドギアを変化させる。
「One for one」
「未来の花」
マリアとセレナは砲撃と大量の短剣を構え、切歌と調、紫苑と桃恵は手に持つ武器を同時に振りかぶり、真は手に持つ武器を組み合わせドライバーに認証させる。
「All for one」
「咲かすため」
響が砲撃を押し返すと同時に全員が棺に目掛けて一撃を放つ。
「生き尽くせ!」
十二人の攻撃は棺に直撃し大爆発を起こし、棺は後ろに大きく倒れる。
「急いでください、S.O.N.G指定の避難ポイントに!」
「あ・・・ありがとう!」
女性は急いで車に乗り込み避難ポイントへと向かって行った。
倒れた棺は下半身に棘を繰り出し、高速回転しながら響と真に向かって行く。
「っ・・・させない!」
響はまだ移動していない車が背後にあるのを見て向かわせないように腰のブースターを点火させ高速で回転する棺に向かって拳をぶつける。
展開させた防御フィールドが棺の回転を相殺させると、棺は巨碗を響に向けて振るって下の氷の大地を砕き湖の底へと響と共に沈んでいった。
「っ! 響!」
それを見た真は急いで棺が砕いた後へと向かい湖に飛び込む。
「ぶち抜いてしまった!?」
「まずいですよ!?」
「歌えない水中では、ギアの出力が軽減してしまう!」
水中に引きずり込まれた上拘束され、呼吸ができない響を助けるために真は両手の武器をヒレの代わりにして水中を泳ぎ、響を捕らえる腕を切り裂き傷をつけると、響はそれを見てすぐさま拘束を解く。
(・・・だとしても!)
拘束を解いた響は両腕のギアを変形させ回転させ、真と共に上ではなくあえて湖の底へと向かって行く。
(この胸には、歌がある!!)
『使用BGM:FINAL COMMANDER』
響と真は棺の攻撃を躱しながら底へと向かい、たどり着くと響は両腕のアームドギアを巨大化させ、真は再び武器を組み合わせる。
『ドッキングライズ!』
ギガントストラッシュ!
((はぁぁぁあぁぁああぁぁあ!!))
二人はアームドギアと組み合わせた武器を高速で回転させ巨大な竜巻を繰り出し、それに飲み込まれた棺はそのまま氷の大地を下からぶち抜き、上空へと吹き飛ばされその竜巻で分厚い雲に大きな穴が開き日が刺す。
棺が吹き飛ばされた後に二人も湖から出てきて皆が駆け付ける。
「っ・・・はぁ・・・はぁ・・・!!」
「響!大丈夫!?」
「そんなことより、あれを何とかしないと!」
全員が上を見上げると、吹き飛ばした棺が落下してきていた。
「狙うべきは喉元の破損個所、ギアの全エネルギーを一点収束!」
「決戦機能を動く標的に!?もしも外したら・・・!」
「後がないデス・・・できっこないデスよ!?」
「狙いをつけるのはスナイパーの仕事だ、タイミングはあたしがとる」
「もしもの時はゼロツーの予測がある、だから安心してぶっ放せ!」
「・・・わかった、行くぞ皆!」
翼の声に響達九人の装者が構える。
『ギア・ブラスト!』
九人が叫ぶと身に纏うアームドギアが解かれ、全て射出用のエネルギーに変換される。
「軌道計算ならこっちでも・・・!」
「っ待ってください、棺の周辺に・・・!」
棺の周りに大量のユニットが展開され棺の姿を隠す。
「リフレクター気取りかよ・・・!」
「そっちは俺たちが何とかする!紫苑、桃恵!」
「「分かった!」」
真は飛電メタルで翼を生成し桃恵と共に飛び、紫苑はサンジェルマンから習った錬金術で空中に足場を生成し駆け上がりユニットを撃退していく。
ユニットから放たれる光線を真達が響達に当たらないように防ぎながらユニットを撃退していき、響達は棺が迫る中未だに攻撃のタイミングを合わせている。
「クリスちゃん、もうすぐ誕生日!この戦いが終わったら・・・!」
「そういうフラグはお前一人で間に合ってんだよ・・・!」
響達は攻撃のタイミングをまだかと待機する。
「まだデスか・・・まだデスか・・・!?」
「このままだと、私達までぺしゃんこに・・・!?」
(焦るな・・・焦るな・・・焦らせるな・・・!!)
クリスは冷静に標準とタイミングを合わせ、そしてその時が来た。
「今だ!!」
その掛け声と同時に九人のエネルギーが棺に向かって放たれる。
『G3SA・ノネットリボルバー!』
放たれた九人のエネルギーは混ざり合い一つになり、棺の破損した箇所に吸い込まれるように直撃する。
直撃した棺は大爆発を起こし、その爆風で南極大陸を覆う雲が全て吹き飛ばされた。
澄み渡る青空の下、喜ぶ響達の元に真達が降り立つ。
「やったな響」
「はい、真さん!」
喜ぶ二人は拳をぶつける。
棺を破壊した後、S.O.N.Gの研究員たちが棺を調べていると、突如棺の体が開かれる。
煙と共に姿を現したのは、棺の中でまるで繭のように包帯巻きにされ、左腕の金色の腕輪を付けた一体のミイラだった。
「あれが『カストディアン』・・・神と呼ばれた『アヌンナキ』の遺体」
「つまりは、聖骸・・・というわけですね」
棺より現れた神の遺体、これが最後の戦いの引き金となった。
さて、後書きの時間だ。
「なんとか棺を倒すことに成功したな」
「だな・・・で作者、途中のあの歌少し変わってないか?」
ああ、六花繚乱ってイグナイトも似合いそうな感じがしたからそうしてみました、俺の頭の中ではサイバーな感じの曲調になってるぞ。
「それにしてもG3SA・ノネットリボルバーがうまく決まってよかったです」
「じゃな、もし外しておったらと思うと心配してたぞ・・・」
「そこらへんは俺が棺の胸の穴から内部に侵入して内側から粉砕してたな」
「それって確実に中身を大変なことになってますよね?」
「だな、そして中から出て来た遺骸・・・あれがアヌンナキなのか」
ああ、物語は加速していくぞ・・・それじゃあそろそろいつもの行きますか。
『質問返信コーナー』
今回の質問はこちら。
『影薄人さんからの質問』
シンフォギア装者3人が奏でる歌ベスト5は何ですか?
これも前回の質問の続きだな、まず5位は『FIRST LOVE SONG』、4位は『激唱インフィニティ』、3位は『旋律ソロリティ』、2位は『「ありがとう」を唄いながら』、そして1位は『RADIANT FORCE』だ。
「AXZから二つも出てるんだな」
AXZは名曲の宝庫だからな、それじゃあそろそろ〆るか。
「「「「「「それでは次回もお楽しみ!」」」」」」