戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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0編第五話、前回のあらすじは?
「翼たちのコンサートの裏で何かを計画する訃堂とアーク」
「そしてついに行われたコンサートでマリア姉さんだけではなく奏さんも翼さんと一緒に歌いました!」
「じゃがそこに現れおったのはどーどーまぎあの集団」
「翼さん達も奮闘しましたが、敵の力は強く観客に被害が出そうに」
「けどそんな危機を救ったのはまさかのヴァネッサ達だった!」
はいOK、それじゃあ0編第五話、どうぞ!


覚悟の力、その身に

突然目の前に現れたヴァネッサ達に翼達が驚く中、ヴァネッサは何とか起き上がった緒川に声をかける。

 

「緒川さん、早くこの少女を安全な場所へ」

 

「っ!わかりました!」

 

了承すると緒川はすぐに少女を抱えその場から撤退する。

 

「お前達・・・なぜここに!?」

 

突然現れた三人に翼が問いただすと、ミラアルクが答える。

 

「さっき言っただろ、あんたらの手助けに来たんだぜ」

 

「手助けって・・・けど力を使ったら!」

 

翼達は三人の体については聞かされている、ゆえに戦わせるわけにはいかないと思っていたが、それを言われた三人の眼差しは真剣だった。

 

「分かっています、ですがこれは真様に頼み、真様に頼まれたことです」

 

「真に!?」

 

 

 

時は三日前、真が自宅で三人に船であったことを伝えた後の事だった。

 

「コンサートの警護に出向く!?」

 

真はヴァネッサからの提案に驚きを隠せなかった。

 

「はい、私たち三人が警護に出向けばいざというときマギアが襲ってきたときに対処が可能です」

 

「でも、お前たちの体は力を使えば拒絶反応が・・・!」

 

「そんなのは重々承知だぜ!」

 

「ですが、短時間であれば力を使っても反応は少ないと思われるであります」

 

「だからってそんな危険なことにお前たちを向かわせるわけには・・・」

 

「真様」

 

真が言いかけるとヴァネッサが横槍を入れる。

 

「私たちは局長によって体を改造され、人間を捨て去られ、サンジェルマン様達に保護されて洞窟に身を潜めてからはずっと怯えていたのです」

 

「怯えて・・・?」

 

「はい、いつか私たちは完全に人間をやめて怪物となってしまうのか・・・そんな事ばかりを考えるようになって眠れぬ夜を過ごしました・・・けどあの日、真様達は私達を救ってくれました、人間を捨て去られた私達を人間と同じ扱いをしてくれてこうして保護してくれて感謝しかありません・・・そして今こそその恩を返す時なのです」

 

「私たちを救ってくれた恩、ここで返さなくちゃ仇で返すも同じだぜ」

 

「ガンス、だから真様お願いであります、私達に警護をお任せくださいであります!」

 

そう言って三人は真に頭を下げる。

 

真は三人の覚悟を見て、少しため息をつくと、声をかける。

 

「・・・はぁ、そこまでされちゃあ仕方ないよな」

 

「っ!では・・・!」

 

「ただし、観客の避難と防衛を最優先、三人が危機ならば助ける事、そして無茶をしないこと・・・それを守れるのならお前たちに任せる」

 

真の言葉に三人はすぐさま膝をつく。

 

「「「はい(であります)!」」」

 

その後、真は弦十郎に連絡をとり当日の警護に三人を充てることを頼み、三人は翼達に気づかれないように観客席に隠れて警備に当たったのだった。

 

 

 

「・・・というわけだぜ」

 

「すでに観客の避難は終わっています、後はそこのマギアだけであります!」

 

その言葉に翼達が辺りを見当たすと、その場に観客は一人もいなかった。

 

「真様に言われた通り、三人の手助けをさせていただきます・・・よろしいでしょうか?」

 

三人の言葉に翼は思案をすると、倒れていた奏が起き上がる。

 

「・・・ったく、とんでもない覚悟決めてきやがったなお前ら」

 

そういう奏は三人の方に視線を向け、微笑みを浮かべる。

 

「でも、そんぐらいの覚悟を持ってきてんだ、ここで引かせるわけにはいかないよな、翼」

 

奏の言葉に思案していた翼は決心したように三人に視線を向ける。

 

「・・・っ!わかった、ならば私たちの背、三人に託す!」

 

『了解!』

 

その言葉を聞いて三人は翼たちの所に駆け付け、奏はショットライザーにシューティングウルフプログライズキーを装填する。

 

バレット!

 

オーソライズ!

 

Kamen Rider...Kamen Rider...

 

「変身!」

 

ショットライズ!

 

シューティングウルフ!

 

The elevation increases as the bullet is fired.

 

変身を終えた奏を含めた六人はドードーマギア・改と相対する。

 

『人類・・・絶滅・・・!人類・・・絶滅・・・!』

 

敵が増えたことに苛立つような動きをしたドードーマギア・改は再びヒナを生み出し戦闘態勢に入る。

 

「行くぞ!」

 

『人類・・・絶滅ゥ!!』

 

翼とマギアの叫びが重なると同時に両者はぶつかり合った。

 

ヴァネッサは迫って来るヒナ達を両手の機関銃で撃ち抜いて行き、動きを封じたヒナをマリアが一気に迫り蛇腹剣で切り払うと跳躍し左腕に蓄積していたエネルギーをヒナに目掛けて射出し直撃するとヒナ達は爆散する。

 

JUDGMENT†STRIKE

 

それを見たヒナ達は両サイドから挟むように展開するが、それに対応したのはミラアルクとエルザの二人だ。

 

展開したヒナ達に対しエルザは『テール・アタッチメント・ネイル』を取り付け広範囲でヒナを引き裂き、ミラアルクは背中の翼を右腕に集中させ巨大な腕にしてヒナを薙ぎ払うことでドードーマギア・改への道が開かれた。

 

「っ!突っ込むぞ翼!」

 

「ええっ!」

 

開かれた道を翼と奏が突き進みそれに対しドードーマギア・改は『ヴァルクサーベル』を構え二人を迎え撃つ。

 

翼の剣撃をヴァルクサーベルで受け流しつつ、奏のオーソライズバスターによる援護射撃を切り飛ばし、二人から距離をとると上腕部の『グレネード・ディスチャージャー』からミサイルを射出し六人を吹き飛ばす。

 

「くっ、やはりあのマギアは別格だな・・・!?」

 

「だが、放置すればまた新たなヒナを生みだされる可能性があるわ!」

 

「だったら生み出す暇を与えなければ!」

 

奏はアックスモードに切り替え、ドードーマギア・改に迫る。

 

「なっ!?おい無茶すんな!」

 

ミラアルクの忠告も間に合わずドードーマギア・改に攻撃を仕掛けるが簡単に受け止められてしまう。

 

「な・・・っ!?」

 

『人類・・・絶滅・・・!』

 

ドードーマギア・改はそのままオーソライズバスターを切り上げると同時に奏の胴体を切りつけ、攻撃を喰らってふらつく奏の体にミサイルを放ち奏を吹き飛ばす。

 

「がぁっ!!」

 

「奏ぇ!!!」

 

吹き飛ばされた奏はそのまま倒れ変身が解けてしまう。

 

「く・・・くそ・・・っ!」

 

奏は何とか立ち上がるが、体は思うように動かない。

 

そんな奏にドードーマギア・改が迫っていく。

 

「っ!させるか!」

 

ドードーマギア・改を生かせまいと翼達が間に入り食い止める。

 

「天羽奏、早く避難しなさい!」

 

「く・・・そんなの・・・出来るわけねえだろ・・・」

 

「どうして、このままじゃ貴方がやられてしまうわ!」

 

マリアがそう叫ぶと、奏はふらつく身体を奮い立たせながら答える。

 

「ヴァネッサ達が自分達の体の危機を覚悟しながら戦場まで来ているんだ・・・なのにここであたしが退場するわけにはいかないんだよ・・・!」

 

奏は拳を握り締めて五人に視線を向ける。

 

「三人が覚悟決めてるんだ・・・だったらこっちも覚悟決めて戦わねえと意味がねえだろ!」

 

「奏・・・!」

 

翼が奏の姿に視線を向けると、ドードーマギア・改は取り囲む五人を吹き飛ばす。

 

吹き飛ばされた五人が倒れると、ドードーマギア・改はすかさず奏に向けてミサイルを放った。

 

「っ!奏!!」

 

ミサイルはそのまま飛んでいき、奏に直撃しようとしたその時。

 

空から光り輝く何かが降って来てミサイルを全て撃ち落とした。

 

「っ!あれは!!」

 

突然の状況にみんなが驚く中、その光は奏の元に向かう。

 

「こいつは・・・真の時と同じ・・・!」

 

奏が光に触れると、光は奏の掌に収束し一つのプログライズキーに変貌する。

 

手にしたプログライズキーは従来のプログライズキーと形が違い、金色の狼の装飾が取り付いており、後ろ側に円状の『マガジン』が取り付けられていた。

 

「このキーは・・・!」

 

奏がキーを手にしたと同時に、奏の脳裏に声が響く。

 

『お待たせ、奏ちゃん』

 

「っ!?その声、神さん!?」

 

『ええ、何とかギリギリだけどキーの調整が終わったわ、バルカンの最強の力をね』

 

「バルカンの・・・最強の力・・・!」

 

『ええ、見せつけてあげなさい、貴方の覚悟の強さを!』

 

そう言って神の声が聞こえなくなる。

 

「・・・へっ、任せろ!」

 

奏は手にしたキーを右手に持ち、そのまま親指で『セレクターマガジン』を回転させる。

 

 

 

Kamen Rider...Kamen Rider...

 

キーを装填した奏はいつも通りにショットライザーを手に取り構える。

 

「変身!」

 

 

奏が引き金を引くと、出て来たのは十体のライダモデル達。

 

Gathering Round!

 

マンモス、チーター、ホーネット、タイガー、ポーラベアー、スコーピオン、シャーク、コング、ファルコン、そしてウルフのライダモデル達は飛び出すと同時にドードーマギア・改に攻撃する中、奏はゆっくりと歩みよって来ると、ウルフライダモデルを筆頭にライダモデル達が奏の元に向かってくる。

 

ウルフライダモデルは複数の弾丸に姿を変え、奏の体に弾丸が当たると当たった個所にアーマーが身に着けられていき、全身にアーマーが取り付けられると残ったライダモデル達もその身を装甲に形を変え奏の左半身に取り付けられ、最後に頭部の左側にそれぞれのライダモデルを現したカラーリングのパーツが取り付けられる。

 

 

マンモス!チーター!ホーネット!タイガー!ポーラベアー!スコーピオン!シャーク!コング!ファルコン!ウルフ!

 

変身を終えたその姿はまさに最強のバルカンと思わせるほどに力強く、倒れる五人にとって頼もしく見える。

 

十のライダモデルを身に纏う最強のバルカン『仮面ライダーランペイジバルカン』の誕生だ。

 

「さぁ・・・吠えまくるぜ!!」

 

姿を変えた奏を見てドードーマギア・改は警戒しヴァルクサーベルを構えると、奏は左太腿に取り付けられている『アビリティレッグ』のチーターの力を使い、高速でドードーマギア・改の懐に入り込り連続で蹴り付ける。

 

「うぉぉおぉぉぉ!!」

 

突然懐に入り込まれ連続で蹴られ怯むドードーマギア・改の胴体に奏は左腕の『アビリティアーム』のコングの力を使い圧倒的なパワーで空へと打ち上げる。

 

上空に殴り飛ばされたドードーマギア・改はそのまま奏に向けてミサイルを複数発射するが、奏はショットライザーを構えながら左太腿のアビリティレッグのスズメバチの力を使い。複数のライトニングニードルを射出しミサイルを全て撃ち落とす。

 

ミサイルを撃ち落とすと奏は左背面の『アビリティウィング』のハヤブサの力を使い背中に翼を生やし飛行すると、ドードーマギア・改に追いつき地面に叩き落とす。

 

「強い・・・これが天羽奏の新たな力・・・最強のバルカン!」

 

皆が驚く中、叩き落とされたドードーマギア・改は再び大量のヒナを生みだす。

 

それを見た奏は余裕そうにショットライザーを手に取る。

 

「生んだところ悪いが・・・速攻で片づける!」

 

ショットライザーを手に取ると、そのままセレクターマガジンを回転させる。

 

パワー!ランペイジ!

 

スピード!ランペイジ!

 

二回転させると、奏はそのままトリガーを引く。

 

 

トリガーを引くとファルコン、ホーネット、チーターの三種の力が奏の身に宿り、奏はチーターの力で高速で駆け抜けヒナ達を蹴り飛ばし、遠くにいるヒナ達はホーネットのライトニングニードルで撃ち抜いて行き、攻撃を仕掛けて来たヒナ達はファルコンの飛行能力で空中に飛んで回避し、そのまま翼で残ったヒナ達をドードーマギア・改ごと吹き飛ばした。

 

ランペイジスピードブラスト!

 

奏の攻撃でヒナ達は全滅し、残ったドードーマギア・改の体のいたるところから火花が飛び散っていく。

 

「こいつで・・・とどめだ!」

 

奏はショットライザーを手に取り、再びセレクターマガジンを回転させる。

 

パワー!ランペイジ!

 

スピード!ランペイジ!

 

エレメント!ランペイジ!

 

 

四回転させると、取り付けられたライダモデルの装甲が輝きだし、銃口に十体のライダモデルのエネルギーが蓄積される。

 

 

奏は反動を抑制するため翼を地面に突き刺し吹き飛ばされるのを防ぐと、トリガーを引く。

 

放たれた弾丸はウルフライダモデルとなりドードーマギア・改の方に駆け抜けていくと、再び弾丸となり高速で回転しながら迫っていく。

 

ドードーマギア・改の方も迎え撃つために巨大な斬撃と大量のミサイルを一斉に放つが、ミサイルも斬撃も全て打ち抜かれ、奏の放った弾丸はドードーマギア・改の胴体を貫いた。

 

 

『人類・・・絶滅ゥゥゥゥ!!!』

 

ドードーマギア・改は叫びながら爆散していった。

 

「はぁ・・・はぁ・・・!」

 

奏はドードーマギア・改が爆散した後、周囲に敵がいないことを確認すると、変身を解きその場に倒れ込む。

 

「・・・っはぁ~!勝ったぁぁぁ!!」

 

奏が歓喜の声を上げると、翼達が駆け付ける。

 

「大丈夫?とんでもない無茶して・・・」

 

「ですが、ご無事でなによりです」

 

「ああ、それにしても凄かったぜ今の!」

 

「ガンス!キラキラでとっても強かったであります!」

 

「ははっ、お礼なら神さんに言ってくれ・・・」

 

奏がそう言うと、翼が奏の前に立つ。

 

「・・・終わったぜ、今度は犠牲者なしだな」

 

奏はそう言い手を差し出すと、翼は前のライブでのことを思い出す。

 

「・・・ええ、そうね」

 

そう言って微笑んだ翼は奏の手を取り立ち上がらせる。

 

それと同時に上空からヘリがやって来て、響達が顔を見せる。

 

「翼さーん!マリアさ―ん!奏さーん!無事ですかー!!」

 

「ヴァネッサ!ミラアルク!エルザ!体の方は大丈夫か!?」

 

六人を心配する二人の声に翼たちは笑みを浮かべ、空にいる仲間たちを見上げた。

 

今回の襲撃において、負傷者は出たが死者は一人も出なかった。

 

 

 

時を同じくして米国の研究施設にて、遺骸の調査を行っている最中レーザーで調べていた時、レーザーが遺骸の左腕の金の腕輪に当たった瞬間腕輪が輝きだす。

 

研究員たちは目を瞑り、光が止んだ時にはそこには腕輪だけを残し灰となった遺骸があった。

 

「っ!?記録、そして報告だ、急げ!」

 

「分かりました!」

 

残された腕輪、この正体とは・・・。





さて後書きの時間だ。
「ついにあたしに最強フォームが来たぜ!」
「とうとう来たなランペイジバルカン、十種のライダモデルがつぎ込まれたてんこ盛りフォーム」
ランペイジは見た目もカッコイイからゼロワンじゃ結構好きなフォームなんだよね。
「それにしても原作と違い死者は一人も出ませんでしたね、これはだいぶ原作から離れましたね?」
死者は一人も出なかったから先に行っとくと翼の闇落ちフラグはへし折ってやったわ。
「言い切ったのう・・・じゃが仲間が闇落ちしないのは良い事じゃな」
「そうだね、けど遺骸の方はなんだか大変なことになってるね」
そこもまた注意するべきところだからな、それじゃあそろそろいつもの行きますか。

『質問返信コーナー』

今回の質問はこちら。

『影薄人さんからの質問』
前の質問の逆でアダム(アーク)とティキを除いた5人から見た継菜真の初対面と現在の印象は?

サンジェルマン
「初めて会った時は三度世界を救った英雄らしい風格を纏っていたわね、少なくとも彼女たちの中じゃ一番強いとも感じたわ」

カリオストロ
「そうね~可愛い見た目に対して男勝りの口調をしてて負ったいないなって思ったわ」

プレラーティ
「とてもじゃないが、そこまで賢そうには見えなかったワケだ、だがキャロルを止めた英雄だから少しは期待していたワケだ」

ソーニャ
「まだ若い子なのにこんな戦いの場にいるのに驚いたわ、まだ年頃の女の子だというのに」

ステファン
「男みたいな女に人だなって思ったかな、けど結構優しくしてくれてソーニャみたいな人だなとも思ったぜ!」

こんな風に見られてたんだな、お前。
「俺もびっくりだわ、それじゃあそろそろ〆るか」

「「「「「「それでは次回もお楽しみ!」」」」」」
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