0編第七話、前回のあらすじは?
「コンサートでの戦いの後、俺達はアークの後ろ盾に関して思案する」
「そんな中、訃堂とアークにまた動きがあった」
「そして次に現れたマギアはトリロバイトマギアの集団でした」
「何とか撃退はしたが、なんと巨大なあーくぎーがーなる機会まで現れおったぞ」
「追いつめられる中、サンジェルマンさん達のお陰で倒せましたが、アメリカの研究所がアークに襲撃されてしまいました」
はいOK、それじゃあ0編第七話、どうぞ!
アメリカの研究所がアークに襲撃された次の日、弦十郎は八紘と連絡を取っていた。
「昨日の入電から丸一日、目立った動きはなさそうだが兄貴はどう見ている?」
『ロスアラモス研究所は米国の先端技術の発信地点、同時に異端技術の研究拠点でもある、お前の報告でアークに協力している黒幕が日本にいることがわからなかったら頭を悩ませていただろうな』
「米国の異端技術って・・・!」
「ええ、断言はできないけれどロスアラモス研究所は、かつてF.I.S.が所在していたと目されているところね」
その言葉にマリア、セレナ、切歌、調は苦い顔をする。
『かつて炉心エネルギー、原子力の他エシュロンと言った先端技術もロスアラモスでの研究で実現したと聞いている』
「そんなところを襲ったってことは、やっぱり何か大事なものを狙ってデスか?」
『伝えられている情報では、さしたる力もないも思われるいくつかの聖遺物、そして・・・』
八紘はタブレットを操作し、S.O.N.Gのモニターに移す。
「これって・・・!?」
「やっぱそう来るのか・・・!」
モニターに映し出されたのは遺骸の腕に付けられていた腕輪だった。
『極冠にて回収された先史文明期の遺産、腕輪に刻まれた文様を楔形文字に照らし合わせると『シェム・ハ』と解読できる箇所があるそうだ』
「シェム・ハ・・・シェム・ハの腕輪」
『事件解決に向け引き続き米国政府には協力を要請していく、これが私の戦いだ』
そう言って通信が切れる。
「恩に着る、八紘兄貴」
「シェム・ハの腕輪・・・アークはその腕輪を狙って行動を起こしたのか?」
「それはまだ分からない、そしてそのアークに協力する存在もいまだ不明・・・引き続き警戒する必要があるな」
『了解!』
時刻は進み夕方、切歌と調、セレナに三人は夕暮れの公園でブランコに乗っていた。
「相手もどんどん強くなっていくね・・・」
「デース・・・マギアだけなら何とかなるデスけど、あんな巨大ロボットまで出てくるなんて予想外デスよ」
「でも、何とかしないと民間人に被害が出てしまう、私達で倒さないと・・・ねっセレナ」
調がセレナに声をかけるが、セレナは反応せず俯いていた。
「・・・セレナ?」
「・・・えっ?あっはいどうしたんですか?」
切歌が呼びかけると、セレナは驚いたように反応する。
「どうしたって・・・それはこっちのセリフデスよ」
「・・・セレナ、何か悩んでるの?」
「・・・・・・はい」
セレナはブランコを揺らしながら思っていることを口にする。
「・・・私、今の戦いについて行ける気がしないんです」
「ついて行けない?」
「はい・・・此処までのアークやマギアとの戦いで真お姉ちゃんや奏さん、紫苑さんや桃恵さんは何とか対抗できました・・・けど私は対抗できる自信がないんです、紫苑さん達みたいな錬金術もない、真お姉ちゃんや奏さんみたいな圧倒的なフォームもない・・・四人と比べると私は劣っているって実感してしまうんです」
「セレナ・・・」
セレナのその言葉に、二人は同乗していた。
二人も魔法少女事変にて、自分の弱さに心を苦しめていた、それ故に今のセレナの気持ちが分かる。
「・・・大丈夫デスよ!」
それを察した切歌はブランコから飛び降り、セレナに向き直る。
「私達だって前までは弱っちくてみんなの足を引っ張ってしまうんじゃないかなって思っていたデス、けど今こうしてみんなと肩を並べて強い敵と戦い合えているデスよ」
切歌に合わせるように、調もブランコから降りセレナの方に視線を向ける。
「うん、弱かった私たちが此処まで強くなれたんだもん、きっとセレナなら私達よりももっと強くなれるよ」
二人の言葉にセレナは驚くが、少しして笑みを浮かべる。
「・・・そうですね、私もきっと皆さんと肩を並べるぐらい強くなれますよね」
「うん、セレナなら絶対なれるよ」
「そうデスよ、それこそ今そこの病院にマギアが襲ってきたところで勝てるデスよ!」
切歌が冗談半分で近くの病院に指さすと、その上空に羽の生えた人型の影が降り立って行った。
「「「・・・・・・ええぇぇぇ!!?」」」
マギアの影を確認した三人は急いで病院内に入り屋上へと向かう。
『こちらでも確認出来たわ、でも危険よ三人とも先走らないで』
「そうも言ってられない状況なのデス!」
「現場に一番近い私たちが対処して見せます、通信を切ります!」
通信を切り、セレナはキーを取りだす。
『アウェイクン!』
セレナはショットライザーを構えながら、三人は屋上へと飛び出す。
屋上にいたのは蝙蝠のような見た目をしたオニコマギア、オニコマギアは三人を視認すると瞳を赤く光らせる。
『敵対勢力・・・確認・・・絶滅・・・開始』
オニコマギアが敵対の意志を魅せると、両手から結晶を繰り出しアルカノイズを繰り出してくる。
「戦闘態勢ばっちりデスか・・・」
「なら、私達も容赦はしない!」
「この病人に被害は出させません!」
「Zeios igalima raizen tron」
「Various shul shagana tron」
『アサルトダッシュ!』
『オーバーライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
「変身!」
『ショットライズ!』
『READY,GO!アサルトチーター!』
『No chance of surviving.』
『使用BGM:未熟少女Buttagiri!』
変身を終えた三人は武器を構えアルカノイズに向かって行く。
「綺羅綺羅の刃で 半分この
「マギアの方は私が行きます!」
セレナはそう言ってアルカノイズを蹴散らしながら速攻でオニコマギアの元へと向かう。
「予習したの 殺戮方法」
迫ってくるセレナに対し、オニコマギアは爪の『ザイタロン』を展開しセレナを迎え撃つ。
「高出力全開で フィールドを駆けよう」
セレナはACクローを繰り出しオニコマギアに切りかかろうとするが、オニコマギアはザイタロンで受け止めてしまう。
「勝負も夢も 命懸けのダイブ」
セレナはそれでも負けじと高速で切りかかるが、オニコマギアは攻撃を受け止めていき、そして背中の羽を展開し空へと飛ぶ。
「なっ!?空を飛ぶとかありデスか!?」
「相手は蝙蝠に似たマギア、空を飛んでもおかしくはないよ!」
アルカノイズと戦う二人がそう言っていると、オニコマギアは三人に背を向けその場から飛び去って行く。
「っ!?セレナ追いかけて、ここは私と切ちゃんで何とかするから!」
「あいつは逃がしちゃいけないデスよ!」
「分かりました、この場はお願いします!」
セレナはこの場を二人に任せ、ビルの屋上を飛び移りながらオニコマギアを追いかけて行った。
オニコマギアは後ろからセレナが追いかけていることを確認すると、更に速度を上げ逃げていく。
「逃がしはしません・・・!」
セレナもさらに速度を上げオニコマギアを追いかけて行くと、オニコマギアは近くの工事現場に降り立ち、セレナもそこにやって来る。
「もう逃がしたりはしません・・・!」
セレナがそう言うと、オニコマギアの瞳が赤く輝きだす。
「っ!?」
突然の発光にセレナが警戒すると、オニコマギアはザイタロンを構えセレナに襲い掛かってくる。
セレナはとっさにACクローで迎え撃ち、かすり傷が付きながらも応戦していく。
(確かに速度が速いけど防御できている・・・後はどうやってこちらの攻撃を・・・)
セレナが思案していると、突然オニコマギアはセレナから離れる。
「・・・っ? 一体何を・・・」
セレナがそう言った瞬間、突然横から衝撃が走りセレナは横に吹き飛ばされてしまう。
「がはっ・・・!!?」
突然の出来事にセレナは混乱しながらも痛みを抑えながら辺りを見当たすと、衝撃の先には誰も乗っていないクレーン車の先に積んである鉄骨が大きく揺れてセレナのいたところにあった。
「ま・・・まさか・・・あれを遠隔で・・・!?」
本来マギアには有線接続で外部危機にハッキングし操ることが出来る、だがアークの力によってその力が強化され遠隔で重機のような物でさえ操作できるようになっていた。
『人類・・・絶滅・・・』
オニコマギアはザイタロンを構え、再びセレナに迫る。
セレナは対抗するが、先程の鉄骨のダメージが大きく足元がおぼつかなくなり、オニコマギアの連撃が幾つかヒットしてしまう。
それでもセレナは抵抗するが、今度は横からダンプトラックがセレナに向かってくる。
それに気が付いたセレナはとっさに躱すが、その隙を突かれオニコマギアのザイタロンがセレナに突き刺さってしまう。
「ああっ!!」
セレナはそのまま転がっていき、起き上がろうとするがそこを狙った様にショベルカーのバケットが横スイングでセレナに直撃しセレナは砂山に吹き飛ばされてしまう。
変身のお陰で骨こそは折れなかったがダメージが大きくセレナの変身が解けてしまい、セレナは砂山を転がり落ち地面に倒れこんでしまう。
『人類・・・絶滅・・・人類・・・絶滅・・・』
オニコマギアはセレナが倒れたのを見て多くの重機を操作しながら振り返りその場を去ろうとする。
オニコマギアが離れようとすると、セレナは地面に手を付け体を起こす。
「・・・まだ・・・です・・・!」
セレナはボロボロの体を無理やり起こし、ふらふらになりながらも立ち上がりオニコマギアに視線を向ける。
「まだ・・・私は・・・負けてません・・・」
オニコマギアは起き上がったセレナに視線を向け、困惑するかのようなそぶりを見せる。
『理解・・・不能・・・』
「貴方には・・・分からないですけど・・・私は・・・負けるわけには・・・いかないんです・・・!」
セレナはボロボロになりながらも笑みを浮かべる。
「私は・・・絶対に・・・貴方なんかに・・・負けるわけにはいきません・・・!」
セレナがそう叫んだ瞬間、突如空から光が降って来てオニコマギアを吹き飛ばしながらセレナの元に向かう。
「っ!?」
セレナの目の前で止まった光は形を変え、それは奏の持つランペイジガトリングプログライズキーに酷似したキーが現れる。
「このキーは・・・」
セレナがそのキーを手に取ると、脳裏に声が聞こえてくる。
『貴方の諦めない思い、確かに見届けたわセレナちゃん』
「っ!神様!」
『何とか完成したわ、これは今まで存在しなかった新たなバルキリー・・・今のセレナちゃんなら使いこなせれるわ』
「新しい・・・バルキリー・・・!」
『ええ、あの機械人形に見せつけなさい、貴方の思いを!』
そう言い残し神の声が聞こえなくなる。
「・・・っ、はいっ!」
セレナはそのままオニコマギアに向かい合い、右手の持つ新たなキーのセレクターマガジンを左手で回転させる。
『トリニティダッシュ!』
『オールライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
キーを装填したセレナはショットライザーを構えず、そのまま引き金に手をかける。
「変身!」
『トライショットライズ!』
引き金を引くと銃口から弾丸と共に三体のライダモデル『チーターライダモデル』『ファルコンライダモデル』『バショウカジキライダモデル』が現れる。
射出された弾丸はそのまま曲がり、セレナの身に直撃し、当たった個所からアーマーが取り付けられていき、三体のライダモデル達は飛び出すとそのままアーマーを纏っていくセレナの元に向かい、その身を三種のアーマーに形を変えセレナの右半身に取り付けられ、最後に頭部には三体のライダモデルを模した装飾が取り付けられる。
『Flash of the Trinity! トリニティアクセル!』
『Control the land,sea and air the creatures become one.』
陸海空最速の生物たちのライダモデル達を身に纏ったその姿はどこか力強く、最強のバルキリーと言っても過言ではなかった。
三種の最速の生物を身に纏った新たなバルキリー『仮面ライダートリニティバルキリー』の誕生だった。
「駆け抜けていきます、希望の彼方まで!」
セレナはそのまま構えオニコマギアに向かい合う。
『新たな脅威を確認・・・排除・・・絶滅・・・!』
オニコマギアは重機を操作しセレナに襲い掛からせていく。
重機がセレナを囲み襲い掛かろうとした瞬間、一瞬で重機の囲いの中からセレナの姿が消える。
オニコマギアもセレナを見失い探していると、オニコマギアの背後にセレナが立っていた。
「私はこちらですよ」
オニコマギアはとっさにザイタロンを繰り出しセレナに切りかかろうとするが、セレナは両腕から『トリニティクロー』を展開しオニコマギアのザイタロンを受け止める。
「今度は、此方から行かせてもらいます!」
セレナはオニコマギアのザイタロンを腕ごと上へ弾き飛ばすと、眼にも止まらぬ連撃でオニコマギアの全身を切り裂いていく。
『・・・っ!?』
一瞬で切り裂かれたオニコマギアは驚愕し、翼を生やし再び空へと逃げる。
「今度は逃がしたりしません」
セレナはそう言ってショットライザーを手に取り、セレクターマガジンを回転させる。
『ランド!アクセル!』
『スカイ!アクセル!』
二回回転させると、セレナはそのまま引き金を引く。
ア
ク
セ
ル
フ
ラ
イ
ン
グ
ブ
ラ
ス
ト
!
引き金を引くとファルコンライダモデルが飛び出しセレナの体を包むと、セレナの背中に翼が生えそのままセレナは空を飛びオニコマギアに追いつく。
追いつかれたオニコマギアはとっさに迎撃しようとするが躱され、セレナの両足がかぎ爪のようになりオニコマギアの両肩を掴みかかるとそのまま回転し下に投げつけ追いかけるように落下しながら回転キックを与える。
アクセルフライングブラスト!
キックを喰らい地面に激突したオニコマギアは翼が砕け、今にも崩壊寸前にまでボロボロの状態だった。
「これで終わらせます!」
降り立ったセレナはショットライザーを手に再びセレクターマガジンを回転させる。
『ランド!アクセル!』
今度は一回回転させ、引き金を引く。
ア
ク
セ
ル
グ
ラ
ウ
ン
ド
ブ
ラ
ス
ト
!
引き金を引くと、今度はチーターライダモデルがセレナの体を包み、セレナの両手両足に豹を模したような爪が生え、口元に牙が生える。
「はぁぁぁぁぁ!!」
セレナはそのまま四つん這いになり獣の様にオニコマギアに向かって駆け抜けていき、縦に回転しながらオニコマギアに切りかかり、オニコマギアの胴体を縦に切り裂いた。
アクセルグラウンドブラスト!
『人類・・・絶滅・・・!』
オニコマギアは大きく叫ばず、そのまま爆散していった。
「はぁ・・・はぁ・・・っ!」
セレナはオニコマギアを倒したのを確認し、変身を解くと先ほどまでのダメージが襲ってきてその場に倒れてしまう。
「も・・・もう・・・限界です・・・」
セレナは仰向けに転がると、トリニティアクセルプログライズキーを手に持ち見つめる。
「・・・これで・・・少しは・・・並べたかな・・・?」
そう呟いて横になるセレナの元にアルカノイズを倒した切歌と調が駆け付けてくる。
「「セレナ!?」」
二人は慌てて救護班を呼んでいる中、そこでセレナは気を失ってしまう。
時を同じくして風鳴家にて、アークはその手に持つシェム・ハの腕輪を訃堂に見せた。
「ご所望のシェム・ハの腕輪だ」
「よくやった・・・そうだ、七度生まれ変わろうとも新州・日本に報いるために必要な・・・神の力だ」
そう言って訃堂はシェム・ハの腕輪を見て笑みを浮かべた。
「来たーーーっ!!」
後書きの時間だが・・・やっぱそうなるよな。
「そりゃそうですよ!とうとう私にも最強フォームが来たんですよぉぉぉ!!」
「セレナが完全にキャラ崩壊してる・・・」
「まぁそんだけ嬉しいって事だろ・・・にしてもこれってランペイジと同じキーか?」
そっ、ランペイジをモデルにネットで調べた陸海空最速の生物で作り上げたオリジナルバルキリー最強フォーム、仮面ライダートリニティバルキリーだ。
「そうじゃったか、しかしまがじんを回転させることでその生物の特徴を再現するとはのう」
そこら辺に関してはモデルがあってな・・・このバルキリーのモデルはセイバーのブレイズの最強フォームをモデルにしてるんだ。
「確かに、あのフォームも陸海空に分かれてますからね」
そこら辺を重点的にして作り上げたのがこのフォームってわけ・・・まぁ登場できるタイミングが此処しか思いつかなかったから切歌と調の出番が少ないんだけど・・・。
「まぁそこは仕方ないさ・・・それより問題は腕輪の方だな、アークに奪われちまったしどうにかしないとな」
「そのためにはどうにかアークの居場所が分かればいいんですけど」
「あっセレナ、落ち付いたか?」
「はい、ひとしきり暴れましたので」
そこらへんはお前らの頑張り次第だ、それじゃあそろそろいつもの行きますか。
『質問返信コーナー』
今回の質問はこちら。
『普通556Mさんからの質問』
作者さんへの質問なのですが、ゼロワンのプログライズキーの中で一番好きなのは何ですか?
因みに自分はヘルライズです。(何か他作品の劇場版フォームとは異なる異色さがお気に入り)
俺のお気に入りのキーはランペイジだな、セレクターマガジンを回転させるところがお気に入りです。
「そこは一号ライダーのキーじゃないんだな」
そっちも好きだけど僅差でランペイジが好きって事、それじゃあそろそろ〆ますか。
「「「「「「それでは次回もお楽しみ!」」」」」」