戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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0編第十二話、前回のあらすじは?
「休日に遊びに出かけた響達」
「そんな休暇中に街に二体のマギアが襲撃に来てしまいました」
「真達が対応する中、なんとえるふないんのもとに敵の魔の手が迫っておった」
「真さんがエルフナインちゃんの元に向かい、残った響ちゃん達はマギアを撃破しましたが、真さんの方ではエルフナインちゃんが人質にされていました」
「そこに現れたアークはエルフナインを人質に計画の最後の鍵である俺の身柄を要求してきた」
はいOK、それじゃあ0編第十二話、どうぞ!


奪われた希望

「はぁ・・・はぁ・・・継菜・・・エルフナイン・・・!!」

 

表通りのマギアを倒した翼達は急いで二人が向かった路地裏まで友里の案内の元駆け付けていた。

 

四人が着いた時、路地裏にはその場に座り込むエルフナインしかいなかった。

 

「エルフナインちゃん!!」

 

四人が近寄るとそれに気が付いたエルフナインがゆっくりと振り返り、その顔を見た響達は硬直する。

 

眼から涙が溢れ、今まで見たこともない悲し気な表情を浮かべるエルフナイン、そしてそれを見た響はあることに気が付く。

 

「エルフナインちゃん・・・マギアは・・・真さんは・・・?」

 

響の言葉で未来たちも辺りを見当たすが、そこにはマギアと真の姿はない。

 

そして四人の視線がエルフナインに集中すると、エルフナインは握りしめている物を四人に見せる。

 

それは真が何時も所持しているはずだったゼロワンのプログライズキーだった。

 

「ごべんなざい・・・僕の・・・僕のぜいで・・・」

 

涙を流しながら四人に謝罪するとエルフナインは気を失ってしまい、未来が慌てて受け止める、翼と奏はエルフナインの様子を見て最悪な状況を想像して苦虫を噛み。

 

「・・・真・・・さん」

 

そして響はショックで目の前が真っ暗になった。

 

 

 

少しして、緒川とサンジェルマン達を中心にエルフナインが襲われた場所で調査をしていた。

 

「駄目ね、目撃情報もないわ」

 

「監視カメラもご丁寧に破壊されているワケだ」

 

「そうか・・・現場に争った様子も痕跡もない上、血痕の一つもない」

 

「・・・調査範囲を引きのばし、引き続き捜索しましょう」

 

一方S.O.N.G本部では、エルフナインはメディカルルームに運び込まれるが、まだ起きていない。

 

「精神的なショックね、少ししたら目を覚ますけれど・・・」

 

フィーネがそう言うと、翼は悔しそうに壁に拳を叩きつける。

 

「くっ!!私たちが早くマギアを倒していれれば・・・継菜とエルフナインは!!」

 

翼は自身の不甲斐なさで何度も壁に拳を叩きつけるが、途中で奏が止める。

 

「よせ、翼・・・!」

 

「・・・・・・っ!」

 

マリア達も報告を受け、表情が曇る。

 

「私達も早く現場に駆け付けていれば・・・こんなことには・・・!」

 

「くそっ!!」

 

マリアやクリスが悔しがる中、響は未だ暗い表情をするが、未来が響の震える手に自身に手を添える。

 

「響・・・」

 

「ありがとう、未来・・・」

 

未来のお陰で震えは少し収まったがそれでも表情は暗いままだった・・・だがそんな響よりもふさぎ込んでいる者達がいた。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

紫苑、桃恵、キャロルの三人は未だに口を開かず黙り込んでいた。

 

「紫苑さん・・・桃恵さん・・・キャロルちゃん・・・」

 

「無理もないわ、エルフナインが襲われ、そして継菜真の行方が分からない・・・ふさぎ込むのも無理ないわ」

 

マリアがそう言うと、キャロルは立ち上がりその場から離れようとする。

 

「どこに?」

 

「研究室だ、母さんを探し出す手立てを見つけ出す・・・必ずな」

 

そう言い残し、キャロルは研究室へと向かって行った。

 

 

 

一方、ある廃墟でアークは装置に繋がれたシェム・ハの腕輪を装置に繋げていた。

 

「腕輪から抽出した無軌道なエネルギーを拘束具にて制御、これで私の計画はさらに進みだす・・・その為の鍵は全て手に入った」

 

アークは装置をいじりながら怪しく微笑む。

 

「オペレーション・デイブレイクphase2、完了」

 

 

 

翌日、紫苑と桃恵は真宅の地下研究室にてオートスコアラー達の修復に取り掛かっているが、思うように進んでいなかった。

 

「・・・お姉ちゃん」

 

「・・・なんじゃ」

 

「もし・・・私達も響ちゃんの誘いを受けていれば」

 

「言わんでよい・・・じゃがうちも同じことを思う、もしうちらもついて行っておれば・・・真がいなくなることはなかったじゃろうと・・・」

 

そう言った紫苑は拳を握り締める。

 

「不甲斐ないことこの上ない・・・仲間になったというのにこの体たらくとは・・・!!」

 

「お姉ちゃん・・・!」

 

そんな時、二人の通信機に連絡が入る。

 

『奏者、並びに仮面ライダーに連絡、エルフナイン君が目を覚ました、これより緊急会議を行う』

 

 

 

連絡を受け響達が駆け付けると、弦十郎の傍にエルフナインが立っていた。

 

「エルフナインちゃん!もう大丈夫なの!?」

 

「はい、もう大丈夫です」

 

いつも通りに振る舞うが、その目元は涙によって赤く腫れあがっていた。

 

「これより、エルフナイン君の情報のもと、真君の失踪について緊急対策会議を行う」

 

弦十郎の言葉にエルフナインが前に出る。

 

「まず皆さんに伝えないといけないことがあります」

 

エルフナインの言葉に緊張が走る中、エルフナインが口を開く。

 

「お母さんは無事です、殺害されていません」

 

『っ!』

 

エルフナインのその言葉に、みんなが驚く。

 

「僕が避難誘導を行っていた時、マギアに捕らわれてしまいその後お母さんが駆け付けてくれました」

 

「あの時か・・・」

 

翼、奏、未来、響は戦闘途中で真がエルフナインの元に向かったことを思いだす。

 

「お母さんが駆け付けた時、アークもやって来て僕の無事と引き換えにお母さんに交渉を行ったんです」

 

「交渉だと?一体何を・・・?」

 

「アークの求めた物・・・それは他でもない、お母さん自身だったんです」

 

 

 

時は昨日に遡り、アークの目的の最後の鍵が真だと知る時に戻る。

 

「俺が・・・オペレーション・デイブレイク最後の鍵・・・!?」

 

「その通りだ、一度死に、神によって新たな生と肉体を受けこの世界に転生した存在」

 

アークは淡々と述べていく。

 

「私も同じ転生ではあるが、機械の体である私と人間である貴様、計画の成功を高めるには人間である貴様こそが相応しい、交渉に応じてくれれば小娘は開放しよう」

 

アークの交渉に真はすぐに答えず、ゼロツーの予測でこの状況の解決方法を探ろうとすると、アークが更に言葉を重ねる。

 

「先に言っておこう、小娘を捕らているマギアには少しでも傷がついた時と、私の意思一つで自爆するようにプログラムされている、もし貴様が無理やり小娘を奪い取ろうとしようものならあのマギアは自爆し小娘の命を奪う」

 

「なっ!!?」

 

アークのその言葉に真は驚愕する。

 

「さあどうするゼロツー、私の誘いを受けるか、受けないか」

 

「お母さん、僕のことはどうなってもいいです!アークの交渉に応じないで!!」

 

エルフナインは交渉しないように叫ぶ、その間にも真はいくつもの予測を建てる。

 

それは十秒にも満たないであろう時間、だが真にとってその十秒は何十年にも感じた。

 

・・・そして真がとった行動は。

 

「・・・・・・・・・分かった」

 

真の言葉にエルフナインは驚き、そして真はドライバーに手を伸ばす。

 

「っ!駄目っお母さん!!!」

 

エルフナインの叫びを顧みず、真は変身を解除する。

 

真はいくつもの予測を建てた、そして出された結論が『助けれない』だった。

 

その結論を出した真はエルフナインを取り、アークの交渉に応じたのだった。

 

「よろしい、そのドライバーをキーに戻し地面に捨てろ」

 

アークに言われる通り真はドライバーをキーに戻し地面に捨てる。

 

「利口だな、やはり親というものは子を優先するようだな」

 

そう言ったアークは真に近づき、真の腹部を殴りつける。

 

「っ!!!」

 

強烈な一撃を受けた真はそのまま意識を失い倒れる。

 

「お母さん!!!」

 

倒れる真を見て泣き叫ぶエルフナインをよそにアークは真を担ぎ上げる。

 

「アルシノマギア、小娘を開放しろ」

 

アークが命ずると、アルシノマギアはエルフナインを開放する。

 

「ゼロワンに感謝するといい小娘、こいつは貴様を救うために自分を売ったのだ」

 

アークはそう言い残すと、アルシノマギアと共にその場から去ってしまう。

 

一人残されたエルフナインは地面に落ちている真のキーを手に取る。

 

「あ・・・ああ・・・おがあ・・・ざん・・・!!」

 

真のキーを握りしめ、エルフナインは響達が駆け付けてくるまで路地裏で一人泣き叫んだ。

 

 

 

時を戻し、アークはある部屋へと向かっていた。

 

「時は来た、シェム・ハの腕輪、継菜真、そして莫大なまでのエネルギー」

 

アークがある部屋に入ると、その部屋のライトが点灯する。

 

「それらは全て、この崩れ落ちた『チフォージュ・シャトー』にて揃った!」

 

その部屋にあったのはとジェネレーターの様な物に入れられた大量の破損したオートスコアラー達。

 

「オペレーション・デイブレイク、phase3へと移行する!」





さぁ、後書きの時間だ。
「・・・あれっ!?真さんがいませんよ!?」
真は絶賛誘拐されてるから除外しています。
「マジかよ・・・てかまさか真の奴がさらわれちまうとはな・・・」
「仕方ないですよ・・・エルフナインさんが人質に取られてしまったんですから」
「・・・うちらもついて行っておればこのようなことには・・・っ!」
「うん・・・少なくともエルフナインちゃんは守れたのに・・・」
「紫苑さん・・・桃恵さん・・・」
「それにとうとうアークの計画もphase3に進んじまったな・・・」
「はい・・・何としても計画を阻止して真さんを助けましょう!」
・・・決心は固まったみたいだな、それじゃあ真はいないけどいつもの行きますか。

『質問返信コーナー』

今回の質問はこちら。

『影薄人さんからの質問』
真紅林檎さんに質問
「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」で発売されているキャラクターソングアルバム01に収録されている楽曲で1位から3位または5位はなんですか?

ふっふっふ・・・この質問のために密林から二枚とも購入しまして届きましたので答えられます!それではランキングはこちら!

第五位、切歌『サンタが街にやって来る』

第四位、響『エンドレス☆サマータイム』

第三位、未来『永愛プロミス』

第二位、奏『逆光のリゾルヴ』

第一位、セレナ『此の今を生きて』

・・・この五つです、此の今を生きてはXDで初めて聞いた曲なので印象が深いので堂々の一位です、それじゃあそろそろ〆るか。

「「「「「「それでは次回もお楽しみ!」」」」」」
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