0編第十七話、前回のあらすじは?
「復活したキャロルちゃん達とパワーアップした紫苑さんと桃恵さんの力でマギアを撃退しました!」
「その後キャロルが連絡を送ってくれて無事を確認した」
「そしてキャロルさんの提案で二手に分かれた奇襲作戦が決行されました」
「その一方であーくの計画は着実に進行し、とうとう神を取り込んでしまった」
「そして真さんすらも闇に飲み込まれていきました」
はいOK、それじゃあ・・・とその前に。
「えっ?何かあるんですか?」
今回にも俺のやりたかったことが出てくるからそこはご了承を、それでもいいという方はご視聴ください、それでは0編第十七話、どうぞ!
シャトー内にて、キャロルは黒い繭について調べていた。
「どうやら城外の不細工は、巨大なエネルギーの塊であり、そいつを母さんを依り代に宿すことが儀式のあらましのようだな」
「祭壇から無理に引きはがそうとすると、お母さんを壊してしまいかねません」
「めんどうねぇ・・・どうにかならないかしら?」
「手間がかかるが、手順に沿って儀式を中断させるより外になさそうだ・・・紫苑、桃恵、お前達は外に向かい装者たちの手助けをしてこい」
「うむ、分かったぞ」
「分かりました」
紫苑と桃恵は外に向かう中、エルフナインはキャロルに尋ねる。
「お母さん・・・助けれますよね?」
「助けれるのかじゃない・・・助けるんだ、俺達の力でな」
「・・・っ!はい!」
エルフナインを励ます様子をオートスコアラー達は遠巻きに見ていた。
「本当にお優しくなられましたわね、マスター」
「これも彼女たちのお陰か・・・派手に感謝しないとな」
「そんで、マスター達が彼女を助ける間は」
「アタシ達でマスター達を守り通すんだゾ!」
「さて・・・どうやら彼女達もやって来たみたいですね」
ファラの視線の先には、翼達が乗るヘリがやってくる映像が映し出されていた。
シャトー上空では、ギアを纏った翼達を乗せたヘリが到着し翼達が降り立つ。
『各員、チフォージュ・シャトーに取り付き成功!』
『これより作戦行動を開始します!』
翼達が降り立つと同時に、紫苑と桃恵、そして遅れてヘリから飛び降りたサンジェルマン達もやって来る。
「そっちの手はずは?」
「今キャロルちゃんが頑張ってくれています」
「うちらはその間、こやつの相手じゃ」
紫苑達の視線の先には、黒く染まった繭が鎮座していた。
「きっと大丈夫だ、キャロルの作戦なら・・・!」
時は遡り、キャロルが二段の作戦を考える場面に移す。
『古来より、人は世界の在り方に神を感じ、しばしば両者を同一のものと奉って来た、その概念にメスを入れるチフォージュ・シャトーであれば、攻略も可能だ』
「これも一種の哲学兵装ね・・・けど今のシャトーにそれだけの出力を賄うことは・・・」
『無理だろうな・・・だが、チフォージュ・シャトーは様々な聖遺物が複合するメガストラクチャー、であれば、他に動かす手段は想像に難くなかろう』
その言葉に、その場の全員がある答えにたどり着く。
「・・・フォニックゲイン」
『想定外の運用故に、動作の保証はできかねないが・・・』
「やれる、やってみせる!」
「あのころよりも強くなったアタシ達を見せつけてやるデスよ!」
「その作戦、私達も噛ませてもらうわ」
そこにやって来たのは、サンジェルマン達だった。
「彼女たちが相応のフォニックゲインを溜める間、ボディーガードは必要でしょう?」
『ああ、頼んだぞ』
そして時は現代に戻る。
「それでもこれだけ巨大な聖遺物の起動となると・・・八人がかりでも骨が折れそうだ・・・!」
「ああ、だが私達には、命の危険と引き換えにフォニックゲインを引き上げる術がある・・・!」
「絶唱がある」
その言葉に全員が頷く。
「その間は私たちが貴方達を意地でも守って見せるわ」
「うむ、じゃからお主らは存分に高めよ」
「ああ・・・みんな、準備は出来ているな、いくぞ!」
翼の掛け声とともに、八人の絶唱が奏でられる。
Gatrandis babel ziggurat edenal...
八人の命の歌が夜の世界に響き渡る。
Emustolronzen fine el baral zizzl...
命を懸けた作戦の成功に誰しもが祈る。
Gatrandis babel ziggurat edenal...
誰しもが固唾をのむ中、眠りにつく一人の少女。
Emustolronzen fine elzizzl...
命の歌が歌い終わったその時、少女の指がかすかに動いた。
そして八色の莫大なエネルギー波がシャトーを包み込んだ。
『がっ・・・ああぁあぁあぁぁぁああぁあ!!』
シンフォギアの最後の切り札の絶唱、その莫大なまでの代償と引き換えに、八人のフォニックゲインが爆発的に上昇していく。
「フォニックゲイン、飛躍的に爆発・・・ですが!」
「チフォージュ・シャトーからの反応、未だ確認できません!」
「っ・・・!」
絶唱の負荷に翼たちは血反吐を吐き、血の涙を流す。
「上昇した適合係数が・・・バックファイアを軽減してくれているが・・・!!」
「それでも長くはもたないわよ・・・!!」
「何故だ・・・なぜ反応しない、チフォージュ・シャトー・・・私たちの最大出力をもってしても、答えるに能わずというのか・・・!?」
その時、黒い繭が翼たちのフォニックゲインを感知し、大量のライダモデルを生成し向かわせる。
「来たぞ!なんとしてでも食い止めるんだ!」
サンジェルマンの掛け声とともに、彼女は飛び出しライダモデル達と戦闘を開始する。
「連中のフォニックゲインは俺ほどでなくても、仲間と相乗することで膨れ上がるはず・・・なのに、なぜ一人が欠けているだけで・・・?」
「まさか、それは・・・!」
その時、キャロル達の背後から衝撃音が響き、後ろを振り返るとオートスコアラー達が大量のマギア達を相手取っていた。
「くっ・・・まだ此処まで居たとは・・・!?」
「しつこいのよこの害虫共が・・・!!」
大量に押し寄せて来るマギア達に苦戦を強いられていた。
「ちっ・・・エルフナイン、ここは任せる!」
「わ・・・分かりました!」
キャロルはこの場をエルフナインに託し、自身もマギア達の元に向かい攻撃を仕掛ける。
「マスター!?」
「俺に策がある、ここは俺に任せてお前たちはエルフナインを守れ!」
「分かったんだゾ!」
オートスコアラー達は命令を受け、すぐにエルフナインの元に向かうと、キャロルは一人でマギア達を相手取る。
『侵入者・・・排除・・・』
マギア達はほとんど特攻に近い行動で、キャロルに襲い掛かっていく。
それに対しキャロルは弦や錬金術で対抗していくが、マギアの数は圧塔的で少しづつ押されていく。
一方でサンジェルマン達がライダモデル達を相手取る中、繭の標準が翼達に向けられる。
「シェム・ハの防衛反応・・・!?」
「不味い!起動よりも先に定められた!」
サンジェルマン達が食い止めようとするが、ライダモデル達が邪魔をし、そして繭から放たれた光線が八人を包むエネルギー波を砕いた。
エネルギー波が砕かれた衝撃で翼達も吹き飛ばされてしまう。
「みんな!!」
「直撃は免れた模様・・・!」
「ですが、シェム・ハに第二波の兆候が!」
「っ・・・!!」
キャロルは守りながらも徐々に押されていき、そしてとうとう守り切れず大量のマギアの波がキャロルを呑み込んでしまった。
だがその瞬間その中心から光が溢れだし、そこから光の柱が上りマギア達が吹き飛ばされ破壊されていく。
上がった光の柱は頭上にいた翼達をも飲み込んだ。
周囲がマギアの残骸だらけになり、その中心に無傷のキャロルが立ち上がる。
『理解・・・不能・・・理解・・・不能・・・』
「分からんだろうな・・・俺はただ、『歌っただけ』だ」
ただ歌っただけ、だがキャロルの歌はただの歌ではなかった。
「俺の歌は、ただの一人で七十億の絶唱を凌駕する・・・フォニックゲインだ!!」
上がった光の柱が消え、空を覆う雲が晴れ、その空から八人が降り立つ。
それはシンフォギアの決戦機能『XD』、一人で七十億の絶唱を凌駕するキャロルの歌によって発言した切り札だった。
『使用BGM:FINAL COMMANDER -Aufwachen Form-』
「みんな・・・!」
「戦闘観測、全力で再開します!」
シャトー内では、莫大なフォニックゲインを消費したためキャロルのダウルダヴラが消え倒れかける中、駆け付けたファラが抱える。
「大丈夫ですか、マスター?」
「ああ・・・少し力を使いすぎただけだ・・・後は任せる」
「はい、お任せを」
ファラはキャロルを抱え、エルフナイン達の元に向かう。
XDを起動させた翼たちの元に紫苑達も駆け付けると、繭が翼たち目掛けて再び光線を放つが、翼たちは飛行して回避する。
「シャトーは動かせなかったデスけど・・・!」
先行した切歌が繭と地面を繋げる管を切り裂くと、ファルコンライダモデルが切歌に襲い掛かっていく。
切歌はファルコンを躱していくと、調が百輪廻でファルコンを切り刻んだ。
「形と掴んだ、この輝きがあれば!」
調がファルコンを切り刻んだと同時に、プレラーティが放った巨大な玉が繭に直撃し体勢を大きく崩す。
繭が体勢を崩したところに翼が武器を構え振り抜いた瞬間、繭の触手が全て切り裂かれた。
触手が切り刻まれ鵜と同時にクリスは巨大なレールガンを展開し繭に向けて放つと、ライダモデル達が盾になろうと射線を防ぐが、それよりも先に未来の鏡がレールガンを反射し軌道を変え、更に大量の鏡で反射し続け繭の背後に回り込み直撃する。
そこに繋げるようにセレナとマリアは大量の短剣を展開すると、奏がアームドギアの穂先を回転させ極大の竜巻を繰り出し、そこに先ほどの短剣が全て飲み込まれそのまま極大の竜巻を繭に叩きつけ、繭をえぐると同時に大量の短剣で切り裂いていく。
五人の攻撃でボロボロになる繭だが、神の力によって大きく回復し、五人に向けて光線を放ち、直撃する直前でサンジェルマンとカリオストロが陣を生成し光線を防ぐ。
生成された大量のホーネットマギアが針を雨のように大量に射出するが、紫苑は粘度の高い毒を大量に生成して壁のように展開し針を防ぎ、その間に炎を纏った桃恵がホーネットマギアを撃ち落としていく。
だがここまでやっても決定打には至らずにいた。
「まだ決定打には・・・けどそれでも、きっと訪れる一瞬を!」
「俺達銃後は疑っていない・・・だから!」
その時、シャトーに向かって一発のミサイルが射出されるが、それに気づいた繭が光線で撃ち落とす。
そしてその爆炎の中から飛び出したのは、最後の切り札、神を殺す希望の一振り。
「人類の切り札、神殺しの拳だ!」
立花響が、ギアを纏って降下していく。
一刻前、目を覚ました響は弦十郎に直談判していた。
「このままだと真さんが、遠くに行っちゃうんです!」
「無茶だ!負傷を癒えていない君を・・・」
「平気です!へっちゃらです!」
それでも響は決心していた。
「友達一人救えなくて・・・私は何のためにシンフォギアやってるんですか!!」
その言葉を受けた弦十郎は少しして小さなため息をつくと、懐から一つのプログライズキーを響に手渡す。
「・・・どういったって止められそうにないな、ならば全力で助けに行って来い!」
弦十郎から託され、響は立ち上がった、真を・・・友を助けるために。
「響!」
「はぁぁぁぁぁ!!」
降下しながら繭に向かう響、そんな響に向かってファルコンライダモデルが襲い掛かっていく。
身動きが取れない空中で何とか躱しながらも徐々によけきれず、直撃する寸前で翼と奏がファルコンを切り落とす。
「立花の援護だ!命を盾とし、希望を防人れ!」
その言葉を聞いたみんなは希望を・・・響を守るために集結する。
「行くわよみんな!」
十三の輝きと共に、響は繭に向かう。
それに対抗するように繭も大量のライダモデルを繰り出し、自身も光線を放ち襲い掛かる。
ライダモデルを躱し、避け、ヘッドギアが壊されるがそれでも響は止まらず突き進む。
襲い掛かって来る光線を翼と奏が対処するが、すぐに二人は別の光線に撃ち落とされてしまう。
次に繭は追尾型の光線を大量に放つと、切歌と調が響の代わりに光線を引き付ける、出来る限り引き離し、そして十分に引き離したところで光線が二人に直撃してしまう。
光線が無理ならばと繭は触手を繰り出すが、今度はマリアとセレナが触手を切り裂き道を作るが、すぐに叩き落されてしまう。
着実に近づいていく中、繭の結晶が輝くと響の周囲に大量の光が展開され逃げ道を封じてしまい、そして光が一点に集結し大爆発を起こす。
だがそれをサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティが三人がかりの全力の陣を生成し響を守り通したが、ダメージは大きく三人は地に落ちる。
響も落ちかける時、クリスのギアに乗った未来が響を抱きかかえ、クリスのギアの機動力で繭に迫っていく。
クリスの動きを封じるためライダモデル達が襲い掛かって来るが、紫苑と桃恵がライダモデル達を倒していき道を作り出し、三人が過ぎ去ると紫苑と桃恵の周囲のライダモデル達が輝きだし、大量の爆発が二人を呑み込んだ。
迫る攻撃の嵐をクリスが躱し、未来が撃ち落としていき、少しづつ繭に近づいていく。
そして繭から大量の光線が放たれ二人がかりで響を守るが、クリスのギアは限界寸前だった。
「っ!行けよバカっ!」
「お願い、行って響!」
近づくのが困難になったのを察し二人が叫ぶと響は繭に向かって飛び出すと同時に残りの光線が二人を襲った。
繭までは目と鼻の先の所で、繭は響に向かって光線を放った、もう響を守る者はおらず、光線は響を呑み込んだ・・・だが、響の手にはまだ託されたものがあった。
響を呑み込んだ光線は突如霧散し、その中には神から託されたソングレイザーを使用し変身した響がいた。
「負担が大きいソングレイザーを!?」
「構うな!そのまま行け!」
「勝機を零すな!」
切り札を切った響に対し、繭はとうとう開いた。
それはまるで花、開いた花は周囲のライダモデル達を吸収しエネルギーを中心に集め、そして響に向けて極大の光線を放った。
「力を貸してください・・・真さん!」
それでも諦めない響の手に握られるのは、弦十郎から託された真のゼロツープログライズキー、響はゼロツープログライズキーをソングレイザーに装填しソングローダーを押し込む。
『ゼロツーレクイエム!』
響の首元に赤色のエネルギーがマフラーのように巻きつけられ、響にゼロツーのホログラムが重なりそのまま光線に向けて渾身のライダーキックを放つ。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
放たれる互いの渾身の一撃がぶつかり合い拮抗するが、徐々に響が押されていく。
押されていく中、地上にいるみんなが激励を送る。
「「「「「最速で!」」」」」
切歌、調、セレナ、紫苑、プレラーティが叫び。
「「「「「最短で!!」」」」」
奏、クリス、マリア、桃恵、カリオストロが叫び。
「「「真っすぐに!!!」」」
翼、未来、サンジェルマンが叫ぶ。
「一直線にぃぃぃぃぃぃ!!!!」
皆の応援と響の叫びと共にライダーキックの威力が上がり、光線を押していき、中心の結晶に直撃し白銀の花が咲く。
そしてキャロル達が真を助け出す方法を模索する中、突如黒い何かが消え去る。
だが消え去った後には、シェム・ハの腕輪も、真の姿もなかった。
「なっ!?いないだと!?」
「ま、まさか・・・!?」
それを見てあることに気が付いた二人の視線の先にあったのは、黒く染まった繭だった。
「真さぁぁぁぁぁん!!」
そして響は繭を砕くために再びライダーキックを繰り出したその時だった。
『ラーニング完了』
声が聞こえたと同時に、突然繭が砕け散った。
「えっ・・・?」
響は驚いていた、まだ二発目の蹴りが入っていないのに、突然繭が砕け散ったのだ。
そして砕け散った繭の中心にあったのはシャトーにもあった黒い何かだった。
まるで生きているように蠢くそれの下から何かが産み落とされるように落とされ、それを見た響は驚いた。
それは連れ去られたはずの継菜真だった。
「・・・・・・っ!?真さん!!」
真の姿を見た響はすぐさま真の元に向かい地面に落ちる前に抱きかかえ地面に降りると、他のみんなも駆け付けてくる。
「真さん!しっかりしてください!!」
「・・・・・・・・・っ」
響きが必死に呼びかけると、真は目を覚ます。
「っ!真さん!」
「ひ・・・響・・・皆・・・」
皆が真の無事を確認し喜ぶ中、真は突然ハッと上空の黒い何かに視線を向ける。
「・・・・・・っ!」
真はすぐさま立ち上がり黒い何かの下に立つ。
「みんな、最大警戒!」
『っ!?』
真の必死の叫びに全員が臨戦態勢を取り、黒い何かに視線を向ける。
「真さん・・・あれは・・・!?」
「あれは・・・何なのだ?」
響とサンジェルマンの問いに真が答えようとした時、黒い何かから声が発せられた。
『ああ・・・今こそ・・・』
突然声が聞こえてきたことに驚く中、何かは喋り続ける。
『今こそ、私の悲願達成の時・・・!』
黒い何かから聞こえてくるアークの声と共に、黒い何かが蠢きだす。
『これより・・・『神の力』による『構築』を開始する』
その瞬間、黒い何かが大きく蠢きだした。
最初は大きく広がるが、徐々に小さくなり何かを形どる。
凝縮された何かは細く、細くなり、一定の太さになると色合いが変わっていく。
色合いが変わっていき、形が変わっていき、少しするとその形を理解する。
『人』
自分たちと変わらない『人間』の姿に、色合いに分かっていく。
人間の形になっていくその身に黒い何かが纏わりつき形を変える。
それはまるで闇のように深く、夜空のように美しい黒のドレス。
そしてその人の姿の髪も、ドレスと同じ黒色に染まる。
その身も、髪も黒く染まった人間、だがその中でひと際目立つのは、腕に付けられた『金色の腕輪』と、恐ろしさと美しさを兼ね備えた『紅い両の眼』だった。
完成された人の姿、繭から、黒い何かから生み出された謎の人間・・・だがその姿を響は・・・否、この場にいた全員は知っていた。
何故ならそれは『
そんな疑念を口にしたのは響だった。
「・・・
その姿は、髪の色と瞳の色、腕輪を除けば、完全に
響達が困惑する中、真に似たその人物の口が開かれた。
「・・・なるほど、このような感じか」
それは真と同じ声、だがその言葉を聞いた瞬間、響達はとてつもない重圧を感じた。
真と同じ声、だがその口調を聞いた瞬間、すべてを理解した、あの真の『
「わざわざ私の生誕を祝いに来てくれて感謝しよう、少女達よ」
「・・・・・・『
真の言葉にもう一人の真・・・アークは『笑み』を浮かべる。
「そうだ・・・だが私はかつての自分自身すらも超えた・・・!」
「なにっ!?」
「光栄に思うがいい・・・これが新たな私だ!」
そう言ってアークが右腕を天にかざすと、右腕に取り付けられていた腕輪に黒いエネルギーが集まりだす。
エネルギーは腕輪を呑み込み、そしてエネルギーごと腕輪がアークの腕から外れると、空中で二つに分かれる。
一つはアークの右手に、もう一つはアークの腰に身に着けられ形を変える。
それは『黒に銀の装飾が取り付けられたユニット』が取り付けられているゼロワンドライバーと『黒と銀のプログライズキー』だった。
「ドライバーにプログライズキーだとっ!?」
翼がアークの手にしたものに驚きながらも、アークはライズスターターを押し込む。
『マリス・・・!』
ライズスターターを押した瞬間、アークの頭上に『銀色のホッパーライダモデル』と『黒色のホッパーライダモデル』が浮かび上がる。
アークはそのままキーを横に構え、その言葉を口にする。
「変身」
『デリートライズ!』
瞬間、二体のライダモデルが砕け散りアークの周囲を大量の銀と黒の結晶が漂い、それらが集まりアークの全身を包み込む。
アークを包み込んだ銀と黒が混じり合った結晶の中に黒い何かが満たされていき、結晶内全てが黒く染まり、その中から赤い輝きが現れると周囲の結晶が再び弾ける。
黒い何かは形を変えアークの身に纏われ、飛び散った結晶はアーマーとなりアークの身に取り付けられていく。
『Extermination! Annihilation! Eradication! Destruction! Kamen Rider Maris!』
『complete demise.』
アークが変身したその姿に真達はまた見覚えがあった。
「あれは・・・!?」
「『
その造形はゼロツーに酷似しており、違うのはその色合いだった。
ゼロツーの黄色いボディや赤色の装飾は銀色に染まり、全身に黒いラインが走る。
瞳の色もゼロツーのと比べて、まるで血のように赤く染まっていた。
そして変身したアークが口を開いた。
「これこそが私の新たな姿『仮面ライダーマリス』、人と成り神となった、この世界を統べし新たな神と、その身に刻むがよい」
今ここに、新たな『神』が目覚めた。
後書きの時間だ・・・そして言わせてもらおう、お帰り主人公。
「ただいま・・・まさか五週も囚われたままになるなんて思わなかったぞ・・・」
『真(さん)、お帰り(なさい)!!」
「ただいま、済まないな俺が不甲斐ないせいで捕まっちまって」
「いえ、大丈夫です!それにみんなの力を合わせて真さんを助けることが出来ましたから!」
「だな、これでようやく元通りだな」
ああ・・・そして今回でついに真のラスボスの登場だ。
「仮面ライダーマリス・・・アークが神の力を取り込み、人の体を手にしたことで手にした新たな力・・・」
こいつこそがゼロフォギアの最後の敵・・・神へと至った悪意、最悪の人工知能、デウス・エクス・マキナ・・・そんな存在だ、スペックはオール?だ。
「オール?って・・・!?」
相手は神の力を完全に吸収した存在、どれだけの力を持ってるのかは俺ですらわからない。
「・・・だとしても、勝たなくちゃ人類に希望も未来もない」
『ああ(はい)っ!』
・・・やる気は十分だな、よしっそれじゃあそろそろいつもの行きますか!
『質問返信コーナー』
今回の質問はこちら。
『影薄人さんからの質問』
真紅林檎さんに質問です
来年のシンフォギアXDでは復活を果たしたベアトリーチェとの対決を描いた長編ストーリーを含めた毎月更新のストーリーであなたの「こんなストーリーが見たい!」はありますか?
(私の場合)
クリスの両親が生存している並行世界のように、本編では謎に包まれたままの翼のお母さんが登場する。
響やマリア以外の翼、クリス、調、切歌の暴走状態が登場する。
並行世界のシンフォギア装者で未だ未登場の奏と未来が登場する。
そうだな・・・俺はアーサー王に関連したストーリーが見たいかな、前にコラボでエクスカリバーが出て来たけどやっぱシンフォギア線上のエクスカリバーも見てみたいし何だったらアーサー王とか円卓の騎士とかドラゴンとか出てきてほしいかな。
「そこは運営次第だろ・・・てなわけで久々に〆のあいさつと行きますか!」
「「「「「「「それでは次回もお楽しみ!」」」」」」」