戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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0編第二十四話、前回のあらすじは?
「切歌と調、紫苑と桃恵に後ろを任せ先を急いだ俺たち」
「その先で待っていたのはアガートラームとアメノハバキリ、イチイバルとシェンショウジンを模したマギア達でした」
「その場をマリアと翼、クリスと未来に任せてあたしらはさらに上へと向かって行った」
「そして激しい激闘の末、まりあ達も仮面らいだぁに変身しまぎあを撃破したぞ」
「ですけど、その時地上で戦っている弦十郎さん達にアークが襲い掛かってきました」
よしOK、それじゃあ0編第二十四話、どうぞ!


運命の狼豹/希望を掴む英雄達

次の階層に上った真、響、奏、セレナの四人は周囲を警戒しながら階段を探しだす。

 

「此処まで四連続で敵が来たんだ・・・必ずここにも・・・」

 

その瞬間、地面を蹴る音が聞こえた。

 

四人が警戒すると、突然セレナと奏が吹き飛ばされる。

 

「「があっ!」」

 

「セレナ!奏!」

 

吹き飛ばされた二人が視線を向けると、そこに二体のマギアが立っていた。

 

狼のような頭部に両肩に砲台を取り付けられているマギア『バルカンマギア』と両手両足に鋭い爪を生やし四足歩行で二人を捕らえるマギア『バルキリーマギア』の二体だった。

 

「今度はあたしらって訳か・・・じゃあここはあたしらに任せて先に行きな」

 

「奏さん、大丈夫なんですか!?」

 

「平気だ、それにこいつらにさっきのお返しをしたいしな」

 

「頂上までもうすぐだと思います、だからお二人は急いで上に」

 

「セレナ・・・っ、信じているぞ!」

 

「はい、任せてください!」

 

この場を奏とセレナに託し、真と響は上へと向かって行った。

 

「さて・・・んじゃあたしらも始めますか」

 

「はい、下で皆さんも戦っているんです、私達も負けてられません」

 

二人はアタッシュアローとオーソライズバスターを構え、マギア達に向かって行った。

 

バルカンマギアは砲撃を放ちながら奏に向かって行き、奏もオーソライズバスターで砲撃を撃ち落としていく。

 

接近すると奏はアックスモードで、バルカンマギアは牙をぶつかり合わせ火花を散らす。

 

だがパワーに関してはバルカンマギアの方が上で徐々に奏が押されていった。

 

「くっ・・・やっぱパワーあるよな・・・っと!」

 

奏はバルカンマギアを足で蹴り飛ばし距離をとると、アサルトウルフプログライズキーを取り出す。

 

アサルトバレット!

 

オーバーライズ!

 

Kamen Rider...Kamen Rider...

 

ショットライザーに装填すると、再び向かってくるバルカンマギアに向けて引き金を引き、射出された弾丸でバルカンマギアをはじき返した。

 

ショットライズ!

 

『READY,GO!アサルトウルフ!

 

No chance of surviving.

 

アサルトバルカンに変身した奏はAWガントレットの軽機関銃で牽制しながらバルカンマギアに接敵し、オーソライズバスターで切りかかるが、振るったオーソライズバスターはバルカンマギアの牙で止められてしまう。

 

「しまっ!?」

 

受け止められてしまい無防備となった奏の胴体にバルカンマギアの至近距離の砲撃が直撃してしまう。

 

一方でセレナは自身の周囲を駆け回るバルキリーマギアと対峙していた。

 

「多分前に戦ったジャパニーズウルフマギアと同じぐらいの速度・・・けど!」

 

セレナはアタッシュアローを上に掲げ矢を放つと、矢が空中で分裂しそのまま地面に降ってきて、バルキリーマギアの動きを制限していく。

 

「対策をしない私ではありません!」

 

セレナはそのままアタッシュアローで切りかかろうとするが、突如バルキリーマギアが大きく口を開き、口内が光り出した。

 

「っ!?」

 

セレナはとっさに身を翻すとバルキリーマギアの口から光線が放たれ、セレナの身を掠め後方で爆発が起きた。

 

「光線って・・・油断しきれませんね」

 

セレナは冷や汗をかきながらも冷静にアサルトチータープログライズキーを取り出す。

 

アサルトダッシュ!

 

オーバーライズ!

 

Kamen Rider...Kamen Rider...

 

ショットライズ!

 

『READY,GO!アサルトチーター!

 

No chance of surviving.

 

アサルトバルキリーに変身したセレナはACクローを構え、高速で駆け抜けるとバルキリーマギアも同じく高速で駆けまわる。

 

高速でぶつかり合いながら火花を取らしていくが、マギアはロボットなのに対しセレナは人間、故に体力に限界があり、それに加え最初の攻撃が響いており徐々にセレナの速度が落ちていく。

 

「く・・・っ!」

 

このままじゃ体力が尽きると判断したセレナはその場に止まりカウンターの姿勢に入ると、そこにバルキリーマギアが迫ってくる。

 

「・・・そこっ!」

 

セレナはギリギリのところまで引き付けてACクローを振るい直撃した・・・が、切り裂いたバルキリーマギアは霞のように消える。

 

「しま・・・残像・・・!?」

 

ジャパニーズウルフマギアの時にもやられた残像にやられ、セレナの背後から現れた本物のバルキリーマギアがその爪でセレナの背中を切り裂いた。

 

互いに一撃を受けて床を転がるセレナと奏は互いにぶつかり止まる。

 

「くそっ・・・大丈夫か、セレナ?」

 

「は・・・はい、何とか・・・」

 

奏は前から、セレナは後ろから重い一撃を受けてもなお、何とか立ち上がる。

 

「やっばいな、引くほど痛ぇ・・・」

 

「ですね・・・けど、私達って本来ならこの場にはいませんでしたよね」

 

「・・・だな、あの時真がいなかったらあたしは絶唱を歌って死んでいた」

 

「あの時神様が助けてくれなかったら私は瓦礫の下敷きでした」

 

「・・・そう思うとこうして生きて、立って、戦えてるってのは奇跡だよな」

 

「ですね、そこは真お姉ちゃん達に感謝しませんと」

 

そう言って二人はマスクの下で笑みを浮かべる。

 

「だな・・・だからこそ、貰った命を大事にするために勝たなくちゃな」

 

「はい、亡くなるはずだった私達の運命を変えてくれた皆さんのためにも!」

 

そう言って二人はランペイジガトリングプログライズキーとトリニティアクセルプログライズキーを取り出し、セレクターマガジンを回転させる。

 

 

 

 

 

『『Kamen Rider...Kamen Rider...』』

 

二人はキーを装填し、同時に引き金を引いた。

 

 

 

Gathering Round!

 

Flash of the Trinity! 

 

マンモス!チーター!ホーネット!タイガー!ポーラベアー!スコーピオン!シャーク!コング!ファルコン!ウルフ!

 

Control the land,sea and air the creatures become one.

 

ランペイジバルカンとトリニティバルキリーに変身した二人は同時にマギアに向かって駆け抜けていった。

 

奏に向かって再び砲撃を放つが、奏はチーターの力で砲撃を躱していき至近距離まで接近すると、コングの力で砲台を両方とも破壊する。

 

「これで砲撃は撃てねえだろ!」

 

砲台を破壊されたバルカンマギアは奏の首を噛み千切ようと牙をむくが、直前で奏がマンモスの力でバルカンマギアを蹴り上げる。

 

「今度はこっちの番だ!」

 

そこにファルコンの力で飛翔し、オーソライズバスターを構えバルカンマギアを切りつけて行き、地面に蹴り飛ばすとそこにガンモードのオーソライズバスターを構え、加えてホーネットの力を付与した電撃のエネルギー弾がバルカンマギアに直撃した。

 

セレナの方は先ほどと同じく高速で戦闘を仕掛けていき、セレナが攻撃を仕掛けた瞬間バルキリーマギアは再び残像を残し、セレナの背後を取り爪を振るったが、振るった瞬間セレナの姿が消えた。

 

「それは私の残像です、意趣返しさせていただきました」

 

するとセレナがバルキリーマギアの背後から現れ、両腕のトリニティクローでバルキリーマギアの両腕と両足を切り裂いた。

 

「さっきの痛かったのでお返しさせていただきました!」

 

両腕両足を切り裂かれたバルキリーマギアはセレナの方を向き再び光線を放とうと口を開くと、光線を放つ直前でセレナが下顎を蹴り上げ、口を閉ざし口の中で光線が暴発した。

 

暴発のせいで口内の光線発射装置が破壊されたバルキリーマギアはセレナはそのまま蹴り上げた。

 

「止めいくぞセレナ!」

 

「はい、奏さん!」

 

二人は同時にセレクターマガジンを回転させる。

 

パワー!ランペイジ!

 

スピード!ランペイジ!

 

エレメント!ランペイジ!

 

 

ランド!アクセル!

 

スカイ!アクセル!

 

マリン!アクセル!

 

 

ベルトに装填したままトリガーを引いて二人は同時にライダーキックを放った。

 

 

 

 

 

二人のライダーキックを受けたマギア達はそのまま爆散していった。

 

「「ふぅ・・・っ!!」」

 

戦闘を終えると二人はさっきの傷の痛みがぶり返しその場に座り込む。

 

「痛っ~~・・・背中が・・・!」

 

「あたしは腹が・・・けど、こんなところで横になってる暇はねえな・・・!」

 

「そうですね、早く追いかけないと・・・!」

 

二人は痛みをこらえながらも階段を伸ぼっていった。

 

 

 

残った二人、真と響が階段を上り切ると、そこは今までの部屋とは違っていた。

 

上に続く階段が存在せず、周囲はガラスのように透き通って外の景色が見えており、外は既に大気圏を越え宇宙にやって来ていた。

 

「ここがクリフォトの頂上・・・」

 

「真さん、上見てください!」

 

響きに言われ真が上を見上げると、そこにはまだ遠いが月が見えていた。

 

「月がもうそこまで・・・急がないと」

 

「ああ・・・っておいちょっと待て!?」

 

真はあることに気が付き周囲を見渡す。

 

「・・・アークがいない!」

 

「えっ!?」

 

二人がアークがいないことに気が付くと、中央の床が開き何かが上がってくる。

 

「「っ!」」

 

上がってきたのは黒いグローブを両腕に身に着け、首元に禍々しい黒いマフラーのような機関を付けたマギア『ガングニールマギア』とバッタのような足を生やし、背中に虫特有の半透明な羽を生やしたマギア『ゼロワンマギア』が立っていた。

 

「細かい話は後だな・・・まずはあいつらからだ!」

 

「はいっ!」

 

二人が構えると、マギア達も同時に襲い掛かってきた。

 

『使用BGM:ALL LOVES BLAZING』

 

「誰かを守る」誓う・・・だけども

 

響とガングニールマギアの拳がぶつかり合い衝撃を放ちながらも、二人は何度も拳をぶつけていく。

 

二つしかない この手じゃ・・・もし足りない時は?

 

真とゼロワンマギアは脚力を生かした空中戦で何度も蹴り合って行く。

 

恐ろしくても 立ち止まれない

 

ガングニールマギアは首のマフラーのような機関を唸らせ振るい響は回避するが、マフラーが当たった床が切り裂かれた。

 

残酷に時は 未来へと刻んで

 

ゼロワンマギアは限界まで踏み込み跳躍し真に蹴りを放ち、回避するがゼロワンマギアの放った蹴りが床を砕いた。

 

決意する その瞬間 わたしはわたしなのかな・・・?

 

響は何度も拳を振るうが、相手がロボット故なのか正中線に入らず苦戦し、真もゼロワンマギアの異常なまでの跳躍力に苦戦していた。

 

Please tell me(Wowow) Please tell me!(Wowow) だけど今だけは・・・!

 

苦戦する中ガングニールマギアの放った拳が響を捕らえ殴り飛ばし追撃を仕掛けるが、直前で真が響を受け止め回避する。

 

バンッと踏み出せ(Burnin’!) 今日の(Burnin’!) 明日(あす)の(Burnin’!) 種火に…!

 

ゼロワンマギアは壁を跳躍していき加速を付けて真に迫ると、響が真を押し退けて拳でゼロワンマギアの蹴りを受け止める。

 

選択に後悔 しないため生きるんだ(Liev now×2)

 

拮抗する拳と蹴りに真が横からプログライズホッパーブレードで切りかかるが、直前でガングニールマギアに妨害されてしまう。

 

まだだ(Blazin’!) 燃やす(Blazin’!) 何か(Blazin’!) がある

 

響は空いている腕でゼロワンマギアを殴りつけようとしたが、住んでのところで回避され距離を置かれる。

 

力の怖さも 可能性も ハートに灯せ 太陽(ほのお)と信じて

 

互いに距離を取り拮抗状態に入る。

 

「キッツいな・・・でも、倒せない相手じゃないな」

 

「時間も押してます、だからここは一気に!」

 

「全力で打ち倒す!」

 

エクシード!

 

距離を取った二人はソングレイザーとゼロツープログライズキーを取り出し身に着け起動させ、ユニットを取り付ける。

 

ゼロツージャンプ!

 

ブレイク!

 

Let’s give you power!

 

「変身!」

 

ゼロツーライズ!

 

ソングライズ!

 

Road to glory has to lead to growin'path to change one to two!仮面ライダーゼロツー!

 

Break up! Fist up! GUNGNIR! 仮面ライダーヒビキ!

 

It's never over.

 

変身した二人に向かって二体のマギアが襲い掛かって来た。

 

感じてるか?(Burnin’!) 心(Burnin’!) 魂(Burnin’!) この歌…!

 

向かってくるマギア達の拳と蹴りを二人も拳と蹴りで迎え撃った。

 

重さなき(コブシ)に 命など宿らない(Liev now×2)

 

一瞬拮抗するが、真と響が競り勝ち二体を吹き飛ばした。

 

まだだ(Blazin’!) 握る(Blazin’!) 繋ぐ(Blazin’!) 答え

 

吹き飛ばされ体勢を崩した二体に対し二人はキーとソングローダーを押し込んだ。

 

ゼロツービッグバン!

 

ガングニールフィナーレ!

 

二人は同時に跳躍し、マギア達に向けてライダーキックを放った。

 

行き打つ鼓動よ 煌めきよ 何を教える? 何処に響く?

 

二人のライダーキックがマギア達に直撃し、マギアを打ち砕いた。

 

 

 

ゼロツービッグバン

 

ガングニールフィナーレ

 

二人の一撃で崩れたマギア達を横目に、二人は変身を解かずに周囲を警戒する。

 

「・・・可笑しい、やっぱりいない!」

 

「一体どういう事なんですか!?」

 

「立花!継菜!」

 

真達が困惑していると、階段から翼達が上ってくる。

 

「みんな!大丈夫だったんですね!」

 

「当ったりまえだろ・・・にしてもここが頂上か?」

 

「そのはずなんだが・・・アークがどこにもいないんだ」

 

「なんですって!?」

 

アークがいないことに全員が驚く。

 

「アークは此処にいるんじゃないんですか!?」

 

「けど周りを見てもどこにもいなんですよ!」

 

「これは一体・・・?」

 

皆が困惑する中、真は記憶を振り帰り三日前のことを思い出す。

 

『先ほど言った通り人類に残された猶予は三日、そしてクリフォトを止める方法はただ一つ・・・私を倒すことだ、私は此処で待つ、シンフォギア装者よ、仮面ライダーよ』

 

此処で待つという言葉に加え、開かれた塔の壁、それらを鑑みて、真は一つの結論にたどり着いた。

 

「・・・まさか!」

 

その瞬間、真と響が倒したマギアの瞳が輝きだしみんなが上って来た階段が閉ざされる。

 

『っ!!?』

 

全員がそれに気が付き閉ざされた階段の元に向かうが、完全に閉ざされていた。

 

「おいっ!どうなってやがんだよっ!?」

 

「完全にやられた・・・これは俺たちの勘違い、そしてそれを利用したアークの罠だったんだ!」

 

『その通りだ、ゼロワン』

 

突如部屋内にアークの声が響き音源を探すと、先程倒したマギアの口から聞こえていた。

 

『お前達ならば開かれた塔の壁で私がクリフォトにいると勘違いし入って来ると予測するのは容易かった、私は外でマギア共と戦っている人類の相手をしている』

 

「外で戦っている人達と!?」

 

『クリフォトの頂上はお前たちに用意した特等席、そこで指をくわえて待っているといい、人類の全勢力が私に破られる様をな』

 

そう言い残してマギアは爆散していった。

 

マギアが爆散すると、翼は悔しそうに壁を殴りつける。

 

「迂闊だった・・・!最初から罠の可能性を考慮していれば!!」

 

「おいっ!何とかならないのかよっ!」

 

「壁を壊せれば何とか出来るかもしれませんけど・・・壁の硬度が固すぎて歯が立ちません!」

 

「お姉ちゃん、毒液で解かせられない!?」

 

「可能じゃろうが・・・全員が通れるぐらいまで溶かすにはかなりの時間が必要じゃ・・・!」

 

「そんな・・・じゃあここで待ってるしかできないの・・・!?」

 

「此処まで来たってのに・・・くそぉ!!」

 

それぞれがアークの罠に掛かり絶望する中、まだ絶望していない二人がいた。

 

「・・・まだです、まだ何とか出来るはずです!」

 

「ああ、あんな奴の思い通りになってたまるもんかよ!」

 

響と真は壁に向かって何度も殴りつけ蹴り付けていくが、壁に傷一つつかない、だがそれでも二人は何度も壁を攻撃する。

 

「地上のみんなが頑張っているんです、みんなが私達を信じているんです、それなのに私たちが諦めちゃだめだよ!」

 

「俺たちは最後まで諦めない、最後の最後まで奇跡を信じて立ち向かう!そしてアークに必ず勝つんだ!」

 

「響・・・真さん・・・」

 

まだ諦めない二人の姿を見て、絶望していたみんなの心に再び希望が灯る・・・その時だった。

 

『・・・やはり、君たちはこの世界の英雄のようだな』

 

「っ!?誰だっ!?」

 

突然空間に知らない声が響き、全員が辺りを見当たす中、真はその声に覚えがあった。

 

「この声・・・って、あの時の!?」

 

それはかつて、真が月の欠片を破壊した時聞こえてきた声。

 

そして部屋の中心に緑色の光が現れ、それが人の形をしたホログラムとなり、一人の男性が映し出される。

 

「貴方は・・・?」

 

『俺はオリジナルエンキの意志をトレースしたオペレーティングシステム』

 

「エンキ・・・?」

 

「その声・・・やっぱりあんた、あの時俺を助けてくれた!」

 

『ああ覚えている、私からの伝言は彼女に伝えてくれたか?』

 

「助けてくれたって・・・まさか月の欠片の!?」

 

「伝言って・・・まさか!?」

 

月の欠片のことを知っている響、翼、クリス、未来、奏が驚き、伝言の事を知っているマリア、セレナ、切歌、調が驚く。

 

『今俺は、範囲ギリギリのところでこの塔に接続し君達と会話している』

 

「接続って・・・それって不味いんじゃ!?」

 

『安心してくれ、調べたところこの塔は月遺跡に直接接続しない限り呪詛の書き換えは出来ないそうだ』

 

「そうなのか・・・じゃああんたは一体何しに?」

 

『君たちの手助けだ、今からクリフォトを操作し壁を脆くして見せる』

 

「そんなことが可能なのか!?」

 

『ああ・・・だが長時間操作すればアークに感づかれる可能性がある為脆くする時間はほんの一瞬、その一瞬を狙って目の前の壁を破壊し脱出するんだ』

 

「脱出って・・・外は宇宙デスよ!?息が出来なくて死んじゃうデス!!」

 

「いや、ライダースーツなら宇宙空間でもある程度活動は可能だ・・・けど地球の戻るとなると大気圏の問題が・・・」

 

「けど、それしか戻る手段はないんですよね・・・だったらやってみましょう!」

 

響の言葉に全員が顔を見合わせ、そして全員頷く。

 

『よしっ、じゃあ俺が合図したら目の前の壁を破壊するんだ』

 

エンキの言葉に響と真は拳と足を構える。

 

「・・・エンキ、あの時は助けてくれてありがとうな」

 

『ああ・・・フィーネを、人類の未来を頼む』

 

エンキの言葉に真は頷く。

 

『いくぞ・・・3・・・2・・・1・・・今!』

 

「「おおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

 

エンキの合図と同時に二人は全力でクリフォトの壁を殴りつけると、壁に大穴が開きそこから全員が宇宙空間に飛び出しだすと、穴が開いた壁が一瞬で閉ざされた。

 

宇宙空間に各々武器の勢いや身に着けられているブースターで地球に向かって行く中、通信が入る。

 

「っ!通信が!」

 

通信に出るが、此方の声は届かないが、相手の声が聞こえてきた。

 

『全員、なんとしても耐え抜くんだ!彼女たちが戻ってくるまで!』

 

通信機越しに聞こえてくる戦闘音に、弦十郎の声。

 

『母さん達はきっと戻って来る!そう信じて戦い抜くんだ!』

 

真達の帰還を信じ戦い抜くキャロル。

 

『アークの思い通りにさせるな!最後まで戦い抜くぞ!』

 

悪意の神に対抗し最後まで戦い抜くサンジェルマン。

 

『全軍に次ぐ、全勢力を上げアークを食い止めるんだ!人類の底力を見せつけろ!』

 

絶望せず、全ての力をもってして神に立ち向かう軍人達。

 

「みんな・・・!」

 

「全員・・・まだ諦めていないな・・・」

 

「ああ、圧倒的なまでの力を見せつけられようとも、力を合わせ最後まで戦い抜く・・・防人が人を守るのは弱いからではなくその勇気・・・果てなき強さが尊いからなのですね・・・お父様」

 

その問い、響達の持つシンフォギアキーが輝きだす。

 

「これは・・・!」

 

響きはその輝きを見て、決心づく。

 

「・・・みんな、エクスドライブだ」

 

「エクスドライブ・・・でも、それを可能とするだけのフォニックゲインは?」

 

「信じよう!胸の歌を・・・私達のシンフォギアを・・・!」

 

「大気圏の被害は俺たちが全力で押さえる・・・だから歌え、希望の歌を!」

 

真が飛電メタルで全員を包み、その上で紫苑と桃恵が錬金術による防壁を張ると、響達は頷き・・・歌を口にする。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal...

 

宇宙空間に九人の少女達の歌声が響く。

 

Emustolronzen fine el baral zizzl...

 

空気のない空間で音が響くのはあり得ないが、確かに歌声が響いていた。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal...

 

少女達の歌に応えるようにシンフォギアキーが更に輝きだす。

 

Emustolronzen fine el zizzl...

 

そして歌い終わると同時に少女達の体が光に包まれていき、大気圏に突入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「容易いな・・・人類の最大戦力ですら私に傷一つ与えられないか」

 

地上では、アークの攻撃でボロボロの弦十郎達をアークが見下していた。

 

「やはり私の最大の脅威となりえるのは奴等だけか・・・」

 

そう言ってアークが空を見上げると、日が沈んだ夜空に流れ星が流れる。

 

「・・・人の身を得てから、私は感情を知り、心を知った・・・故に信じている、お前たちが来ることを」

 

アークは流れ星に向かって手を伸ばす。

 

「流れ星、墜ちて、燃えて、尽きて・・・」

 

 

 

 

 

「そしてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

流れ星は軌道を変え、アークの元へと向かい、その地に落ちた。

 

戦いの地に落ちた輝き、その輝きの中から彼女達はその姿を変え現れる。

 

それは何度も身に纏ってきたXD、だがその姿は今までのXDとは大きく異なっていた。

 

天使のような羽根を生やし、その髪は燃えるように揺らめき、その輝きは星のように輝く。

 

胸の歌を信じ纏ったXDは流星の如き輝きを得た。

 

その姿の名は『バーニングエクスドライブ』。

 

十二人の英雄達は、流星と共に決戦の地に降り立った。





さぁ後書きの時間だ。
「今回はあたしらの戦いだったな」
「これでクリフォト内の敵は全て倒しましたね」
「ああ・・・だがあのマギア達すらもただに時間稼ぎだったとはな・・・」
「あの野郎・・・どこまで卑怯な手を!」
「けど、エンキさんのお陰で私達は脱出できましたね」
「ああ・・・俺はあの人に助けられるのは二回目だな、マジで感謝しないとな」
「そして進化したXD、バーニングエクスドライブ、今の私達の持てる最高火力ね」
そうだな・・・そしてお前ら、もうわかってるよな。
「はい・・此処までくればもうわかります」
「とうとう最後何デスね」
そうだ、次回こそが長きにわたるこの物語の最終話だ。
「・・・とうとうここまで来たんですね」
「うむ・・・最後の敵は神の力を手にしたあーく・・・これ以上ない強敵じゃ」
「うん・・・でも、私達も負けるわけにはいかないよね」
「ああ、必ず勝ってハッピーエンドで終わらせるぞ!」
『おおっ!』
・・・そうだな、それじゃあそろそろいつもの行きますか。

『質問返信コーナー最終回』

長きにわたるこのコーナーもこれで最後だな・・・それじゃあ最後の質問はこちら。

『影薄人さんからの質問』
継菜真に質問です。
2020年の連載スタートからもう少しで3年になろうかという年月で現時点で163話と投稿してきました。
そこで、これまでのお話の中で真紅林檎さんにとってお気に入りだったり、書ききったと満足しているお話しはなんですか?

そうだな・・・書ききったと思ったのは・・・反則臭いと思うけど全部だな、どの話もこの物語には欠かせない物ばかり、だから一話書くごとに書ききったって思うな。
「まっそこには賛成だな」
さて、それじゃあそろそろ・・・とその前にあいさつの後に次回の予告を書いてみた、よかったら見てくれ。
「そんなの考えてたのか」
せっかくの最終回だからな、それじゃあそろそろ〆るか」

「「「「「「「「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」」」」」」」」







次回、最終話・・・。

「来い、この世界の夜明けを賭けた最後の戦いだ」

「だったら、その結論を覆して見せる、人類の力で・・・この希望の力で!」

悪意の神VS人類の希望

少女達は人類の思いを受け取り、空へ羽ばたき、神に挑む。

その先にある結末は希望か、絶望か・・・。



戦姫転生ゼロフォギア最終話

『0と0』





「希望は滅びる・・・英雄の命と共に」

仮面ライダーゼロワン・・・散る。
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