お待たせしました、これより『戦姫転生ゼロフォギア×アームド大戦 Cross of Hero』の投稿を始めます。
今回はその前編、果たしてどのようなもの物語が繰り広げられるのか、期待してご覧ください。
それでは戦姫転生ゼロフォギアコラボ回前編、どうぞ!
数多に存在する世界の数々、その内の二つの世界。
一つは特異災害と悪意と戦った戦姫達の世界『戦姫転生ゼロフォギア』。
もう一つは別世界の生物の力を身に纏い、悪と戦う戦士たちの世界『アームド大戦』。
本来、交わることのない二つの世界が、災厄によって繋がる事となる・・・。
月明かりが照らす丑三つ時、森の奥深くを駆け抜けていく一匹の生き物がいた。
尋常ではない速度で駆けていくその表情からは、恐怖の表情を浮かべていた。
しばらくの間駆け抜けていた生き物がゆっくりと速度を落とし、周囲を見渡して何もいないことを視認すると安堵の息をつく。
そして再び走り出そうとした瞬間、突如近くの草陰から何者かが飛び出し、生き物の首を掴み地面に叩き伏せてしまう。
首を掴まれた生き物は拘束を抜け出そうと暴れるが効果はなく、謎の人物が腕の力を強めると生き物は苦しみだし、森の中で骨が砕ける音が響いた。
砕ける音と共の生き物はピクリとも動かなくなり、それを見た謎の人物の背中から赤色の蝙蝠みたいな生き物が大量に飛び出し生き物の骸に群がる。
骸に群がり少しすると蝙蝠の群れは謎の人物の元に集約し、謎の人物の身体が淡く赤色に発光する。
「・・・オオオォォォォォォォォォォォォ!!!」
身体が発光しだすと謎の人物は森が揺れるほどの叫び声をあげると、目の前の空間にひびが入りだしまるでガラス細工のように砕け散り、その奥に虹色の空間が広がっていた。
そして謎の人物は虹色の空間に向かって歩みだし、空間内に入って行った。
アークとの戦いを終えてから数ヶ月が経った頃、真邸では真達仮面ライダーと響達シンフォギア装者が集まっていた。
「こうしてみんなが揃うのは久しぶりですね!」
「だな、翼達はコンサートで殆ど海外だったし、紫苑と桃恵は故郷の復興してたしで全員が揃うのは久々だな」
「緒川さんがスケジュールを調整してくれたから、こうして休暇を貰えたわけだ」
「ああ、『偶には体を休めてください』って緒川の旦那も言ってたしな、のんびり体を休めないとな」
「セレナ、マネージャーの仕事はどうデスか?」
「はい、緒川さんに助力を受けながらですけど何とか頑張っています」
「ええ、セレナもマネージャーとしてきちんと成長しているわ、貴方達は勉強の方頑張ってる?」
「ばっちし、先輩達に勉強を教わりながら頑張ってる」
「紫苑さん、桃恵さん、故郷の復興の方はどうですか?」
「うむ、徐々にじゃが元の集落の形に戻って行っておるぞ」
「まだ戻って来てくれている人は少ないですけど、いつか皆戻って来ると思ってます」
「そいつは良かったな、みんなそれぞれ夢に向かって頑張ってるんだな」
真達が久々の集結に花を咲かせていると、突如真のライズフォンに弦十郎から通信が入る。
「んっ?はいもしもし」
『真君か、悪いが響君達を連れて本部にまで来てくれ』
そう言って通信が切れる。
「真さん、どうしたんですか?」
「弦十郎さんから全員で本部に来てくれって」
弦十郎からの呼び出しに疑問を持ちながらも真達はすぐに本部へと向かう。
真達が司令室にやって来ると、弦十郎や緒川、フィーネにキャロルトエルフナイン、藤高や友里と言ったオペレーター達が集まっていた。
「わざわざ休暇中に済まない」
「気にすんな、何かあったんだろ?」
「ああ、藤高」
弦十郎の呼びかけに藤高がパネルを操作をすると、モニターに映像が映る。
そこに映し出されていたのはカラカラに干からびた一匹の巨大なトカゲのような生き物の死骸だった。
「なんですかこれ・・・トカゲのミイラ!?」
「にしてはデカすぎんだろ!?」
「ああ、下手すれば人間と同じぐらいあるぞ・・・」
響達が驚いている中、弦十郎が説明に入る。
「この生き物はアジアで発見された物だ、発見した時からすでにこの状態であり、サンジェルマン達を含めた研究班が調査をしてくれた、その結果とんでもないことが分かった」
「とんでもないこと?」
「・・・この生き物は、地球上どの生き物にも該当しない未知の生物だということが判明した」
弦十郎の言葉に全員が衝撃を受けた。
「未知の生き物!?」
「ということはこのトカゲは宇宙人デスか!?」
「そんなわけがないだろ、というより宇宙人などこの世には存在しないだろ・・・」
「いやキャロル、神様がいるぐらいなら宇宙人ぐらいいそうな気がするけど・・・」
「ゴホンッ!・・・それでこの生物についてさらに研究を行っている」
真の言葉にキャロルがゴホンッと遮ると、話を戻す。
「それでわかった事は、この生き物は体内の血液が殆どないことが分かった」
「血液が?」
「ああ、それに加えてこの生き物の体のあちこちから無数の噛み傷が検知された」
「無くなった血液に噛み傷・・・まるで吸血鬼みたいじゃな」
「今はまだ研究班がいろいろと調べているが、問題はまだある」
「まだあるのですか?」
「ああ、これを見てくれ」
そう言ってモニターには先ほどのとは違う生物の画像が幾つも映し出される。
「ヨーロッパ、中国、イタリア、ブラジル、アルゼンチン・・・世界各地で詳細不明の生物の死骸が確認されている」
「世界中で確認されたって、どういう事なんだよ旦那!?」
奏がそう聞いた瞬間、本部内にアラートが鳴り響く。
「っ!アルカノイズか!?」
「これは・・・司令!台湾に謎の生き物が暴れている様です!」
「生き物だとっ!?モニターに写せ!」
モニターに映し出されたのは、台湾の街中で暴れまわる一匹の生き物がいた。
全身が黒く頭部や至る所に緑色の発光体がへばりついており、その目は赤く、発達した前脚を振るい大型のトラックを殴り飛ばしてしまう。
そして何よりも目を奪われるのはその生き物の全身が赤く発光している事だった。
「なんだあのデカブツは・・・!?」
「車なんかよりもはるかに大きい・・・!」
「こんな生物、今まで見たことがないぞ!?」
皆が驚いている中、真と響はその生き物を見て別の反応を見せていた。
「あれって・・・」
「『ブラキディオス』・・・っ!?」
その瞬間、真と響の頭にある映像が浮かび上がる。
目の前に現れる赤いゼロワンとアーク、それに立ち向かう自分自身と共に並び立つ見たことのない戦士達、その一人の姿とモニターに映し出された生物と特徴が酷似していた。
だがその映像が見えたのは一瞬で、真と響は頭を押さえると、みんながそれに気が付く。
「立花!継菜!大丈夫か!?」
「は・・・はい、大丈夫です、それよりも!」
「ああ、早くあいつを止めに行くぞ!」
そう言って二人は急いで現場に向かって行き、その後を未来達は慌てて追いかけて行く。
一方、虹色の空間内を潜航する一機の潜水艦があった。
「『・・・』さん、この先の世界なんですか?」
「はい、確認したところこの先の世界に反応を感知しました」
「だったら急がないと、このままじゃ大変なことになってしまいます!」
「分かってるが、到着したら戦闘に入る可能性もある、全員準備をしてくれ」
「了解です」
一人の人物の言葉とともに、中にいた全員は急いで準備を整えに行った。
ヘリに乗って台湾に到着した真達は即座に街中で暴れている生物、ブラキディオスを視認する。
「いました!」
「ひぇ~!近くで見るとやっぱりデカいデスよ・・・!」
「まるで怪獣映画から飛び出したみたい・・・」
「怪獣だが猛獣だが知らないが、これ以上暴れさせるわけにはいかねえな!」
「ああ、皆行くぞ!」
真の掛け声で、全員が構える。
『アウェイクン!』
『ジャンプ!』
『バレット!』
『ダッシュ!』
『ポイズン!』
『ウィング!』
『『『オーソライズ!』』』
『『Kamen Rider...Kamen Rider...』』
「Balwlsyall Nescell gungnir tron」
「Imyuteus amenohabakiri tron」
「Killter Ichaival tron」
「Seilien coffin airget-lamh tron」
「Zeios igalima raizen tron」
「Various shul shagana tron」
「Rei shen shou jing rei zizzl」
『変身!』
『プログライズ!』
『『ショットライズ!』』
『『フォースライズ!』』
『飛び上がライズ!ライジングホッパー!』
『シューティングウルフ!』
『ラッシングチーター!』
『スティングスコーピオン!』
『フライングファルコン!』
『A jump to the sky turns to a riderkick.』
『The elevation increases as the bullet is fired.』
『Try to outrun this demon to get left in the dust.』
『『Break Down.』』
変身した真達が武器を構えると、真達に気が付いたブラキディオスが振り向き、雄たけびを上げながら迫ってきた。
ブラキディオスの振り下ろした前脚を躱し、クリスと桃恵が同時に射撃するが、その外皮は固く弾丸が通らずにいた。
「なんだあの固さ!?」
「弾丸が全く通じません!」
弾丸を受けたブラキディオスは放ったクリスと桃恵に向かって行き、前足を振るうが直前で桃恵がクリスを抱え上空に飛び難を逃れる。
「おぉぉりゃあぁぁ!!」
二人が躱した直後に響がブラキディオスの横っ腹に拳を叩き込み吹き飛ばすと、吹き飛ばした先で翼と真がアメノハバキリとプログライズホッパーブレードで切りつけた。
「立花の拳と我々の刃は通る・・・」
「弾丸への耐性だけ異様に高いって訳かよ」
「だったらこのまま切りかかるデスよ!」
刃が通るのを知り切歌がイガリマを構えブラキディオスに向かう中、真は周囲の様子を見て違和感を感じる。
(爆発した車体か幾つも転がって入るが、その割には『爆発跡が多すぎる』・・・こいつは?)
違和感を感じた真の視界に入ったのは、切歌の進む先の地面に付着しているブラキディオスの身体にもついている緑色の発光体、だがその色合いは緑から黄色に、そして赤色に変化すると、真はそれに気が付く。
「っ!それに近づくな切歌っ!」
「へっ?」
切歌が発光体に足を乗せる直前でマリアが即座に蛇腹剣で切歌を捕らえ引っ張ると、発光体が強く輝きだし爆発を起こした。
「な・・・爆発っ!?」
「そういう事か・・・爆破した車体に比べて爆発跡が多いのはあれが原因か、櫻井さん!」
真の通信に合わせ司令室で緑色の発光体について調べる。
『どうやらあれは一種の菌の様ね、あの生き物の体から離れると空気中の酸素と反応し爆発する性質を持ってるようね』
『既存の生物とは一線を越えまくっているな、まずこんな性質はあり得ないぞ』
「どんなトンデモ生物だよ・・・学会に発表したらとんでもないことになりそうだな」
『そうね、捕まえてみる?』
「骨が折れそうだから却下」
「骨どころか全身が吹き飛ばされますよ!?」
真達が軽口を言う中、ブラキディオスは前脚を何度も振るい、地面や建物を殴ってはその個所に粘菌がへばりつき爆破していく。
「あいつの前脚だけじゃなく菌にも注意しないといけないな」
「こちらの攻撃は効いてはいるが決定打にはならない・・・何とかやつの弱点を探らなくては・・・」
真達は戦いながら弱点を探ろうとすると、突如ブラキディオスの様子が変わっていく。
頭部、両前脚、尻尾にさらに赤い輝きが放たれ雰囲気が一変する。
「まさか・・・まだ本気じゃないっていうのか!」
雰囲気が一変したブラキディオスが建物を殴りつけると、殴った瞬間に赤黒い爆発が起きる。
「殴った瞬間に爆破したぞ!」
「しかも、さっきよりも明らかに強力だ!」
先程よりも強化したブラキディオスの攻撃に全員は攻めきれずにいた。
「くっ・・・小癪な!」
ブラキディオスの圧倒的な攻めに紫苑は半ば強引に氷の錬金術を纏わせたアタッシュカリバーを振るうと、先程よりも確かな手ごたえを感じ、切りつけた個所が凍っているのを視認する。
「っ!うちの攻撃が効いたぞ!」
「なに・・・まさか・・・?」
『ブリザード!』
『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』
『ポーラーベアーズアビリティ!』
紫苑の攻撃が効いたのを見て真はとっさにアタッシュカリバーを生成しフリージングベアープログライズキーを装填し、ブラキディオスに接近する。
フリージングカバンストラッシュ!
接近してきた真に向かって前足を振るうが、真は紙一重で回避し冷気を纏ったアタッシュカリバーで切りつけると、先ほどよりも効果があるのが目に見えた。
「やっぱり、こいつ冷気が弱点だ!」
「よしっ、継菜と如月姉を起点に攻撃を仕掛けるぞ!」
『了解!』
弱点を発覚し翼の指揮の元、全員の士気が上がり攻勢に出る。
真と紫苑が冷気による攻撃を仕掛けながら残った者達で二人のサポートをしていき、ブラキディオスを追い詰めていく。
そして攻撃を当てていくにつれ、ブラキディオスの赤い発光体が徐々に散っていき、残るは頭部だけになった。
「こいつで・・・どうだっ!」
ブラキディオスの振るった前脚を足蹴に跳躍し頭部を切りつけた瞬間、ブラキディオスの身体から赤い発光体が爆発するように散り勢いが衰える。
「っ!今が好機!」
その瞬間に真と紫苑が同時に飛び出し武器を振るう。
「こいつで・・・!」
「終いじゃ!」
そして二人の振るった一撃がブラキディオスを捕らえ、ブラキディオスは身を大きく翻し、地面に倒れ伏した。
「はぁ・・・はぁ・・・、討伐完了・・・!」
真はブラキディオスが息絶えたのを確認すると、全員の緊張の糸が切れその場に倒れこむ。
「はぁ~~~っ、疲れた・・・!」
「なまじタフで強力だから余計に疲れた・・・」
「これだったらアルカノイズやマギアの方がはるかにましだ・・・!」
『全員よく頑張った、すぐに応援のヘリを向かわせる』
弦十郎からの通信が切れると、未来達は気になったことを真と響に尋ねる。
「そういえば二人共、ここに来る前に頭を抱えてたけど大丈夫なの?」
「あっうん、平気だよ・・・というより」
「というより?」
「・・・何だが私、あの生き物を知っているような気がするんです」
「っ!響もか、俺もあいつにいた感じの奴を知っている気がするんだ」
「あの怪物に似たやつを知っている?どういうことなの二人共」
「分かりません!でもあの生き物を見た瞬間頭の中に変な映像が浮かび上がって・・・」
「ああ、知っているような・・・知らないような・・・そんな不思議な感覚なんだ」
「・・・二人の記憶に関しては後からでもわかるだろう、今はあの生物についてだが」
そう言って皆がブラキディオスの方を向くと、倒れ伏しているブラキディオスの身体から小さな赤い輝きが幾つも放たれている。
「っ!なんだあれは!?」
真達がその輝きを注意して見ると、大量の赤色の蝙蝠みたいな生物がブラキディオスの身体に群がっていた。
「赤い・・・蝙蝠・・・?」
「なんデスかあの生き物、すっごく不気味デス!」
「・・・世界各地で発見された謎の生き物の死骸に無数の噛み傷・・・まさか!?」
すると赤い蝙蝠はブラキディオスから離れていき、向こう側に飛んでいった瞬間、飛んでいった先からとてつもない重圧を感じた。
『っ!!?』
全員が重圧を感じていると、その重圧の主が歩いてやってくる。
全体が黒く、所々が青く発光する顔を隠すほどの重圧な全身鎧を身に纏い、その体格は弦十郎よりも一回り大きい謎の存在はゆっくりと歩みを進めていた。
「な・・・に・・・このプレッシャー・・・!?」
「この圧・・・アーク並み・・・!?」
プレッシャーを感じながらもなんとか体を起こし、臨戦態勢に入る真達。
一歩、また一歩と真達に近づいて行き、そして真達まで3m付近辺りで突如歩みを止める。
「・・・オオオォォォォォォォォォォォ!!!」
そしてとてつもない叫び声をあげる、その叫びはコンクリートの地面にひびが入り、周囲の建物の窓ガラスが全て割れ、木々が大きく揺れ出すほどに強力な叫びだった。
「な・・・何ですか、この叫び声は・・・!?」
「み・・・耳が・・・!?」
あまりの叫び声に全員は耳を塞ぐと、鎧の人物は足に力を籠め、一気に真達に接近する。
「しまっ・・・!」
「響っ・・・きゃあ!!」
突然の叫び声に全員意識を持っていかれ対応が遅れてしまい、一番前方にいた響が殴り飛ばされてしまい、その後ろにいた未来も巻き込まれて吹き飛ばされてしまう。
「響!未来!」
「んなろぉ!!」
二人が飛ばされたのを見てクリスがガトリングで弾幕を放つが、弾丸は全て鎧に弾かれてしまい、鎧の人物はそのままクリスに向かって行きクリスを蹴り飛ばしてしまう。
「雪音!」
「野郎ぉ!」
奏はパンチングコングフォームに切り替え殴りかかるが、奏の拳を相手は片腕で受け止めてしまい、力を籠めると『ナックルデモリション』にひびが入り砕けてしまう。
「んなっ!?」
「離れて奏っ!」
「はあっ!」
翼とマリアは同時に攻撃を仕掛けようとするが、敵は力任せに奏を翼達の方に放り投げて二人にぶつけ体勢を崩させると一気に跳躍し三人を地面に叩きつけた。
「翼さん!奏さん!マリア姉さん!」
セレナの元に敵が迫るが、セレナはその素早さで敵の攻撃を躱しアタッシュアローで攻撃を仕掛けるが傷一つ負わない。
「固すぎる・・・!」
「だったらイガリマと・・・!」
「シュルシャガナで・・・!」
切歌と調が切りかかろうと迫った瞬間、敵は高速で移動するセレナの足を難なく掴み、そのまま棍棒を扱うかのように振るい、迫って切歌と調に叩きつけ、三人はそのまま建物に叩きつけられてしまうと、敵の周囲に四色の陣が生成される。
「これ以上の愚行は許さぬ!」
「これでも・・・喰らえ!」
紫苑と桃恵が四つの陣から炎、氷、風、土の錬金術を放ち敵が爆炎に包み込まれると同時に、そこに真が向かって行く。
『エブリバディジャンプ!!』
『オーソライズ!』
『プログライズ!』
『メタルライズ!』
『メタルクラスタホッパー!』
『It's High Quality.』
メタルクラスタホッパーに変身した真は集中砲火を喰らう敵に向かってプログライズホッパーブレードとアタッシュカリバーを構え跳躍する。
『ドッキングライズ!』
『アルティメットライズ!』
アルティメットストラッシュ!
「こいつでも・・・喰らいやがれ!」
接続させ認証させると、真の周囲に飛電メタルで生成された大量の剣が現れ、それを敵に向かって射出した。
「オオオォォォォォォォォォォォォォ!!!」
だが敵は集中砲火を喰らいながらも剣が刺さる直前に、先程よりも強力な叫び声をあげ、その叫び声によって陣と飛電メタルの剣が砕かれ、真達はその衝撃で吹き飛ばされてしまう。
その叫びは先ほどよりもすさまじく、ひびが入った地面を砕いて行き、建物の壁にひびが入り次々と倒壊していった。
叫び声と倒壊音が収まると、周囲の街並みは完全に崩壊していた。
「くそ・・・っ皆!?」
真が周囲を確認すると攻撃を受けた響達、そして比較的敵との距離が近かった紫苑と桃恵は先ほどの雄たけびの衝撃で動けないでいた。
響達を確認した真の後ろに敵がやって来る。
「この野郎・・・お前錬金術師の仲間か!?」
真の問いかけに敵は反応せず、その代わりと言わんばかりに近くに倒れていた巨大な瓦礫を片手で持ち上げ、それを真に向けて振るってくる。
「っ・・・!」
本来なら避けれる攻撃、だが真の後ろには動けない状態の響達がおり、このまま躱したら響達に攻撃が当たると予測した真はプログライズホッパーブレードで真正面から瓦礫を受け止める。
拮抗する中、敵は空いている片手で同じサイズの瓦礫を持ち上げ、そのまま真を挟むように振り抜く。
「なっ!?」
更に瓦礫を振るってくるのを予測できなかった真は反応が遅れた上に驚きで力が抜けてしまい、押し切られてしまい瓦礫に押しつぶされてしまう。
「く・・・が・・・っ!」
あまりのダメージに変身が解け倒れ伏す真に、鎧の人物は瓦礫を捨てゆっくりと真に近づいていく。
「ま・・・真さん・・・逃げ・・・!」
響がそう言うが、真は身動き一つとれず、敵は徐々に近づいて行き、そして目前にまで迫った。
そして動けない真の頭部に目掛けて足を上げる。
「だ・・・駄目・・・っ!」
響の静止の声も届かず、その足が真の頭部に降ろされるその瞬間。
「させるかっ!」
突如上空から何かがやって来て敵を蹴り飛ばす。
危機を逃れた真の身にその人物は懐から液体の入った瓶を取り出し蓋を開け中身を真に浴びさせる。
すると真の身体から痛みが引いて行き、傷が塞がっていった。
「傷が・・・治った?」
傷が治り視線を上げると、目の前にいる人物に視線を向ける。
その姿は赤い竜を模した鎧を身に纏い、その背には雄々しい翼が生えていた。
そしてその人物は振り返り真の方を向いて話しかける。
「大丈夫ですか?」
その姿を見て真の脳裏にある光景が映し出される。
ゼロワンと酷似した赤い戦士『アークゼロワン』、それに敗れ倒れ伏す自身と響。
そして危機的状況を助けてくれた戦士達。
その光景と共に、真は封じられていた記憶を完全に取り戻し、その戦士の名を呟いた。
「アームド・・・戦士?」
「えっ・・・何で知ってるんだ?」
真の放った言葉に助けた人物が驚いていると、目の前で吹き飛ばしたはずの敵が起き上がった。
「全然効いてないな・・・」
「あいつのあの鎧、尋常じゃないぐらい固いからな・・・」
「真さん!」
後ろから響の声が聞こえ振り返ると、こっち向かってくる響達と助けてくれた人物の仲間らしき人達がいた。
「皆、大丈夫か!?」
「はい、あの人達がくれた薬のお陰でもうへいきへっちゃらです!」
「そうか・・・とにかくまずは目の前のあいつだ」
そう言って全員が敵の方を向くと、敵はおもむろに両腕を掲げると、周囲に先ほどの赤い蝙蝠のような生き物が大量に現れる。
「さっきの蝙蝠!?」
すると赤い蝙蝠達一か所に集まり赤色のエネルギーとなり、それを地面に叩きつけると土煙を上げ敵の姿を隠す。
「目くらまし!?」
「させるかっ!」
真を助けた人物が翼を広げ土煙を払うが、敵の姿はすでになくなっていた。
「逃げられた・・・!」
「いや、これ以上この街に被害を出すわけにはいかないからな」
そう言って真は助けてくれた人物に礼を言う。
「助けてくれてありがとう、もし来てくれなかったら今頃どうなっていたか・・・」
「いや、気にしないでくれ、助けれてよかったよ」
「出来れば詳しい話を聞きたいんだが、今はそれどころじゃないからな」
真が周囲を見当たすと、怪我を負った人達や瓦礫で身動きが取れない人達が多くいた。
「今は人命救助が優先だ、悪いけど手伝ってくれないか?」
「分かった、俺達も手伝うよ」
その後、真達は助けてくれた人物達と共に救助を行い、遅れてやって来たS.O.N.Gの応援によって救助を無事終えた。
その後、真達は助けてくれた人達を連れ本部に帰還し話し合いの場を作った。
「さて、まずは真君達を助けてくれたこと、人命救助を手伝ってくれて感謝する」
「気にしないでください、困ったときはお互い様ですから」
「それでも協力してくれたおかげで多くの人達を救助出来たんだ、ありがとうな・・・えっと」
「ああ、まだ名乗ってなかったな、俺は『
「ワールド・ボーダー?」
「私達が乗って来た飛行潜水艦の事です、私は『ミコト』天才的な頭脳を持ったミコト様です!以後お見知りおきを」
「俺は『
「僕は『
「私は『
「あたしは『ユナ』よろしく」
「私は『イレイナ』と申します」
「俺は『麻中蓬』です、よろしく」
「私は『レイナ』と申します、そしてこちらは私の執事の」
「『ダロス』です、よろしくお願いいたします」
「私は『イリヤ』です、こっちはルビーです」
「はいどうも!イリヤちゃんの専用ステッキ『マジカルルビー』ちゃんです!」
「僕は『ネモ』みんなからはキャプテンって呼ばれてる」
「私は『
「どうもどうも~!ゼロフォギア視聴者の皆さん、最高にキュートで完璧な美少女悪魔『デスク』でーす!」
「あっ、あまりこの子の言うことは気にしないで」
「僕は『メリュジーヌ』サーヴァントで芽と同じ仮面ライダーです」
亮太たちの自己紹介が終わると、真達は何とも言えない表情をしていた。
「何というか・・・濃いなそっちは」
「いや真さん、それ私達が言えた立場じゃない気がしますよ?」
響の言葉に真は自身の仲間達を軽く見当たすと、頭に手を当てて軽くため息をつく。
「・・・そうだったな」
「何で私達の方を見たのかしら真君?」
「自分の胸に手を当てて考えてみろ・・・話を戻そうか」
真は気を取り直して話を戻す。
「単刀直入に聞くけど・・・あの鎧の人物について何か知ってるのか?」
真の言葉に亮太達が反応すると、ミコトが答えてくれる。
「ええ、あれは元々私達の世界にいた存在なの」
「ミコトさん達の?」
「ええ、あれは『冥淵龍 ガイアデルム』のアームド戦士、かつてとある王国を滅ぼそうとした『深淵の悪魔』と呼ばれているモンスターよ」
「アームド戦士・・・って、皆さんがあの時変身していた姿ですか?」
「ええ、『アームドスキャナー』にモンスターの力を宿した『モンスタータグ』をセットすることで変身することが出来るの」
「仮面ライダーに似たようなシステムということか」
キャロル達が興味を持つ中、響と真は亮太達が身に着けているアームドスキャナーに視線を向ける。
「それにしてもディスクじゃなくてスキャナーなんですね」
「だな、それにカードじゃなくてタグになっているところも驚きだな」
「・・・ん?ねえ貴方達、ディスクとかカードとかって何の話なの?」
マリアは二人の言った言葉が気になり質問をする。
「えっ・・・あっ!そう言えばあの時は私と真さんだけでしたね」
「実は俺と響はだいぶ前にアームド戦士に会ったことがあるんだ、まぁ亮太達とは違うんだけどな」
「えっそうなんですか!?」
「ああ、まぁその話は後にしよう、今はあのアームド戦士だ」
「はい、彼は元々私達が戦っている敵組織の部下だったんだけど、ある時遺跡内に封印されていたガイアデルムのモンスタータグを手にしたとき中に閉じ込められていたガイアデルムの力に飲み込まれてしまい暴走して、様々な街を襲撃し人々を襲っているの」
「しかもその強大な力で時空の穴を無理やり作り出し別の世界へ移動してしまったんです」
「その上に無理やりこじ開けられた時空の穴にモンスターが入り込んで様々な世界に現れてしまって大変な状態なのよ・・・」
「・・・あのブラキディオスもそのうちの一体って事か」
「このままでは、あらゆる世界がガイアデルムアームドによって破壊されてしまう、そうなる前に止めに来たんだ」
「なるほどな・・・大体事情は分かった」
真はそう言うと右拳を自身の掌にぶつける。
「だったら俺達も協力するぜ、あんな奴に俺達の世界も別の世界も壊されるわけにはいかないからな!」
「はい、あの時は手も足も出ませんでしたが、此処にいるみんなが力を合わせれば何とかなります!」
「ああ、というワケだ、我々S.O.N.Gも全面的に協力しよう」
「ええ、それじゃあ早速ガイアデルムアームドがどこにいるか調べないとね」
「私達も手伝うわ、人数は多い方がいいでしょうしこの世界に詳しい人の助力は必要でしょう、キャロルちゃん達も手伝ってね」
「ああ、分かっている」
そう言ってミコト達と共にフィーネ、キャロル、エルフナインはガイアデルムアームドの捜索を開始した。
「よし、ならば各自いつ発見されてもすぐ出動できるように準備を整えてくれ!」
『了解!』
その後、真達はいつでも出動できるようにする準備と、亮太達と親睦を深める為に自宅に移動していた。
「・・・という感じで私と真さんは灯利阿さん達と力を合わせて敵を倒したんです」
「響と真さん、私達の知らない間にそんなことになってたんですね・・・!」
「ああ、模造品とはいえアークを倒すとはな」
「それに前にアームド戦士と共に戦っていたっていうのも驚きね」
「うん、僕達と同じで響さん達も会ってたんだ」
「それにしても、どうしてそんな大ごとを忘れていたんだ?」
「う~ん、何ででしょうね?」
響は当時の話を未来、翼、恵奈、劣夢、柀徒に語っている中、そのほかの面々も交流を深めていた。
「ふむ、異世界の魔女とは興味深いのお」
「そうでしょうか、お二人も似たような感じですよね?」
「私とお姉ちゃんは錬金術師ですから、それにしてもまだ小さいのに魔法少女になるなんてすごいですね」
「あ、ありがとうございます」
「でしたら桃恵さん達も魔法少女になってみませんか!特に紫苑ちゃんなら最高の魔法少女になれますよ!」
「ふむ、嬉しい限りじゃがもう少女とは言えん歳じゃからのう」
「私達とっくに大人だからねお姉ちゃん」
「「「えっそっちが姉なの!?」」」
紫苑と桃恵の言葉にイレイナ、イリナ、ルビーが驚き。
「おお~本当にクマさんなんですね!」
「別の服は着ないんですか?」
「この服凄く性能がいいから脱ぎずらいの」
「その上アームドも熊で一括してるんだよな」
「お前クマの神様に好かれてんのか?」
「クマの神様って何?」
切歌、調、クリスがユナの服装が気になり、それに蓬も助長し。
「へぇ、そっちのあんたも仮面ライダーなんだな」
「はい、まさかこちらの世界で私達とは違う仮面ライダーと出会うとは思いませんでした」
「それは私達もです、これまで色んな仮面ライダーを見ましたけどアイテムそのものが違う仮面ライダーは初めて見ました」
「ということはセレナさん達はある程度同じ感じなんですね」
「同じっていうか・・・あたしとセレナ、紫苑と桃恵、そして真を除いた響達は同じドライバーだな」
「なるほど、だから似たドライバーを身に着けていたんですね」
「おお~この世界のみんな仮面ライダーなんですね!皆可愛い上に強いだなんて本当にこれはもうきちんとお近づきに・・・!」
「あんたは別世界に来てまで余計なことをするな!」
奏、セレナ、レイナ、ダロス、芽、デスク、メリュジーヌの一人を除いた仮面ライダー組もデスクが騒ぎながらも楽しく会話をする。
「皆すっかり仲良くなったな」
「まぁ元々響達は社交性高いからな」
皆が親交を深めている中、真と亮太は椅子に座って話をしていた。
「改めてあの時は助けてくれてありがとうな」
「いえ、とっさに身体が動いたもんだから」
「それでも助かったわけだからな、感謝してるよ」
そう言うと真は少し黙り込み考える素振りをする。
「・・・どうしたんだ?」
「ああいや、ガイアデルムアームドにどうやって勝つか考えていたんだ」
「ガイアデルムか・・・不意をついたとはいえ、俺の蹴りがあまり効かなかったからな」
「こっちの攻撃も同じようなもんだ、あれは相当防御力が高い物だとみるな、その上飛電メタルの分解もあまり効いてないし・・・」
「となるとやっぱ防御力を上回る一撃を与えるしか方法がない気がするな」
「だな、こっちにはそれが可能な形態があるけど、亮太は?」
「一応ある、けどあれは前の戦いで負担がかかってるからそう長くはもたないと思う」
「それでも十分だ、そこはこっちでカバーすれば何とかなるからな」
そう言って真剣に対策を考えている真に亮太が質問を投げかける。
「・・・一つ聞いていいか?」
「ん?どうした」
「真はどうして仮面ライダーになったんだ?」
「仮面ライダーになったんだ、か・・・俺の出自は話しただろ」
「ああ、元々は別の世界で死んでこの世界に転生したんだよな」
「その際に神様からドライバーとアイテム一式貰ったからっていうのもあるけど・・・俺が仮面ライダーになったのは夢を守る為なんだ」
「夢を?」
「ああ、此処まで俺はいろんな人と出会って、いろんな夢を見て聞いた、俺はそんな人達の夢を守りたい、その為に戦い続けるって決めたんだ・・・亮太だって何かを守るためにアームド戦士になったんだろ?」
真の言葉に亮太はアームドスキャナーに視線を落としアームド戦士に変身したときのことを思い出す。
「・・・そうだな」
亮太がそう言うと真は椅子から立ち上がり亮太に手を差し出す。
「ガイアデルムアームドをこのままにしたら世界だけじゃなくみんなの夢も壊されてしまう・・・だから力を貸してくれないか、みんなの夢を、希望を守るために」
「ああ、一緒に守ろう」
亮太はその手を取り、椅子から立ち上がる。
「真さーん!こっちに来てあの時の戦いのお話を聞かせてください!」
「亮太もこっちに来て聞きなさいよ」
響と恵奈の呼びかけに、二人もみんなの元に向かう。
一方、遠く離れた地では大きなクレーターの中心にガイアデルムアームドが居座り、その周囲には時空の穴が複数開けられておりそこから複数のモンスターがやって来ると、やって来たモンスターに赤い蝙蝠が噛みつきその身が赤く輝きだす。
輝きだしたモンスターの群れはクレーターを囲むように徘徊し、その中心でガイアデルムアームドはその中心に静かに佇んでいた。
亮太達が来てから数日が経過し、弦十郎から呼び出しを喰らった真達は本部に来た。
「ガイアデルムアームドが発見された」
モニターに映し出されるのはとある地形映像だった。
「ここは日本より大きく離れた絶海の孤島、どの国にも所属していない無人島です」
「この島を調べた結果、ガイアデルムアームドの反応を検知したの」
モニターの映像が変わり、巨大なクレーターを取り囲む大量のモンスター、そしてその中心にガイアデルムアームドがいた。
「あんなに大量のモンスター・・・!」
「あれ全部時空の穴から来たやつか・・・!」
「あのモンスター達、前戦ったのと同じ赤く輝いていますね」
「おそらくガイアデルムアームドが操る『キュリア』によって『傀異化』し操られている状態かもしれないわ」
「キュリア・・・あの赤い蝙蝠か」
するとミコトは真達にある錠剤を手渡す。
「これは?」
「それは僕達が製薬した薬です、服用すれば噛まれても傀異化して操られる危険性はありません」
「ミコトの指示の元完成させたものだ・・・天才と自称するだけあって腕は確かみたいだからな」
キャロルがそう言うとミコトは胸を張る。
「現場まではワールド・ボーダーの船に乗って移動することとなる・・・諸君、世界を守るために全力を尽くし、そして必ず勝利を勝ち取るんだ!」
『はいっ!』
そして真達はワールド・ボーダーに乗り込み、ガイアデルムアームドがいる孤島へと向かって行った。
よしっ前編後書きの時間だ、そして後書きで登場するのはこの二人だ!
「どうも、毎度おなじみゼロフォギア主人公の継菜真と・・・」
「『アームド大戦』で主人公をしている『桜木亮太』だ」
前編と後編の後書きはダブル主人公が務めるからよろしくな。
「にしても作者、お前は毎度毎度とんでもない敵を作らないと気が済まない病気でもかかっているのか?」
そんな病気聴いたこともかかったこともないわ。
「そのおかげでこっちは全滅するところだったぞ・・・亮太達が来てくれて本当に助かった」
「いやいや、気にしないでくれ、それにしてもガイアデルムのアームド戦士か・・・」
サンブレイクはやってないけど動画は見まくったので印象に残ったのでかなり前にそのアームド戦士を考えたんだ、そして今回はそれを少し改良してこうしてお送りすることとなりました。
「改良どころか魔改造だろ・・・そのおかげでマジのモンスターまで出て来たんだぞ・・・」
「まさか時空の穴まで開くとは・・・本当に何とかしないとな」
そこらへんはお前達にかかってる。
「・・・もしかして作者って、かなり適当?」
「もしかしなくてもかなりな」
オッホン・・・それじゃあ前編の後書きもここまでにして後半に備えようか。
「了解、それじゃあいつもの奴だな」
ああ、真から事前に聞いただろ?
「ちゃんと聞いたぞ」
よしっ、それじゃあ三人でやるか。
「「「それでは後半もお楽しみに!」」」