白の提案で行われた身内戦。
白と戦う翼と奏だが、白に止めを刺されそうになってしまう。
白から溢れた闇のオーラと、突然現れた闇は一体何なのか?
それではエピソード4,張り切ってどうぞ!
闇がメモリーメモリを使用した瞬間、真達は光に包まれる。
そして光が止んだ真達の目の前には、一人の赤ん坊の姿が映し出されていた。
「赤ん坊・・・?」
「どういうことだ?あたしらさっきまでリビングにいたはずじゃ・・・」
皆が驚く中、切歌は調の姿を見てさらに驚く。
「デデデデェース!?し、調・・・!半透明デスよ!?」
「切ちゃんも・・・というか、みんな半透明になってる・・・?」
「此処は記憶の世界だからな・・・安心しろ、これはデカいプロジェクターみたいなものだ」
「・・・それにしてはスケールがでかいな・・・」
「つーか早く進ませろ、説明すんのは時間がかかるんだから・・・」
『ご、ごめんなさい・・・』
皆が静かになったところで、闇が説明を開始する。
「・・・ある世界で、二人の夫婦の間に一人の幼児が生まれた、そいつの性別は『男』だった」
「男?妙だな・・・白は何処から見ても女性だが・・・」
「その後もその幼児はすくすくと成長していった、時に泣き、時に喜び・・・そんな幼児の時にそいつが出会ったのは、特撮ヒーローだった」
真達の前に、テレビの特撮ヒーローを見てはしゃぐ幼児の姿があった。
「楽しそうですね」
「どっかのタイミングで見始めた特撮ヒーロー・・・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊・・・あいつは歳を重ねるたびに様々なヒーローたちの活躍をテレビの前で見てきた・・・もちろん、継菜真が変身する仮面ライダーゼロワンもだ」
「っ!?ゼロワンもか!?」
「そもそも論、オレ達の世界は本来他の世界・・・要は異世界だな、そう言ったのに干渉する手段はなく、あくまでも『創作上の設定』だったんだ」
「だった・・・ということは」
「・・・そんな幼児の人生を大きく変えたのは、小学校五年生の時、あいつは寝坊して学校に遅刻しそうになって、通学路を全速力で走っていた・・・」
映像には全力疾走する子供に、石のような物がぶつかった。
「その幼児・・・いや、少年が拾ったのは・・・石化したある仮面ライダーのベルトだったんだ」
『・・・なにこれ?』
「だが、その時の少年は一瞬のことで何かわからず、それをカバンの中に仕舞ってそのまま学校へ行った・・・これが、あいつの運命の歯車を動かし始めた」
場面が写り、集会のような場所で突然大人達が異形の姿に変貌する。
「その日の全校集会で、突然大人達が怪人へと変貌を遂げ、児童達に襲い掛かる・・・彼らを助けるため、どこからともなく仮面ライダーが現れたがそれでも劣勢は変わらなかった・・・そんなとき」
映像には、少年の傍に砂で出来た怪物が現れる。
『お前の望みを言え、どんな望みでも叶えてやろう・・・お前が払う代償はたった一つ・・・』
『・・・一緒に戦って』
『あ?』
『一緒に戦ってって言ってるの!俺は誰かの泣く姿を見たくないんだ!一緒に戦って誰かの笑顔が見れるのなら、代償なんていらない!』
少年は砂の怪物にそう叫ぶ。
『というか・・・『モモタロス』あんた父さんと・・・『1号』と知り合いなら、仲間なんだろ!?だったら・・・俺に、力を貸してくれ!』
「ベルトの石化が終わり、本来の力を取り戻したベルトを腰に巻き、少年は『イマジン』と共に変身を遂げた・・・」
『変身!』
『ソードフォーム』
『使用BGM:俺 参上!』
その光景を見て、キャロルは呟いた。
「・・・そうか、こいつが・・・」
「そうだ、この少年こそが今の若葉白・・・否『時真 カイ』こと『仮面ライダー電王』だ」
『俺、参上!!!いいかお前ら、俺は最初から最後までクライマックスだぜぇ!!!いくぜいくぜいくぜぇ!!」
『仮面ライダー電王 ソードフォーム』に変身した白はそのまま怪物に突っ込んでいった。
それを最後に再生が終わり、元のリビングに戻る。
「最初の頃、白さんは男性だったんですね・・・」
「でも、今は女性ですよね、何か理由があるんですか?」
「あの戦いの後、オレ達の世界では怪人が出現するようになり、白はそれに対応するために戦場へと入り込んだ・・・そんな時、恐ろしい強さを持った鷲のグリードと戦った時、意識不明の重傷を負った・・・その時に出会った人物から授かったブレスを装着し、スイッチを押した瞬間・・・おらえらの知る若葉白は生まれたわけだ」
「なるほどのう・・・なら、お主はどうやって生まれたんじゃ?」
紫苑からの問いに闇は暗い顔をするが、真達の方を向くと再びメモリーメモリを起動させる。
『メモリー!』
再びリビングが光に包まれ、真達は白の記憶を見る。
「・・・白はある日、鷲のマークが特徴的な悪の秘密結社に連れ去られてしまったことがある」
『ん・・・うぅ・・・ん・・・っ!?ここは・・・一体・・・!?』
『ここは、ショッカー基地の、小島だ、お前は、監禁されたのだ・・・お前は、我々に幾度となく反抗し、改造人間を倒してきた・・・そして、その闇は、大いに深まった』
「改造・・・人間・・・?」
「闇が深まった・・・まさか、白は・・・」
真が白の黒いオーラを思い出す。
「当然、あいつは反抗した、だが・・・』
『闇・・・で?それをどうするつもり?人の心の闇に漬け込むなんて、趣味が悪い大人達ね』
『黙れ!』
目の前の人物は白に平手打ちをした。
「きゃっ・・・!」
『貴様の我々との戦いで増幅した訃の感情、闇を切り離し、最凶の戦士を、誕生させ、ショッカーの、意のままに操るのだ、やれ!』
『イーッ!』
戦闘員が何かの装置を起動させると、白に異変が生じる。
『っ・・・!あぁぁぁぁぁぁ!!!頭が・・・割れる・・・!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
「・・・戦闘員がスイッチを入れたことにより、光と闇、元居た人格より増幅した心の闇から新たな人格と肉体が形成されていった・・・・・・そしてオレは、秘密結社の操り人形として白に襲い掛かった」
その言葉を最後に、風景がリビングに戻る。
「・・・これが、白さんの歩んできた人生・・・」
「平凡な日常からいきなり戦いに身を投じることになるなんて、辛すぎるだろ・・・!」
似たような経験をしたクリス達は苦い顔をする。
「その後、白の手によってオレの洗脳は解放され今もこうして生きているわけだが・・・あいつはたまに周りが見えなくなるんだ」
「周りが・・・大事な人とかそこら辺か?」
「そうだ・・・あいつには大切な日と、大切な仲間達がいる、無数にもいるっていうのに一人でいることが多くなっちまって、周りが見えなくなって身体に現れるんだ・・・それが今回の黒いオーラだ」
少しの沈黙の後、真が真剣な眼差しで闇に問いかける。
「・・・なぁ、もしそうなった場合、どうやったら治る?」
「・・・一番は分からせるか、はたまた思い出させるか・・・だが話し合いで何とかなるかと言われると・・・」
「確証はない・・・か」
白の人生を見た一同は、彼女の人生の重さを知り暗くなる中、真は意を決した表情をする。
数十分後、地下のトレーニングルームで真が一人でいると、扉が開かれ白が入ってくる。
「・・・起きたか、手紙は見てくれたか?」
「そりゃ、起き抜けにこんなの見たら困惑するわよ」
白の手に持つ手紙には『地下で待つ』と一言書かれていた。
「・・・さっきはごめんね、自分で止まれなくって」
「いや、大丈夫だ、クリスも言い過ぎたって反省してる・・・後で謝りたいってさ」
「うん、わかった・・・」
二人の間に沈黙が走る・・・。
「・・・なぁ白、あんたには大切な人や大切な仲間がいる・・・なのに、何で回りが見えなくなるんだ?」
核心を突かれ驚く白は真を見る。
「どうやって・・・まぁいいや、なんでか・・・そうね、戦いに巻き込んだ身として、地獄へ連れ込んだ身として・・・私が責任を取る為よ」
そう言って暗い顔をする白に、真は真剣な表情で答える。
「それは違うな、一人で責任をとるんじゃない・・・昔、俺の仲間が一人大きな重圧を受け持った責任を果たそうとした・・・でもそれは違う」
真は拳を握り締め、それを白に向けて突き付ける。
「俺達はもう仲間だ、あんたの受け持っている重圧と責任は、俺が受け止めてやる!」
真の意を決した発言に白は呆気にとられるが、すぐに不敵な笑みを浮かべる。
「・・・ほー、そんなデカい口叩くんだったら私を負かしてみせな・・・来なよ、この世界のゼロワン!」
「負かすんじゃない、示して見せるんだ、俺の決意を!」
『エクシード!』
真はライズスターターを押し込みゼロツードライバーを身に着け、同時に白も戦極ドライバーを身に着けそれぞれ構える。
『ゼロツージャンプ!』
『Let’s give you power!』
『シーラ!』
『ロック・オン!』
二人が構えると、真の傍に二体のライダモデルが、白の上空にシーラアームズが現れる。
そして二人は示し合わせたわけないはずなのに、同時にあの言葉を口にする。
『変身!』
『ゼロツーライズ!』
『Road to glory has to lead to growin'path to change one to two!仮面ライダーゼロツー!』
『It's never over.』
『ソイヤ! シーラアームズ! 花蓮・ダブルロード!』
真が仮面ライダーゼロツーに、白が仮面ライダーシーラに変身すると、二人はゆっくりと歩み出す。
『・・・・・・』
一歩一歩しっかりと歩む、だがその一歩には二人のこれまでの決意と責任がある・・・、二つの正義が今。
「「ハァァァァァッ!!」」
・・・激突する!
EP4 激突!エーアイと白き花
お互いの信念が籠った拳が互いの胸部アーマーに突き刺さり、二人は同時に後ろに下がる。
「っ・・・ぁぁっ!」
後退させられながらも白は前へと進み真に前蹴りを放つが、真はその蹴りをはたき落とし、白に拳を叩き込む。
「くぁっ・・・!らぁっ!」
拳を受けながらも白は真に接近し、自身のマントで視界を奪い、死角から真に蹴りを二発叩き込む。
「くっ・・・!」
蹴りを受ける前に真は両腕で防御し白の蹴りを防ぎ、防御と同時にカウンターの回し蹴りを放ち、とっさの防御が間に合わなかった白は回し蹴りを受け後退させられる。
「・・・っ!だったら!」
後退された白は腕をクロスに構え、精神を研ぎ澄ませる、その構えはまるで拳法のような構えをしていた。
「そっちも本気って訳か・・・!」
「すぅぅ・・はぁぁ・・・エイヤァッ!」
呼吸を整えた白は勢い良く跳躍し、真の頭上を取る。
「うぉっ!?」
いきなりの跳躍に反応しきれなかった真は白に身体を掴まれ、白は真を掴んだまま回転し投げ飛ばす。
「くっ・・・!?」
「デエイヤァッ!!」
空中で身動きが取れない真に追いつき白が蹴りを放つ、真はとっさにガードを固めるがその蹴りの重さはすさまじく、大きく吹き飛ばされてしまうもすぐに体勢を整える。
「っ・・・!腕がしびれる、それだけ鍛えまくったんだな」
「あら?あんなに自信たっぷりだったのにもう降参?」
「違うな・・・あんたが本気なら、こっちも本気を出すってことだ!」
そう叫んだ真はゼロツーの予測演算をフルに起動させた。
膨大なまでの予測の中で白が繰り出す攻撃を予測し、その攻撃を受け止める。
「っ!?ぬおぉぉぉりゃあぁぁ!!」
だが白は防御されてもなお、受け止められた拳に力を籠め、真ガードを突き破った。
「ぐあっ!?」
「動きが読まれるなら・・・本能に従って動かすだけだ!」
力技、という言葉が似合うほどの戦い方を繰り広げる白は誠に格闘戦術を繰り出す。
(・・・孤独な強さが本能か、なら)
白の拳が真に届く前に、真は高速移動で白の目の前から消えた。
「っ・・・どこだ・・・?」
白は五感を研ぎ澄ませ真がどこに行ったか探る・・・。
ほんの少しの静寂の後、白の背後から真が蹴りを放ち、それに気づいた白も合わせるように蹴りを放つ。
その結果、二人のキックがぶつかり合い、互いに吹き飛ばされる。
「はぁ・・・はぁ・・・!」
「はぁ・・・はぁ・・・っ!これで終わらせる!」
そう言って白はカッティングブレードを倒す。
「俺は・・・あんたに伝えなきゃいけないことがある!」
真もプログライズキーを押し込む。
『シーラ・スカッシュ!』
『ゼロツービッグバン!』
二人は同時に跳躍し、白は体がS字になるように体を回転させ勢いをつけ、真はそのままライダーキックの体勢に入り、二人のライダーキックがぶつかり合った。
「「オオォォォォォォォォッ!!!」」
二人の仮面ライダーの戦い、その結末は・・・。
「「うぅ・・・っ」」
二人同時に倒れてしまう、引き分けに終わった。
倒れながらも、真は白に声をかける。
「・・・なぁ白、俺の決意伝わったか・・・?」
「えぇ・・・多すぎるぐらいに、貴方も多くの視線を乗り越えてきたのね」
「いや、半分正解だ・・・俺は一人で戦っていたわけじゃない、すっと・・・響達と一緒に戦ってきたんだ」
真はそう言って体を起き上がらせる。
「どんなに遠く離れていても、響達との絆は途切れない・・・この絆は、続いていくんだ」
真は立ち上がろうとするがふらつきまた倒れそうになるが、真の仲間達・・・響達が真の背中を支える。
その光景を見た白は小さく笑みを浮かべる。
「仲間との絆、ね・・・ははっ、私ったら一番大事なことを忘れて・・・一人で無茶して・・・」
「ったく、世話の焼ける主人格だな・・・お前は」
「闇ちゃん・・・ありがと」
そう言って倒れる白の元にもう一人の白、闇が白に肩を貸して立ち上がる。
「大丈夫、一人で立てるから・・・」
そう言って立ち上がった白は真の方を向く。
「ありがとう、貴女のお陰で忘れていた大事な物・・・思い出したわ、私も・・・私が紡いできた仲間達との絆があることを」
「そうか・・・よかったな白」
真がそう言うと、白は真に手を差し伸べる。
「だから改めて・・・一緒に戦ってほしい、この世界を守るために・・・」
「当たり前だ、なぁみんな!」
真は白の手を取り、それに続くように響達も白の手を握る。
「絶対に勝とう・・・俺達の絆の力で!」
『はい(ああ)(ええ)!』
真達が円陣を組んで少しした後、弦十郎から連絡が入ってきた。
『みんな、市街地にメガヘクスが生成した仮面ライダーが出現した、すぐに現場に急行してくれ!』
「了解!」
真は通信を切ってみんなの方を向く。
「みんな、行くぞ!」
真達はすぐに家を飛び出し、仮面ライダーが現れた場所へと駆けて行った。
忘れかけた絆を思い出し、新たな絆が結ばれ、戦乙女達は戦いの場へと向かう。
交差したこの物語の終わりは、もう近い・・・。
To Be Continued・・・
次回、戦姫転生ゼロフォギア×仮面ライダーシーラ レジェンドジェネレーションズ
「全員スクラップにしてやる・・・!」
ダークライダーとの激突。
「なっ!?あの姿は・・・!」
そして現れる・・・。
「仮面・・・ライダー・・・?」
最凶の『原点』・・・!
「あの一体化した姿は・・・」
EP5 決戦のランウェイ