戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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第二十六話!そして書くのに時間がかかった!
「いきなり何なんだ?」
いやさ、この第一期を年末までに終わらせるように合わせて書いたらいつもの二倍ぐらいの文字数になった。
「ああ、それはご愁傷様です」
そろそろ第一期も終盤、一体どうなる真たち!第二十六話どうぞ!


繋いだ手だけが紡ぐもの

俺はクリスと共にフィーネを見つけるため街中をバイクで捜索していた。

 

「フィーネの奴…一体何考えてやがんだ?」

 

「・・・・・・」

 

「・・・ところでなにさっきからぶつぶつ言ってやがんだ?」

 

「えっ! い…いや、なんでもないよ?」

 

「?」

 

落ち着け…落ち着くんだ俺、これは調査の為にクリスの力が必要なだけであって決してクリスを後ろに乗せたいだけというわけじゃない、とにかく全神経を背中に向かわせるなというか背中の神経を遮断しろ俺!!背中に感じるものはあれだクッションだそう思え俺・・・。

 

「おい、お前のバイクから音が聞こえるぞ?」

 

「ひゃい!? あ、ああ連絡か・・・」

 

俺は慌ててバイクを止め二人とも降り、すぐにライズフォンに切り替え連絡に出た。

 

「はいこちら真」

 

『翼です』

 

『響です』

 

おっ、二人にもつなげたのか。

 

『二人共、収穫があった。真君は?』

 

「こちらは全然です」

 

『そうか…了子君は』

 

『まだ出勤してません、朝から連絡不通でして』

 

そうか、櫻井さんまだ来てないのか。

 

『了子さんならきっと大丈夫です。 何が来たって私を守ってくれた時のようにドカーンとやってくれます!』

 

『いや、戦闘訓練を碌に受講してない櫻井女史にそのようなことは』

 

『ふぇ? 師匠とか了子さんって人間離れした特技とか持ってるんじゃないんですか?』

 

「いや、弦十郎さんはどっちかというと人間やめてるから・・・そういえば確かに櫻井さんあの時俺たちを助けてくれたよな?」

 

あの製薬工場での時、ノイズからの攻撃を櫻井さんはバリアみたいなもので俺たちを守ってくれたな・・・。

 

そんな時、別の誰かから連絡が入った。

 

『や~っと繋がった。ごめんね、寝坊しちゃったんだけど通信機の調子が良くなくて』

 

「櫻井さん、大丈夫ですか?」

 

『大丈夫よ、寝坊してゴミを出せなかったけど…何かあったの?』

 

『・・・いや、ならばいい。それより聞きたいことがある』

 

『せっかちね、何かしら?』

 

『カ・ディンギル、この言葉が意味するものは?』

 

そうか、櫻井さん博識だから何か知ってるかもな。

 

『カ・ディンギルとは、古代シュメールの言葉で『高みの存在』、転じて天を仰ぐほどの塔を意味してるわね』

 

「天を仰ぐほどの塔・・・ですか」

 

『何者かがそんな塔を建造したとして、何故俺たちは見過ごしてきたのだ?』

 

『確かに・・・そう言われちゃうと』

 

「天を仰ぐ塔って普通目に映ると思うんだけどな・・・?」

 

『だが、ようやく掴んだ敵の尻尾、このまま情報を集めれば勝利も当然、相手の隙にこちらの全力を叩き込むんだ。最終決戦、仕掛けるからには仕損じるな』

 

『『「了解!」』』

 

俺はそのまま連絡を切った。

 

「なんだったんだ?」

 

「どうやらカ・ディンギルは天を仰ぐほどの巨大な塔みたいなんだ」

 

カ・ディンギルの意味に俺たちは考え込む。

 

「でかい塔・・・このあたりのあるでかい建物を片っ端から調べるか?」

 

「いや、そう単純じゃないと思う。それに・・・」

 

「それに、なんだ?」

 

「・・・なあクリス、フィーネはそんな単純な考えをするやつなのか?」

 

そう尋ねると、クリスは少し考え込んで答えた。

 

「・・・いや、フィーネは滅茶苦茶考えて行動してると女だと思う、確かにフィーネがそんなものをそんな雑な隠し方をしないか」

 

「だよな・・・だとすると、なにかあるはずなんだ」

 

そう考えていると、また連絡が入る。

 

「また?はい、こちら真」

 

『真君!街中に超大型の飛行型のノイズが出現したらしい!』

 

「はあっ!?こんな時にか、数は」

 

『超大型の数は六体出現している、急いで向かってくれ!』

 

六体!?いきなりとんでもない数で攻めてきやがったな!

 

「おい、あれを!」

 

クリスが指をさした方を見ると、飛行している大型のノイズがいた。

 

「マジか…すぐ向かいます!」

 

俺は通話を切り俺はキーを手に、クリスはペンダントに手をかける。

 

ウィング!

 

オーソライズ!

 

「変身!」

 

Killter Ichaival tron

 

クリスは聖唱を歌い、俺はキーを展開しドライバーに差し込む。

 

プログライズ!

 

Fly to the sky フライングファルコン!

 

Spread your wings and prepare for aforce.

 

お互いに姿を変え、クリスを抱え空を飛び共にノイズを追いかける。

 

「あのデカノイズ、どこに向かってやがんだ?」

 

「確かこの先には東京スカイタワーがあったはずだが…」

 

「タワー? まさか、カ・ディンギルか!?」

 

「タワーに偽装させ正体をくらませる・・・可能性はあるかもしれないな」

 

「だったら急いで向かうぞ! そこにフィーネがいるかもしれねえ!」

 

「ああ、最初っからフルスロットルだ!」

 

俺は飛行速度を上げる。

 

 

 

巨大飛行型ノイズを追いかけ東京スカイタワーに向かうと、ノイズと戦闘中の響と翼さんを発見する。

 

「響!翼さん!大丈夫か」

 

「真さん! ってクリスちゃんも!」

 

俺は二人の元に向かい、着陸する。

 

「そういえば指令が援軍を二人向かわせていると聞いたが・・・」

 

「べ、別に私はお前らの手助けに来たわけじゃ」

 

「いや、クリスは俺たちの仲間さ、なっ?」

 

俺がクリスに同意を求めるとクリスは顔を赤くしてそっぽ向いた、素直じゃないな。

 

「しかし、敵が上空にいては攻撃のしようがない、どうすれば」

 

「あっそうだ!真さん空飛べますよね、真さんなら・・・」

 

「いや、フライングファルコンなら確かに空中戦闘はできるけどあそこまでデカいとショットガンでも倒せるかどうか・・・というかそういうのはクリスのが得意じゃねえのか?」

 

「まあ、確かにあたしならあいつらを相手出来るな」

 

そういっている間にノイズは大量のノイズを投下してくる。

 

「ならば、空中のノイズは二人に任せたい。私と立花で地上のノイズを退治しよう」

 

「わかった、頼めるか響」

 

「任せてください、真さん!」

 

響は自信満々に自分の胸を叩く。

 

「よし、じゃあ行くぞ!」

 

「言われるまでもねえよ!」

 

クリスはボウガンを構え飛行しているノイズを撃ち落としていき、俺もアタッシュアローを展開し空中でノイズを打ち抜いていく。

 

「私たちも行くぞ!」

 

「はい!」

 

地上の方も響と翼さんが拳と剣でノイズを撃退していく。

 

空中でノイズを撃ち落としながら、俺はホルダーからキーを取り出す。

 

「空中ならこのキーが一番だ!」

 

ハリケーン!

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

ペンギンアビリティ!

 

俺は『ストーミングペンギンプログライズキー』をアローに装填し、トリガーを引き放った。

 

 

ストーミングカバンシュート!

 

アローから放たれた矢は大きな竜巻となり、多くのノイズを巻き込んで大型の元へ向かうが、途中で竜巻が拡散してしまう。

 

「やっぱ、あそこまでは届かないか」

 

ふと下を見ると建物の屋上で翼さんとクリスが言い合っていたのが見えた。

 

「何やってんだあの二人は・・・んっ?」

 

言い合いを止めるために降りようとすると、先に響がやってきてクリスの手を掴んだ。

 

「出来るよ、誰とだって仲良くなれる」

 

そういってもう片方の手で翼さんの手を握る。

 

「どうして私にはアームドギアがないんだろうってずっと考えてた、何時までも半人前はやだな~って。でも今は思わない、なにもこの手に握ってないから二人とこうして手を握り合える、仲良くなれるからね」

 

「本当強くなったな、響」

 

三人の元に俺も着陸する。

 

「真さん」

 

「俺たちの手は何かを傷つけるための手だけじゃない、大切なものを守るための手でもあるんだ。響はみんなの笑顔を、翼さんは多くの人たちの命を」

 

俺は響とは反対側に立ち両手を二人に差し出す。

 

「俺は響の、翼さんの、未来に奏、二課のみんなや町の人たち、そしてクリスの夢を守りたいんだ」

 

「立花…継菜…」

 

「なにかを守るために…」

 

二人は考え込む、すると翼さんは剣を地面に突き刺し、手を差し出す。

 

「翼さん…!」

 

反対側を見ると、クリスは顔を赤くし、恥ずかしそうにゆっくりと手を差し出す。

 

「クリス…!」

 

俺は二人の手を握る、すると突然二人のギアと俺のドライバーが光りだした。

 

「これは!?」

 

「なっ!!」

 

「これって、あの時と同じ…!」

 

そのままドライバーの光は二つに分かれ、それぞれが翼さんのアメノハバキリ、クリスのイチイバルの光と重なる。

 

『構築を開始します』

 

また聞こえた音声と共に、二つの光が形を変え二つのキーに変わる。

 

『構築が完了しました』

 

光が消えると、そこには赤と青のキーが俺の手に握られていた。

 

少し俺たちが呆けているとクリスはハッとしすぐに手を離した。

 

「っ! この馬鹿にあてられたのか!?」

 

「そうだと思う。そして、あなたもきっと」

 

「俺に至ってはクリスが言ってたじゃないか、響と同じ馬鹿だってさ」

 

「・・・冗談だろ」

 

クリスは顔を赤くしそっぽ向く、この光景に俺と響は微笑むと大型のノイズが上空を飛行する。

 

「まずはあの親玉を何とかしないとな」

 

「だったらあたしに考えがある、あたしでなきゃできないことだ」

 

「クリスじゃないと?」

 

「ああ、イチイバルの特性は長射程広域攻撃、派手にぶっ放してやる!」

 

「確かにあのガトリングやミサイルからなら想像できる特性だな…でもどうやって」

 

「ギアの出力を引き上げつつも放出を抑える。行き場のなくなったエネルギーを臨界までため込み、一気に解き放ってやる」

 

「だがチャージ中は丸裸も当然、この数を相手にする状況では危険すぎる」

 

「そうですね、だけど私たちでクリスちゃんを守ればいいだけの事!」

 

響の提案に翼さんも賛同する。

 

「だけど、クリスちゃん一人であの数を何とか出来るの?」

 

「安心しろ、そこは俺が支えるさ」

 

そういって俺は先ほどの赤色のキーを取り出す、そこにはギアを纏ったクリスが描かれていた。

 

「このキーにもおそらくイチイバルと同じ力がある。これで俺とクリスの二人でやればいい」

 

「お前・・・!」

 

「なるほど、それじゃあクリスちゃんをお願いします!」

 

俺が頷くと、響と翼さんは周りのノイズの撃退に向かう。

 

「さて、じゃあいきますか!」

 

俺はドライバーのキーを取り外し、イチイバルのキーを構え起動させる。

 

ブラスター!

 

オーソライズ!

 

認証させると、ドライバーからギアを纏ったクリスが現れる。

 

「いくぜ、クリス!」

 

シンフォニックライズ!

 

ライダモデルのクリスから放たれた矢が俺の体に当たり、そのままアーマーとなり身に着けられていく。

 

A crimson arrow that pierces a dream! クリムゾンイチイバル!

 

Killter Ichaival tron.

 

ガングニールの時と同じようにマスクが無くなり、代わりに身体にクリスのイチイバルと同じアーマーが身に着けられていた。

 

「本当にイチイバルを纏えるのかよ!?」

 

「みたいだな…けどこいつの使い方がわからないからな、アシスト頼むぜクリス」

 

俺がクリスに頼むと少し間が空き、クリスがフっと笑い背中を合わせる。

 

「足を引っ張るなよ馬鹿真」

 

「ああ、そのつもりはない」

 

 

『使用BGM 繋いだ手だけが紡ぐもの(クリス&真)』

 

 

「なんでなんだろ心が、ぐしゃぐしゃだったのに…」

 

クリスに続くように胸の歌を俺も歌うと、内側から力が湧き上がってくる、これの放出を抑えながらどんどん高めていけばいいのか。

 

・・・正直に言えば少し不安だ。けどクリスと一緒なら、響と翼さんが支えてくれるなら絶対にいける!

 

歌いながらどんどん力を引き上げていき、臨界点にまで達するのを感じ取る。

 

ここだ!と感じドライバーのキーを押し込む!

 

イチイバルインパクト!

 

「光が…」「力が…」「魂を…?」

 

『ぶっ放せッ!』

 

限界までため込んだイチイバルの形状が変わっていく。

 

それぞれ巨大なミサイルが四つに小型のミサイルポット、両手にガトリング。

 

そして俺たちの耳に二人の声が聞こえた。

 

「「託した!」」

 

ああ、これがイチイバルで出せれる最大火力!

 

 

イチイバルインパクト!

 

MEGA DETH QUARTET

 

 

放たれた二人のイチイバルの最大火力。

 

小型のミサイルが空中のノイズを一掃し、ガトリングで残ったノイズを一掃。

 

最後に巨大なミサイルが大型のノイズに直撃し大爆発を起こしノイズは炭素の塊になる。

 

激しい砲撃で上空のノイズは全て消えた、地上を見ると響たちもノイズを全て撃退したらしい。

 

「やったのか・・・?」

 

「あたりめぇだ!」

 

「やったな」

 

「わあ・・・!」

 

黒い灰が降る中、戦いが終わった。

 

 

 

「やったやった~!」

 

「や、やめろ馬鹿!何するんだ!」

 

地上に降りた俺とクリスに響は喜びながらクリスに抱き着くが、すぐに話して全員変身を解く。

 

「勝てたのはクリスちゃんや真さんのおかげだよ!」

 

そういって響はまたクリスに抱き着く。

 

「だからやめろと言ってるだろうが!」

 

だがまたすぐに剥がされる。

 

「いいか、お前たちの仲間になった覚えはない!あたしはただフィーネと決着をつけて、やっと見つけた本当の夢を果たしたいだけなんだ!」

 

「夢? クリスちゃんの? どんな夢!?聞かせてよ!」

 

そういって響は三度目の抱き着きをする、響って嬉しいと誰かに抱き着く癖でもあるのか?

 

「うるさい馬鹿!お前本当の馬鹿!! 馬鹿真からも何か言ってやれよ!」

 

「いいじゃねえか、それに俺もクリスの夢ってのが気になるしな」

 

「お前もか!?」

 

クリスを除く俺たちが笑っていると、響の通信機に連絡が入る。

 

「はい」

 

響が出ると、通信機から聞こえたのは未来の声だった。

 

『響!学校が・・・リディアンがノイズに襲われて!』

 

そういって通信が切れる。

 

「マジかよ・・・!?」

 

戦いは、まだ終わっていない。





さあ後書きの時間だ!
「今回も作者オリジナル来たな」
ああ、クリスのイチイバルから生み出されたキー『クリムゾンイチイバルプログライズキー』だ。
「そして英文は『夢を貫く紅の矢』という意味、まさにクリスって感じだな』
ああ、このキーはイチイバルと同じように長射程広域攻撃を持つ、基本はイチイバルと同じだな。
「そして俺の手元にはもう一つキーがある、つまり?」
それは後のお楽しみ!そろそろ〆るか!

「「それでは次回もお楽しみに!」」
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