戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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いやー三十話なんだけどさ・・・何でお前だけなの?他は?
「翼とクリスは三角巾装備して黙り込み、響は本編でのショックで来てはいるが隅で黙り込んでる」
まともなのお前だけなのか?
「こんな状態にした元凶が何を言うか」
んんっ!さてと二人だけじゃ話すこともあまりないしさっさと行くか!
「逸らしやがった・・・それでは第三十話、どうぞ」


光り輝くシンフォギア

爆音と光が止んだ時、そこには崩壊した塔があった。

 

「私の思いは、またも・・・!」

 

離れた場所で了子さんの声が聞こえるが、私には聞こえない。

 

私の周りにはみんながいない。

 

気が付けば、私は膝をついた。

 

二人とももういない、学校も壊れて、みんないなくなって。

 

もうここには、私だけ…。

 

「ええい、どこまでも忌々しい! 月の破壊は、バラルの呪詛を解くと同時に重力崩壊を引き起こす。惑星規模の天変地異に人類は恐怖し、うろたえ、そして聖遺物の力を振るう私の元に帰順するはずであった!」

 

了子さんは怒りながら私の元に歩いてくる。

 

「痛みだけが人の心を繋ぐ絆、たった一つの真実なのに!」

 

私の前に止まり私を忌々しく睨みつけてくる。

 

「それをお前は・・・お前はぁぁ!!」

 

了子さんの足が私を蹴り飛ばそうと振るわれる。

 

その蹴りは私に当たる・・・はずだった。

 

「おらぁ!!」

 

いきなり了子さんが吹き飛ばされ、私の前には変身が解けた真さんが立っていた。

 

「痛みだけが人の心を繋ぐ絆なんかじゃない!」

 

真さんは爆発に巻き込まれたせいか、ボロボロで血を流している。

 

「人と人が手を取り合い、言葉を交わし、互いを理解し信頼する!その信頼こそが絆だ!痛みで縛り付けたそれは絆じゃない、支配だ!」

 

「くっ・・・!長き時を生きぬ小娘如きが私に口答えをするな!」

 

了子さんが鞭を振るい襲い掛かるけど、真さんは手にしている剣で私を守りながら防ぐ。

 

「私は長き時をかけてここまで築き上げてきたのだ!バラルの呪詛を解くために、人類を再び一つにするために!かつて創造神と語り合える統一言語を取り戻し!あのお方にこの胸の思いを伝えるために・・・それを貴様らは!」

 

「そのために、一体何人の人間が犠牲になったと思ってんだ!」

 

真さんが鞭を大きく切り飛ばし、私を担いで距離をとる。

 

「是非を問うだと・・・恋も知らぬお前如きが!」

 

「ああ、恋心なんてわかんねえさ。だとしても!」

 

ジャンプ!

 

オーソライズ!

 

「俺はお前を止めて見せる。希望をつないでくれた二人のためにも!変身!」

 

プログライズ!

 

ライジングホッパー!

 

真さんは再び変身し、了子さんとぶつかり合った。

 

「つないだ・・・希望・・・」

 

私は真さんが言った言葉を口にし、戦いを傍観した。

 

 

 

 

 

 

「響・・・真さん・・・!」

 

リディアンの地下、私は二課の皆さんやリディアンのみんなと避難して地上の光景を見ている。

 

クリスも翼さんも倒れて、響も戦えない状態、真さんが一人で戦っている。

 

「無茶だ!完全聖遺物と一人で戦うなんて・・・!」

 

映像では真さんが吹き飛ばされ、何度も倒れる。けど何度でも立ち上がって相手に立ち向かっている。

 

「真・・・!」

 

奏さんも拳を握り締めて見守っている、翼さんのことで一番つらいのは奏さんのはずなのに、涙を堪えて戦いを見守っている。

 

私も、クラスメイトの三人も真さんを見守っていた。

 

その最中、何人かの足音が近づいてきて部屋に入ってきた。

 

「司令、周囲区画のシェルターにて生存者を発見しました」

 

「そうか、よかった」

 

振り向くと、何人もの一般人が入ってきた。

 

そんな中、一人の男の子がモニターを見て声を上げる。

 

「あっ、あの時のお姉さん・・・!」

 

その子はモニターに近づいて、顔を覗き込む。

 

「やっぱり! あの時助けてくれたお姉さんだ!」

 

「こらっ!すみませんうちの息子が」

 

「真さんを知ってるんですか?」

 

「はい、前にもう一人の女の子と一緒にノイズから息子を守ってくれて」

 

その時モニターから爆音が聞こえ見ると、真さんが吹き飛んで変身が解けてしまった光景が写った。

 

「真さん!?」

 

室内がざわめく、けど真さんはボロボロになりながらも立ち上がった。

 

『まだ・・・だ! まだ、負けてない!』

 

真さんは変身が解けても武器を振るって攻撃を仕掛ける。

 

「がんばれ…」

 

男の子はモニターで戦っている真さんを見て応援した。

 

生身の状態でも真さんは立ち向かっている。絶望的な状況なのに真さんは諦めていない。

 

身体はボロボロで血も流れてるのに、真さんは戦っている。

 

「あっお姉さんだ!」

 

「あっちょっと待ちなさい!」

 

そんな中、一人の少女がモニターを見て近づいてくる。

 

モニターに映っている響は一人蹲っていた。

 

「すみません」

 

「ビッキーのことを知ってるんですか?」

 

安藤さんが女の子の母親に尋ねた。

 

「はい、詳しくは言えませんが、うちの子があの子に助けていただいたんです」

 

「響が…?」

 

「はい、自分の危険を顧みず助けてくれたんです。きっと、ほかにもそういう人たちが」

 

「響の・・・人助け・・・」

 

そんな中、真さんはまた吹き飛ばされ、ボロボロになっていく。

 

「ねえ、かっこいいお姉ちゃんたちを助けられないの?」

 

「・・・僕も助けたい」

 

二人の子供の声にみんなは耳を傾ける。

 

「・・・助けようと思ってもどうしようもないんです。私たちには何もできませんし…」

 

「じゃあ一緒に応援しようよ!」

 

寺島さんの言葉に少女は答えた。

 

「ねえ!ここから話しかけれないの?」

 

「あ、ああ。出来ないんだ…」

 

藤尭さんは悔しげに答える。

 

「っ!応援…」

 

私は弦十郎さんに尋ねた。

 

「あの、ここから響たちに私たちの声を、無事を知らせるにはどうすればいいんですか? 響たちを助けたいんです」

 

「助ける…?」

 

私の質問に藤尭さんが答えてくれた。

 

「学校の施設がまだ生きていれば、リンクしてここから声を送れるかもしれません」

 

「それならっ!」

 

「ああ、あたしたちにもできることはある!」

 

やることは決まった…頑張って、真さん、響!

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

俺はボロボロになりながらも、立ち上がろうとする。

 

「なぜだ?なぜお前はまだ立ち上がろうとする?そこまで傷ついて、いったい何が貴様を奮い立たせる?」

 

フィーネは何度も立ち上がる俺を見て問う。

 

「決まってんだろ・・・守るためだ」

 

「守る?何を守るというんだ。見よ、この光景を! 守るべき場所も、守るべき者もない!それなのに何を守るというのだ」

 

「皆の夢を、守るために」

 

「夢だと?そんな不確定なもののために…」

 

「わかってねえな…夢ってのは明日を歩くための力だ。あの場所に行きたい、気になった物をを手に入れたい、明日もみんなと笑い合いたい、人はみんな夢を見て明日に向かう力を得るんだ」

 

俺は体を奮い立たせ、なんとか立ち上がる。

 

「あんただって自分の目的達成を夢見て、此処までやってきたんだろ」

 

「っ!?」

 

「夢ってのは計り知れない力が宿ってるんだ。俺はそんな夢を、みんなの希望を守りたいんだ…!」

 

「希望を守るだと、その言葉が幼稚で浅はかな言葉なのか、お前は理解してるのか!」

 

「わかってるさ、だからこそ守るんだ!みんなの希望を、みんなの夢を守る、それが仮面ライダーゼロワンだ!」

 

俺はアタッシュカリバーを構える。

 

それと同時に、俺の耳に何かが聞こえた。

 

 

 

『仰ぎ見よ太陽を よろずの愛を学べ』

 

 

 

「これは・・・歌?」

 

「なんだ、この耳障りな・・・どこから聞こえる?」

 

聞こえてくる歌声に俺とフィーネ、そして響が反応する。

 

 

 

『朝な夕なに声高く 調べと共に強く生きよ』

 

 

 

その歌声からは聞き覚えのある声が聞こえる。

 

その声に反応したのはほかでもない、響だった。

 

「ぅぁ・・・」

 

「なんだ・・これは・・・」

 

 

 

『遥かな未来の果て 例え涙をしても』

 

 

 

この歌は、未来たちが決死の思いで伝えてくれた歌声。

 

(真さん、響…私たちは無事だよ。みんなが帰ってくるのを待っている。だから、負けないで)

 

俺たちの耳に未来の声が、そう聞こえた。

 

 

 

『誉れ胸を張る乙女よ 信ず夢を唄にして』

 

 

 

「何処から聞こえてくる、この不快な歌・・・唄だと!?」

 

そこでフィーネは何かに気づいた。

 

「ははっ、無事だったか。 聞こえるか響!みんなの声が、みんなの歌が」

 

「・・・はい、聞こえますみんなの声が」

 

俺の声に響は反応する。

 

それと同時に朝日が昇り始める。

 

「よかった…私を支えてくれてるみんなはいつだって傍に」

 

皆の声が俺を、響を心から安心させてくれる。

 

「守るべきみんながまだいるんだ」

 

「皆が歌ってるんだ・・・だから」

 

響はゆっくりと、希望と共に立ち上がる。

 

「まだ歌える。頑張れる!戦える!!」

 

瞬間、響は光を纏い立ち上がる。

 

俺はそんな響を見てホルダーから一つの光り輝くキーを取り出す。

 

「ああ、まだ立ち上がれる!守り通せる!立ち向かえる!!」

 

俺はキーを起動させる。

 

シャイニングジャンプ!

 

オーソライズ!

 

俺は認証すると、上空から一本の光が落ちてきて、それをキーで受け止める。

 

受け止めた光は大きなゲートとなり、キーを鍵のようにひねると光のゲートから小さなバッタを乗せた光り輝くライジングホッパーに似たライダモデルが現れた。

 

「まだ戦えるだと・・・!?何を支えに立ちあがる。何を握って力と変える」

 

フィーネは突然の出来事に驚きを隠せずにいた。

 

「鳴り渡る不快な歌声の仕業か・・・? そうだ、お前が纏っているものは何だ?お前が手にするそれは何だ?心は確かに折り砕いたはず。その身は確かに傷つけたはず」

 

フィーネは一歩下がりながら訪ね続ける。

 

「なのに、何を纏っている!?それは私が作ったものか?お前たちが纏うそれは一体なんだ!何なのだ!?」

 

「決まってるだろ、これは何なのかを」

 

その時、三つの光が天を貫く。

 

一つは蒼、青く澄み渡る翼の光。

 

一つは紅、赤く燃え上がるクリスの光。

 

一つは黄、黄金に輝く響の光。

 

そしてそこに加わる、俺の光。

 

「変身!」

 

プログライズ!

 

瞬間響たちはギアを纏い、そして光り輝くライダモデルは巨大なネットに捕らえられ、俺に身に着けられる。

 

「シンフォギアァァアァアアァァァア!!」

 

The rider kick increases the power by adding to brightness! シャイニングホッパー!

 

When I shine,darkness fades.

 

二つの声が重なり、三つの光が飛翔する。

 

純白のギアと翼を羽ばたかせ、響たちは飛ぶ。

 

莫大な量のフォニックゲインによってシンフォギアに施された三〇一六五五七二二もののリミッターを解除することで生まれた最終決戦形態『XD』。

 

そしてライダースーツが進化した『シャイニングアーキテクター』に黄色いラインが走り、背中に身に着けられる『シャイニンググラディエーター』が異色を放つゼロワンの強化フォーム『ゼロワンシャイニングホッパーフォーム』。

 

今ここに、四つの奇跡が起きた。

 

「決着の時だ、フィーネ」

 

四つの輝きと共に、最終決戦が始まる。




さあ後書きの時間だ『オラァ!!』ヘブゥ!?
「ようやくこの三角巾外せれた!」
「わぁぁぁん!クリスちゃぁぁん!翼さぁぁぁん!」
「待たせたな立花、私たちも復帰完了だ」
「とうとう全員、最終決戦形態だな」
まあゼロワンはまだ進化できるけど今はシャイニングで妥協してください、あっそれと次回で第一期最終回です。
「最終回ですか・・・とうとうですね」
最終回の投稿は12月31日にします。
「長かった戦いも終止符が打たれるのか」
「こうなりゃ最後もド派手にやってやらあ!」
「それじゃあ、いつもので〆るか!」

「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」
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