戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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今年最後の投稿にしてついに第一期最終回だぁぁぁ!!
此処まで本当に長かったぁぁぁぁ!!!
「お前が計画的に書いていればもっと早く最終回投稿できただろうが」
そんなことはどうでもえぇぇぇぇぇ!!!
「作者さんどうしたんでしょう?」
「見んな馬鹿、アホが移るぞ」
「おそらく最終回と今年の最後が重なってテンションが有頂天になってしまったのだろう」
「こんなんでいいのか最終回・・・」
さあさあ御託は良いからさっさと行くぞぉぉぉ!!
「わかったわかった!それでは長き戦いに終止符がつかれる」

「「「「「戦姫転生ゼロフォギア 第一期最終回どうぞ!」」」」」


流れ星、墜ちて燃えて尽きて、そして・・・

夜明けと共に立ち上がる四人。

 

シンフォギアの最終決戦形態『XD』、ゼロワンの進化形態『シャイニングホッパー』。

 

四つの希望が絶望の淵より光り輝き立ち上がる。

 

「皆の歌声がくれたギアが、私や真さんに負けない力を与えてくれる。クリスちゃんや翼さんに、もう一度立ち上がる力を与えてくれる。歌は戦う力だけじゃない、命なんだ」

 

「高レベルのフォニックゲイン・・・こいつは二年前の意趣返し」

 

『んなことはどうでもいいんだよ!』

 

するといきなり、俺の頭の中にクリスの声が響いた。

 

『うぉ!?クリスの声が頭に直接響いたぞ!?』

 

『えっ!真さんもこれできるんですか!?』

 

『わからねえ、けどこうして会話できるってことはできるみたいだな…』

 

「念話までも・・・限定解除されたギアを纏ってすっかりその気か!」

 

フィーネが杖を掲げると、杖から放たれた光からノイズが出現する。

 

『またノイズか、そろそろネタが尽きたみたいだな』

 

『世界に尽きぬノイズの災禍も、すべてはお前の仕業なのか?』

 

俺たちの問いにフィーネも念話で答えてくる。

 

『ノイズとは、バラルの呪詛にて相互理解を失った人類が、同じ人類のみを殺戮するために作り上げた『自立兵器』』

 

フィーネの問いに俺たちは驚いた、ノイズが人が人を殺すために作られた兵器!?

 

『人が、人を殺すために…!?』

 

『『バビロニアの宝物庫』は扉が開け放たれたままでな、そこからまろびいずる十年一度の『偶然』を私は『必然』と変え、純粋に力へと使役してるだけの事』

 

『また訳の分からねえことを!』

 

クリスが言い放った瞬間ノイズが襲い掛かるが、俺たちは難なく避け切る。

 

『今更ノイズの攻撃でやられると思うなよ・・・っ!?』

 

俺がフィーネを見ると、天に掲げた杖が緑色の光を放っていた。

 

「墜ちろぉぉぉ!」

 

杖から放たれた光は空に放たれ、街に無数に拡散される。

 

拡散された光はノイズへと変わり、その数は道路を埋め尽くし、巨大な個体は建物を破壊し、飛行型は空を覆い、そして街はノイズに埋め尽くされてしまった。

 

「あっちこっちから!」

 

「ならば、手分けしてノイズの殲滅を『翼』継菜?」

 

「それにクリスに響、ノイズはお前たちに任せてもいいか?」

 

「真さんはどうするんですか?」

 

「俺はフィーネをぶっ飛ばす」

 

俺の提案に三人は驚く。

 

「一人で相手するつもりか!?無茶だ!」

 

「大丈夫さ、心配するな」

 

「けど・・・」

 

「三人とも、頼む」

 

俺は三人に頭を下げる。

 

三人は少し考え、そして。

 

「・・・わかった、此方は任せてくれ」

 

「あたしの分までフィーネの奴をぶっ飛ばしてくれ」

 

「おう、任せろ」

 

響は心配そうに俺を見る。

 

「真さん…無事を祈ります」

 

「そっちこそな」

 

お互いに言い残し、響たちはノイズの方へと羽ばたいた。

 

「貴様一人で私を相手取ることが出来るのか?」

 

フィーネは鞭をしならせながら俺に近づく。

 

「ああ、それと今の俺はさっきまでとは違うぜ」

 

「何をぬかすか!」

 

フィーネは俺に向かって鞭を乱雑に振るい、微動だにしない俺に対し笑みを浮かべる。

 

だが鞭が当たる瞬間、俺は最小限の動きで鞭を躱し続ける。

 

「何っ!?」

 

躱されたことに驚き鞭を止めた瞬間、俺は高速で移動しフィーネの後ろを取る。

 

「なんだこの速さは!?」

 

すかさずフィーネはオレから距離をとるが、距離を取った瞬間俺がフィーネに高速接近し拳を叩き込む。

 

「ガハッ! くそっ!」

 

フィーネは鞭の先端にエネルギーを溜める、だが。

 

「悪いが、それはラーニング済みだ」

 

俺は既にキーが装填されているアタッシュショットガンを構え、トリガーを引く。

 

トラッピングカバンショット!

 

放たれたエネルギー弾はフィーネの溜めているエネルギーを蜘蛛の巣状に包み、そして包まれたエネルギー弾は爆発を起こす。

 

「馬鹿な…いつの間に?」

 

「あんたじゃ俺に勝てない、俺を超えれるのはただ一人…俺だ!」

 

 

『使用BGM FIRST LOVE SONG』

 

 

聞こえてくる響たちの歌声と共に、俺はフィーネに攻撃を仕掛ける。

 

フィーネは再び鞭を振るってくるが、頭部の『シャイニングアリスマリック』によってフィーネの攻撃を予測し、躱しながら攻撃を仕掛ける。

 

シャイニングホッパーは相手をラーニングすることによって相手の行動を予測し約二万五千通りの対処パターンを予測し、最適な答えを導き出せる。

 

本来できない動きも体に身に着けられているシャイニンググラディエーターによって可能となっている。

 

だがそれに関してなのか、俺自身の潜在能力が強制的に引き上げられており、ボロボロの俺はこの機能で何とか戦えている。

 

その代償として、さっきから俺の体が悲鳴を上げている。

 

シャイニングの高速戦闘でフィーネに連続で攻撃を仕掛けるが、決定的なダメージは与えられない。

 

やっぱりあの再生能力が厄介だな…。

 

対処法を考えていると、ホルダーのキーが光りだす。

 

ホルダーを見るとガングニール、アメノハバキリ、イチイバルのキーが光っていた。

 

「・・・そうか、手伝ってくれるんだな」

 

俺か語り掛けると、キーの光は応えるように光を強める。

 

「よし、行くぞ!」

 

俺はショットガンで地面に一撃を与え土煙を上げフィーネから距離を取り、アタッシュカリバーも取り出し地面に突き刺す。

 

『ブレイク!』

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

『ガングニールアビリティ!』

 

『チャージライズ!』 『フルチャージ!』

 

俺はアタッシュショットガンにスマッシュガングニールを装填しチャージすると、ショットガンを上へ放り投げ、アタッシュカリバーを手にし抜き取る。

 

『ブレイド!』

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

『アメノハバキリアビリティ!』

 

『チャージライズ!』 『フルチャージ!』

 

今度はアタッシュカリバーにガーディアンハバキリを装填しチャージし、落ちてきたショットガンを片手で受け取る。

 

「くそっ!こんなもので・・・!?」

 

受け取ると同時に土煙が吹き飛ばされるが、こっちの準備は終えている。

 

「これでも喰らいやがれ!」

 

俺はアタッシュショットガンを構えトリガーを引く。

 

ガ

ン

グ

ニ

ー

ル

カ

バ

ン

バ

ス

タ

ー

 

ガングニールカバンバスター!

 

放たれる拳型のエネルギー弾に合わせるように、もう片方のアタッシュカリバーのトリガーを引く。

 

ア

メ

ノ

ハ

バ

キ

リ

カ

バ

ン

ダ

イ

ナ

ミ

ッ

ク

 

アメノハバキリカバンダイナミック!

 

放たれた蒼い斬撃は先ほどのエネルギー弾と共にフィーネに向かう。

 

「そんなもの!!」

 

フィーネは鞭でバリアを展開し攻撃を受け止める、受け止めた攻撃とバリアは火花を飛び散らせ均衡している。

 

「ぐっ・・・!この程度!!」

 

「そいつは響と翼の分・・・」

 

フィーネは受け止めながらも俺の方を見る。

 

「そしてこいつは、クリスの分だ!」

 

俺は両手の武器を投げ捨て、新たにアタッシュアローを取り出す。

 

『ブラスター!』

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

『イチイバルアビリティ!』

 

『チャージライズ!』 『フルチャージ!』

 

クリムゾンイチイバルを装填しチャージすると、矢先に紅色のエネルギーが溜められていき、そのままトリガーを引いた。

 

イ

チ

イ

バ

ル

カ

バ

ン

ス

ト

ラ

イ

ク

 

イチイバルカバンストライク!

 

放たれた紅色の矢は一直線に飛び、先に放った俺の攻撃と重なり合った。

 

響のガングニール、翼のアメノハバキリ、クリスのイチイバルの力は重なり、混ざり合い、そしてそのエネルギーは巨大な光の鳥へと変わった。

 

「なっ!?」

 

三つの力が混ざり合ったことにフィーネは驚く、三人の力が合わさったこの技を俺はこう名付けた。

 

DIVINECROSSTRINITY

 

その鳥はフィーネが張ったバリアを貫き、フィーネごと後ろのカ・ディンギルの残骸へ飛んでいき爆発を起こした。

 

いくらネフシュタンの鎧の再生能力でもあれならすぐには回復できないはずだからな。

 

それと同時に街の方から大きな衝撃が起き、振り返ると街の方のノイズはほとんど吹き飛んでいた。

 

「やってくれたな、あいつら」

 

俺が安堵すると、こっちを見た響が驚いた顔をして叫んだ。

 

「真さん、後ろ!!」

 

響の叫びに後ろを振り返ると、ふらふらと立ち上がったフィーネが手にしていた杖を自身の体に向けていた。

 

そしてそのまま杖で自分の体を貫いてしまう。

 

「な!?」

 

俺が驚く間にフィーネの体の一部が伸び、杖に引っ付いてしまう。

 

それに合わせるかのように、街にいたノイズたちが一斉にフィーネの元に集まり、融合を始める。

 

「フィーネがノイズに取りこまれて・・・!?」

 

「そうじゃねえ…あいつがノイズを取り込んでやがんだ!?」

 

フィーネとノイズが融合した物体は俺達に向けて触手のようなものを伸ばすが、すぐに回避する。

 

「来たれ・・・デュランダル!」

 

フィーネが叫ぶと、突如地面から光が溢れだし、地面が何かが現れる。

 

俺は危険を察知し高速移動でその場から離れ、跳躍しクリスが展開している飛行ユニットの上に乗る。

 

「あっおい!」

 

「済まねえ、緊急事態なもので乗らせてもらうぞ」

 

クリスの上で地面から出てきたものを確認する。

 

 

それはカ・ディンギルよりも巨大な赤き竜。

 

全てを滅ぼさんとする破滅の竜。

 

 

赤き竜の口元からレーザーが放たれる。

 

そしてそのレーザーが迸った瞬間、街は大爆発を起こした。

 

「街が!?」

 

「今の…カ・ディンギルの砲撃に匹敵するぞ!?」

 

『逆さ鱗に触れたのだ・・・相応の覚悟が出来ておろうな?』

 

俺たちが驚愕してる中、フィーネが語り掛けてくる。

 

振り返ると、赤き竜の頭部にデュランダルを手にしているフィーネが笑みを浮かべていた。

 

すぐさまレーザーを放ってくるが、俺たちは散って回避する。

 

「何度も撃たせるかよ!!」

 

俺がクリスの上から跳躍しフィーネの元へ向かいキックを与えようとするが、フィーネのいたところが閉鎖され、防がれてしまう。

 

「なっ…がはっ!!」

 

防がれた瞬間、触手らしきものに弾き飛ばされてしまう。

 

地面にぶつかる瞬間、クリスが飛行ユニットで受け止めてくれて危機を脱する。

 

「がはっ! た、助かった…」

 

「無茶すんな馬鹿真!」

 

俺を回収したクリスはすぐさま大量のレーザを撃ち全て直撃するが、赤き竜の体には傷一つつかなかった。

 

次に翼が『蒼ノ一閃』を放ち傷をつけるが、その傷はすぐに修復されてしまう。

 

「ネフシュタンの鎧の自己再生能力だと!?」

 

次に響が拳を振るい竜の胴体を貫くが、それもすぐに修復されてしまい反撃されるがすぐに回避する、くそっ!再生能力が上がってやがる。

 

『幾ら限定解除されたギアであっても所詮は聖遺物の欠片から作られた玩具!完全聖遺物に対抗できるなど思うてくれるな』

 

フィーネの放った言葉に翼とクリスは何かを思いつく。

 

『聞いたか!』

 

「チャンネルをオフにしろ」

 

翼に言われ俺たちは念話を解除する。

 

「もういっぺんやるぞ」

 

「しかし、その為には・・・」

 

翼とクリスは響の方を見る。

 

「二人共、いったい何を・・・」

 

「フィーネを倒す術が一つだけある、それには立花の力が必要だ」

 

俺と響は翼とクリスから術を聞く…なるほど、確かに響にしかできない作戦だ。

 

「そういうことなら俺も手伝うぞ」

 

「助かる、立花は?」

 

「ええっと…やってみます!」

 

決意は万端の様だな。

 

「よし、行くぞ!」

 

響はその場に待機し、俺と翼とクリスの三人でフィーネに突貫する。

 

「私たちで露を払う!」

 

「手加減は無しだぜ!」

 

「元から手加減できる相手じゃないだろ!」

 

俺とクリスがそのまま赤き竜に接近し、その隙に翼さんが剣に力を溜める。

 

力が溜められた剣はさらに巨大となる。

 

俺とクリスがフィーネの気を引いている隙に、翼が渾身の一撃を放つ。

 

その一撃は蒼ノ一閃よりも遥かに上回る一撃、その名も…。

 

蒼ノ一閃・滅破

 

放たれた強力な一撃は赤き竜に直撃し、その胴体に大きな風穴を開ける。

 

「よし、まかせろ!」

 

俺はすぐに跳躍し穴がふさがる前に中に飛び込み、フィーネに接近する。

 

「なっ!」

 

「どりゃぁぁぁ!」

 

俺はそのままフィーネに攻撃を仕掛けるが、フィーネは戸惑うがすぐに対処しデュランダルで防ぎ、俺を追い出すために装甲を開ける。

 

だが装甲を開けた先には砲撃を構えているクリスが待っていた。

 

「なに!?」

 

「喰らいやがれ!!」

 

開けられた瞬間、クリスの砲撃が放ち赤き竜の内部が黒煙で充満される。

 

フィーネの視界が防がれている隙に俺が高速でフィーネの後ろを取り、フィーネが手にしていたデュランダルを外へ蹴り飛ばす。

 

 

『使用BGM:Synchrogazer』

 

 

「響!そいつが最後の切り札だ!」

 

蹴りだされたデュランダルは私の元に向かう。

 

「勝機を零すな、掴み取れ!」

 

勢いが足りずデュランダルが失速するけど、クリスちゃんの援護射撃で私の元へ撃ち飛ばされていく。

 

「ちょっせえ!」

 

私のために頑張ってくれるみんなのために、私はデュランダルの元へ向かいその柄を手にする。

 

「デュランダルを!?」

 

その瞬間、私の意識が塗り潰されかけ、体が黒く染まりかける。

 

「グ・・・ガァ・・・!!」

 

意識が破壊衝動に塗りつぶされ掛ける…このままじゃあ…!

 

「正念場だ!踏ん張りどころだろうが!」

 

そう思った瞬間下から声が聞こえ、その方を見ると避難していたみんながいた。

 

「強く自分を意識してください!」

 

「昨日までの自分を!」

 

「これからなりたい自分を!」

 

「お前が守りたい笑顔のためにその力を使いこなせ!」

 

(み・・・みんな・・・!)

 

師匠に続いて緒川さんが、藤尭さんが、友里さんが、奏さんが呼びかけてくれる。

 

「屈するな立花」

 

意識が呑み込まれ掛ける中、翼さんとクリスちゃんが傍に寄り添ってくれる。

 

「お前が構えた胸の覚悟、私に見せてくれ」

 

「お前を信じ、お前に全部かけてんだ!お前が自分を信じないでどうすんだよ!」

 

翼さんとクリスちゃんが呼びかけてくれる。

 

「貴方のおせっかいを!」

 

「あんたの人助けを!」

 

「今日は、あたしたちが!」

 

クラスのみんなが呼びかけてくれる。

 

「姦しい!!黙らせてやる!」

 

そんな中、回復した了子さんの攻撃が振るわれる。

 

その攻撃は直前で防がれるけど、その衝撃で意識が呑み込まれる。

 

意識が遠のく、全部が呑み込まれていく。

 

私が・・・塗り・・・潰されて・・・。

 

 

 

「「響ぃぃぃぃぃいいいぃぃぃいいぃぃ!!」」

 

 

 

その時、未来と真さんの声が聞こえた。

 

私の大切な二人の声が、私の胸に響いた。

 

(そうだ・・・今の私は、私だけの力じゃない!)

 

「ビッキー」

 

「響!」

 

「立花さん!」

 

「・・・」

 

私のために、私を信じ、私の名前を呼んでくれる友達が、親友が見守ってくれている!

 

(そうだ、この衝動に・・・塗りつぶされてなるものか!!)

 

この破壊衝動を、抑え込め!

 

私を包む闇が消え、デュランダルの刀身に巨大な光の刃が形成される。

 

私と共に翼さんとクリスちゃんが剣を掲げてくれる。

 

「その力・・・何を束ねた!?」

 

「響合うみんなの歌声がくれた、シンフォギアでぇぇええぇぇぇええ!!」

 

皆の思いを乗せ、デュランダルを振るう!

 

 

Synchrogazer

 

 

光り輝く刀身が赤い竜に向かって振り下ろされる。

 

「くっ…負けてなるものかぁぁぁぁああぁぁ!!」

 

了子さんは最後の力を振り絞り、竜の頭部からのレーザーでデュランダルを受け止める。

 

二つの力は均衡し、互いに動けずにいた。

 

「このままお前たちもろとも吹き飛ばしてやる!」

 

確かにこのままじゃ私たちは競り負ける・・・けど、私たちにはまだいる。

 

こんな時に駆け付けてくれて、助けてくれる『ヒーロー』が。

 

「うおぉぉぉおおぉぉぉ!!」

 

そんな時、背後から真さんが私達よりも高く飛びあがる。

 

「なにっ!?」

 

「これで・・・終わりだぁぁぁああぁぁ!!」

 

真さんはドライバーのキーを押し込む。

 

『シャイニングインパクト!』

 

真さんはデュランダルの刀身に重なるようにライダーキックを放つ。

 

赤い竜に向かう真さんのドライバーのキーに、デュランダルがまるで力を貸してくれるかの様に光が集まり、真さんの体がデュランダルと同じ光を放つ。

 

そして真さんのキックが竜の頭部に衝突する。

 

「うおぉぉおおぉぉぉおぉおおぉお!!」

 

シ

ャ

イ

ニ

ン

グ

イ

ン

パ

ク

ト

 

シャイニングインパクト!

 

デュランダルの輝きを纏った一撃は竜の頭部を貫き、頭部は崩壊する。

 

「馬鹿な!?完全聖遺物を打ち砕く力だと!?」

 

「決めろ!お前ら!!」

 

竜の頭部が消えたことでデュランダルを抑え込むレーザーが消え、刀身に勢いが戻る。

 

「おぉおぉぉぉおおぉぉ!!」

 

そしてデュランダルの一撃が、赤き竜に叩き込まれる。

 

『完全聖遺物同士の、対消滅・・・!』

 

叩き込まれた赤き竜はその体が崩壊していく。

 

『どうしたネフシュタン!再生だ!』

 

崩壊していく竜の中で了子さんが叫んでいる。

 

『この身・・・砕けてなるものかぁぁぁあぁぁああぁ!!』

 

了子さんの叫びと共に、赤き竜は大爆発を起こし消滅した。

 

 

 

 

 

空が夕焼けに染まる中、響は倒れていたフィーネの肩を背負ってみんなの元へ向かってきた。

 

「お前・・・何をバカなことを・・・」

 

「みんなに言われます、親友からも変わった子だ~って」

 

響の行動にみんなは呆れた感じで見てくるが、嫌そうな顔はしてなかった。

 

「まあ、それが響だよな」

 

響はそのままフィーネを近くの平らな岩に座らせる。

 

「もう終わりにしましょう、了子さん」

 

「・・・私はフィーネだ」

 

「でも、了子さんは了子さんですから」

 

「・・・・・・」

 

「きっと私達、分かり合えます」

 

少し無言になったフィーネ…いや櫻井さんはスッと立ち上がる。

 

「・・・ノイズを作り出したのは、先史文明期の人間・・・統一言語を失った我々は、手を繋ぐよりも相手を殺すことを求めた」

 

立ち上がった櫻井さんはそのまま前へ歩き出す。

 

「そんな人間が分かり合えるものか・・・!」

 

「人がノイズを生み出した…か」

 

俺の言葉が聞こえたのか、響は悲しそうな顔をした。

 

「・・・だから私は、この道しか選べなかったのだ!」

 

櫻井さんは鞭を握り締める。

 

「おいっ・・・!」

 

クリスが何かを言おうとするが、翼さんがそれを制してくれる。

 

静寂がこの場を包み・・・その静寂を最初に破ったのは響だった。

 

「人が言葉よりも強く繋がれること、分からない私達じゃありません」

 

響は後姿の櫻井さんに向かってはっきりと言うと、櫻井さんから息を吐く声が聞こえた。

 

・・・そして次の瞬間、勢いよく振り返り鞭を振るった。

 

「ハァァ!!」

 

向かってくる鞭を響は回避し、櫻井さんに接近しその体に振るった拳をギリギリで止める。

 

はたから見れば響の勝ち・・・だが櫻井さんの顔は笑みを浮かべていた。

 

「私の勝ちだ!!」

 

「っ!?」

 

その言葉を聞き、まだ直進する鞭の行き先を見る。

 

その先には、カ・ディンギルの砲撃によって少し砕けた月の欠片があった。

 

「まさか!?」

 

「であぁぁぁああぁぁあああぁあぁぁぁ!!」

 

まるで巨大な何かを引っ張るように櫻井さんは振り返り鞭を引っ張る。

 

渾身の力を込めて、地面を踏み砕き、身に纏っているネフシュタンの鎧が砕けようと櫻井さんは腹の底から叫びながら引っ張る。

 

そして勝利を確信した顔で高らかに叫んだ。

 

「月の欠片を落とす!!」

 

「っ!?」

 

その発言にみんなが驚き月の方を向くと、砕けた月の欠片が徐々に大きくなっていくのがわかる。

 

まじで、月の欠片を引っ張り落としたのか!?

 

「私の悲願を邪魔する禍根は、ここで纏めて叩いて砕く!この身は此処で果てようと、魂までは絶えやしないのだからな!」

 

ネフシュタンの鎧が砕け散りながらも、櫻井さんは話し続ける。

 

「聖遺物の発するアウフヴァッヘン波形がある限り、私は何度だって世界に蘇る!」

 

その顔は、狂気に包まれながらも笑みを浮かべていた。

 

「どこかの場所を、いつかの時代、今度こそ世界を束ねるために!」

 

それは執念、自身の願いを叶える為ならどんなことでもする果てしなき執念。

 

「アハハッ!私は永遠と刹那に存在し続ける巫女!フィーネなのだ!!!」

 

 

 

・・・その時、響の拳が櫻井さんの体に当て、小さな風が吹いた。

 

「・・・うん、そうですよね」

 

響は頷きながら、その拳を下した。

 

「どこかの場所、いつかの時代、甦るたびに何度でも。私の代わりにみんなに伝えてください」

 

その時の響の顔はいつもと同じ笑顔だった。

 

「世界を一つにするのに、力なんて必要ないってこと。言葉を超えて私たちは一つになれるってこと。私たちは、未来にきっと手を繋げられるということ。私には伝えられないから、了子さんにしかできないから」

 

「・・・お前、まさか」

 

櫻井さんは何かを察した顔をして、言葉が続かなかった。

 

俺たちはその光景を見届ける。

 

「了子さんに未来を託すためにも、私が今を守って見せますね!」

 

響は確固たる決意をもって、櫻井さんに発言した。

 

「・・・ふっ、本当にもう。ほうっておけない子なんだから」

 

その時の櫻井さんの顔は、俺たちの知る櫻井さんの優しい笑みだった。

 

櫻井さんはそのまま響の胸に指をあて、響に呟いた。

 

「胸の歌を、信じなさい・・・」

 

そう言い残し、櫻井さんの体は灰となり風に舞う。

 

長い付き合いだった翼や奏、弦十郎さんは涙を堪え、一番付き合いが長いクリスは涙を流し、俺はクリスの頭をそっと撫でながら、櫻井さんを見送った。

 

・・・さようなら、櫻井さん。

 

 

 

「・・・軌道計算、出ました」

 

藤尭さんが、落下してくる月の欠片の計算を終えてくれる。

 

「直撃は…避けられません」

 

皆は月の欠片を見上げる。

 

「あんなものが落ちたら・・・」

 

「あたしたち、もう・・・!」

 

皆が呟く中、響は一人前に出る。

 

「響?」

 

そのことに気づいた未来が呼びかけ、響は歩みを止める。

 

「私が何とかする」

 

振り返った響の顔は、覚悟を決めた顔をしていた。

 

「ちょ~っと行ってくるから、生きるの、諦めないで」

 

その言葉はあの日、奏が響に語り掛けた言葉。

 

その言葉を聞き、未来は何かを察する。

 

「響」

 

響が振り返る直前、俺は響を呼び止め近づく。

 

「真さん・・・未来のことをお願いします」

 

「・・・その必要はねえよ」

 

「えっ・・・がはっ!?」

 

響がきょとんとしたとき、俺は響の腹部を力強く殴る。

 

腹部を殴られた響は力なく俺に倒れこむ。

 

「響!!」

 

「継菜!いったい何を!?」

 

俺は響を担いで、未来の元へ向かい響を未来に預ける。

 

「未来ある少女が行く必要はないさ」

 

「まな・・・さん、なに・・・を・・・」

 

俺はそのまま振り返りフライングファルコンプログライズキーを取り出す。

 

『ウィング!』

 

『オーソライズ!』

 

俺はキーを展開しドライバーに差し込む。

 

『プログライズ!』

 

『フライングファルコン!』

 

俺はフライングファルコンに変身し、その姿を見て翼たちは察した。

 

「まさか・・・お前!」

 

「大丈夫、お前らと比べて俺の方が頑丈だからな」

 

俺はそのまま空中に飛行する。

 

「真さん・・・いやです、行かないで・・・!」

 

響は弱弱しく手を差し伸べる。

 

俺はそんな響に向けて、仮面の下で優しい笑みを浮かべる。

 

「んじゃ、ちょっとみんなを助けてくるわ」

 

俺はそう言い残し、空へ羽ばたく。

 

「真さぁぁああぁぁぁん!!」

 

響の声が遠く聞こえいく、俺はそのまま雲を突き抜けていく。

 

「さて・・・あの欠片をどうすればいいのか。壊そうにもあんなデカい物どうやって」

 

というよりさっきから体が悲鳴を上げまくってるから俺自身が無事で済むかどうか…。

 

俺が悩んでいると、またもホルダーのキーが光りだす。

 

光に気づき確認すると、シャイニングホッパーのキーが光っていた。

 

だがその光はシャイニングの物ではない、だがその光を俺は知っていた。

 

「・・・力を貸してくれるのか、『デュランダル』?」

 

その光は優しく光る、おそらく力を貸してくれるのは一度きり、一度使えばこの光は消える。

 

けど、一度だけで十分だ。

 

「デュランダル。みんなを守るために力を貸してくれ」

 

俺はそのまま大気圏を超え宇宙に行き、ドライバーのキーを入れ替える。

 

『シャイニングジャンプ!』

 

『オーソライズ!』

 

『プログライズ!』

 

『The rider kick increases the power by adding to brightness! シャイニングホッパー!』

 

『When I shine,darkness fades.』

 

切り替えたシャイニングホッパーの姿は、先ほどと同じ光が体を包んでいた。

 

俺はそのままシャイニンググラディエーターによる推進力で月の欠片へ向かう。

 

『行こう、みんなの明日を守るために・・・!』

 

俺はホルダーからキーを取り出し必殺技をチャージする。

 

『ビットライズ!』

 

『バイトライズ!』

 

『キロライズ!』

 

『メガライズ!』

 

俺は四回チャージし、キーを押し込む。

 

『シャイニングメガインパクト!』

 

身体を包んでいたデュランダルの光は形を変え、光輝く翼へと変わる。

 

俺は翼を羽ばたかせながら月の欠片に向かってライダーキックを放つ。

 

その威力は、カ・ディンギルの砲撃に匹敵する一撃。

 

光り輝きながら月の欠片へ向かうその姿はまさに天へと昇る流れ星の如くだった。

 

『いっけぇぇぇぇえええぇぇえええぇぇ!!』

 

シ

ャ

イ

ニ

ン

グ

メ

ガ

イ

ン

パ

ク

ト

 

シャイニングメガインパクト!

 

・・・そして、月の欠片は跡形もなく消滅した…。

 

 

 

 

 

空が光り輝いた後に、月の欠片は砕け散ってまるで流星群のように降り注いだ。

 

「真・・・さん」

 

真さんが体を張って守ってくれた…けどその代償に真さんは。

 

そう思った瞬間、私の頬に涙が流れた。

 

周りを見れば未来も、クリスちゃんも泣いていた。

 

クラスメイトのみんなも涙を流している。

 

翼さんも奏さん、二課の皆さんは涙を堪えている。

 

せっかくみんな助かったのに、真さんがいないと意味がありませんよ…!

 

空気が重い中、ひときわ輝く流れ星が見えた。

 

その流れ星はこちらへ落ちてくる。

 

私はその流れ星を見る、すると一瞬人影が見えた。

 

私はそれに気が付き、流れ星が落ちてくる場所へ駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・ん、ここは?)

 

目を覚ますと、真っ白な空間にいた。

 

最初の頃、転生したときと同じ真っ白な空間。

 

・・・なんかあの神を思い出してイラついてきたぞ。

 

(・・・ここにいるってことは俺、また死んだのか?)

 

生まれ変わって二年で死亡か、早い終わりだったな。

 

けど、みんなを守るために散ったのなら悔いはないな。

 

(さて、このまま待ちますか。・・・今度はあの駄目神以外で頼みます)

 

俺は覚悟を決め目を閉じる・・・その時だった。

 

『・・・・・・・・・・。』

 

(ん?何か聞こえたような・・・)

 

『・・・と・・・・ょ・・・て』

 

最初は空耳だと思った、だがその声らしきものはだんだんとはっきりしてきた。

 

(誰なんだ?この声の主は。まさか駄目神か?)

 

目を開けるとその先に人が現れた、だがその姿は陽炎のように実体はなかった。

 

だが声ははっきりと聞こえてきた。

 

『ありがとう、彼女を救ってくれて』

 

その声は男性の声だった、声の主は俺にお礼を言ってきた。

 

(彼女、彼女って誰なんだ?)

 

『君たちのお陰で彼女は長き苦しみから解き放たれた、私を愛したばかりに・・・』

 

(私を愛した・・・まさかあんた!)

 

瞬間、人影はうっすらと消えかける。

 

『どうやらあまり時間はないらしい、彼女を救ってくれた礼に君をあるべき場所へ返してあげよう』

 

人影が手をかざすと、俺は光の球体に包まれる。

 

(おい・・・あの人は、ずっとあんたのことを!)

 

『ああ、分かっている。もし、また彼女と出会えたら伝えてくれないか・・・『こんな私を愛してくれてありがとう』と』

 

その言葉を聞いた後、俺の意識は遠くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識を取り戻すと、俺は光の球体に包まれており既に雲の中にいた。

 

周りは夜のせいか暗く、少しすると地上が見えて崩壊したリディアンが見えた。

 

光の球体はそのままリディアンに向かっている。

 

地面が見えてくると、俺を見上げているみんなが見えた。

 

みんなは俺を確認するとすぐに落下予測地点に駆け寄って来た。

 

こうして、俺たちの戦いは終わった。

 

けど、まだ続くだろう・・・俺たちの物語は。

 

これからもノイズの被害は出るかもしれない、けどそれでも俺達は戦う、皆の夢を守るために。

 

光の球体が消え、俺を受け止めてくれた彼女に俺は口を開いた。

 

「・・・ただいま」

 

「・・・おかえりなさい、真さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦姫転生ゼロフォギア 第一期『完』




第一期、完!
「「「「お疲れさまでした!」」」」
いやぁ、とうとう終わったぞ第一期!
「お疲れさま、それじゃあ早速次回の制作に取り掛かれ」
そんな節生な!?せめて休ませて!
「ただでさえ一時期一ヶ月も投稿してなかったんだから帳尻位合わせろ」
嫌だぁ!?三人とも、助けて!
「いやぁ・・・流石に援護できません」
「自業自得だ、大人しく書きな」
「時には諦めも肝心だぞ」
俺の味方がいない!?
「さあさっさと作業室に戻るぞ」
ヤメロー!シニタクナーイ!シニタクナーーイ!!
「おっと、その前に言わないといけないことがあるな。んんっ・・・視聴者の皆様、此処まで見てくれて本当にありがとうございます」
「来年からも、私達戦姫転生ゼロフォギア組は頑張ります!」
「これからも激しい戦いは続くだろうが、私たちはくじけたりはしない」
「まあいざというときはそこの馬鹿二人が何とかしてくれるからな」
「それでは皆様、2021年でもよろしくな、そして最後に…」

「「「「来年からも、どうぞよろしくお願いします!」」」」

「よし終わったな、さあ行くぞ」
タスケテェェェェェェェ!!!
「あはは…それじゃあ私たちも行きましょうか」
「そうだな、奏たちも待ってるだろうし」
「んじゃ、さっさと行くか」
ワイワイ、ガヤガヤ・・・
















「・・・・・・行ったデスか?」
「うん、誰もいないと思うよ」
「あの人たちが例の人たちデスね、下見に来て正解でしたデス!」
「ええ、それじゃあ報告に戻りましょうか、来年から忙しくなるわよ」
「はいデスっ!」「わかった・・・」






戦姫転生ゼロフォギア 第二期へ続く・・・。
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