「まさかサブタイを書いてくれるとは、感謝しろよな」
うっす、もう頭が上がらないっす。
「今回のお話ではサブタイトルに書いてある通り、あのライダーだ出てきます!」
「・・・てかどうしてセレナと奏が仮面ライダーになったんだ?」
そこらへんはあとがきで話すよ、それではG編第三話、どうぞ!
『我ら武装組織『フィーネ』は、各国政府に対して要求する』
黒いガングニールを纏ったマリアは中継を通して、全世界に向けて語っている。
『そうだな…さしあたっては、国土の割譲を求めようか』
「馬鹿な・・・!?」
マリアがいう要求に翼は驚き立ち尽くしている。
『もしも二十四時間以内にこちらの要求が果たせれなかった場合は、各国の首都機能がノイズによって不全となるだろう』
全世界の政府に対してのこの要求、マジで何を考えてんだこの歌姫は?
「あいつ…どこまでがマジなんだ?」
「わからねえ、だけどノイズを使って何かをしようというのはマジそうだな」
「マリア姉さん・・・・・・」
セレナは泣きそうな顔で画面を見ているのに気づき、俺は黙って頭を撫でて落ち着かせる。
「とにかく、急いでノイズを何とかしないと観客や未来たちが…!」
「・・・それは翼さんも同じ気持ちよ」
俺たちは友里さんの言葉に耳を傾けながらも、画面を見て状況を確認する。
『私が王道を敷き、私たちが住まうための楽土だ。素晴らしいと思わないか?』
非現実的なまでの要求…アイドルのくせして大統領のつもりかこいつは?
「何を意図しての語りか知らぬが・・・」
「私が語りと?」
翼の言葉に、マリアは応える。
「そうだ!ガングニールのシンフォギアは、貴様のような輩に纏えるものではないと覚えろ!」
そう言い、翼は聖唱を歌いだす。
「Imyuteus ameno…」
「翼さんがギアを纏えば観客のみんなを『それは駄目だ』えっ?」
翼がギアを纏おうと歌おうとするが、その歌は途切れる。
「緒川さんがストップをかけてくれたか…」
「カメラが回っている今、翼さんがギアを纏えば世界中にシンフォギア装者だということがばれてしまうわ!」
「そんな…。じゃあどうすれば!?」
「確かめたらどう?私が言った事が語りなのかどうか」
翼が歌うのをやめた翼に対し、マリアは挑発するかのように尋ねる。
「・・・なら」
沈黙する翼に対し、マリアは不敵に笑い次に行ったことは。
『会場のオーディエンス諸君を開放する!』
『!?』
人質当然の観客の解放に俺たちは驚いた。
『ノイズに手出しはさせない、速やかにお引き取り願おうか!』
「マジで何を考えているんだ…!?」
マリアの解放宣言の後、観客たちはゆっくりと会場外に逃げていくが、ノイズが襲ってくる気配はまったくない。
「・・・完全にノイズを制御化に置いているって証明か?」
「とすると、相手がソロモンの杖を持っているということは確実ということね。観客はこれでいいとして問題はカメラの方ね」
俺たちは黙って画面を見続ける。
翼はカメラのせいでシンフォギアを纏えない状態だ。
だから緒川さんにスタッフの避難を任せてあたしは会場裏を駆け抜けている。
急いで翼の元へ向かおうとすると、階段の上を誰かが走っていた。
まさか逃げ遅れた人が居んのか?
あたしはさっきの二人の元へ急いで向かう。
階段を上がると声が聞こえてきて、上がり切ると金髪と黒髪の二人の少女がいた。
「おい、どうしたんだ?」
「うぇえ!?」
あたしの声に二人はあたしの方に振り返る。
「早く避難しろ、会場にノイズがいるんだぞ!」
「あ~えっとデスね…」
金髪の方は少しあたふたした後、黒髪の子の前に立ち喋りだす。
「この子が、急にトイレとか言い出しちゃってデスね…アハハッまいったデス!」
「なんだそうか・・・じゃあ用を済ましたらすぐに出口に向かってくれよな?」
「は、はいデス!」
あたしはそのまま二人の下から離れる。
ちゃんと出口に案内しないといけないんだろうけどこっちも急がないとな。
「待ってろよ翼、いま助けてやるからな」
あたしは真から受け取った『青いキー』を懐から取り出す。
観客の避難も終わり、会場は静まり返っている中、私はガングニールを纏っているマリアとステージの上に立っている。
「帰るところがあるというのは、羨ましいものだな」
彼女は静まり返った会場を見てそう呟いた。
「マリア・・・貴様は一体?」
「・・・観客は皆退去した。もう被害者が出ることはない」
彼女がそう言うと周りのノイズがこちらにゆっくりと向かってくる
「それでも私と戦えないというのであれば、それはあなたの保身のため」
「くっ…!」
「貴方は、その程度の覚悟しか出来ていないのかしら?」
マリアに言われ私は歯噛みすることしかできない。だがカメラが回っている以上、迂闊にシンフォギアを纏ってはいけない。
もし私が装者だということがばれたら、周りのみんなが被害を受けてしまうかもしれない。
するとマリアはマイクを・・・否、剣を構え、私に向かって突き立ててくる。
私も手にしている剣を構え応戦する。
何とか逸らしているが、相手がシンフォギアを纏っている以上身体能力に大きな差が生まれる。
剣がぶつかり合う中、マリアはマントを翻す。
それを何とか身をそらしてかわし距離をとる。
だが手にしている剣は先のぶつかり合いで折れてもはや使い物にはならなくなり、私は投げ捨てる。
「映像が中継されている限り翼さんはギアを纏えないんですよね、いったいどうすれば…!」
「おい!もっとスピードは上がらないのか!?」
「あと十分もあれば到着よ!」
「まだ十分も・・・なら私たちが!」
「いや、大丈夫だ」
皆が悩んでいる中、俺の発言に視線が集まる。
「大丈夫って・・・何がですか?」
「何がって、ちゃんといるさ・・・翼を守ってくれるおっかない『狼女』がな」
彼女が振るってくる剣を何とか躱してはいるが、このままでは勝てない。
せめてギアを纏えれば…。
攻撃をかわしていると、ステージの裏側に続く通路を見つける。
(ステージの裏に行き、カメラの視線から外せれば!)
私は身に着けていたマントをマリアに向けて放り投げ視界を封じ、急いでステージ裏へ向かう。
だがマリアはそのことに気づきすぐにマントを払い手にしている剣を投げつけてくる。
だがその軌道は読めて、私は跳躍してかわしすぐにステージ裏に向かおうとするが・・・着地と同時にヒールが折れ、体勢を崩してしまう。
「なっ!?」
「貴方はまだ、ステージを降りることを許されない」
その隙をマリアにつかれてしまい、ステージ外に蹴り飛ばされてしまう。
蹴り飛ばされた私に感づき、ノイズたちが集まってくる。
「っ! 勝手なことを!?」
落ちていく我が身を感じ、そして決意した。
(決別だ・・・歌姫であった私)
私は胸のペンダントを握り締め、覚悟を決める。
「聴くが良い!防人の歌を!」
そして私は歌を捨てるため、唄を歌うため口を開く・・・。
その瞬間、マリアがいる方とは逆の方のステージ裏から大量の弾丸が放たれ、私の近くのノイズは全て撃ち抜かれる。
「なにっ!?」
「これは…!」
マリアが驚き、私が唄うのをやめ地面に着地する中、先ほどとは逆のステージ裏に人影が現れる。
「ふ~っ、何とか間に合ったな」
ステージ裏に現れた人物、それは私の大切な友である彼女・・・。
「奏…?」
「危なかったな、翼」
奏が銃を手に現れた。
「貴方!? 一体どうやってノイズを!?」
マリアは驚きながらも奏に声をかけるが、奏はそれに答えずマリアの方を向く。
「あいつから貰ったあたしの新しい力さ。これでまた、あたしも戦える!」
私は改めて奏が手にしている銃を見る、あれはセレナが持つあの銃と同じ…!
すると奏は黒いベルトを取り出しその身に身に着け、そこに手にしている銃を装着する。
そして懐から取り出したのは、真が持っているのと同じ『青色のプログライズキー』だった。
「あたしは一度、戦う力を無くした。 だがあたしはもう一度羽ばたいてみせる、今度こそみんなを守るために!」
『バレット!』
奏は手にしているプログライズキーを起動させ、無理やりこじ開けようとする。
「うぉおおああぁぁ!!」
奏は力づくでプログライズキーをこじ開け、銃に…否、真曰『ショットライザー』に装填する。
『オーソライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
装填したショットライザーを取り外し、マリアに銃口を向ける。
「変身!」
『ショットライズ!』
トリガーを引くと、放たれた弾丸がマリアに向かって飛んでいくが、マリアには当たらず旋回し奏の元へ戻り。
奏が戻ってきた弾丸を拳で殴ると、銃弾が弾け、奏の身に装甲が纏われていく。
『シューティングウルフ!』
『The elevation increases as the bullet is fired.』
装甲を纏った奏の姿はまるで蒼い狼のような姿だった。
「馬鹿な…!?二人目の仮面ライダーですって!?」
仮面ライダーに変身した奏を見てマリアは心底驚いている。私も同じだ、まさか奏が真やセレナと同じ仮面ライダーになるなんて…!
「仮面ライダーバルカン・・・今のあたしは一味違うぞ!」
奏の叫びは会場中に響いた。
後書きの時間だ!そして新メンバーの天羽奏カモン!
「よっす、これからよろしくな」
「歓迎するぜ奏、同じ仮面ライダーとして」
「よろしくお願いします」
「そうかしこまるなよセレナ、ライダーとしてはあんたの方が先輩だからな…ところで何であたしがバルカンなんだ?」
最初の案としてはバルカンとバルキリーは確定で出てくるんですけど、誰に変身させようかなって考えて、それでたどり着いたのがセレナと奏なんです。
奏は狼とかパワープレイとかに会いそうだからバルカンにして、バルキリーは戦乙女のヴァルキリーが元ネタっぽいしセレナにしてみたんだ、戦う乙女(少女)だしな。
「なるほどな、まあそんなわけでこれで味方ライダー集結ってわけだな」
「そういうことだな、それじゃあ早速三ライダーで〆ますか」
「「「それでは次回もお楽しみに!」」」