戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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G編第四話・・・の前に一言言わせてくれ。
「どうした?」
今回文字数長いわ!?
「長いって・・・どんだけ書いたんだ?」
…約九千文字。
「一期最終回並みですね。」
なんか書いてたら自然とこうなっていました。
「ほう、ではその結果を見せてもらおうか・・・それではG編第四話どうぞ!」



正義か偽善か・・・

「奏さんが・・・仮面ライダー!?」

 

会場にて奏がバルカンに変身したことに響とクリスは驚いていた。

 

「二か月前に奏が仮面ライダーになる機会があってな、それから響や翼にクリスには内緒で特訓に付き合っていたのさ」

 

「私も微力ながら付き合いました」

 

「ちなみに大人のみんなにはすでに伝えている」

 

「ええっ!?何で教えてくれなかったんですか?」

 

「そりゃあれだ・・・お前らへのサプライズってやつさ」

 

響が頬を膨らせる中、俺は画面に視線を移す。

 

俺らが着くまで頼んだぜ、奏。

 

 

 

 

『使用BGM 君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ』

 

「まさか・・・あなたまで特異症例だったとはね」

 

「特異症例? なんだそりゃ」

 

マリアが口にした単語にあたしは首をかしげる。

 

「シンフォギア装者とは違い、未知のテクノロジーを扱い戦う者を特異症例と呼んでいる。ゼロワンと呼ばれている彼女だけだと思ったのだけれど・・・」

 

「なるほどな、だったらそのデータはもう古いと思うぜ」

 

「どうやらそのようね、だけどあなた一人で何とか出来るのかしら?」

 

あたしや翼の周りにいるノイズは徐々に近づいてくる。

 

「彼女がギアを纏えない限りその子はあなたにとっても枷になるはずよ」

 

「ああ、その心配はないさ。 もうそろそろかな?」

 

「そろそろ?一体何を・・・」

 

マリアが疑問に思っていると、突如会場内のモニターが暗転し『NO SIGNAL』と映る。

 

「なっ!? 中継が遮断された!?」

 

「翼がアーティスト活動ができなくなるなんて、あたしとマネージャーが許すはずないだろ」

 

「緒川さん・・・!」

 

翼が喜ぶ中、あたしは振り返り翼に手を差し出す。

 

「これで思いっきり歌えるな。両翼揃ったツヴァイウィングの力見せてやろうぜ」

 

「・・・ええ!」

 

翼は差し出した手を掴んで立ち上がり、あたしの横に並び立つ。

 

「改めて聞かせよう、防人の歌を!」

 

翼はペンダントを取り出し、唄を歌う。

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

翼はアメノハバキリを纏い剣を手に取り、あたしはショットライザーを手に取る。

 

「行くぜ、翼!」

 

「ええ、奏!」

 

あたしたちはそのまま別れノイズに攻撃を仕掛ける。

 

あたしと翼は各々の武器を手にノイズを撃退していく。

 

あたしはショットライザーでノイズを打ち抜いていく、近づいてくる奴は殴りや蹴りで倒している。

 

「遠距離道具ってのも悪くはないな…っと!」

 

あたしは後ろから近づくノイズを感知してすぐに振り返り撃ち抜く。

 

真が言うにはバルカンの聴覚センサーは半径7km以内なら16もターゲットを捕らえれるらしい。

 

・・・はっきり言えば反則だな。正直スペックを聞かされた時は頭がこんがらがった。

 

あたしがノイズを一体一体倒している中、翼は逆立ちになって脚部のブレードを展開して回転しながら一気にノイズを蹴散らしていく。

 

 

逆羅刹

 

 

「おっと、こりゃうかうかしてられないな。こっちも派手にいくか!」

 

バレット!

 

ショットライザーに装填しているキーのボタンを押し込み、トリガーを引くと銃口から青色の狼の群れが現れノイズに襲い掛かる。

 

狼たちが襲い掛かる中、あたしは銃口に青色のエネルギーをため込み構える。

 

 

バレットシューティングブラスト!

 

放った弾丸は巨大な狼となりノイズ達を噛み砕いていき、会場内のノイズは掃討された。

 

ノイズを掃討したあたしたちはステージ上まで跳躍し、あたしたちとマリアは対峙する。

 

「さあ、お望み通り戦おうか」

 

「ええ、お手並み拝見ね」

 

「いざ、押して参る!」

 

翼が叫ぶと同時にあたしたちは攻撃を仕掛けた。

 

翼が剣を振るいあたしが銃撃を放つが、マリアはそれらを躱し、マントで防ぐ。

 

翼の斬撃を躱したマリアはマントを伸ばし翼を後方へと飛ばす。

 

「翼、大丈夫か!」

 

「ええ、だけどこのガングニールは、本物!?」

 

「そうみたいだな。あたしが纏っていたガングニールより勝手がいいな」

 

「風鳴翼だけではなく、かつてのガングニール装者からもお墨をつけてもらったわ。 そう、これが私のガングニール。なにものをも貫き通す無双の一振り!」

 

マリアは接近しマントによる接近戦を仕掛ける。

 

確かにどれも強力な攻撃だ・・・だけど。

 

「だからとて、私たちが引き下がる通りなどありはしない!」

 

「その通りさ、あまりあたしたちを甘く見るなよ!」

 

攻撃を受け止めている中、マリアは何かに驚き隙を作った。

 

あたしたちはその隙をついてマリアから距離を取り、攻撃を仕掛ける。

 

翼は脚部のユニットから二振りの剣を手にして、その柄を連結させ一つの剣に変える。

 

アタッシュショットガン! ショットガンライズ!

 

バレット!

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

あたしは真から預かったアタッシュショットガンを取り出し、プログライズキーを装填させる。

 

「あたしたちを相手に気を取られるとは!」

 

翼は手にした剣を掌の上で高速回転させ、その刀身に炎を纏わせる。

 

刀身に炎を纏わせたまま、足のブースターによってマリアに接近する。

 

「あたしたちの力を喰らいやがれ!」

 

あたしは翼の剣に標準を合わせ、トリガーを引いた。

 

 

シューティングカバンショット!

 

放たれた狼状のエネルギー弾は剣に直撃し、赤色の炎に青色が混じる。

 

二色が混じった炎は狼の形となり、翼はその回転と炎を纏ったままマリアに切りつけ、炎の狼はマリアに牙を振るった。

 

 

風輪火斬・狼牙

 

 

「ぐっ、くぅ…!?」

 

あたしたちの一撃を喰らってよろめくマリアに翼が追い打ちを仕掛ける。

 

「話はベットで聞かせてもらう!」

 

マリアに二撃目を仕掛けようとしたとき、翼の背中に向かってくる無数の円盤を見つける。

 

「翼、後ろだ!」

 

あたしの声に翼は立ち止まり、迫って来る円盤を剣を回転させて防いだ。

 

 

『使用BGM 塵鋸・シュルシャガナ』

 

 

首を傾げて 指からするり 落ちてく愛を見たの

 

 

α式 百輪廻

 

 

歌声と共に後ろからやってきたのは黒とピンクを基調としたギアを纏っている少女は更に大量の円盤を繰り出す。

 

その少女の後ろからダークグリーンと黒を基調としたギアを纏っている少女が鎌を手にして飛び出してきた。

 

「いくデス」

 

その鎌の刀身は三つになり、少女が鎌を振るうと二枚の刃が飛んでくる。

 

 

切・呪リeッTぉ

 

 

翼目掛けて飛んでくる刃をあたしがショットガンで撃ち落とし、撃ち落とすと同時に翼もあたしの元に下がる。

 

「ありがとう、奏」

 

「お安い御用さ。それよりまさかあいつら…」

 

二人の少女はあたしたちの前に立ちふさがる、予想通りマリアの味方か。

 

「危機一髪…」

 

「まさに間一髪だったデスよ」

 

装者が三人・・・というかこいつらって。

 

「装者が、三人・・・!?」

 

「お前ら、ステージ裏にいたあの二人か!」

 

「調と切歌に救われなくても…と言いたいところだけど正直助かったわ」

 

二人の間にマリアが立つ。

 

「これで三対二、此方が有利になったわね?」

 

「・・・三対二?違うな」

 

あたしの発言にマリアは視線をあたしに向けた。

 

「三対六だ!」

 

叫ぶと同時に上空にヘリがやって来る。

 

「っ! 上か!」

 

ライジングホッパー!

 

変身を終えた真と響とクリスがヘリから飛び降りてきた。

 

「土砂降りな!十億連発!」

 

 

BILLION MAIDEN

 

 

クリスがマリア達に向けてガトリングによる弾丸の豪雨を仕掛けるが、少女二人は左右に避けマリアはマントで防ぐ。

 

「隙だらけだ!」

 

マントで銃弾の雨を防ぐマリアの前に真が降り立ち、マリアに攻撃を仕掛けるがすんでのところで避けられる。

 

「仮面ライダーゼロワン・・・!」

 

「おっと、仮面ライダーはもう一人いるぜ」

 

ラッシングチーター!

 

三人の後を追うように変身を終えたセレナがアタッシュアローを構えてマリアに攻撃を仕掛けた。

 

「新手!?」

 

マリアは驚きながらもマントで攻撃を防ぐ。

 

そのまま四人はあたしたちの前に降り立つ。

 

「ギリギリ間に合ったか、二人共?」

 

「ああ、助かったぜ」

 

あたしと翼も横に並んでマリア達と対峙する。

 

 

 

 

何とか間に合ったみたいだな、ファルコンを通して見ていたけどハラハラしたわ。

 

だけどこれで六対三、数ではこっちが有利だが相手は俺たちも知らない装者二人に黒いガングニール装者、油断はできない。

 

お互いが対峙する中、響が相手に語り掛けた。

 

「止めようよ、こんな戦い!今日であった私たちが争う理由なんてないよ!」

 

響の言葉に相手のツインテールの少女が響を睨む。

 

「っ…! そんな綺麗事を!」

 

「えっ?」

 

「綺麗事で戦う奴の言うことなんか、信じられるものかデス!」

 

ツインテールの少女に続くように金髪の少女も俺たちに刃を向けて叫ぶ。

 

「そんな…話せば分かり合えるよ!戦う必要なんて…」

 

「・・・偽善者」

 

ツインテールの少女の怒りの籠った言葉が、響の言葉を遮る。

 

「この世界には、貴方のような偽善者が多すぎる・・・!」

 

同時に、敵が攻撃を仕掛けた。

 

 

だからそんな世界は切り刻んであげましょう!

 

歌と共に少女は大量の円盤を放ってくる。

 

ブレードライズ!

 

「ぼさっとするな響!」

 

向かってくる円盤を俺と翼の二人で切り落とす。

 

全て切り落とした後、クリスとセレナが金髪の少女を、翼と奏がマリアと、そして俺と響がツインテールの少女と応戦する。

 

此方の少女は頭部のアームドギアから展開した巨大な円盤…というか丸鋸を俺達に、主に響を中心に攻撃を仕掛ける。

 

「わ、私は、困っている皆を助けたいだけで、だから・・・」

 

「それこそが偽善・・・!」

 

攻撃の手を止め、少女は響に厳しい言葉を突きつける。

 

「痛みを知らない貴方に、誰かの為に何て言ってほしくない!」

 

 

γ式 卍火車

 

 

少女が放った二つの巨大な丸鋸は響に目掛けて放たれる。

 

「オラァ!!」

 

俺は巨大な丸鋸と響の間に立ち、丸鋸を両方とも蹴り飛ばす。

 

「さっきから響のことを偽善者なんて言いやがって・・・ふざけんなよ」

 

俺はアタッシュカリバーをしまい代わりにオーソライズバスターを手に取る。

 

「響は…俺たちは本気で皆を助けるためにこの力を振るっているんだ!それを偽善何て呼ぶんじゃねえ!」

 

俺はホルダーからシャイニングホッパーを取り出す。

 

シャイニングジャンプ!

 

オーソライズ!

 

キーを認証させ、上空からシャイニングホッパーライダモデルが下りてくると同時にドライバーに差し込む。

 

プログライズ!

 

The rider kick increases the power by adding to brightness! シャイニングホッパー!

 

When I shine,darkness fades.

 

シャイニングホッパーに変身した俺は武器を構える。

 

「ッ・・・人の痛みも知らないで!」

 

少女は大量の丸鋸を俺に向けて飛ばしてくるが、シャイニングホッパーの予測能力で丸鋸を全て避けながら接近する。

 

「嘘・・・!?」

 

少女は慌てて巨大な丸鋸を展開するが、俺はホルダーからキーを取り出す。

 

シザーズ!

 

『Progrise key confirmed. Ready for buster.』

 

「響を・・・偽善者なんて呼ぶんじゃねえ!!」

 

キーを差し込み、少女の巨大な丸鋸に対し俺はオーソライズバスターを振るうと、出現した巨大な蟹のハサミが少女の巨大な丸鋸を砕いた。

 

「そんな・・・!?」

 

 

バスターボンバー!

 

「きゃあ!!」

 

そのまま放った一撃は少女を大きく吹き飛ばした。

 

俺はオーソライズバスターをしまい、吹き飛ばした少女の近くまで歩いた。

 

「・・・なあ、あんたらは何のためにその力を使ってるんだ?」

 

「えっ・・・?」

 

今だ倒れている少女に向けて俺は語りだす。

 

「俺はこの力で皆の夢と希望を守ると誓った。 そんなのは夢物語みたいだと思うけど、俺は本気で叶えようと思っている」

 

俺は少女の目の前で立ち止まる。

 

「お前らにだって、本当に叶えたい夢があるんじゃないのか?」

 

「・・・・・・・・・」

 

俺の言葉に少女は茫然とし、次第にその体を震わせる。

 

「・・・貴方に」

 

少女が俺を睨むと同時に、再び展開された巨大な丸鋸が左右から襲い掛かって来る。

 

「貴方に・・・私たちの何がわかるの!!」

 

「真さん!!」

 

丸鋸が迫る中、俺はドライバーのキーを押し込む。

 

シャイニングインパクト!

 

キーを押し込み、そのまま回し蹴りで左右の丸鋸を蹴り壊す。

 

「!?」

 

驚く少女に俺はそのまま踵落としの構えを取り、足を振り下ろした。

 

 

シャイニングインパクト!

 

そのまま放った蹴りは少女に直撃せず、少女の前の床を蹴り砕いていた。

 

「分からないさ・・・だから知ろうとするんだ」

 

「・・・っ」

 

俺の言葉に少女は言葉を失っていた。

 

 

 

 

クリスさんと一緒に暁さんと戦う中、私は胸が痛くなっていた。

 

私は想像してなかった、こんな形で姉さんたちと再会して、そして敵同士として戦うことになるなんて。

 

・・・ここに来る途中、真さんに聞かれたことがあった。

 

 

『セレナ、会場につけば確実にマリアと戦闘を行う可能性がある。それにお前は世間では死亡扱いしているから素顔をさらすわけにはいかないんだ。・・・もし行きたくなかったり戦いたくなかったら、俺たちに任せてヘリに残っててもいいんだぞ?』

 

『ありがとうございます、でも大丈夫です。姉さんに何があったのかわかりませんが、私は姉さんを止めたいんです』

 

『・・・わかった、けど無理すんなよ?』

 

 

真さんにはああいったけど、正直に言えば本当は姉さんたちと戦いたくなかった。

 

けど、姉さんたちが世界を敵に回すなんて嫌だ。

 

だから姉さんたちを止めて昔みたいに・・・!

 

「隙だらけデス!」

 

「えっ…キャア!」

 

考え事をしていた私に暁さんのアームドギアの一撃が入った。

 

「おい、大丈夫か!?」

 

「は、はい・・・」

 

クリスさんが心配する中、暁さんは何故か動きを止めていた。

 

「えっ・・・その声・・・?」

 

暁さんが私を見て驚いていると、会場の中心に巨大なノイズが現れた。

 

「わぁぁあ・・・何あのでっかいイボイボ!?」

 

「こいつもノイズの一種なのか!?」

 

「・・・増殖分裂タイプ」

 

「こんなの使うなんて、聞いてないデスよ!?」

 

突如現れたノイズに皆さんが驚く中、マリア姉さんは誰かと通信していた、おそらく通話の相手は・・・。

 

「・・・わかったわ」

 

姉さんが何かを了承すると、両手のアームドパーツを合わせ、一振りの槍を手にした。

 

「アームドギアを温存してただと!?」

 

「最初から本気じゃなかったってことかよ…!」

 

そのまま姉さんは槍を出現したノイズに向け、その矛先にエネルギーを溜めノイズに向けて放った。

 

 

HORIZON†SPEAR

 

 

放った一撃はノイズを貫き、そのままノイズは爆発四散する。

 

「おいおい、自分らで出したノイズだろ!?」

 

ノイズが四散するのを確認した姉さんたちは撤退していった。

 

「ここで撤退だと!?」

 

「ノイズを倒して撤退・・・だけじゃなさそうだな」

 

真さんの予感が当たったかのように、四散したノイズの欠片がどんどん増殖していった。

 

「ノイズがどんどん増えてやがる!?」

 

「これがこのノイズの能力か!?」

 

「はあっ!」

 

翼さんがノイズを切り払うが、すぐにノイズの数は元に戻るどころか更に増えていく。

 

「こいつの特性は、増殖分裂型・・・!」

 

「このままじゃ会場の外まで溢れかねないぞ…!」

 

私たちが集まる中、緒川さんから連絡が入ってきた。

 

『皆さん聞こえますか!会場のすぐ外には避難したばかりの観客たちがいます!そのノイズをそこから出すわけには…!』

 

くそっ! 逃げ遅れた観客を人質にして俺たちに追わせないつもりか!?

 

「わかった、ノイズは俺たちで何とかするから緒川さんは観客のみんなに避難をお願いします!」

 

『わかりました』と告げて緒川さんとの連絡が切れました。

 

「しかし、迂闊な攻撃ではいたずらに増殖と分裂を促進させるだけ」

 

「どうすりゃいいんだよ!」

 

私たちが悩んでいると、響さんが何かを呟いた。

 

「・・・絶唱」

 

響さんの発言に私たちは視線を響さんに向けた。

 

「絶唱です!」

 

「まさか響、あの技を使う気なのか?」

 

「あのコンビネーションは未完成なんだぞ!」

 

クリスさんの発言に響さんは頷いた。

 

確かに絶唱の威力ならノイズを一掃できますけど・・・。

 

「増殖力を上回る破壊力にて一気に殲滅。 立花らしいが理にかなってる」

 

「けど、あのコンビネーションは響の負担が大きいんだろ大丈夫か?」

 

「大丈夫です!」

 

響さんの言葉に、奏さんは少し笑って響さんの頭を撫でました。

 

「よしわかった、任せたぜ」

 

「はい!」

 

「なら俺たちライダーでノイズを抑え込むぞ」

 

「おうっ!」 「了解です!」

 

一掃は響さんたちに任せて私たちは皆さんの邪魔をしないように近づいてくるノイズを倒すこととなる。

 

「二人とも、このキーを使え!」

 

真さんが奏さんにトラッピングスパイダープログライズキーを、私にはフリージングベア―プログライズキーを渡して、真さん自身はストーミングペンギンプログライズキーを取り出し、それぞれアタッシュ武器に装填する。

 

そのまま私たちは蜘蛛の糸や氷でノイズの動きを封じて、風によってノイズを吹き飛ばしてノイズの進行を防いでいく。

 

そして響さんたちが手を繋いで、あの技の準備を整える。

 

「行きます!『S2CA・トライバースト!』」

 

響さんの声と共に、三人の装者は絶唱を奏でた。

 

 

Gatrandis babel ziggurat edenal...

 

 

Emustolronzen fine el baral zizzl...

 

 

Gatrandis babel ziggurat edenal...

 

 

Emustolronzen fine el zizzl...

 

 

重ねられる三人の絶唱は、三人のフォニックゲインを爆発的に上昇させた。

 

「スパーブソング!」

 

「コンビネーションアーツ!」

 

「セット!ハーモニクス!」

 

三人の放ったエネルギーは響さんを中心に爆発的に広がっていく。

 

・・・だけどこの力の弱点は、絶唱の負荷を全部響さん一人で受けることだった。

 

「ぐぅぅうぅ・・・ぁぁぁああぁぁあぁぁああ!!」

 

エネルギーの中心から響さんの苦しそうな声が聞こえてくる。

 

「耐えろ立花!」

 

「もう少しだ!」

 

S2CAトライバースト。 装者三人の絶唱を響さんが調律し、制御する最大の必殺技。

 

『手を繋ぎ合う』ことがアームドギアの響さんにしかできない必殺技。

 

ノイズが吹き飛んでいく中、先ほど現れたノイズの中心におそらく先ほどのノイズの核の様な物が現れた。

 

「あいつだ、奏!セレナ!」

 

真さんの声に合わせ、私と奏さんはショットライザーをドライバーに装着させキーのボタンを押す。

 

バレット!

 

ダッシュ!

 

私と奏さんはそのままトリガーを引き、真さんはドライバーのキーを押し込んだ。

 

シューティングブラスト!フィーバー!

 

ラッシングブラスト!フィーバー!

 

シャイニングインパクト!

 

そのまま私たち三人は核に目掛けて三人同時にライダーキックを決める。

 

 

 

 

バレットシューティングブラストフィーバー!

 

ダッシュラッシングブラストフィーバー!

 

シャイニングインパクト!

 

私たちのライダーキックによって核は上空へ大きく吹き飛ばされる。

 

「行け!響!」

 

「レディ!」

 

真さんの声に合わせ、響さんは自身のアームドパーツを組み合わせ、巨大なガントレットへ形成する。

 

そして放出された莫大なエネルギーは全て響さんのガントレットへと集約され、ギアから虹色の光が放たれた。

 

「ぶちかませ!」

 

クリスさんの叫びを背に響さんは核へと飛んだ。

 

「これが私たちの・・・!」

 

腰部のブースタ―を噴出させ拳に勢いを乗せ、その拳を振るった。

 

「絶唱だあぁぁぁあぁああぁあ!!」

 

叩き込んだガントレットは超速回転を起こしそのエネルギーを増大させ、叩き込まれたエネルギーは虹色の竜巻となり、核を巻き込み天へと昇って行った。

 

 

 

 

 

作戦を終えた私たちは会場から離れた場所で彼女たちの一撃を見届けていた。

 

「なんデスか、あのトンデモは!?」

 

「綺麗・・・」

 

私たちの目に映ったのは天へと昇る虹色の竜巻、これがあの子たちの絶唱…。

 

「こんな化け物もまた、私たちの戦う相手…」

 

莫大なまでの絶唱を放つ装者たち、そして特異症例の仮面ライダーに加えて二人の未知の仮面ライダー。

 

「・・・急いでマムの元まで戻るわよ、新しい仮面ライダーのことを伝えないと」

 

「マリア、そのことなんデスけど・・・」

 

帰還しようとする途中、切歌が呼び止める。

 

「どうしたの?」

 

「・・・あのオレンジの仮面ライダー、もしかしたらセレナかもしれないデス」

 

切歌の発言に私と調は耳を疑った。

 

「気のせいじゃない・・・?」

 

「でもあの声、セレナとしか『それはないわ』っ!」

 

切歌の発言を遮り私ははっきりと答えた。

 

「セレナはあの時、私の目の前で・・・。 あの子なわけがない」

 

「そう・・・デスよね」

 

私は今でも覚えている、炎の中でセレナが絶唱を歌い倒れたことを。

 

「あの子なわけが・・・」

 

私は手を握り締めて、切歌と調と共にマムの元へと帰還した。

 

 

 

 

 

ノイズがいなくなった会場の真ん中で、響は膝をついて空を見上げていた。

 

俺はそんな響を見てあの子の言葉を思い出す。

 

『痛みを知らない貴方に、誰かの為に何て言ってほしくない!』

 

「無事か、立花!」

 

膝をつく響を心配して翼たちは駆け寄った。

 

「平気・・・へっちゃらです」

 

そういって振り向いた響の目には涙が浮かんでいた。

 

「へっちゃらなもんか!痛むのか? まさか、絶唱の負荷を中和しきれなくて・・・?」

 

クリスの言葉に対して、響は大きく首を横に振って言葉を呟いた。

 

「・・・私のしてることって、偽善なのかな?」

 

自分の口から出した言葉に響は更に涙を流した。

 

「胸が痛くなることだって知ってるのに・・・」

 

嗚咽をだし、泣き崩れる響。

 

「お前・・・」

 

何も言えないみんなをよそに、俺は響に近づいて腰を下ろし視線を合わせる。

 

「響、お前のしてることは偽善じゃない」

 

俺がはっきり答えると、響は泣きじゃくりながらも俺を見る。

 

「お前はここまでたくさん辛いことにあった、悲しいこともあった、それと同時にその手で多くの人たちを守ったんだ」

 

響の手を掴み、強く握りしめる。

 

「それにあの時約束しただろ、みんなの笑顔を守るってさ・・・それでいいじゃねえか」

 

俺は空いた手で響の頭を優しく撫でる。

 

「お前のその『約束(思い)』はお前の物だろ。俺のでも、誰のでもない『立花響(お前自身)』の思いだ。その思いに嘘なんてないだろ」

 

「・・・はい」

 

俺は撫でていた手を握っている響の手に重ねる。

 

「お前のこの手は誰かと繋いで、その思いを伝える優しい手だ。なら響のその思いを、いつかあの子に伝えようぜ」

 

「・・・私のこの願いは、この拳は、ちゃんとあの子に届けれるでしょうか・・・?」

 

「届けれる…じゃないだろ。届かせる、だろ」

 

「・・・はい!」

 

顔を上げた響の顔はいつも通りの笑顔だった。

 

「それでこそ響だな」

 

俺は響と共に立ち上がると、響は俺に抱き着いてきた。

 

「響?」

 

「・・・ごめんなさい、明日からちゃんとします・・・だけど、今だけは・・・泣いてもいいですか?」

 

「・・・ああ、辛いときは我慢しなくてもいいんだぞ」

 

俺の胸の中で小さく震える響に俺はそのまま頭を撫でた。

 

それが引き金となったのか・・・静かな会場に響の泣き声が響いた。

 

 

 

「・・・」

 

響が俺の胸の中で泣く中、セレナは一人悲しそうな顔をしていた。





後書きの時間・・・だけど真はどこ行った?
「響の慰めのため退席してるぞ」
・・・まあ事情が事情だからな。
「ところで今回のお話でオリジナルのキーが出てましたよね」
ああ、今回使わせていただいたのはぼうげん!さんの考えてくれた『バブルオーシャンクラブプログライズキー』だ。
「プログライズキー考えてくれてありがとな!」
「それでは私たちもそろそろ響さんを慰めに行きます」
おうそっか、んじゃそろそろ〆ますか。

「「「それでは次回もお楽しみに!」」」
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