戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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G編第五話、今回は戦闘なしだ、それと今回の話は俺のやりたかったことを書きました、反省も後悔もしてないそれでも言い方はG編第五話どうぞ。
「あれ、今回俺たちセリフなし?」
後書きでセリフあげるから勘弁してくれ。


セレナの過去

フィーネの宣戦布告から一週間がたった。

 

二課本部では現在フィーネについて調べ上げている最中、俺は自宅にてセレナと一緒にいる。

 

クリスは弦十郎さんの勧めで響達と同じリディアンに入学しているため家には俺とセレナだけだった。

 

「・・・」

 

あの一件以来セレナに元気がなく、今はソファに座って一言も喋っていない。

 

・・・流石に実の姉がテロ宣告をして、実の姉と戦うなんてことはセレナには応えたようだ。

 

俺は流石に見てていたたまれないので、ホットミルクを作ってセレナに差し出す。

 

「これ飲めよ、少しは落ち着くぞ」

 

「・・・ありがとうございます」

 

セレナがホットミルクを飲んでいるうちにセレナの隣に俺も座った。

 

「温かいものありがとうございます」

 

「どういたしまして、少しは落ち着いたか?」

 

「はい、おかげさまで」

 

セレナが少し落ち着いてから、俺はセレナに質問をした。

 

「なあセレナ、あの時マリアと一緒にいた二人って・・・」

 

俺の質問にセレナは少し顔を暗くして答える。

 

「・・・はい、あのお二人も私が元居た施設の友達なんです」

 

セレナはミルクを少しずつ飲みながら話をしてくれた。

 

「あの二人は暁切歌さんと月読調さん、私や姉さんと同じF.I.S.の仲間なんです」

 

「F.I.S.?」

 

「はい、そこでは聖遺物に関して研究しているんです」

 

聖遺物に関しての研究・・・じゃああいつらのギアもその施設の…?

 

「私は当時、響さん達みたいにとある聖遺物と適合していたんです」

 

「えっ、それじゃあセレナもシンフォギア装者だったのか?」

 

「はい、そうなんです」

 

・・・奏といいセレナといい、元装者の仮面ライダー率が高くないか?

 

「そうだったのか・・・ん?じゃあマリア達も適合者なのか?」

 

「いえ、私の記憶ではマリア姉さんたちは違うと思います」

 

そうなのか、じゃああいつらも響みたいに突然聖遺物を纏えるようになったのか?

 

「けど今セレナってシンフォギアを持ってないよな、どうしたんだ?」

 

「っ!そ・・・それは・・・」

 

俺が尋ねると、セレナの体が震えていた。

 

「セレナ、大丈夫か?」

 

「・・・はい、大丈夫です」

 

セレナは一呼吸終えてから口を開いた。

 

「・・・今から六年ぐらい前です。当時F.I.S.ではとある完全聖遺物について研究をしていました」

 

「完全聖遺物!?」

 

「はい、その聖遺物は『ネフィリム』と呼ばれていました。そしてあの日、ネフィリムの起動実験を行いましたが、その途中でネフィリムは暴走を起こしました」

 

「完全聖遺物の暴走って・・・!」

 

俺は完全聖遺物の力を知っているからその恐ろしさがわかる、あのクラスの力が暴走すればただじゃすまないことを。

 

「ネフィリムの暴走で施設は崩壊されていき、そして暴走したネフィリムを止めるために当時シンフォギアを纏えた私でネフィリムを止めることとなり、そして私は絶唱を使ってネフィリムの暴走を止めました」

 

「絶唱…!?」

 

「はい、響さんがS2CAで翼さんやクリスさんの絶唱の負荷を抑えたように、私の絶唱でネフィリムのエネルギーを操作することで起動したネフィリムを停止状態にしました・・・」

 

そういうセレナの目には涙が溜まっていた。

 

「けど・・・私はそのあと、絶唱による負荷によって・・・体からいっぱい血を流して・・・そしてそのまま、瓦礫に・・・」

 

セレナの目からは涙が流れていた。

 

絶唱の負荷はクリスや響のS2CAでいやというほどわかっている。

 

それをこんな小さな女の子が耐えきれるはずもない、ましてや崩壊した施設の瓦礫に・・・。

 

その光景が頭に浮かび、『死』の一文字が頭をよぎった。

 

ふとあの時ウェル博士が熱弁していた英雄の言葉が頭をよぎる。

 

・・・俺のどこが英雄だ、こんな小さな女の子に涙を流させるなんてな。

 

俺はセレナが落ち着くまで頭を撫でていた。

 

 

 

 

 

「・・・すみません、急に泣いちゃって」

 

「いや、こっちこそ済まない。お前の事情を知りながら酷なことを思い出させちまって」

 

「いえ、大丈夫です」

 

セレナは涙をぬぐって話を戻した。

 

「・・・それで私はその時死ぬのを覚悟して目をつぶったんです。ですけどふと目を開けると、そこは知らない森の中でした。体を見ると傷も治っていて、絶唱の負荷も消えていました」

 

おそらくその時だな、駄目神が力を使ってセレナを助けたのは。

 

「その時、近くに何故か携帯と小さな箱が落ちていて突然電話が鳴りました。私は恐る恐るそれに出るとその相手が支援者さんだったんです」

 

「・・・お前もよく落ちている携帯に出れたな?」

 

「えへへ・・・それで支援者さんは私を助けた事、世間では私は死んでいる事、電話越しですが私を支援してくれることを教えてくれました。そしてギアを無くした私に箱の中身をくれまして、その中身がこのキーだったんです」

 

「それでその使い方を教わったと・・・電話越しで」

 

「はい、けど支援者さん電話越しでもちゃんと教えてくれてまるで見ているかのようでした!」

 

そりゃあ神様だからな、上から見てるだろうよ。

 

「それで支援もあって今より少し前、支援者さんから手紙が届いて、それにはこれから支援できなくなるから日本に行くことを勧めてくれました。日本に行けば私と同じ仮面ライダーと会えるって、手紙の中に真さんの写真と真さん宛の手紙と旅費が入ってました」

 

「なるほど、そういうことがあったのか・・・」

 

そういうことならちゃんと教えろよな、あの駄目神。

 

「それで日本について、それで道に迷いましてどうしようかと思った時に・・・」

 

「俺と出会ったと・・・よかった~あの時遠くまで買い物してて」

 

ありがとう、離れた町のタイムセール。

 

「・・・お前の過去は聞いた。それでセレナはどうしたい?」

 

「えっ?」

 

「・・・おそらくこれから先、マリア達との戦闘は避けられないと思う。それに会場の時もセレナの様子もおかしかったし・・・だから改めて聞くぞ、もしマリア達と戦いたくないならそれでいい、戦いは俺や響たちに任せてセレナは弦十郎さん達と一緒にいてくれ」

 

これは俺がセレナに聞く最終確認、もしセレナが姉と友達と戦いたくないなら俺はそれを受け入れる、きっと響達も納得してくれるはずだ。

 

「まあ俺としてはセレナみたいな優しい子に実の姉と友達と戦って心を傷めたくないんだけどな、今のお前は家で預かっている身であると同時に妹分みたいなところもあるからな」

 

俺の発言に対してセレナはクスッと笑った。 あれ?俺おかしなこと言った?

 

「ごめんなさい、なんだかマリア姉さんみたいだと思っちゃって・・・」

 

セレナは少し笑った後一呼吸おいて落ち着いた。

 

「心配してくれてありがとうございます、でも大丈夫です」

 

そういうセレナの顔は先ほどよりもすっきりしていた。

 

「正直に言うとあの時は姉さんたちと戦いたくなかったです、けどそれ以上に姉さんたちが世界を敵に回すなんて嫌です。だから、私はみんなを止めて昔みたいに仲良く暮らしたい!」

 

セレナの目はまっすぐと、覚悟を決めた目をしていた。

 

「それでも止めれなかったら殴ってでも話を聞かせます!」

 

「その顔に似合わず中々大胆だな!?」

 

「弦十郎さんが貸してくれた映画では殴ってでも話を聞かせるシーンがありましたので!」

 

「弦十郎さーん!?セレナに何貸してくれてんですか!」

 

あんたのお陰でセレナがなんだかアグレッシブなんですけど!?

 

「・・・けど止めたい気持ちはわかった」

 

俺はセレナに拳を突き出す。

 

「お前のその夢、俺たちが協力して絶対に叶えてやる、約束だ」

 

「っ! はい!」

 

セレナは俺の拳に自身の拳を当てた。

 

セレナの夢、叶えてやらないとな。

 

 

 

 

 

 

「ところで真さん、一ついいでしょうか?」

 

「ん、なんだ?」

 

「いえ、先ほど真さんがマリア姉さんみたいって言いましたよね」

 

「ああ、言ったな」

 

「それで、その・・・何と言いますか」

 

セレナは顔を赤らめて言い出せれなかったが、少しして口を開く。

 

「その・・・マリア姉さんが戻ってくるまで、姉さんって呼んでもいいでしょうか?」

 

「・・・姉さん?俺が?」

 

「はい・・・駄目でしょうか?」

 

中身男の俺が姉さんと呼ばれるなんて思わなかったから戸惑っちまった。

 

・・・まあ考えてみればセレナは六年も姉と会えなかったからそういうのが恋しくなったんだろう。

 

だったら応えてやらねえとな。

 

「まあ、別にいいぞ」

 

「ありがとうございます!えっと・・・真姉さん」

 

「・・・グフっ!!」

 

俺は胸を押さえて倒れこむ。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「あ、ああ。大丈夫だ・・・」

 

危ない危ない、危うく倒れるところだった。

 

まさかこれほどの破壊力があるなんてな。

 

「あっでも真姉さんとマリア姉さんって言い方似てるから混乱しそうです」

 

「・・・まあ、確かにな」

 

まなとマリア、確かに語呂は似てるかもな。

 

「じゃあ姉さん以外の呼び方でいいんじゃねえのか?」

 

「姉さん以外・・・ですか」

 

セレナは少し考えこむ。

 

良かった、あのまま姉さん呼びだったらやられてたな。

 

そして少ししてセレナは口を開いた。

 

「真・・・お姉ちゃん?」

 

「・・・カハッ!!!」

 

その瞬間、俺はその場に倒れた。

 

「真お姉ちゃん!?」

 

セレナが心配して呼び掛けてくれる。

 

・・・今回だけは女にしてくれた神様に感謝した。





後書きですけど一言だけ・・・やり切った。
「お前のやりたかったことって最後の奴なのか?」
はい、セレナにお姉ちゃん呼びさせたかっただけです、改めて言わせてもらおう、反省も後悔もしてない。
「よしいいぞもっとやれ」(お前少しは自重しろよな)
「真お姉ちゃん、本音と建前が逆ですよ?」
「いや・・・なんていうかさ、俺今回だけは女でよかったって思った」
「まあ呼び方なんて自由だからな」
「よし、じゃあこれからもぜひお姉ちゃんと『・・・ぉぉぉおおおお!』ん?」
「継菜真ぁぁぁぁ!!」
壁がぶっ壊されてそこからガングニールを纏ったマリアが出て来たぁ!?
「マリア姉さん!?何でここに!?」
「決まっているでしょう、セレナの姉はこの私ただ一人!その座は誰にも渡さないわ!」
そんなことの為に壁ぶち破ってきたのか!?
「そんなことより継菜真!あなたにセレナの姉の座は渡すものかぁ!!」
「ちょっまて!?アームドギアを振り回すな!あぶねえ!」
おい二人とも止めろ!このままじゃここがぶっ壊される!
「おう!」「はい!」

と・・とりあえず、それでは次回もお楽しみに! おいやめろマリア!それ以上暴れるな!
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