戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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よっし・・・G編第十一話始めますか…。
「軽いトラウマは脱却できたか?」
ある程度は・・・何とかな。
「トラウマってそんな簡単に脱却できましたっけ?」
「多分あの作者が変なだけだと思うぞ」
「というか響の腕ちゃんと治るのか、マジで心配なんだけど?」
いざというときは義手という手もあるんじゃないか?
「途中で義手になる主人公とか斬新だな」
まあとにかくどうなるかはこの後の話で、それではG編第十一話、どうぞ!


怒りの独奏曲

あたしは目の前の出来事が信じられなかった。

 

あたしらの目の前で響の腕がネフィリムに食われてしまった。

 

「そんな・・・立花・・・!?」

 

「うそだろ・・・!?」

 

「あ・・・・あぁ・・・!!」

 

翼たちも目の前の惨事を目にして驚愕している。

 

今響の近くにいる真ですら、一言も発さずその場から動けないでいる。

 

「いったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

そんな中、ウェル博士は満面の笑みで高らかに叫んでいた。

 

「ばくついた・・・シンフォギアを!これでぇぇぇぇぇぇ!!」

 

歓喜の笑みを浮かべるウェル博士のその態度に、あたしの中の何かが切れた。

 

「お前ぇぇぇぇえええぇぇ!!!」

 

あたしは力の限り糸を引きちぎろうとするが、糸は千切れる気配が感じられない。

 

「くそっ!!何でちぎれねえんだよ!!」

 

あたしが糸を引き千切ろうとする中、響は痛々しく自分の腕があった場所を握り締める。

 

「立花・・・!立花ぁ!!」

 

「おい!しっかりしろよ馬鹿!?」

 

「響さん!!響さぁん!!」

 

翼たちが呼びかけるが、響はこちらを見ようとしない。

 

・・・いや、あまりの激痛でこちらを見る余裕がないんだ。

 

「完全聖遺物ネフィリムは、いわば自立稼働する増殖炉。ほかのエネルギー体を暴食し、取り込むことでさらなる出力を可能とするぅ・・・!」

 

ウェル博士は嬉しそうにネフィリムについて説明してると、ネフィリムの体が赤く輝く。

 

「さあ、始まるぞ!覚醒の鼓動!その力がフロンティアを浮上させるのだ!」

 

赤黒い光と共にネフィリムの体が変形していく。

 

より凶悪に、より残酷な姿に。

 

その姿を大きく変えていく・・・その時だった。

 

「・・・ざけんな」

 

「へっ?」

 

いつの間にか立ち上がっていた真が左腕でネフィリムの首元を掴んでいた。

 

ウェル博士もいきなり真がネフィリムを掴んでいることに変な声を出した。

 

そして真は回転を止めた右腕のアームドギアを再び、先ほどよりも速く回転させ…。

 

 

「ふざけんじゃねぇぇえええぇ!!!」

 

 

そのままネフィリムに殴りつけた。

 

ネフィリムの体は高速回転するアームドギアによって大きく削り取られ、遠くへと吹き飛ばされる。

 

「ま・・・真?」

 

真はあたしたちの声が聞こえないのかゆっくりと吹き飛ばされたネフィリムの方を向く。

 

その時の真の形相は、今まで見たことのないほどに怒りに染まっていた。

 

「・・・潰す」

 

遠くにいるが真の声がはっきりと聞こえる、さっきまで湧き上がってたあたしの怒りが引っ込んじまう位の殺気が此処からでも感じ取れる。

 

真がそのままネフィリムの元へと向かおうとした時だった。

 

「うぅ・・うううううウウウウウゥ!!」

 

響からうねり声のような声が聞こえてくる、その声はあたしや翼、クリスは知っている声だった。

 

あたしは糸を千切るのをやめ響の方を見ると、響の体が黒く染まっていく。

 

「そんな・・・まさか!?」

 

「あの馬鹿、また・・・!?」

 

「まずい・・・あいつ、暴走したぞ!!」

 

「暴・・・走・・・?」

 

この状況にセレナだけじゃなくウェル博士の奴も驚いていた。

 

そして黒く染まった響はゆっくりと立ち上がる。

 

「アァァアアァァアァアアア!!」

 

響が叫びながら食われた左腕を掲げると、左腕からどす黒いエネルギーが溢れてくる。

 

黒いエネルギーは形を変え、一瞬で左腕となってしまった。

 

「響の左腕が・・・治っちまった!?」

 

「ギアのエネルギーを腕の形に固定・・・まるで、アームドギアを生成するように!?」

 

あたしと翼が驚いていると、響の近くにいた真はアタッシュショットガンにキーを差し込んでいた。

 

ファイヤー!

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

タイガーアビリティ!

 

キーを差し込むと真は銃口をあたしらに向けてきた。

 

「おい真!?何でこっちに!?」

 

あたしの呼びかけに真は反応せず、そのまま引き金を引いた。

 

 

フレイミングカバンショット!

 

放たれた炎弾があたしらに向けて飛んできてやばいと思った・・・。

 

・・・だが炎弾はあたしらではなくあたしらを捕まえていたノイズに直撃しノイズを糸と共に燃やし尽くしてあたしらは動けるようになった。

 

「・・・あれ?私たちは何ともない?」

 

「まさか、ノイズと糸だけを的確に消したのか!?」

 

セレナとクリスが喋っていると、真が声をかけてきた。

 

「お前ら、響を抑えてくれ・・・俺はあいつを消し飛ばす」

 

そう言い残し真はネフィリムの元へとかけて行った。

 

「継菜!一人では危険だ!」

 

「翼、今は真を信じるしかねぇ!今はあいつを!」

 

あたしが喋ると、暴走した響は近くにいたあたしたちに標的を向ける。

 

「くそっ!まさかまたこいつを見るなんてな!」

 

「とにかく、まずは響を取り押さえてからそのあとに真の援護に行くぞ!」

 

「くっ・・・承知した!」

 

「わかりました!落ち着いてください、響さん!」

 

「グアァァアアアァァ!!」

 

こっちは何とか押さえつけるが・・・大丈夫なのか真!?

 

 

 

 

 

暴走した響を奏たちの任せて俺は一人ネフィリムの元へと駆け寄った。

 

着いた頃にはネフィリムの敵意は完全に俺に向けられていた。

 

「敵意むき出しか・・・奇遇だな、俺もだ」

 

俺はドライバーのキーを取り出し、ホルダーから別のキーを取り出す。

 

「始めてだな、前世含めてこんなに怒りを感じたことは・・・」

 

タロン!

 

オーソライズ!

 

俺がドライバーに『レイジングキャサワリープログライズキー』を認証させると、空から降って来た『レイジングキャサワリーライダモデル』がネフィリムを威嚇する。

 

「くたばる準備はできてるか、大喰らいのクソトカゲ野郎・・・!」

 

俺は怒りに身を任せながらキーをドライバーに挿入する。

 

プログライズ!

 

The strongest kick!レイジングキャサワリー!

 

This talons crushes all enemies.

 

威嚇していたライダモデルが深い赤色のパーツとなり俺の身に取り付けられる。

 

「覚悟しな、お前を粉々にしてやる・・・!」

 

怒りをむき出しにしながらネフィリムが口を大きく開き突進して来る。

 

「イノシシか・・・いや、イノシシの方が賢いか」

 

俺は冷静に突進を躱し、ネフィリムの横っ腹に鋭い蹴りを食らわせる。

 

いきなり蹴りを入れられ怯むネフィリムに対し俺は情けもなく蹴りを食らわし続ける。

 

つま先に取り付けられているクロ―型のユニット『キャサワリータロン』によってネフィリムの体に切り傷がどんどんつけられていく。

 

「~~~~~~~~~~っ!!」

 

痛覚があるのか、何度も攻撃を喰らっているネフィリムは悲鳴のような叫び声を上げる。

 

「うるせぇ」

 

俺は耳障りな叫び声を止めるために下顎を蹴り上げ、頭頂部らしき部分を蹴り潰した。

 

それでもネフィリムは反撃してきて、両腕で俺を捕まえようとする。

 

「遅いんだよ、のろまが」

 

俺は両腕を蹴り飛ばしオーソライズバスターを取り出し、ネフィリムの無防備な両腕に向かって振り下ろした。

 

その結果ネフィリムの両腕は切り落とされ傷口から体液が溢れてくる。

 

ネフィリムは両腕を切り落とされ再び悲鳴を上げようとするが、その前に俺が蹴り飛ばす。

 

「お前も響に似たようなことしたんだろ? んなことしたお前に悲鳴を上げる権利はねぇ!」

 

俺はそのままネフィリムに悲鳴を上げる暇もなく何度も蹴りを食らわしていく中、後ろからウェル博士が追い付いてきた。

 

「や、やめろ!やめるんだ!?」

 

ウェル博士が何かを言ってるが俺は気にせず蹴り飛ばす。

 

「成長したネフィリムは、これからの新世界に必要不可欠なものだ・・・それを・・・それをぉぉ!」

 

「・・・新世界? んなの関係ねえよ」

 

俺はネフィリムを蹴り飛ばしながらウェル博士・・・めんどくさいしウェルと呼ぶか。ウェルに言葉を投げかけた。

 

「こいつはセレナを苦しめただけじゃなく響を深く傷つけた。んなことしたこいつなんか・・・生かす価値ないだろ?」

 

喋りながらもネフィリムの胴体にガンモードの銃口を突きつけ、エネルギー弾を撃ち放った。

 

ネフィリムは度重なる攻撃によってもうすでにボロボロの状態だった。

 

それに加えネフィリムは俺におびえるように震えながら距離を取る。

 

「逃がすわけねえだろ?お前は此処で終わりだ」

 

「いやぁあぁああぁああ!!?」

 

ウェルは俺の終わりという単語に反応し、悲鳴を上げながら俺の周りにノイズを出現させる。

 

「んなもんで止めれるもんかよ」

 

俺は囲まれながらもホルダーからキーを取り出しオーソライズバスターの装填する。

 

ダッシュ!

 

『Progrise key confirmed. Ready for buster.』

 

キーを差し込みアックスモードにして振るうと、巨大な爪がノイズを纏めて切り裂く。

 

 

バスターボンバー!

 

囲んでいたノイズは全て倒すと、ネフィリムが逃げていくのを見つけすぐに接近する。

 

「逃がすわけねえだろ」

 

俺はそのままネフィリムの背中を全力で踏みつけ、ネフィリムの動きを止める。

 

ネフィリムの動きが止まったのをみて、ホルダーからキーを取り出しドライバーに認証する。

 

ビットライズ!

 

バイトライズ!

 

キロライズ!

 

メガライズ!

 

ギガライズ!

 

テラライズ!

 

最大までチャージしそのままキーを押し込んだ。

 

レイジングテラインパクト!

 

押し込むと俺の足が赤熱化し、炎が上がる。

 

「燃えカスになれクソトカゲがぁぁぁぁぁ!!!」

 

俺はそのまま燃える足でネフィリムを何度も蹴り、最後には強烈な回し蹴りを食らわせる。

 

 

レイジングテラインパクト!

 

蹴り飛ばされたネフィリムを中心に大爆発が起きた。

 

「ひっひぃぃぃいぃいいい!!」

 

ネフィリムがやられたのを見てウェルはその場から逃走したが、今の俺に追いかける気はなかった。

 

ネフィリムという切り札を失ったあいつに何かできるわけじゃないしな。

 

「はぁ・・・!はぁ・・・!」

 

俺は息を荒げながら変身を解く。

 

「はぁ・・・・・・っ!響!」

 

俺は響の様子が気になり急いでみんなの元へと走った。

 

 

 

 

 

皆の元にたどり着くと、響のギアが解かれていて響はぐったりとしていた。

 

「響!!」

 

俺は急いで響に駆け寄ると、響を支えてくれている奏が答えてくれる。

 

「大丈夫、気を失ってるだけだ。今翼が医療班を呼んでくれたからすぐに来てくれると思うぞ」

 

「そうか・・・よかった」

 

俺は安堵の息をつくと、あることに気づいた。

 

「あれ?響の左腕が戻ってる?」

 

ネフィリムに食われたはずの左腕がいつの間にか元の戻っていた、まるで何も起こらなかったかのように。

 

「あたしらがなんとか押さえつけて響のギアが解けたら食われていた腕が元に戻ってたんだ」

 

「元に戻ってた?そんなことが可能なのか?」

 

「んなわけねえだろ。それよりそっちはどうしたんだ?」

 

「ああ、ネフィリムは跡形もなく消し飛ばしたよ」

 

俺の言葉にみんなが『おおっ…』と声を上げる。

 

「ウェルの奴は逃がしちまったが、ネフィリムを失ったあいつに何かできるわけじゃないしな」

 

そうこう言っていると、上空から二課のヘリがやってきて二課へと運ばれ、響は急いでメディカルルームへと直行した。




後書きなんだが・・・暴れたなお前。
「そういう風に書いたのはお前だろ」
「今回はまた募集で来たキーなんだな」
ああ、『フォレスト643』さんが考えてくれた『レイジングキャサワリープログライズキー』だ。
「確か性能としてはキック力は真さんのシャイニングよりも上なんですよね?」
ああ、それにこのキーの名前にレイジングって書いてあったから『これは使えるな!』と確信しました。
「レイジングって怒り狂うとか激しいとかそういう意味だよな、そりゃぴったりだ」
その結果のゼロワン無双だけどな。
「とにかく、プログライズキーを考えてくれたフォレスト643さん、ありがとうございます!」
「これからも募集で来たキーは使わせてもらうぜ、んじゃそろそろ〆ますか」

「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」
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