「どうも、継菜真だ」
「んでもって天羽奏だ、よろしくな」
「・・・何で奏さんがいるの?」
いや~奏さん入院中暇だと思いまして呼んじゃいました。
「まっそういうわけだ、よろしくな!」
「はあ…まあいっか。それでは今回もどうぞご覧ください」
二課に入って一週間がたった。
さて、俺は今何をやっているかというと…。
「よしっ、早速飛び降りるぞ」
「いやちょっと待ってくれ」
上空数十メートルのヘリの中だ。
今日の夜、俺は翼さんと共にヘリに乗ってノイズが出現した場所に移動していた。
俺の初任務は出現地にて発生したノイズを殲滅しつつ、要救助民を救助せよとのこと。
そしてポイント上空にたどり着きヘリの扉を開ける。
「今更だが、この高さを本当に飛び降りるのか?」
「着陸しようとすればノイズに襲われる可能性がある、だからノイズの攻撃が届かないこの上空から奇襲するしかないのだ」
「いやだけどこの高さをパラシュートなしで飛び降りるのは勇気が『行くぞっ!』駄目だ聞く耳持たねえ」
俺が飛び降りにためらっていると翼さんはペンダントを握り躊躇なく飛び降りる。
「Imyuteus amenohabakiri tron」
翼さんの歌声と共に翼さんの体が光り輝き、その体に青い装備が身に着けられる。
これこそまさにノイズへの対抗策『シンフォギア』だ。
「マジで行くのか・・・くそっ!こうなったら腹くくるしかねえ!」
覚悟を決めヘリから飛び降りキーを起動させる。
『アウェイクン!』
ドライバーを取り出しすぐに装着する。
『ジャンプ!』
『オーソライズ!』
「変身!」
上空からライジングホッパーライダモデルが落ちてきたのを確認し、すかさずキーを差し込む。
『プログライズ!』
『飛び上がライズ!ライジングホッパー!』
『A jump to the sky turns to a riderkick.』
ゼロワンに変身した俺はスーツで強化された身体能力で地面に着地する。
「はぁ…はぁ…、エレベーターより怖え…って言ってる暇ないか」
飛び降りの恐怖を抑えて俺はアタッシュカリバーを構える。そういやここはノイズの群れのど真ん中だったな。
先に降りていた翼さんも刀を構える。
「いいか、ノイズを撃退しつつ残っている人たちを救出するぞ」
「了解」
そして俺と翼さんはノイズの群れに突っ込んだ。
『使用BGM 絶刀・天羽々斬』
翼さんは歌いながらノイズを次々と切り裂いていく。
俺も遅れを取らないように力を駆使しつつノイズを切り払っていくと、ライズフォンに友里さんから通信が入る。
『二人とも、そこのビルに逃げ遅れた人たちがいるわ。すぐに救助に向かって』
「っ! 継菜、ビルの人たちの救助を。ノイズは私が引き受ける」
「わかりました!」
翼さんが刀を掲げると、空から大量の剣が降ってきてノイズを一掃する。
『千ノ落涙』
「なんつう技だよ…危うく巻き添え喰らうところだった」
巻き添えを食らう前にビルに飛び込んで正解だったな…と思いつつビル内の逃げ遅れた人たちの救助に向かう。
通路が崩落していたので瓦礫を壊しつつ部屋に入ると、逃げ遅れた人たちが数人いた。
「大丈夫です、救助に来ました!」
救助に来たことを伝え、俺はビルの出口まで誘導する。
窓の外を見ると、翼さんが一人でノイズの群れと戦っている姿が見えた。
「・・・急いで避難させて加勢しないと」
俺は誘導しつつビルの外に出ると、どこからともなく緒川さんが現れる。
「彼らは僕たちに任せてください。継菜さんは」
「わかってます、急いで翼さんの方に『ノイズだ!』っ!!」
悲鳴の方を向くと、ノイズの数体がこっちに来ていた!
「くっ!早く避難を!」
『アタッシュショットガン!』『ショットガンライズ!』
俺は武器をアタッシュショットガンに切り替え、近づいてくるノイズを打ち抜いていく。
「これでも喰らっとけ!」
『バレット!』
『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』
『ウェアウルフズアビリティ!』
『シューティングウルフプログライズキー』を差し込みトリガーを引くと、青色の狼たちがノイズに食らいつき倒していく。
シ
ュ
ー
テ
ィ
ン
グ
カ
バ
ン
シ
ョ
ッ
ト
『シューティング!カバンショット!』
近くのノイズを殲滅し、俺はすぐに翼さんの元に駆け付けるが、予想以上にノイズの数が多い。
「くそっ!このままじゃらちが明かないな…ならこいつの力を借りるか!」
俺はライジングホッパーを外し、別のキーを起動させる。
『ブリザード!』
『オーソライズ!』
認証させると、上空から青白い巨大な『フリージングベアーライダモデル』が落ちてきて近くのノイズを殴り飛ばしていく。
「うおっ!戦闘態勢ばっちりか。なら力を貸してくれ、クマさん!」
『フリージングベアープログライズキー』を展開し、ドライバーに差し込む。
『プログライズ!』
『Attention freeze! フリージングベアー!』
『Fierce breath as cold as arctic winds.』
ライダモデルが俺の体を包むと、シアンカラーのパーツが装着されていく。
「さあ、氷漬けの時間だ!」
俺は手の平のユニットから大量の凍結材を噴出させると、それを浴びたノイズがみるみる凍っていく。
そして凍ったノイズを砕き、凍らせては砕きの繰り返しで翼さんの元にたどり着く。
「翼さん、大丈夫ですか!」
「継菜・・・って寒っ!?なんだその姿は」
「すみません!けど今は我慢してください。それと避難完了しました」
「そ、そうか。なら一気に片付けるぞ!」
「了解!」
俺たちは背中を合わせ、翼さんが刀を強く握ると、その刀身は巨大になっていく。
俺はアタッシュカリバーに切り替えフリージングベアーのキーを外し差し込む。
『ブリザード!』
『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』
『ポーラーベアーズアビリティ!』
そこから俺はアタッシュカリバーを折り畳み、再度展開する。
『チャージライズ!』 『フルチャージ!』
そして翼さんの刀には青いエネルギーが、俺の武器には青白いエネルギーが蓄積される。
「我らが一撃、しかと受けてみよ!」
「お前たちの運命は、ここで終わりだ!」
トリガーを引き、俺と翼さんは同時に振り下ろす。
フ
リ
ー
ジ
ン
グ
カ
バ
ン
ダ
イ
ナ
ミ
ッ
ク
『フリージング!カバンダイナミック!』
『蒼ノ一閃』
俺たちの一振りはノイズを凍らしつくし、切り裂いていった。
そして凍り付いたノイズが砕け散り、ノイズはいなくなった。
「ふう…撃退完了」
「ああ、すぐに報告しよう」
ノイズとの一戦を終え、翼さんが連絡を入れようと離れようとすると。
「おわったったった!?翼さん、背中引っ張らないでください!」
「何を言う!そちらも引っ張っているでは・・・ない・・・か」
俺たちが背を向くと、背中の装甲が翼さんの背中と共に凍り付いていた。
後から気づいたが、この装甲には接触した物質から熱を奪うことで部分的に凍らせることができるらしい。
まあ、どういうことかというと…。
「「・・・ええぇぇぇぇぇぇ!?」」
その日の夜、俺たちの悲鳴が響いたという…。
「あっはっは!それで緒川の旦那に言われるまでくっついてたってわけか!」
「笑い事じゃない!あの時は本当に焦ったんだぞ!」
「いや本当、穴があったら入りたいわ」
後日、病院にて奏さんに一連の報告をして笑われていた。
あの晩、背中を何とか離そうと試みたが剥がれず。駆け付けた緒川さんが状況を把握して…。
『あの、変身を解けばいいのでは?』
といわれた時、俺は少しの間硬直して静かに変身を解いて顔を隠した。
マジで穴の中に入りたい気持ちになったわ。
「それで、リハビリの方はどうなんだ?」
「ああ、まだ時間はかかるけど順調に回復しているよ」
「確か、櫻井女史の検査だと数か月はリハビリらしい」
「そっ、けど復帰してもしばらくは戦闘はできないけどな。だから私が完全復帰するまで翼を頼んだぞ」
「ああ、まあできる限り頑張るよ」
こうして、俺の初任務は終える。そしてフリージングの状態で誰かと接触しないと誓った。
よしっ!後書きコーナーだ!存分に言え!
「にしても災難だったな。あれどれぐらい冷たいんだ?」
「まあすぐに凍ったわけだし確実にマイナスはいってると思うな」
溶かそうとお湯をかけたらお湯の方が凍りそうだな、それ。
「まっ、何にせよ外れてよかったな!」
「本当だよ、それよりそろそろ」
おっそうだな、それじゃあやるか。
「「「それでは次回もお楽しみに!」」」