「今回はいつもより長めに書いたんだな」
まあ前回があれだったから今回は頑張ったよ…。
「んで、今回は旦那との特訓回だったな」
ああ、お前ら頑張れよ、正直あんな特訓リアルでやったら俺ぶっ倒れるから。
「作者さん、もう少し体力着けたらどうですか?」
それは無理な話だ、それではG編第十八話どうぞ!
「話逸らしやがった・・・」
未来の捜索に奮起した少し後、弦十郎さんから連絡が入りすぐに来てくれと言われたため俺たちは急いで二課の所有する潜水艦へと向かった。
「弦十郎さん、遅れました」
「大丈夫だ、これで全員だな」
指令室にはすでに響も来ており、六人全員揃ったところで指令が懐からとあるものを取り出して見せてくれた。
「これって・・・通信機?」
壊れているが、二課が所有する通信機だったがこれは一体・・・?
「それはスカイタワーから少し離れた地点より回収された、未来君の通信機だ」
「未来の!?」
「ああ、発信記録を追跡した結果、破損されるまでの数分間、ほぼ一定の速度で移動していることが判明した」
弦十郎さんが見せてくれたマップには通信機の発信を示すマーカーが移動する映像が流れていた。
俺たちはその映像を見て、とある希望が胸に浮かんだ。
「ああ、未来君は死んじゃいない。何者かに連れ去だされ拉致されているとみるのが妥当なところだが・・・」
「師匠、それってつまり!」
響の言葉に弦十郎さんは振り返る、その表情は希望を持った顔だった。
「こんなところで呆けてる場合じゃないってことだろうよ!」
その言葉で俺たちは確信を持った、未来は生きてる!
そのことに喜び、俺は拳を強く握った。
「さてっ!気分転換に身体でも動かすか!」
『はいっ!』
その言葉を合図に、俺たちは未来を救うための特訓を行った。
『使用BGM 英雄故事(ver響&弦十郎)』
特訓の始まりとしてまず早朝に走り込みを行った。
弦十郎さんが先頭、その次に響、翼と奏、俺、セレナとクリスの順番で走っている。
響はいう間でもなく、翼と奏は俺たちより歴が長いため体力は多い。
俺も弦十郎さんの特訓で体力はあり、セレナとクリスは体力は少ない方だが何とかついてきている。
走りながら、弦十郎さんは装者の様に歌を歌いながら走っている。
「何でオッサンが歌ってんだよ・・・てか、そもそもこれ何の歌だ、大丈夫か?」
「分からねえ、けど静かなのよりかはましだろ」
「まあそうだけどよ・・・」
クリスが歌に疑問を持ちながらも、俺の前では響は走り込みを頑張っている。
そうだ、こんなところでへこたれてる場合じゃねえな、早く強くなって未来を助けるんだ!
それからも俺たちの特訓は続いた。
時には両足を柱に括り付けて両手の茶碗に水を汲み体を起こして桶に水を入れる特訓を行い。(クリスとセレナは4~5回辺りで頭に血が上って脱落)
時には縄跳びを行い持久力を高め。(以外とセレナが縄跳び上手かった、俺は何度も足に縄をぶつけた)
時には両腕両足、頭に水が入った茶碗を乗せ体制を維持し続け。(クリスとセレナは何度も転んだ)
時には凍った生肉で殴り込みをして。(ライダー組はパンチよりキックの方が威力が出た)
時には雪が積もった山道を走り込み。(どこだよ)
体力をつける為に生卵をジョッキでそのまま飲み。(クリス、セレナ、俺は盛大に吐いた、流石に生卵は無理・・・)
そんな地獄の様な特訓を続けた。
場所は移りF.I.S.の輸送ヘリの一室、この部屋に未来が牢の中に捕まっていた。
その部屋には未来の他に、監視のマリアが壊れたペンダントを手に歌を歌っていた。
「りんごは浮かんだお空に・・・」
かつてセレナと歌ったappleを口ずさみ、手にしていたペンダントを悲しそうな表情で見ていた。
「リンゴは落っこちた地べたに・・・」
そんなマリアを牢の中にいた未来はじっと見ていた。
「星が生まれて歌・・・ん?」
歌っていたマリアは未来の視線に気づき歌うのをやめる。
「どうしたの?」
「いえ・・・ありがとうございました」
何故未来が礼を言うのか、時はスカイタワーの惨事まで遡る。
響が落ちて悲しみに暮れていた時、未来の後ろの壁をなスターシャを抱えたマリアが壊して偶然二人は出会った。
未来を見たマリアは、その姿に自身の過去を思い出す。
燃え上がる業火の中、一人佇む妹の姿。
その時のセレナと未来がマリアには重なって見えた。
タワーが大きく揺れ、体勢を崩した未来にマリアは自身の手を差し伸べた。
『死にたくなかったら来い!』
マリアの言葉を聞き、未来はマリアの手を掴みタワーから脱出したのだった。
「どうして、私を助けてくれたのですか?」
未来の質問に、マリアは応えた。
「さあ、逆巻く炎にセレナを思い出したからかもね」
「セレナ・・・?」
その言葉に未来は自分たちと一緒にいた少女、セレナのことを頭に思い浮かべる。
「マリアの妹の事です」
そこに割り込んで入ってきたのはウェルだった。
「ドクター・・・」
ウェルは二人の間で泊まり、その視線を未来に向ける。
未来は自分に視線が向けられたことで警戒をする。
「この子を助けたのは私だけど、此処まで連行することを指示したのはあなた。いったい何のために?」
マリアはウェルに尋ねると、ウェルはマリアの方に視線を向ける。
「もちろん、今後の計画遂行のための一環ですよ」
そう言いウェルは未来に近づき、未来は一層警戒を強めた。
「そんなに警戒しないでください。少しお話でもしませんか? きっとあなたの力になってあげられますよ」
そう言いウェルは仮面のような笑みを浮かべた。
「のどが渇いたな・・・」
時刻は夜、特訓を終えた俺たちは寝室で寝ているが、俺は喉が渇いて給湯室へと向かうと・・・。
「ん? なんだ馬鹿真か・・・」
パジャマ姿のクリスが先に来ていた。
「クリス、お前ものどが渇いたのか?」
「まあな、あんな特訓の後だと誰でものどが渇くだろ」
「いえてら」
俺は苦笑いしながら、給湯室に置いてあったインスタントココアを手に取った。
「クリスもココア飲むか?」
「ミルク多めでな」
「はいはい」
俺は二人分のココアを作り、片方にミルクを多めに入れてそっちをクリスに差し出した。
「温かい物どうぞ」
「温かい物どうも」
俺たちは椅子に座ってココアを呑んだ。
「・・・なあクリス、一つ聞いてもいいか?」
「なんだよいきなり、手短に言えよな」
「んじゃあ達頭直入に・・・お前なんか悩んでんのか?」
俺の言葉にクリスはびくっとして急に静かになった。
「その沈黙は悩みがあると考えるぜ」
「・・・どうしてそう思ったんだ」
「ファミレスで俺が店を出た時、ふと振り返ったらお前が浮かない顔をしていたからさ」
「そんなの、あいつのことを考えたらだれだって・・・」
「まっそりゃそうだよな・・・んでここからは俺の仮説だが、違ってたら聞き流してくれ」
俺はココアを呑んで一呼吸置いてから口を開いた。
「・・・ソロモンの杖の事を後悔してんじゃないのか?」
俺の仮説にクリスはびくっとする、当たりか・・・。
「ソロモンの杖はクリスも使っていたからな、そのことで罪悪感を感じてんのかなと思ってさ。クリスってそういうの自分の中にため込んで吐き出そうとしなさそうだし」
「・・・・・・」
「んで、お前の性格からして、ソロモンの件を自分だけで何とかしようとしてんじゃないかなっと思ってさ」
俺の仮説にクリスはとしていた口を開いた。
「・・・お前、エスパーなのか?」
「三か月も一緒に過ごしてたらそりゃ分かるだろうよ、んでそれを踏まえて一言言わせてくれ」
残ったココアを呑み切ってコップを机に置いてから俺は口を開いた。
「少しは俺たちを頼ってくれよ。俺たちは仲間だろ」
「けど、元を正せば私がソロモンの杖を起動させたからこうなっちまったんだ!だから私一人で・・・!」
「そおい!」
「あいたっ!?」
俺は一人で罪を抱えようとするクリスの頭にチョップを入れると、クリスは罪ではなく頭を抱えた。
「そうやって自分一人で何でも抱え込むんじゃねえよ、俺はクリスが心配でこういってんだよ」
「あ・・・あたしが心配?」
「そうだ、俺にとっちゃクリスはもう家族も当然だからな。家族を心配するのは当たり前だろ」
「・・・家族」
「そっ、家族。だからさ、お前の抱えてるその罪、俺にも抱えさせろ」
俺はそう言うとクリスは叩かれた頭から手を放す。
「・・・本当にいいのか?頼っちまっても」
「おう、ていうかこのこと響達に言っても多分俺と同じことを言うと思うぞ」
「・・・そうだな、そういう奴等だったな」
クリスはそう言い顔を上げる、その顔はいつものクリスの表情だった。
「だったらとことん頼ってやるぞ、今更嫌だは無しだからな」
「おう、どんと頼りやがれ。 ていうかクリスはどうやって杖を取り返すつもりだったんだ?」
「ああ、それはな・・・」
俺はクリスは話し合いながら、夜が更けていった・・・。
翌日、俺たちが潜水艦に乗って移動している時、艦内にアラートが鳴り響いた。
「ノイズのパターンを検知!」
「米国所属艦艇より、応援の要請!」
モニターに米国政府の船ノイズに襲われる映像が映った
「この海域から遠くない!急行するぞ!」
「応援の準備に当たります、奏!」
「おう、分かってる!」
翼と奏は急いで準備に取り掛かりに向かおうとする。
「奏!これを持って行け!」
俺は奏に複数のプログライズキーとアタッシュショットガンを投げ渡し、奏はそれを受け取る。
「おう、ありがとな!」
「翼さん!奏さん!私も・・・!」
二人を追いかけようとする響の腕を掴んで止めた。
「駄目だ響、今のお前がギアを纏ったら今度こそ命にかかわる」
「真さん・・・でも!」
「響、未来を助けてもお前が無事じゃないと意味がないんだよ」
俺の言葉に響は押し黙った。
「俺も残る、万が一ここが襲われたら危険だ。クリス、セレナ、頼めるか」
「おう、任せとけ!」
「わかりました!」
「いい返事だ」
俺はセレナに奏と同じく複数のプログライズキーとアタッシュアローを手渡す。
セレナは受け取り、クリスと共に翼たちの後を追いかけた。
「頼んだぞ、四人とも・・・」
F.I.S.の輸送ヘリ内では、米国の兵隊がノイズに襲われていく光景を見てマリア達は見ていた。
自分たちの主張を届けさせるための自分がとった行動にマリアは自身の唇を噛み血を流していた。
「こんなことが、マリアの望んでることなの・・・?」
調はマリアに尋ねる、この惨劇が本当にマリアが望んだことなのかを。
「弱い人たちを守るために、本当に必要なことなの・・・?」
マリアは何も言わなかった、否、その沈黙がマリアの答えだった。
それを見て調は急いでヘリの出口まで駆け寄って扉を開いた。
「調!何やってるデスか!?」
「マリアが苦しんでるのなら・・・私が助けてあげるんだ」
調のその目は覚悟を決めていた目だった、そして調はそのままヘリから飛び降りた。
「調!」
調は落ちながら聖詠を歌った。
「Various shul shagana tron」
調はシュルシャガナを身に纏って船に向かって真っすぐ落ちて行った。
「調・・・!」
切歌が船に向かって落ちていく調を見ていると、後ろからウェルが切歌の肩を掴む。
「連れ戻したいのなら、いい方法がありますよ」
『使用BGM 塵鋸・シュルシャガナ』
「首を傾げて 指からするり 落ちてく愛を見たの」
調は落下しながらノイズに目掛けて大量の丸鋸を射出する。
α式 百輪廻
着地地点のノイズを一掃した後、調は着地し足のローラーで高速で移動してノイズの群れの中心に移動する。
中心に向かうと、調は『γ式 卍火車』を展開し、その場で回転しながら周辺のノイズを切り刻む。
一掃した後、残っていたブドウ型ノイズが球体を何発も射出するが、シュルシャガナの機動力で全てかわしていき、ノイズを次々と切り払った。
調がアームドギアをしまい安心すると、背後から倒しきれなかったノイズが襲い掛かってくる。
「ッ!」
だがノイズの攻撃は調に届く前に、ノイズの背後から投げられた鎌によってノイズは両断されてしまう。
鎌を投げた切歌はそのまま調の近くに降り立った。
「切ちゃん・・・ありが!」
調が感謝の言葉を送ろうとしたとき、切歌は手にしていた注射器を調の首に当て、中身を注入する。
「な・・・なにを・・・?」
切歌の手に握られていた物は、LINKERを入れる注射器、だがその中身は違っていた。
『LINKER?』
降り立つ前、切歌はウェルから渡された注射器を見る、その中身は赤色の液体だった。
『いいえ、これは『ANTI LINKER』適合係数を引き下げるために用います。その効果は折り紙付きですよ』
その言葉通り、調は自分の体に違和感を感じた。
「ギアが・・・馴染まない・・・!?」
違和感を感じたと同時に、調の体が発光しギアが解かれてしまう。
ギアが解かれふらつく調を見て切歌は目を伏せながら口を開く。
「あたし・・・あたしじゃなくなってしまうかもしれないデス・・・そうなる前に、何か残さなきゃ!」
切歌はそう言い調に手を伸ばす。
「調に忘れられちゃうデス・・・」
「切ちゃん・・・?」
切歌の発言に調は困惑した。
「たとえあたしが消えたとしても、世界が残れば、あたしと調の思い出は残るデス!」
切歌はずっと悩んでいた、自分の中にフィーネの魂が存在し自分という存在が消えてしまうんじゃないかと。
そしてそこから導き出した答えが、この行動だった。
「だからあたしは、ドクターのやり方で世界を守るのデス・・・もう、そうするしか」
切歌が言い終わったその時、近くの海面から二本のロケットが飛び出してくる。
そのロケットは空中で筒を開くと、ギアを纏った翼とクリス、バルカンとバルキリーに変身した奏とセレナが二人の近くに降り立った。
翼と奏が切歌に詰め寄り、クリスとセレナが調を拘束する。
「邪魔するなデス!」
切歌は応戦するが、二対一では切歌が不利であり徐々に追い詰められていく。
「切ちゃん・・・!」
「おいっウェルの野郎はここにいないのか!」
クリスが調に質問する。
「クリスさん、多分ウェル博士は此処にはいないと思います。おそらく安全な場所で見てるんだと思います」
「・・・くっ!」
一方では翼と奏の二人は切歌を追い詰めた。
俺たちは司令室で戦いの状況を見守っていた。
「翼さん!奏さん!」
状況はこちらの優勢・・・けど、何だが嫌な予感を感じる。
そんな時、上空から紫色の光が見えたと同時に・・・歌が聞こえた。
「Rei shen shou jing rei zizzl」
俺と響は驚いた、新たなシンフォギア装者の登場ではなく、その歌声に聞き覚えがあったのだ。
そして紫色の光が船に降り立った。
「えっ?」
「なっ!」
煙が晴れ、そこにいた人物に俺と響は言葉を失った。
その場に降り立ったのは、紫を基調としたギア、そして紫色のバイザーを顔に身に着けているが見間違えるはずがない。
「未来・・・!?」
「馬鹿な・・・!?」
行方知れずとなり、助けるはずだった俺たちの友達・・・未来が虚ろな瞳でシンフォギアを纏っていたのだった。
さて後書きの時間だが・・・ついに現れてしまったか。
「やっぱあのクソドクターぶん殴る」(怒
「落ち着け真、殺気が駄々洩れだぞ」
「あの野郎、響だけじゃなく未来にまで・・・その魂煉獄に叩き落としてやる・・・」
「駄目です奏さん、真お姉ちゃん聞く耳持ってない」
「おい作者、あの男を原子レベルまで粉々にする権利をくれ」
流石にやらねえよ、物騒だなお前!
「大事な友達があんな目にあわされたら誰だってそうなるだろ!奏やセレナだって翼やマリア達が同じ目にあったら俺と同じことするだろ!」
「「それはそうだな(ですね)」」
仲間が増えた!? 安心しろ!ちゃんと助ける方法はあるから!
「本当だな?嘘だったらお前も原子になる覚悟をしとけよ」
怖っ!? とりあえずさっさと〆るぞ!
「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」