「あたしとしては戦いたくないんだけどな・・・ところで真は?」
あいつは用事があるとかでこの場を離れているな。
「用事ですか?一体何なんでしょう…?」
まっあいつのことだしすぐに帰って来るだろ、こっちは早速始めるぞ。
「そうだな、なんとしても未来を取り戻さないとな、てなわけでG編第十九話どうぞ!」
~一方ウェルの所~
「お前を断罪する」
「待て!?何でお前がこんなところにいるんだ!とりあえずその手に持っている鉄パイプを下しギャァァァァァァ!!?」
俺たちの前からいなくなった未来、やっと見つけたと思ったら・・・。
「何で・・・何で未来がシンフォギアを纏ってるんだよ!?」
モニターに映るのは紫色のシンフォギアを身に纏った未来だった。
「嘘・・・未来・・・?」
この光景に響達も驚愕していた。
そんな時、ライズフォンに連絡が入って来た。
(こんな状況に誰なんだ!)
心の中でそう思いながら画面を見ると、そこには『神』と出ていた。
俺は驚きつつも、みんなに気づかれないように部屋から出て電話に出る。
「おい駄目神!今お前と話してる場合じゃないんだ!」
『わかってる、未来ちゃんの事でしょ』
「っ!?」
『そのことで話があるの、聞いてくれるかしら?』
電話越しに聞こえてくる駄目神の声はいつもより真剣な声だと感じ取った。
「・・・何なんだ?」
『まず、あの子が纏っているシンフォギアは『神獣鏡』と呼ばれている聖遺物よ』
「シェンショウジン?」
『その特性の一つは機体を不可視にするほどの圧倒的なステルス能力、貴方も見たはずよ』
ステルスという言葉に俺はF.I.S.の輸送ヘリのことを思い出す。
「じゃあ、あのシンフォギアはあいつらが・・・!」
『そう、そしてもう一つ特性があるわ』
「まだあるのかよ!?」
『その特性は、実際に見た方が早いわ』
駄目神がそう言うと、ライズフォンの画面に現在の翼たちの様子が写った。
「嘘だろ・・・何であいつが!?」
あたしらの目の前に現れたのは、見たことのないシンフォギアを纏った未来だった。
まさかこんな最悪な再会になるなんてな!?
「・・・・・・」
未来は何も言わず背中から二本の黒い鞭を繰り出し、その手にはアームドギアと思われる巨大な扇子を手にした。
「うぉぉぉおぉぉおぉぁああぁぁぁあ!!!」
「小日向が・・・!?」
「何で未来さんがシンフォギアを纏ってるんですか!?」
あたしらが思っている疑問に、クリスとセレナが捕まえている調って子が答えた。
「あの装者は、LINKERによって無理やり仕立てられた消耗品・・・」
「LINKERだと! 未来にも使ったのか!?」
「それより、消耗品ってどういうことなんですか!?」
「・・・あの子は、私達以上に急ごしらえな分、壊れやすい」
「ふざけやがって・・・!」
あたしらが怒りに震える中、翼は冷静に旦那に報告していた。
「・・・司令、行方不明となった小日向未来を発見。ですが、敵によってシンフォギアを纏わされています」
『わかっている・・・お前たち!なんとしてでも小日向君を無力化し保護するんだ!』
旦那の言葉にあたしたちは頷くと、小日向は顔のバイザーを閉じ戦闘態勢に入った。
そのまま浮かび上がり、あたしらに真っすぐに遅いかかってきた。
「セレナ!あたしらであいつを止めるぞ!」
「は…はいっ!クリスさん、月読さんをお願いします!」
セレナは調をクリスに任せてお互いに武器を取り出した。
未来は迫りながら、アームドギアから光線を繰り出してくる。
「悪いな、ちょっとばかし痛いぞ!」
あたしらは光線を躱しながら未来に遠距離攻撃を仕掛けるが、未来はあたしらの攻撃を悉く躱していく。
「なんて回避能力ですか!」
「くそっ、だったら力ずくだ!」
あたしは武器をしまって真から預かったパンチングコングプログライズキーを取り出す。
『パワー!』
あたしはキーをこじ開けて、ショットライザーに装填する。
『オーソライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
装填し、あたしはショットライザーを手に取りそのままトリガーを引いた。
『ショットライズ!』
『パンチングコング!』
『Enough power to annihiate a mountain.』
発射された弾丸を横薙ぎに殴り飛ばし、あたしはパンチングコングフォームに切り替える。
「行くぞ未来!」
あたしはそのまま未来に接近し拳を振るう。
「っ!」
未来はアームドギアを展開しあたしの拳を防御する・・・がそんなの関係ない!
「オララララララララッ!」
あたしはアームドギアを何度も殴りつけていき、徐々に未来が押されていく。
「おっっっらぁ!!」
最後に力の限り殴りつけると、防御越しに未来は吹き飛んでいった。
「っ!!」
未来は押されたことで接近戦は不利と感じたのか、そのまま海の方へと逃げて行った。
「逃がすか、セレナ!」
「はい!今度は私です!」
セレナはライトニングホーネットプログライズキーを取り出してショットライザーに装填し、トリガーを引いた。
『サンダー!』
『オーソライズ!』
『ショットライズ!』
『ライトニングホーネット!』
『Piercing needle with incredible force.』
セレナはライトニングホーネットフォームに変身すると、そのまま飛行し未来を追いかける。
「未来さん!大人しくしてください!」
セレナは追いかけながら蜂型の小型ミサイル『ヘクスベスパ』を繰り出して未来を攻撃していく。
未来はヘクスベスパを躱そうとするが、その数は多く幾つかが躱しきれず直撃していく。
未来は直撃しながらも、セレナに光線を照射していく。
頼む・・・戦うのをやめてくれ、未来!
画面では奏とセレナが未来と戦っている、状況は確かにこちらの優勢だ・・・けど。
「・・・・・・」
見てるこっちは胸が痛くなる光景だ、何であいつらが戦ってるんだよ!
・・・いやそれより、未来があんな複雑な動きができるのか?
『それはダイレクトフィードバックによるものよ』
通話状態のライズフォンから駄目神の声が聞こえてくる。
『喋らなくても大丈夫よ・・・相手は彼女に神獣鏡を纏わせるために、彼女の身体を改造して脳へのダイレクトフィードバックによって彼女の意思に関係なくプログラムされたバトルパターンを実行してるのよ』
「・・・っ!!」
駄目神の言葉に俺はライズフォンの握る手の握力が怒りで強くなる。
改造?脳へのダイレクトフィードバック?
人の体を何だと思ってやがるんだ!!
『気持ちはわかるけど落ち着いて、それよりもこの後よ』
そういえば、神獣鏡のもう一つの性能ってどんなのなんだ?
『あなた達にとって天敵ともいえる力よ』
なんで・・・こんなことになってしまうんですか。
状況では私と奏さんが有利ですが、相手は未来さんだがらやりすぎないようにしていますけど・・・ここまでやりにくいなんて。
「はぁっ!」
空中へ浮かび上がった未来さんを船に目掛けて蹴り飛ばし、その後を追いかけた。
「セレナ!一気に決めるぞ!」
「はいっ!ごめんなさい、未来さん!」
船に落ちた未来さんに目掛けて私と奏さんはショットライザーを手に取り、ライズスターターを押し込んだ。
『サンダー!』
『パワー!』
『ライトニングブラスト!』
『パンチングブラスト!』
奏さんは両腕を合わせ、両方の拳を未来さん目掛けて発射し、私は未来さん目掛けてライトニングニードルを射出した。
未来さんは私たちの攻撃を見て離れようとしましたが、遠くからのクリスさんの弾幕によって身動きが取れなかった。
「動かさねえ・・・!」
そして未来さんが動けないうちに私たちの攻撃が未来さんに直撃しました。
サ
ン
ダ
ー
ラ
イ
ト
ニ
ン
グ
ブ
ラ
ス
ト
パ
ワ
ー
パ
ン
チ
ン
グ
ブ
ラ
ス
ト
サンダーライトニングブラスト!
パワーパンチングブラスト!
私達の攻撃で爆発が未来さんを包んだ。
「未来さん!」
「おい!大丈夫か!」
私達は急いで未来さんの安否を確認に向かうと、爆発の中心地で未来さんは倒れていました。
「急いでギアを外して旦那たちの所に送るぞ!」
そういって奏さんが未来さんに手を伸ばすと、未来さんのギアから突然声が聞こえてきた。
『女の子は優しく扱ってくださいね』
この声・・・ウェル博士!!
『乱暴にギアを引きはがせば、接続された端末が脳を傷つけかねませんよ』
「なにっ!?」
「そんな・・・そこまで!?」
私達が驚くと、未来さんは起き上がり私たち目掛けて扇を広げた。
「二人とも、避けろ!」
翼さんの声と同時に扇から大量の光線が射出された。
閃光
私達はその光線をギリギリのところでかわして、翼さんのところまで距離を取った。
「まだそんな事が!」
私達が驚く中、未来さんは再び浮かび、今度は両足のアーマーから鏡の円盤を展開してきた。
まさか、翼さんとクリスさんだけではなく、後ろにいる月読さんごと巻き込むつもりですか!?
『使用BGM 歪鏡・シェンショウジン』
「閃光・・・始マル世界 漆黒・・・終ワル世界」
未来さんは展開したアーマーにエネルギーを溜めていき、その輝きは強くなっていく。
「デェェェス!」
暁さんが叫ぶ中、その光はだんだんと強くなっていく、このままじゃ・・・!
「二人とも下がれ!」
後ろからクリスさんが飛び出して、自身のアーマーからリフレクターを展開すると同時に未来さんのアーマーから先ほどよりも極大な光線が放たれた。
流星
「リフレクターだ!」
クリスさんの展開したリフレクターに未来さんの光線が超激した。
リフレクターに防がれた光線は分散し、私たちの後ろに被害が出る。
「調!今のうちに逃げるデス!」
暁さんは私たちの後ろで座りこんでいる月読さんに逃げるように言った、その声は何か慌てた様子だった。
「消し去られる前に!」
「っ!? どういうことだ!」
暁さんが言った言葉を理解したのは次の瞬間だった。
最初は光線を防いでいたクリスさんのリフレクターが、突如少しづつ消えていった。
「嘘だろ!?カ・ディンギルの砲撃をそらしたイチイバルのリフレクターが!?」
この光景を見て、後ろの月読さんが口を開く。
「無垢にして苛烈、魔を退ける輝く力の本流・・・これが、神獣鏡のシンフォギア」
そういっているうちに、リフレクターの数はどんどんと少なくなっていく。
「くそっ!リフレクターが破壊されて・・・!」
徐々にクリスさん自身も押されていき、このままじゃ危険だと感じ取った私は奏さんに視線を送る。
奏さんは私の視線に気づいて頷き、リフレクターが破壊される直前に奏さんがクリスさんを抱えて横に飛び、私が月読さんを抱えて空へと回避する。
回避した瞬間光線が私の足を掠ると、掠った部分のアーマーが消し飛んだ。
「嘘!?仮面ライダーの装甲も消滅させるなんて!」
「危ねえ!」
「っ!!」
奏さんが叫んだ瞬間、未来さんは再び光線を私目掛けて放出し、慌てて回避するけど間に合わず背中の羽が消し飛ばされ落下してしまう。
「きゃああぁあああぁあ!!」
そのまま落下すると未来さんは私の元まで移動し手にしていたアームドギアを振りかぶった。
私はまずいと思いとっさに月読さんを庇うと、未来さんはアームドギアで思いっきり私を殴り飛ばした。
「がっ!!」
その衝撃で変身が解けてしまい私と月読さんは翼さんの近くに倒れてしまう。
これが、神獣鏡の力・・・シンフォギアだけではなく仮面ライダーすら消してしまう力・・・!
セレナたちが危機に陥っているとき、とある人たちは驚きの表情をしていた。
「嘘・・・セレナ・・・?」
「そんな・・・なぜ彼女が・・・!?」
マリア・カデンツァヴナ・イヴとナスターシャはセレナの存在に驚きを隠せない中。
「やはり、彼女はマリアの妹でしたか・・・」
二人の後ろでウェルは一人怪しげな笑みを浮かべていた。
「さて後書きの時間だが・・・お前らどうした?」
いや・・・お前の体に赤い液体がついてるんだが。
「気にするな、ただのケチャップだ」
「いやどう見ても『ケチャップだ』アッハイ」
「それにしても、とうとうバレちゃいましたね私の正体」
「だな、これでマリア達がどういう動きをするか・・・」
それは神のみぞ知る、作者のみぞ知る。
「要はお前次第か」
そういうとこ、それじゃあ〆ますか。
「あれ?早くないか?」
早く終わらせてお前はさっさとその赤く染まった服を洗って来い!
「そういうことか、了解」
「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」
「この赤いの落ちるかな?」