戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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G編第二十一話、ついにフロンティアが浮上したな。
「そうだな、それに加えて前回のクリスの裏切り、まじで大変な状況になってきたな」
「はい、けど!真お姉ちゃんたちとなら何とかなると思います!」
「ああ、そうだな。・・・ところでその真は?」
さあ?朝から見かけてないけど…。
「「「・・・・・・まさかな」」」
とりあえず真は後で探すとして、G編第二十一話、張り切ってどうぞ!

~一方~

「待て!?何でお前はまた来たんだ!?しかも何だその物騒な斧と銀色のキーは!?」
「黙れ元凶、お前を倒せばみんな救われるんだ」
「いや待て今回に関しては僕は何も干渉してなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」


フロンティア

「・・・ぶっはぁぁぁ!!」

 

海に落っこちた俺はともに落ちた響と未来を担いで急いで海面に浮上した。

 

「はぁ・・・はぁ・・・ま、マジで危なかった。もう少しで光線が直撃するところだった」

 

もしあの光線に当たってたら俺の変身が解かれて三人纏めて餌食になってたな・・・。

 

ふと海面を見ると浮かんでいたプログライズホッパーブレードは光の粒子となって消えてしまった。

 

「一発限定っていうのが良ーくわかったわ、危ねえ危ねえ」

 

俺はそう思いながら響と未来を見ると、二人共ギアが解かれていて気絶していた。

 

「どうやら・・・賭けは成功みたいだったな。さて、早く二人を船に送らないといくら変身しててもキツイからな」

 

俺はシャインクリスタを射出し二人をクリスタに乗せ二課の潜水艦に向かおうとする中、海面にキラリと光るものが二つ浮かんでいるのが見えた。

 

「ん?なんだあれ?」

 

俺はその輝きに近づくと、その正体に気づく。

 

「これって・・・!」

 

俺はその光るものを手に取りポケットにしまい込み、二課の潜水艦へと向かうと、奏と翼とセレナ、そして二課の職員たちが俺たちを出迎えてくれた。

 

「真お姉ちゃん!響さんと未来さんは!?」

 

「今は気絶してる、急いでメディカルルームに連れて行ってくれ」

 

「わかった。すぐに向かわせよう」

 

シャインクリスタに乗せていた二人を二課の職員達に託し、三人はメディカルルームへと連れていかれた。

 

「ふぅ・・・ところでほかのみんなは?」

 

俺がそう尋ねると二人は苦い顔をした。

 

「・・・詳しい事情は二人が目を覚ましてから言おう」

 

「・・・わかった」

 

翼のただならぬ感じに俺は何かを感じ二人の回復を待つこととした。

 

 

 

 

 

暫く待つと、二人が目を覚ましたとの知らせを聞き急いで二人の元へと向かった。

 

「響!未来!」

 

「真さん!みんな!」

 

メディカルルームに入ると二人はいつもと変わらない様子で迎えてくれた。

 

「二人とも大丈夫なのか?どこか体に異常はないか?痛みとか感じないか?」

 

「落ち着いて、二人共困ってるから」

 

俺が二人を心配すると先に来ていた友里さん俺を止めてくれた。

 

「LINKERはちゃんと洗浄したし、強制装着の後遺症も見当たらない。響ちゃんも体内のガングニールが消えてなくなっているわ」

 

「じゃあ・・・二人は!」

 

奏がそう言うと友里さんは優しい顔で答えてくれた。

 

「ええ、二人とももう大丈夫よ」

 

その言葉で三人は喜ぶ中、俺は体の力が抜けて座り込む。

 

「「真さん!?」」

 

響と未来が座り込んだ俺を見て手を掴んでくれる中、俺の目からは涙が流れていた。

 

「よ・・・よかった・・・!二人が無事で本当によかった・・・!」

 

俺は泣きながら二人の無事を喜んだ。

 

駄目神にはああいった手前、本当は不安だった。

 

もし賭けに失敗して二人の身に何かがあったらと思い、内心は怖かった。

 

泣き崩れた俺を見て、響と未来は俺の手を握って口を開いた。

 

「真さん、ありがとうございます。真さんと響のお陰で私はこうしてまた響と手を取り合えることができました、本当にありがとうございます」

 

「私もです、真さんのお陰でこうして私も未来も無事でいられたんです。だから安心してください」

 

「ああ・・・ああ・・・!」

 

俺は二人の手を強く握った。

 

もう二度と、あんなことにはさせないように。

 

その様子をみんなは優しい目で見てくれる中、セレナが近づいて口を開いた。

 

「真お姉ちゃん、それでクリスさんの事なんですけど・・・」

 

そういうセレナの顔はどこか暗かった。

 

 

 

 

 

場所を移し、浮上したフロンティアに上陸したマリアとナスターシャ、ウェル。

 

そしてその三人と共に、クリスも上陸していた。

 

「こんなのが海中に眠ってたとはな・・・」

 

「ええそうです。あなたが望んだ新天地ですよ」

 

クリスはセレナを気絶させた後、ウェルに交渉し仲間になった。

 

セレナを気絶させたことで信頼を得て、交渉に成功し共にフロンティアに上陸したのだ。

 

「それより、分かってるんだよな。あたしとの約束を」

 

「もちろんですとも、貴方が仲間になってくれる代わりにこれ以上戦火は広げませんよ」

 

「・・・ならいい。さっさと向かうぞ」

 

ウェルが先に進みその後をクリスが追う中、後ろではマリアとナスターシャは何かを話していた。

 

「マム。切歌と調は・・・」

 

「これ以上、あの子達に罪を背負わせるわけにもいきません。彼女たちは二課に託しましょう。マリアも無理しなくてもいいのですよ」

 

「・・・正直言って、今私の心は揺らいでいるわ」

 

「・・・あの時船の上にいた少女。マリアも見ましたね」

 

「ええ、あの顔は間違いなくセレナだったわ」

 

「私も見ましたが間違いありません、ですがなぜあの子が・・・?」

 

二人はかつて目の前で、セレナが業火の中で散っていくのを目の当たりにした。

 

故に二人は困惑していた、セレナが生きていたことに、セレナが二課の仮面ライダーになっていたことに。

 

『・・・あのオレンジの仮面ライダー、もしかしたらセレナかもしれないデス』

 

「・・・あの時の切歌の言葉は本当だったのね」

 

マリアは会場での襲撃の時に切歌が言っていた言葉を思い出す。

 

「・・・セレナの件は後で考えましょう、私たちも行きましょうマリア」

 

「・・・ええ、マム」

 

マリアとナスターシャはウェルとクリスの後を追いかけた。

 

「セレナ・・・どうして?」

 

 

 

 

 

四人がフロンティア内を進むと、大きな空洞にたどり着く。

 

「つきました、ここがジェネレータールームです」

 

空洞の真ん中には、周りとは異質な雰囲気を漂わせる球体があった。

 

「あれはなんだ・・・?」

 

クリスが球体に疑問を持つ中、ウェルは一人球体に近づく。

 

球体に近づき、手にしていたケースを開くと、そこには赤く光る歪な何かがあった。

 

「おい、そいつは何だ!?」

 

「これはネフィリムの心臓ですよ。あの時ゼロワンにネフィリムは粉微塵に吹き飛ばされてしまいましたが、これだけは何とか回収したのですよ。まああの女の一撃で活動は停止寸前になっていましたが、何とかここまで復元できましたがね」

 

ウェルはネフィリムの心臓を手に取り、それを球体に取り付けると、心臓は球体に吸着され、球体は光りだした。

 

球体が光りだすとともに周りの鉱物内を光の粒子が通って行っていくのが見える。

 

「ネフィリムの心臓が・・・!」

 

「心臓だけとなっても、聖遺物を喰らい取り込む性質はそのままだって・・・卑しいですねぇ」

 

そういうウェルは怪しげな笑みを浮かべる。

 

「エネルギーが、フロンティアに行き渡ったようです」

 

「さて、僕はブリッジに向かうとしましょうか。ナスターシャ先生も制御室にてフロンティアの面倒をお願いしますよ」

 

そういってウェルはその場から離れる。

 

「後は頼んだぞ・・・真」

 

そんな中、クリスは自身の手を握り締め、小さな声でそう呟いていた。

 

 

 

 

 

クリスのことを聞いて俺たちは司令室に向かうと、司令室には弦十郎さんと緒川さんがいた。

 

「響君!未来君!まだ安静にしてなきゃいけないじゃないか!」

 

「ごめんなさい。でも、いてもたってもいられなくって」

 

「クリスちゃんがいなくなったと聞いたら、どうしてもって」

 

「確かに、響君とクリス君が抜けたことは作戦成功に大きな影を落としているのだが・・・」

 

室内は重い空気になっていた、そりゃクリスがセレナを気絶させて敵に寝返ったとなったらこうなるよな・・・。

 

「・・・あの、一言いいか?」

 

「ん?どうしたんだ真君」

 

「クリスの事なんですけど・・・クリスは裏切っていません」

 

俺の一言にみんなの視線は俺に集中された。

 

「真、信じられない気持ちはわかるが・・・」

 

翼が俺を慰めるように言ってくれている、嫌そうじゃなくて・・・。

 

「そうじゃなくて、それはクリスの作戦なんだ。クリスから聞いたから間違いないぞ」

 

その言葉にみんなは驚く中、未来は俺の肩を掴んで聞いてくる。

 

「真さん!それ本当なんですか!?」

 

「ああ、本当だ」

 

それは昨日、クリスと二人で話していたことだった。

 

 

 

『F.I.S.の仲間になる!?』

 

『ああ、と言っても本当に仲間になるわけじゃねえけどな。けどその方があいつらに怪しまれずに近づけるしチャンスはできるはずだ』

 

『けど、どうやって入るつもりなんだ?』

 

『あいつらが襲撃してきたとき、あたしが味方の誰かを気絶させて仲間にしてくれって頼めばあの男は食いついてくるだろ』

 

『・・・まあ否定はしないけど。けどクリスが危ないだろ!?』

 

『大丈夫だ、いざとなったら脅してでもソロモンの杖を取り戻してやる』

 

『お前なら本当に脅してでも取り返しそうだな・・・』

 

『・・・けど、もしあたしが危ない目にあいそうだったら、その時はお前らを頼りにするからな』

 

『・・・ああ、その時は俺たちが助けてやるよ』

 

『ああ。それとこのことはみんなには内緒にしててくれ』

 

『何でだ?』

 

『『敵を欺くならまず味方から』っていうじゃねえか』

 

『なるほどな、分かった』

 

これが昨日クリスと話していたことだった。

 

 

 

「・・・というわけなんだ」

 

「じゃあ!クリスちゃんは裏切っていないんですね!」

 

「ああ、だから安心しろ」

 

クリスの作戦を話すとみんなは安堵の息をついた。

 

「なるほど・・・だから真お姉ちゃんに『後は頼む』って伝えるように言ったんですね」

 

「そういうことだ・・・済まないな、作戦とはいえセレナを撃っちまって」

 

「いえ、そういうことでしたら私も納得です」

 

俺たちが話していると、画面にフロンティアが映った。

 

「フロンティアへの接近は、もう間もなくです!」

 

画面に映るフロンティア、あそこにクリスとマリアとセレナが言うマム、そしてあのくそったれがいるのか。

 

待ってろよ・・・クリス!

 

 

 

 

 

フロンティア内では、ウェルとマリアはブリッジに移動し、コントロールパネルの前にたどり着くとウェルは懐からLINKERを取り出した。

 

「それは・・・」

 

「LINKERですよ」

 

ウェルはそう言いながら自身の袖をめくりあげる。

 

「聖遺物を取り込むネフィリムの細胞サンプルから生成したLINKERですよ」

 

そしてウェルはLINKERを自身の左腕に注入すると、ウェルの腕はその形を変え、ネフィリムのような腕に変わってしまう。

 

「フへへっ・・・」

 

ウェルはその腕で制御盤に触れるとパネルに赤黒い線が走り、輝きだす。

 

「フへへへっ・・・早く動かしたいなぁ。ちょっとぐらい動かしてもいいと思いませんか?ねえマリア」

 

ウェルはまるで新しいおもちゃを手に入れたような雰囲気でパネルを操作すると、米国政府の船が映った。

 

一方、制御室にいるナスターシャもパネルを操作して何かをしていた。

 

(フロンティアが先史文明期に飛来したカストディアンの遺産ならば、それは異端技術の集積体。月の落下に対抗する手段もきっと・・・)

 

そう思いながら操作するナスターシャは何かを見つけた。

 

「これは・・・!」

 

何かを見つけた瞬間、ウェルから通信が入った。

 

「どうやら、ひょっちきならない状況の様ですよ」

 

ナスターシャの所にも米国政府の船が近づいてくる様子が見えた。

 

「一つに繋がることで、フロンティアのエネルギー状況が伝わってくる・・・これだけあれば、十分にいきり立つ!」

 

「早すぎます!ドクター!」

 

ナスターシャが制止しようとするが、ウェルは聞く耳を持たなかった。

 

「さぁ、行けぇ!」

 

パネルにまたしても赤黒い線が走ると、フロンティアに異常が起きる。

 

フロンティアに立たれている建物に光が集まり、上空に目掛けて三本の光が放たれる。

 

その光は雲を貫き、天を超え、宇宙にまで届く、光が向かう先には、今は欠けし月があった。

 

三本の光は収束し、巨大な腕に形を変えると、月をつかみ取り、そして・・・。

 

「どっ・・・こいしょぉぉぉ!!」

 

ウェルが腕を振り下ろすと、月に大きな衝撃が走り光の腕は霧散する。

 

光りの腕が消えた瞬間、突如フロンティアは浮上しだした。

 

「加速するドクターの欲望・・・!手遅れになる前に、私の信じた異端技術で阻止してみせる!」

 

ナスターシャは急いでパネルを操作する。

 

フロンティアの浮上は真達にも被害が及んだ。

 

二課の潜水艦はフロンティアの浮上によって起きた水の流れに捕まってしまい、潜水艦内にも衝撃が走った。

 

「こ・・・これは!?」

 

「広範囲にわたって、海底が隆起。我々の直下からも迫ってきます!」

 

藤尭がそう言った時、潜水艦の底に隆起した海底が当たり大きな衝撃が走った。

 

そして完全に浮上したフロンティア、その姿はまさに天を翔ける箱舟の様だった。

 

浮上するフロンティアを見た米国の船は砲撃を開始するが、戦艦の砲撃はフロンティアにとってまさに蚊に刺された程度のダメージだった。

 

その光景を見てウェルは恍惚な笑みを浮かべていた。

 

「楽しすぎてメガネがずり落ちてしまいそうだ・・・!」

 

ウェルは再び操作すると、フロンティアの底の装置にエネルギーが溜まっていき、電流が走る。

 

すると光の輪が広がり、米国政府の戦艦が浮かび上がった。

 

浮かび上がった戦艦は強力な圧力をかけられたように潰れてしまい、すべて爆散してしまう。

 

「うーん、制御できる重力はこれ位が限度の様ですねぇ・・・フハハハハッ!」

 

ウェルはフロンティアの力を目の当たりにして歓喜の声を上げる。

 

(・・・はたしてこれが、人類を救済する力なのか?)

 

マリアはフロンティアの力を見て人類を救えるか疑問に思っていた。

 

「手に入れたぞ、蹂躙する力!これで僕も、英雄になれる!この星のラストアクションヒーローだ!!フヘヘヘヘ!やったー!」

 

ウェルは狂気に包まれながらも笑みを浮かべ笑い声を上げた。




「ただいま、もう後書きの時間か?」
おかえり、その通りだ・・・ところでどこ行ってたんな?
「いや、要望に応えに行っただけだ」
? まあいいや、それより後書きなんだが。
「ああ、クリスが裏切ったわけじゃなくて本当に良かったよ」
「そうですね、それにマリア姉さんとマムが私に気づいて、こんなことをやめてくれればいいんですけど・・・」
「いや、あの外道がいるからそうそうやめれないんじゃないか?」
とうとう外道呼ばわり・・・まあその通りだけど。
「とにかく俺たちのやることは変わりねえ、クリスもマリアもナスターシャも助けてフロンティアも止めて月もなんとかしてついでにあの外道をぶっ飛ばすだけだ」
「だな、その為にもあたしらのパワーアップってまだか?」
すまん、今期ではお前らにパワーアップアイテムはない、その代わりはちゃんと考えてるから安心してくれ。
「わかりました、ではそろそろ〆ましょうか」

「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」
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