戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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G編第二十四話、今回で色々解決したい!
「色々って・・・具体的には?」
クリスの件、きりしらの件、響の件かな?
「・・・ちゃんと解決できるのか?お前の文章力で」
・・・頑張ってみるよ、おかしなところがあったら指摘してください。
「その意気だ、ところで他二人は?」
二人共用事で離れてるみたいだ、まあ後書きには帰って来るからさっさと始めるぞ。
「了解、それではG編第二十四話、どうぞ!」


ガングニールの少女

光の柱が天へと上るフロンティアのブリッジでは、マリアが世界を救うために歌っていた。

 

『・・・誇りと契れ!』

 

その身に黒いガングニールを纏い、全力で歌うマリアは歌いきると疲労で立ち眩む。

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

全力で歌いきるマリア、だが天へと上がる光の柱は月に何も影響を与えず、徐々に細くなっていく。

 

「・・・月の遺跡は依然沈黙」

 

ナスターシャの報告を聞きマリアは膝から崩れ落ちた。

 

「私の歌は・・・誰の命も救えないの・・・セレナ・・・!」

 

マリアは自身の歌で人々を守れないことに涙を流す。

 

「・・・この人、ビッキー達と同じだね」

 

「うん・・・誰かを助けるために・・・」

 

「歌を歌うなんて・・・」

 

泣き崩れるマリアの様子をテレビで人々はその目を奪われていた・・・。

 

 

 

 

 

一方・・・奏、翼、クリスの一撃がぶつかり合い崩れた地面の下にウェルがやって来る。

 

「シンフォギア装者と仮面ライダーは、これから僕が統治する未来には不要・・・」

 

ウェルは不安定な足場を滑りながら地下に降りる。

 

「そのためにぶつけ合わせたわけですが・・・こうも奏功するとは・・・ちょろすぎるぅ・・・あっ?」

 

ウェルが正面を見ると、そこにはギアと変身が解かれた翼と奏が倒れていて、その前にギアを纏ったクリスが立っていた。

 

「はぁ!?」

 

ウェルは驚愕した、共倒れしたはずのクリスがギアを纏った状態で立っていることに。

 

「約束通り、二課所属の装者と仮面ライダーは片付けた。だから、ソロモンの杖を私に・・・」

 

クリスはウェルの方に振り返り、ソロモンの杖を渡すように言うが…。

 

「こんなままごとみたいな取引にどこまで応じる必要があるんですかね?」

 

ウェルが笑みを浮かべて何かのスイッチを押すが、何も起きず何度もスイッチを押すが何も変わらなかった。

 

「何で、爆発しない!?」

 

ウェルが困惑する中、クリスは自身の首輪に手をかけると、首輪は壊れて外れた。

 

「壊れてんだよ、約束の反故とは悪党のやりそうなことだ」

 

近づいてくるクリスにウェルは腰を抜かしながらも、持ってきていたソロモンの杖を使って大量のノイズを辺りに呼び出しまくる。

 

「今更ノイズ・・・っ!?」

 

クリスはノイズを倒そうとすると自身の体に激痛が走った。

 

「ANTI LINKERは忘れたころにやって来る・・・!」

 

クリスの周りにはウェル博士が用意したANTI LINKERの霧が充満していた。

 

「なら・・・ぶっ飛べ! アーマーパージだ!!」

 

クリスはまともに戦えないのを察し、アーマーパージで自身のギアを弾け飛ばし、はじけ飛ばしたギアの破片で周りのノイズを撃ち抜いていった。

 

「ひゃあ!?」

 

ウェルはとっさに岩陰に身を隠し難を逃れるが、ウェルが岩陰から身を出した瞬間、アーマーパージの影響で衣服がなくなったクリスが飛び掛かり杖を取り返そうとするが、そのはずみで杖が遠くへ飛んでしまう。

 

「杖を!」

 

杖を取りに行こうとするが、倒しきれなかったノイズがクリスとウェルを囲んでいた。

 

「ひっ!ひぃぃぃぃ!!?」

 

「っ・・・くっ!」

 

徐々に近づいてくるノイズ達、アーマーパージのデメリットでまだギアを纏えないクリスにとって絶体絶命の状況。

 

「・・・先輩!」

 

クリスが目をつぶったその時、上から無数の剣が、クリスの視線の先から弾丸が飛んできて周りのノイズを淘汰していった。

 

「・・・っ!」

 

クリスが恐る恐る目を開けると、視線の先に少し前のギアを纏った翼が、ショットライザーを構えた奏が立っていた。

 

「そのギアは・・・!?」

 

ウェルは翼のギアを見て驚く。

 

「馬鹿な!?ANTI LINKERの負荷を抑える為、あえてフォニックゲインを高めず出力の低いギアを纏うだと!?それに生身でノイズに立ち向かうなんて!?そんなことができるのか・・・!?」

 

「出来んだよ・・・そういう先輩達だ」

 

ウェルの問いに答えるクリス、一方翼と奏は互いに背中を預ける。

 

「まったく、大分無茶な方法だったな」

 

「ええ、それよりも奏。早く変身を」

 

「わかってる。後輩が此処まで頑張ったんだ・・・後は先輩たちに任せな!」

 

そういって奏はウルフのキーに手を伸ばそうとした時、突如ポケットから赤い光が溢れる。

 

「っ!これは…!?」

 

奏はポケットの中を取り出すと、そこにはかつての自身のギアペンダントが赤く光っていた。

 

そしてその光に反応し、奏の持つ一つのキーが赤く光る。

 

「こいつは真が渡してくれた・・・」

 

そのキーは真が奏に託した『スマッシュガングニールプログライズキー』赤い光がキーを包むと、キーの色合いと絵柄が変わっていく。

 

黄色からオレンジへ、拳を構える少女から槍を構える少女へと色を、絵柄を変えていった。

 

「・・・そういう事か。お前も戦ってくれるんだな」

 

奏は何かを感じ取り、変化したスマッシュガングニールプログライズキーのライズスターターを押し込んだ。

 

ブレイク!

 

オーソライズ!

 

Kamen Rider...Kamen Rider...

 

奏は変化したキーを装填し、ショットライザーを構える。

 

「変身!」

 

シンフォニックライズ!

 

スマッシュガングニール!

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl.

 

奏は銃口から放たれたオレンジ色の弾丸を殴りつけ、奏の身に纏われていく。

 

その姿は、真の纏ったガングニールではなく、かつて奏が纏っていたオレンジ色のガングニールそのものだった。

 

「奏!そのギアは!」

 

「あれは、あいつのガングニールとは違う!?」

 

「馬鹿な!?ペンダントに反応してキーが変わったのか!?そんなことが・・・!?」

 

三者三様の驚きを見せる中、奏は久しぶりに纏うギアに感極まり拳を握り締める。

 

「・・・また、お前を纏って戦えるなんてな」

 

奏は握り締めた拳を開く。

 

「・・・行くぞ翼!完全復活したツヴァイウィングの力見せつけてやろうぜ!」

 

「・・・ええ!行きましょう奏!」

 

翼はこの状況に喜びながらも剣を構え、奏は両腕のプロテクターを合わせスマッシュランスを手に取り構え、ノイズの掃討に取り掛かった。

 

 

『使用BGM 絶刀・天羽々斬』

 

 

颯を射る如き刃、麗しきは千の花

 

翼は一つ前のギアにもかかわらず洗練された動きでノイズを次々と切り裂いていき、翼の動きに合わせるように奏もスマッシュランスを巧みに扱っていく。

 

ノイズが掃討されていく中、クリスはなぜあの激突の中で自分たちが無事なのかをウェルに応えた。

 

「一緒に積み上げてきたコンビネーションだからこそ、目を瞑っていてもわかる。だから躱せる、躱してくれる、ただの一言で通じ会えるから、あたしの馬鹿にも付き合ってもらえる」

 

先の激突で互いの攻撃はお互いに一つも当たっておらず、飛び交う弾幕の中、二人はクリスに近づき首輪を破壊することができた。

 

この芸当は一朝一夕で出来るものではない、ただの一言で通じ合え、互いに信頼しているからこそできるコンビネーションである。

 

闇を裂け 酔狂のいろは唄よ 凛と愛を(かざ)して

 

翼は剣を巨大化させ、その一太刀をノイズに食らわせる。

 

「おりゃぁぁぁ!!」

 

奏はスマッシュランスの矛先を回転させ、そこから生じた竜巻をノイズにぶつける。

 

蒼ノ一閃

 

LAST∞METEOR

 

「っ! 付き合えるか!」

 

二人の奮闘を見てウェルが逃げ出すのを見逃さない二人だが、ウェルが逃げた方向の逆にはノイズに囲まれたクリスがいた。

 

この状況でクリスを見捨てるはずがない二人はウェルの追跡を諦めクリスを助けるため、翼の剣は炎を纏い、奏の槍は光を纏いノイズを薙ぎ払った。

 

そしてノイズが倒されるのと同時にクリスのアーマーパージのデメリットが終わり、クリスの衣服が元に戻りその手にペンダントが握られた。

 

ノイズの掃討を確認した翼はギアを解き、奏は警戒のため変身したままソロモンの杖を拾い上げクリスに渡す。

 

「回収完了、これで一安心だな」

 

「ああ、ウェルの野郎は逃がしちまったけど・・・まあなんとかなるだろ」

 

ひと段落付いた二人を見てクリスは申し訳なさそうに口を開く。

 

「・・・一人で飛び出して、ごめんなさい」

 

「気にすんなよ、そのおかげでこうしてソロモンの杖を取り返せれたからな・・・それにこんなに素直なクリスを見れただけめっけもんだからな。なっ翼」

 

「ああ、こんな殊勝な雪音を知ることができたのは行幸だ」

 

二人の言葉にクリスは頬を染める。

 

「っ・・・あいつからあたしの作戦を聞いたんだろ、その上でどうしてあたしの言うことを信じられたんだ?」

 

クリスの問いに翼は笑みを浮かべて答えた。

 

「雪音が先輩と呼んでくれのだ、続く言葉を斜めに聞き流すわけにはいかぬだろ」

 

「・・・それだけか?」

 

「それだけだ。さあ、皆と合流するぞ」

 

「ああ、そうだな」

 

二人は先に洞窟の出口に向かう。

 

「それにしても、またガングニールを纏えるとはな・・・ほんと仮面ライダーっていうのは何でもありだな」

 

「そうね、でもだからこうして奏とまた戦えたのだから」

 

「そうだな・・・」

 

先に行く二人を見て、クリスは心の中で呟いた。

 

(全くどうかしていやがる・・・だからこいつらの傍は、どうしようもなく、あたしの帰る場所なんだ)

 

「・・・ありがとうな」

 

そう心の中で呟き、二人に聞こえない声量でそう囁き、二人の後を追いかけた。

 

 

 

 

 

三人の元から逃げたウェルはブリッジに続くリフトの中で怒りに震えていた。

 

「くそっ!ソロモンの杖を手放すとは・・・こうなったらマリアをぶつけてやる!」

 

 

 

 

 

切歌ではなく、調がフィーネだった。

 

その真実に切歌はショックを受け膝をついていた。

 

俺は内心驚きながらも冷静さを保ち、櫻井さんに話しかける。

 

「・・・一つ聞きたい。今のあんたは櫻井さんなんだろ、調の意識はどうしたんだ?」

 

今、調の意識は体の中に存在するのか?もしかして櫻井さんが現れたことで意識が消えたのか。

 

そのことに櫻井さんは答えてくれた。

 

「安心して、今あの子の意識は沈んでいるけど魂を塗りつぶしたわけじゃないわ。いつでもあの子に身体を戻すことができるわ」

 

「・・・そうか、それは安心した」

 

俺は心から安心した、もしこれで消えたのならセレナに何て顔すればいいのか。

 

「しかし、意外にも落ち着いてるんだな?こうしてまた出会えたっていうのに」

 

「そうね、正直言って本当に驚いているわ」

 

そりゃそうだ、だって別れてからまだ半年も経ってないんだからな、どんな奇跡の再会なんだって話だ。

 

「まあそこら辺の話はまた後で話しましょうか、今はこの子達ね」

 

櫻井さんと俺は切歌の方に視線を向けると、切歌は膝をつきながら涙を流していた。

 

「切歌・・・」

 

「あたし・・・てっきりあたしがフィーネの器になったんじゃないかと思って・・・いつかあたしが消えるんじゃないかと思って・・・!」

 

切歌は泣きながら言葉を紡いでいく、あんな状況じゃ誰だってそう思う。

 

俺もセレナもあの時は切歌が今代のフィーネだと思っていたからな。

 

「それなのに、あたしが器じゃなくて調だった・・・あたしは調を守ろうとしてたのに・・・それなのに・・・!」

 

切歌は自分を責めていた、この一連の出来事は勘違いから起きてしまったんだ、誰も責めれない。

 

「・・・櫻井さん」

 

「わかってる、これは私たちが手を出すわけにはいかないわ。本人たちじゃないといけないわね」

 

そういって櫻井さんは目を閉ざし、再び開けると瞳の色が元に戻っていた。

 

「・・・切ちゃん」

 

「し・・・調」

 

本当に元に戻れたのか・・・そう思いながら、俺は二人の様子を見守った。

 

「・・・調、本当にごめっ!」

 

切歌が謝ろうとする前に、調は切歌に抱き着いた。

 

「大丈夫だよ、切ちゃん」

 

「調・・・でも!」

 

「切ちゃんがあたしのことをどれだけ思って行動したのかわかる。私も逆の立場なら多分同じことをしてたと思うから」

 

調は抱きしめながらも切歌に語り掛ける。

 

「だから心配しないで、切ちゃん」

 

「調・・・調ぇ!!」

 

切歌は調の言葉に涙を流しながら強く抱きしめる。

 

「よ・・・よかったデス!あたし・・・あたし・・・!」

 

「うん・・・うん・・・」

 

二人の様子を見守っていた俺は目頭を拭った、二人が仲直りできてよかった。

 

「・・・俺がこの場にいたら邪魔だな」

 

俺はこの場を離れて響達を追いかけようとする前に、調の方を向いた。

 

「・・・櫻井さん、聞こえてんだろ?あんたに伝言があるんだ」

 

「・・・?」

 

俺の方を見る調の瞳の色は金色に変わっており、俺は櫻井さん向かって伝言を送った。

 

「『こんな私を愛してくれてありがとう』月の欠片に向かった時に聞こえた男性の言葉だ」

 

俺の言葉に櫻井さんは驚き、そして一筋の涙を流した。

 

「・・・じゃ、先に行くから。二人で一緒にマリアを助けに来いよ」

 

俺はそう言い残し、すぐに響達を追いかけた。

 

二人はもう大丈夫だ、だからすぐに向かわないと!

 

 

 

 

 

真がブリッジに向かう中、ブリッジ内でマリアは膝をついて泣いていた。

 

『マリア、もう一度月遺跡の再起動を・・・』

 

「無理よ!私の歌で世界を救うなんて!」

 

マリアは自分の歌では世界を救えないと思い込み、泣き崩れてしまう。

 

『マリア!月の落下を食い止める、最後のチャンスなのですよ!』

 

ナスターシャがそう言うと、リフトが上がってきてウェルがブリッジにやって来る。

 

「バカチンがっ!!」

 

マリアはウェルを見て立ち上がろうとするとウェルはマリアに近づき殴り飛ばす。

 

「月が落ちなきゃ好き勝手出来ないだろうが!」

 

『マリア!?』

 

「あぁ?やっぱりオバハンか」

 

ウェルはマリアを殴り飛ばし、すぐにコントロールパネルに触れる。

 

『お聞きなさいドクターウェル。フロンティアの機能を使って収束したフォニックゲインを月へと照射し、バラルの呪詛を司る遺跡を再起動できれば、月を元の軌道に戻せるのです!』

 

ナスターシャがウェルを説得するが、ウェルは聞く耳を持たなかった。

 

「そんなに遺跡を動かしたいのなら!あんたが月に行ってくればいいだろ!!」

 

ウェルは怒りながら操作し、パネルに触れようとする。

 

パネルに触れ、ナスターシャを制御室ごと月へと飛ばそうとする。

 

そうなれば普通の人間では生きることはできない、そのことはウェルは理解していた、そのうえで射出しようとするその所業は悪魔の様だった。

 

 

 

 

 

・・・だが、ウェルがパネルに触れる前に、何かがウェルの左腕を貫いた。

 

「痛ぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

ウェルはとっさにパネルから離れ、自身の左腕を見ると、そこには光り輝く『矢』が突き刺さっていた。

 

「こ・・・この矢は!?」

 

ウェルが矢を見て驚き、マリアが現状を理解できていない中、どこからか声が聞こえた。

 

「マリア姉さんに・・・マムに・・・!」

 

声が聞こえ、ウェルが辺りを見当たすと、ブリッジの窓から誰かが突っ込んできた。

 

「酷いことをするなぁぁぁぁぁ!!!」

 

外から来たのは、バルキリーライトニングホーネットに変身しアタッシュアローを構えたセレナだった。

 

ウェルをとらえたセレナは容赦なくアタッシュアローを放つ。

 

「ひっ!ひぃぃぃぃ!!?」

 

迫って来る矢にパネルから離れるように逃げるウェル、だがその先を遮るように一頭の虎が立ちふさがった。

 

「逃がしません!」

 

響はタイガーの背から降りウェルと相対する中、セレナは変身を解き、マリアの元へと向かった。

 

「マリア姉さん!大丈夫!?」

 

「セ・・・セレナ・・・!」

 

『セレナ・・・あなたは本当にセレナなのですね!?』

 

「はい、マム。お久しぶりです」

 

セレナの登場にナスターシャが驚いている中、マリアはセレナを抱きしめる。

 

「セレナ・・・セレナァ・・・!ごめんなさい・・・私は、私は貴方の思いを受け継いで世界を救おうとしたのに・・・私にはできなかった・・・!あなたがいる世界を・・・守れなかった・・・!」

 

涙を流しながら謝罪するマリアをセレナは優しげな表情で慰める。

 

「大丈夫だよマリア姉さん。まだ世界は守れるから」

 

「世界を守れるぅ?そんなことできる訳がなぁい!!」

 

マリアを慰めるセレナにウェルは煽るように叫んだ。

 

「もはやフロンティアは僕の命令じゃないと動かせない!お前らが何をしようが、もうこの世界を救えるのは、英雄になるこの僕だけなんだぁ!」

 

「それは違います!!」

 

今度はウェルの言葉を遮るように響が叫んだ。

 

「貴方は英雄なんかにはなれません!本当の英雄(ヒーロー)は、誰かのために手を伸ばし、夢を、笑顔を守れる人の事です!誰にも手を伸ばそうとしない貴方なんかじゃあ英雄なんかにはなれません!」

 

響の脳裏にとある人物が浮かんだ、自分たちを支えてくれて、みんなの希望を守るために戦うヒーロー(仮面ライダー)の姿を。

 

「だから私はその人みたいに誰かに向かって手を伸ばし続ける!そうしないと誰とも繋がれない!みんなの希望を守る事なんてできない!」

 

響はまっすぐな瞳でウェルを見つめる。

 

「ここであなたを止めて見せます!ウェル博士!」

 

響の目にウェルはたじろぎながらも忌々しく歯ぎしりする。

 

「融合症例第一号!」

 

そんな響の姿を見てマリアは響に向かって叫んだ。

 

「私では世界を救えない・・・だからお願い!私の代わりにウェル博士を止めて、世界を救って!」

 

「そんなことさせるかぁ!」

 

ウェルは捕まらないように逃げパネルに触れようとするが、パネルを守るようにタイガーが立ちふさがり吠える。

 

「ひぃっ!!?」

 

タイガーにおびえるウェルに響は視線を向けず視線をマリアに向けた。

 

「わかってます・・・それに、私は融合症例第一号何て名前じゃありません!」

 

「えっ?」

 

「私の名前は立花響、十六歳!好きな物はご飯&ご飯!体重は・・・まあそれはまた今度で、ただのどこにでもいる女子高生です。そして・・・」

 

響はポケットから真から受け取ったものを取り出す。

 

「それは!」

 

それは紛れもない『ギアのペンダント』、響はペンダントを握り締めてウェルの方を向いた。

 

「みんなの笑顔を守るシンフォギア装者です!」

 

そう名乗り、胸の歌を信じて歌った・・・。

 

 

Balwlsyall Nescell gungnir tron

 

 

聖詠と共に、手にしていたペンダントが輝きだし、響の体にギアが取り付けられていく。

 

響の胸のガングニールは無くなった。

 

だが響のその身に纏われたのは、まさしくガングニールそのものだった。

 

奏から受け継ぎ、真から託され、そして今、少女はシンフォギアを纏った。

 

それは不可能を打ち砕く『撃槍』、絶望を消し去る『希望』。

 

そして、すべての人たちの手を繋ぐための『拳』。

 

響がギアを纏う光景にウェルは困惑する。

 

「ば・・・馬鹿な!?お前は・・・融合者は適合者じゃないはず!それなのに、なぜシンフォギアを纏えるんだ!?お前のその『歌』は・・・一体何なんだぁぁぁ!?」

 

酷く困惑するウェルに向かって、響は答えた。

 

「撃槍・ガングニールだぁぁぁぁ!!」

 

今ここに、ガングニールの少女が復活した。




後書きの時間だ、というわけで俺から一言・・・立花響、復活!
「まさかギアを残してるとは・・・てか渡したのは俺なんだけどな」
「お~っす、遅れたな」
「ごめんなさい、遅れました」
「おお二人とも、いったいどうして遅れたんだ?」
「いや~あたしのガングニールが復活したことで翼が涙ぐんでてさ、あやしてたら遅れちまった」
「私もマリア姉さんの件で・・・」
「うん、セレナのは何となくわかった」
さて三人揃ったところでお知らせだ・・・今期のG編、次回で最終回だ。
「ついにここまで来たな・・・」
「ああ、クリスも助けた、切歌と調も仲直りした」
「マリア姉さんもマムも助けれて響さんも復活しました、後は・・・」
「「「あの野郎『ウェル博士』をぶっ飛ばすだけ『です』!!」」」
気合十分だな、それじゃあその勢いで最終回頑張れよ、それじゃあそろそろ〆るか。

「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」
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