「とうとう決着か・・・長かったな」
「復活したあたしと響のガングニールに」
「私とマリア姉さんとマムの再会、前回だけでてんこ盛りでしたからね」
だが今回もてんこ盛りの予定だ!なんせ文字数が一万文字超えたからな!
「最終回となるとやっぱそれぐらいいくな」
「まあそんだけ頑張ったって事だろ」
はい頑張りました!すべては大団円のために!
「ではそろそろ行きましょうか、G編最終回に」
ああ、そうだな。
「「「「それでは、戦姫転生ゼロフォギア G編最終回どうぞ!」」」」
「ガングニールの、適合だと・・・」
「凄い・・・凄いです!響さん!」
真から託されたガングニールのペンダントで再びガングニールを纏った響に驚くマリアとセレナ。
響は再び纏ったガングニールを見て呟いた。
「・・・ありがとうございます、真さん」
「うおぉぉおぉぉおお!!」
響が拳を握り締める中、ウェルはその隙に逃走を図った。
「こんなところでぇ・・・うわぁ!?」
ウェルは急いで階段を降りるが、慌てて階段を踏み外し転げ落ち地面に倒れる。
「こんなところで・・・終わる、ものかぁぁ!!」
ウェルが必死の思いで左手で地面に触れると、触れた部分が光り逃走経路の穴ができる。
「ウェル博士!」
逃走経路ができると同時に弦十郎と緒川がやって来るが、ウェルはすぐに穴に入り入り口は閉じてしまった。
「ぬぅ!」
「響さん!そのシンフォギアは!?」
「真さんが託してくれたガングニールが、私の歌に応えてくれたんです」
その時、フロンティアが大きく揺れだした。
「これは!」
大きく揺れたフロンティアは更に空へと浮上していく、宇宙に近づくにつれ周りの岩が浮かび始めていくことに潜水艦にいたオペレーターたちは調べ上げた。
「重力場の異常を検出!」
「フロンティア、上昇しつつ移動を開始!」
フロンティアが浮上している状況を感じ取った響に、マリアは口を開く。
「・・・今のウェルは、左腕をフロンティアにつなげることで意のままに制御ができる」
先ほど逃走したウェル博士はとある通路を通ってどこかへ移動していた。
「ソロモンの杖がなくとも、僕にはまだフロンティアがある・・・邪魔する奴らは、重力波にて足元から引っぺがしてやる!」
どこかへ向かうその表情は怒りに満ちていた。
「フロンティアの動力はネフィリムの心臓、それを停止させればウェルの暴挙も止められる」
マリアはそう言って響達に頼み込む。
「お願い、戦う資格のない私に変わって・・・お願い!」
「マリア姉さん・・・」
落ち込むマリアを見て、響が口を開いた。
「・・・調ちゃんたち言ってたんだ、マリアさん達を助けたいって。だから心配しないで」
「・・・っ」
マリアが顔を上げると、横で弦十郎が地面を砕き大きな亀裂を作り出した。
「師匠!」
「ウェル博士の追跡は、俺たちにまかせろ。だから響君は・・・」
「ネフィリムの心臓を止めます!」
「ふっ・・・行くぞ!」
「はい!」
二人はそう言って亀裂に入り、ウェルの追跡に向かった。
「響さん、私は此処でマリア姉さんを・・・お願いします」
「わかった、マリアさんはセレナちゃんにお願いするね。私はちょ~っと行ってくるから」
響はそう言って、ブリッジから飛び出す。
宙に浮かぶ岩を飛び乗り、大きめの岩に到着すると、そこに翼と奏、クリスと三人と合流した真がいた。
「翼さん!奏さん!クリスちゃん!真さん!」
「立花」
「やっと来たか」
「あれ!?奏さんその姿・・・」
響はガングニールを纏った奏に驚いていた。
「ああ、あたしのガングニールが答えてくれたんだ」
「奏さん・・・」
響は喜び、そして翼の方を向く。
「もう遅れは取りません、だから!」
「ああ、一緒に戦うぞ」
「はい!」
響はクリスの方を向くと、クリスがソロモンの杖を手にしていることに気づいた。
「あっ!やったねクリスちゃん!きっと取り戻して帰ってくると信じてた!」
「お・・・おうっ!ったり前だ!」
響が喜ぶ中、真は響に近づく。
「響、纏えたんだな・・・ガングニールを」
「はい!真さんが託してくれたおかげです!」
「そうか・・・」
すると、五人に弦十郎から連絡が入ってきた。
『本部の解析にて、高出量のエネルギー反応地点を特定した!おそらくあそこが、フロンティアの炉心、心臓部に違いない!装者と仮面ライダーは、本部からの支援情報に従って急行せよ!』
弦十郎はそういって連絡を切る。
「行くぞ!この場に槍と剣、弓と拳、そして仮面ライダーを携えているのは私達だけだ!」
「ああ、行こう!最後の戦いだ!」
五人は決意を固め、心臓部へと向かって行った、その様子をウェル博士は見ていた。
「人ん家の庭を走り回る野良ネコめ・・・フロンティアを喰らって同化したネフィリムの力を、思い知るがいい!!」
響達が地面に降り立つと、五人の前の地面が盛り上がる。
「なにっ!」
「今更何が来たって!」
地面が盛り上がりその形を変える、それは今までよりも巨大な姿をしたネフィリムだった。
「またネフィリムか・・・芸がないな」
ネフィリムは肩から複数のミサイルを五人目掛けて射出し、みんなはすぐに回避した。
「ミサイル!?さっきのとは性能が違う!」
「あの敵!自立型完全聖遺物なのか!?」
ミサイルを回避されたネフィリムは口から巨大な火球を打ち出す。
「にしては、張り切りすぎだ!」
「おそらくウェルが何かしたんだ!早くこいつを倒して炉心に向かうぞ!」
ウェルがいる動力炉では、動力炉に取り付けられているネフィリムの心臓が鼓動していた。
「喰らいつくせ・・・僕の邪魔をする何もかもを。『暴食』の二つ名で呼ばれた力を・・・示すんだ!ネフィリィィィィィィィィム!!」
一方ブリッジでは、ギアを解いたマリアにセレナが肩を貸して階段を下りていた。
「マリア姉さん、大丈夫?」
「ええ、ありがとうセレナ」
階段を下り切った二人はその場に座り込む、だがマリアの顔は暗いままだった。
「・・・セレナ、私では何もできない。だからお願い!あなたの歌で世界を救って!」
マリアはそう言って懐からボロボロのギアペンダントを取り出す。
それはかつてセレナが身に纏っていたシンフォギア『アガートラーム』のペンダントだった。
もう起動しないそのペンダントを、マリアは今まで大事に持っていた。
マリアはセレナにペンダントを差し出すが、セレナはペンダントを握るマリアの手を優しく降ろして首を横に振った。
「な・・・何で?」
「・・・確かに私なら、アガートラームを負荷無しで纏えると思う。けど私一人の歌じゃきっとどうにもならない。だから、マリア姉さんにも手伝ってほしいの」
「・・・けど、私では」
マリアがそう言う中、セレナは先ほど降ろしたマリアの手を両手で握り締める。
「大丈夫、一人ではできなくても、二人でならきっと救える」
セレナはマリアに向かって微笑みかける。
「マリア姉さんのやりたいことは、なに?」
セレナの問いかけに、マリアは胸に秘めていた思いを口にした。
「・・・歌で、世界を救いたい。月の落下がもたらす災厄から、みんなを助けたい・・・」
マリアが口にした答えにセレナは笑顔で答える。
「生まれたままの感情を、隠さないで」
「セレナ・・・」
そう言ってセレナは歌う、マリアとの大切な歌を。
「りんごは浮かんだお空に・・・」
セレナの歌に、マリアは合わせて歌う。
「りんごは落っこちた地べたに・・・」
二人の歌は二人の間を通って、世界中に響き渡る。
二人の歌が人々の耳に入り、そしてその歌を聞いた人々は無意識にその歌を口ずさむ。
まるで世界中の心が一つになったかのように。
そしてみんなの歌がフォニックゲインとなっていく。
「ゴフッ!!」
その様子をナスターシャは限界に近い体で制御室で見ていた。
「世界中のフォニックゲインが、フロンティアに収束している。これだけのフォニックゲインを照射すれば、月の遺跡を再起動させ、公転軌道の修正も可能・・・」
そしてその歌はもう一つに奇跡を呼び起こす。
今もなおネフィリムと戦う真のドライバーが、光り輝く。
「っ!この光は!」
光はすぐにドライバーから飛び出し、ブリッジへと向かう。
二人が歌う中、その手に握られていたペンダントが光り輝き、先ほどのドライバーの光がやって来て、ペンダントの光と重なる。
『構築を開始します』
何処からともなく聞こえた声とともに、重なった光はその形をキーの形に変える。
『構築が完了しました』
光が消えると、マリアの手には銀色に輝くキーが握られていた。
キーができると同時に、二人の元に連絡が入ってくる。
『マリア!セレナ!』
「「マム!?」」
ナスターシャに連絡に二人は歌を止め、階段を上がった。
『あなた達の歌で、世界が共鳴しています。これだけフォニックゲインが高まれば月の遺跡を稼働させるには十分です!月は私が責任をもって止めます・・・ガフッ!』
「マムっ!?」
「大丈夫ですか!?」
連絡越しに聞こえた吐血の音に二人は慌てるが、ナスターシャは気にせず話した。
『マリア、もうあなたを縛るものはありません・・・行きなさいマリア』
その時聞こえたナスターシャの声は、とてもやさしかった。
『行って貴方の歌を聞かせなさい』
その言葉にマリアは涙を流しながら答えた。
「マム・・・OK、マム!」
マリアが答えた後、ナスターシャはセレナにも語り掛けた。
『セレナ・・・まさかこうして再びあなたと再会できるなんて思ってもみなかったわ』
「私もです、こうしてまたマムやマリア姉さんたちに会えるなんて・・」
『・・・あの日、私はあなたにとても大きな責任を背負わせてしまいました。本当にごめんなさい』
「謝らないでください、あれが私の選んだ答えですから」
そう応えるセレナの顔は、力強かった。
『・・・本当に強くなりましたね、セレナ』
「はい、これでもマリア姉さんには負けるけど」
『フフッ。さあセレナ、マリアと共に貴方達姉妹の歌を聞かせなさい』
「はい、マム」
そう言って二人は振り返って手を繋ぐ。
「やろう、マリア姉さん!」
「ええ、セレナ!」
「「世界最高のステージの幕を上げましょう!」」
一方、真達は今もネフィリムと戦っていた。
ネフィリムに接近する四人を後方からクリスが援護射撃する。
「はぁ!」
「おりゃあ!」
ネフィリムに接近し翼と奏が各々の武器で攻撃するが、ネフィリムに傷一つつけれなかった。
「「っ!?」」
二人が驚く中響が殴り掛かり、真が蹴り掛かるがびくともしない。
「固っ!?」
「だったら、全部乗せだ!」
四人の攻撃が効かないのを見てクリスがガトリングとミサイルを展開し全力放射、それに続き奏もアタッシュショットガン、真もオーソライズバスターで追撃する。
弾幕は全て直撃するがネフィリムには傷一つついてない。
「なんだとっ!?」
クリスが驚く中、ネフィリムは火球をクリス目掛けて放った。
「危ないクリス!」
真が高速で移動しクリスを抱え火球を回避する。
「済まねえ、助かった」
「いいって事さ、それより厄介すぎる・・・」
ネフィリムは巨大な腕を振るって翼と奏に殴りかかるが二人はすぐに回避する。
「翼さん!奏さん!」
「立花!よそ見をするな!」
翼が注意を翔けた瞬間ネフィリムの腕が伸び響に向かって行く。
「っ!」
そのままネフィリムの腕が直撃する直前、上空から緑色の鎖が伸びた腕を縛り上げ二本の棒が腕をはさむように現れる。
「デェェェェス!」
上空から切歌が巨大な刃を足蹴にし、背中のブースターで加速しネフィリムの腕を切り裂いた。
「えいっ!」
腕を切り裂かれたネフィリムに今度は調が禁月輪で胴体を切り裂く。
「ああっ!」
二人の登場に驚く響の前に二人が並び立つ。
「シュルシャガナと」
「イガリマ、到着デス!」
「来てくれたんだ!」
「ったく、タイミングバッチシだな」
「そうデス・・・とはいえ、こいつを相手にするのは結構骨が折れそうデスよ」
ネフィリムを見ると、切られた胴体と腕はすぐに修復されていた。
誰もが長期戦になるとふんだその時。
「だけど歌がある!」
「そうです!私達にはまだ歌があります!」
大声が聞こえ、浮き岩に目を向けるとそこにマリアとセレナが立っていた。
「マリア!セレナ!」
みんなはすぐに二人の元へと向かった。
「マリアさん!」
「セレナ、どうやらそっちは何とかなったみたいだな」
「はい」
マリアは首にかけたアガートラームのペンダントを握り締める。
「もう迷わない。だって、マムが命懸けで月の落下を阻止してくれている」
そう言いマリア達はフロンティアの一角を見る。
「出来損ない共が集まったところで、此方の優位は揺るがない!焼き尽くせ!ネフィリィィィム!!」
ウェルの叫びに合わせ、ネフィリムは巨大な火球をみんな目掛けて放った。
迫って来る火球にセレナは臆さずにキーを握り締めていた。
「マムが諦めていない・・・だから、私たちも諦めません!」
セレナは決意し、手に握る新たなキー『ヴァルキリーアガートラームプログライズキー』のライズスターターを押し込む。
『シルバー!』
『オーソライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
火球が迫りくる中、セレナは慌てずキーを装填し、トリガーに手をかけた。
「変身!」
セレナが引き金を引くと同時に火球が直撃し大爆発を起こした。
「ふぃひっひっひっ!ひゃっはっはっはっ!!」
火球が直撃し勝利を確信したウェルは高らかに笑う・・・だが。
『シンフォニックライズ!』
『ヴァルキリーアガートラーム!』
「『Seilien coffin airget-lamh tron.』」
突如聞こえた歌声に笑いを止め、爆煙を見ると、その中心に光の球体があった。
「んんっ!?」
そして爆煙が晴れると、その光の球体の中に響達がいた。
『使用BGM 始まりの
マリアの体は光り輝き、セレナは新たな姿になっていた。
それはかつて自身が身に着けていたアガートラームと同じギア、奏と同じようにかつての力を身に纏ったのだ。
「調がいる・・・切歌がいる・・・セレナがいる・・・マムがついている・・・」
「それだけじゃないよ、真お姉ちゃんも・・・響さんも・・・翼さんも・・・奏さんも・・・クリスさんも・・・二課の皆さんがついてます、だからこれぐらいの奇跡」
「「安い物!!」」
二人の声に合わせ、八人の装者たちは歌う。
「託す魂よ」
「繋ぐ魂よ」
「装着時のエネルギーをバリアフィールドに!?だがそんな芸当、何時までも続く物ではない!」
ネフィリムが再び火球を放つ瞬間、真が球体を飛び出す。
「天を羽撃つヒカリ」
「二度目はやらせねえ!シャインクリスタ!」
真はシャインクリスタを展開し、シャインクリスタを自身の背中にまるで翼のように装着させ、シャインクリスタの浮力で空中に浮かんだ。
「弓に番えよう」
『ハイパージャンプ!』
『Progrise key confirmed. Ready for buster.』
『ゼロワンオーソライズ!』
空中に浮かんだ真はアックスモードのオーソライズバスターにシャイニングアサルトホッパーを装填し、ドライバーに認証させる。
「響達の・・・邪魔はさせねえぇぇぇぇぇ!!」
限界までエネルギーを溜めたオーソライズバスターを火球に向けて振るった。
ゼ
ロ
ワ
ン
バ
ス
タ
ー
ボ
ン
バ
ー
ゼロワンバスターボンバー!
火球目掛けて振るった一撃は火球を消し飛ばした。
「何億の愛を重ね我らは時を重ねて」
「惹かれ合う音色に理由なんていらない」
翼は隣にいる調に手を差し出し、調は戸惑いながらもその手を繋ぐ。
「原初の鼓動の歌へと我らは今還る」
「あたしも、つける薬がないな」
「それはお互い様デスよ」
クリスは隣にいる切歌に差し出した手を切歌はしっかりと繋ぐ。
「調ちゃん、あたしとも!」
「じゃあ、切歌はあたしとだな」
調の空いている手を響が繋ぎ、切歌の空いている手を奏が繋ぎ、二人は空いた手で繋いだ。
「紡ぐ魂よ」
「腕に包まれて」
「貴方のやってること、偽善でないと信じたい。だから近くであたしに見せて、貴方の言う人助けを、私たちに」
調の問いかけに響は頷き、調はそれを見て微笑んだ。
「太陽のように強く」
「月のように優しく」
八人の歌に合わせ、光の球体は大きくなっていく。
「沸き立つ未来」
(繋いだ手だけが、紡ぐもの・・・)
マリアは歌いながら、何かを思った。
「物語は終わりへ」
「絶唱八人分、高々八人ぽっちで、すっかりその気かぁぁ!!」
ネフィリムは大量のレーザーを放つ、真もシャインクリスタのレーザーで対抗するが敵のレーザーの数の方が多く幾つかが球体に直撃する。
「そしてまた咲くのだろう」
レーザーが直撃による影響でフォニックゲインが乱れ、八人のギアが解かれていく。
「奇跡はやがて歴史へと」
「八人じゃない・・・私が束ねるこの歌は・・・!」
ギアが解けていく中、響は大声で叫んだ。
「誇り煌めくだろう」
「七十億の絶唱!!」
その叫びと共に、九人は天へと上がっていき、装者達の姿は変わっていた。
かつてフィーネと戦った時に発現した最終決戦形態『XD』七十億の絶唱の元に今解き放たれた。
「何億の愛を重ね」
「我らは時を重ねて」
「響合うみんなの歌声がくれた」
「奇跡はやがて歴史へと」
「誇り煌めくだろう」
『シンフォギアでぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
九人は力を合わせ、ネフィリムに突っ込む。
そしてみんなの力が合わさり、宇宙にまで届く巨大な虹色の竜巻がネフィリムを包み込み、完全に消し去った。
「なん・・・だと・・・?」
動力炉では、ネフィリムが倒されたことにウェルは膝をついていた。
「ウェル博士!」
膝をつくウェルの元に弦十郎たちが駆け付けた。
「お前の手に世界は大きすぎたようだな」
ウェルは忌々しげに睨み、とっさにパネルに触れようとする前に緒川が発砲する。
弾丸は曲線を描きウェルの腕の蔭に直撃し、ウェルの腕の動きを止める。
影縫い
「なぁっ!?」
ウェルは左腕を動かそうとするが、腕は空中で止まったままびくともしない。
「貴方の好きにはさせません!」
「奇跡が一生懸命の報酬なら・・・僕にこそぉぉぉ!!」
ウェルは血を流しながらも、執念で左腕を無理やり動かし、パネルに触れると、動力炉が光り輝く。
「っ!何をした!」
「ただ一言、ネフィリムの心臓を切り離せと命じただけ」
ウェルがやったことに二人は驚く中、ネフィリムの心臓は赤く光り輝いていく。
「あの小娘にボロボロにされたが、フロンティアのエネルギーで十分に再生できた。こちらの制御から離れたネフィリムの心臓は、フロンティアの船体を喰らい、糧として暴走を開始する!そこから放たれるエネルギーは、一兆度だぁぁ!!フハハハハッ!」
狂ったように笑い声を上げるウェルの元に弦十郎が近づいていく。
「僕が英雄になれない世界なんて、蒸発してしまえばいいんだ!」
「フンッ!!」
ウェルが叫ぶ中、弦十郎はウェルの隣のパネルを殴り壊したが、それでもネフィリムの暴走は止まらなかった。
「壊してどうにかなる状況では、なさそうですね」
動力炉は赤い電気を走らせ、暴走寸前の状態だった。
地上では、弦十郎から連絡を受けたみんなが待機していた。
「わかりました、臨界に達する前に対処します」
『ああ、頼んだぞ』
「待って!まだフロンティアの制御室にマムが!」
『わかった、そちらには緒川を向かわせる。安心してくれ』
そう言って連絡が切れる。
「しかし一兆度か・・・あの野郎最後の最後にとんでもない爆弾を置いて行きやがって・・・」
すると、ブリッジから紫色の電撃がほとばしり、ブリッジが・・・フロンティアが崩壊する。
フロンティアはまるでマグマの如く紅く染まっていた。
「あれを見ろ!あれが司令の言っていた・・・」
そこにはフロンティアのエネルギーが集まり形を変えていく何かがあった。
「再生する・・・ネフィリムの心臓!?」
それは赤い巨人、地上の全てを滅ぼさんとする災厄の巨人『ネフィリム・ノヴァ』が咆哮をあげた。
「先手必勝だ!」
先手を取ったのは真、背中のシャインクリスタで空を自在に移動しガンモードのオーソライズバスターで撃ち抜こうとする。
だが放ったエネルギー弾は着弾した瞬間、ネフィリム・ノヴァに吸収されてしまう。
「何っ!?エネルギーを吸い込んだ!?」
「聖遺物どころか、そのエネルギーをも喰らっているのか!?」
皆が驚く中、セレナがマリアの横に並ぶ。
「マリア姉さん!手を!」
「っ!!」
セレナとマリアは手を繋ぎ、二人一緒に手を突き出す。
「真お姉ちゃん!攻撃を!」
「えっ!?・・・わかった!」
真はセレナの言葉を信じて再び攻撃すると、今度は攻撃が吸収されなかった。
「これは!?」
「私の絶唱の特性はベクトルエネルギーの変換、マリア姉さんと力を合わせてもうネフィリムが私たちのエネルギーを吸収することはできません」
「凄い!これがセレナちゃんとマリアさんの力!」
「でも、流石に一兆度のエネルギーを消すことはできません・・・このままではいずれ地上は・・・」
「そんな!?何とかできないのかよ!」
皆が悩ませる中、調が口を開いた。
「・・・方法ならあるわ」
「えっ?」
皆が調の方を向くと、調の瞳の色は金色になっていた。
「その目・・・櫻井さんか!」
真の発言に翼たちは驚いた。
「なに!?まさかフィーネなのか!」
「まさか!何で調の中にあなたが!?」
「話は後よ、それよりも方法は一つだけあるわ。それはクリスの持つソロモンの杖よ」
「この杖が?」
クリスは手にしていたソロモンの杖を見る。
「ええ、私の研究によるとソロモンの杖はノイズを制御下におくだけではなく、バビロニアの宝物庫の扉を開くカギになってるはずよ」
「バビロニアって、確かノイズが現れるっていうあの?」
「ええ、そこにネフィリムを押しこんで扉を閉めれば、ネフィリムはバビロニアの宝物庫内で爆発しその爆発で中にいるノイズを消せるかもしれないわ」
「おおっ!流石了子さん!」
「だったらもう少し戦力がいるが・・・どうすれば」
真が考えるとセレナが答えた。
「真お姉ちゃん!月読さんと暁さんと手を!」
「セレナ!?一体どうしたの!?」
「私がアガートラームのキーを生み出したように、お二人のキーの力も使えれば・・・!」
「なるほどな・・・二人とも、頼めるか?」
真の言葉にフィーネはすぐに調と入れ替わり、事情を聴いた調と切歌は顔を見合わせる。
「・・・わかった、それでうまくいくなら」
「それにあなたには調の恩があるデス!いくらだって手を貸すデスよ!」
「・・・恩に着る」
真は二人の手を掴むと、二人のギアと真のドライバーが輝きだす。
「よし来たっ!」
真は確信を覚え、光が重なる。
『構築を開始します』
セレナの思惑通り、光は形を変え二つのキーへと変わる。
『構築が完了しました』
光が止むと、真の手には緑色と桃色のキーが握られていた。
「これが・・・私たちのシンフォギアのキー」
「よしっ!これで戦力は増えた!俺たちでネフィリムの注意を引いてその間にクリスが杖でバビロニアの宝物庫の扉を開いてくれ!」
『了解!』
土壇場で新たなキーを手にして、真達は作戦を開始した。
調、セレナ、奏が遠距離武器でネフィリム・ノヴァを攻撃していき、近距離攻撃組が懐に入りこみ重たい一撃を与える。
だがそれでも与えるダメージは少ない、だがそれでもネフィリム・ノヴァを真とクリスの注意から引くことができた。
「さあ行くぜ。切歌、調!」
『デンジャー!』
『Progrise key confirmed. Ready for buster.』
『ムーン!』
『バスターオーソライズ!』
真は手にした二つのキー『デンジャラスイガリマプログライズキー』をアックスモードにしたオーソライズバスターに装填し『クレセントシュルシャガナプログライズキー』を認証させると、刀身に緑色と桃色のエネルギーが蓄積されていく。
「こいつでも喰らっとけ!ネフィリム!」
真はネフィリム・ノヴァに向けてオーソライズバスターを振るった。
プ
ロ
グ
ラ
イ
ズ
バ
ス
タ
ー
ボ
ン
バ
ー
プログライズバスターボンバー!
振るわれた一撃は無数の緑色と桃色の刃を生み出し、ネフィリム・ノヴァを切り裂いていき、体勢を大きく崩した。
「今だ、クリス!」
「バビロニア、フルオープンだぁぁ!」
真達がネフィリム・ノヴァの注意を引いている間に、クリスがXDのエネルギーを使ってネフィリム・ノヴァの背後にバビロニアの宝物庫の扉が現れる。
「よし!その調子だクリス!」
「ああ! 人を殺すだけじゃないってやって見せろよ!ソロモォォォン!!」
クリスの叫びと共に扉が開いていく。
「これなら!」
だが、ソロモンのエネルギーを感じ取ったネフィリム・ノヴァはその巨腕をクリスに向かって振り下ろす。
「っ!避けろクリス!」
奏が叫ぶがクリスは巨腕に弾き飛ばされてしまい杖を手放してしまうが、飛ばされた先でマリアが受け取る。
「っ!明日をぉぉぉぉ!!」
クリスの代わりにマリアが扉を開き、ついに扉は完全に開いた。
「開いた!」
「後はあそこにネフィリムを押し込むだけだ!」
だがそれを許さないネフィリム・ノヴァは、その手から触手を伸ばしマリアを拘束する。
『マリア『姉さん』!!?』
「まずい!あいつマリアも道連れにするつもりだ!」
ネフィリム・ノヴァの拘束は固く、そのままマリアごと扉に落ちていく。
「格納後、私が内部よりゲートを閉じる!ネフィリムは私が!」
「自分を犠牲にするデスか!?」
「マリア!!」
「マリア姉さん!!」
切歌と調とセレナが叫ぶが、マリアはそのまま引っ張られる。
「・・・こんなことで、私の罪が償えるはずがない。だけど、すべての命を私が守って見せる」
「それじゃあ、マリアさんの命は、私たちが守ってみせますね」
マリアが横を見ると、そこには響と真がいた。
「俺が言えた立場じゃないが、自己犠牲何てさせないぜマリア」
二人に続くようにほかのみんなもマリアの傍にやって来る。
「貴方達・・・」
徐々に宝物庫へと近づいていく、その中には無数のノイズの群れが蔓延っていた。
「英雄でない私に、世界なんて守れやしない。でも、私達・・・私たちは、一人じゃないんだ」
「そうだな、英雄なんかじゃなくても、世界は救えるんだ」
そして九人は完全に宝物庫へと落ちて行き、扉は閉じられた。
バビロニアの宝物庫で今、最終決戦が始まる。
『使用BGM Vitalization』
バビロニアの宝物庫内で響達は迫りくるノイズの群れと戦っていた。
「おおぉぉぉりゃぁぁぁ!!」
響は腕のアームドギアを巨大な槍に変え、ノイズの群れを突っ切る。
「一斉掃射!撃ち抜け!」
真はアサルトの高速移動で敵の中心に入り込み、シャインクリスタで一気に撃ち抜いた。
「喰らえぇ!!」
クリスは変形させたイチイバルの広範囲攻撃で辺りのノイズを吹き飛ばす。
「行くぞ翼!」
「ええ、奏!」
翼と奏の二人は二人一緒にノイズの群れを突っ切り上へ上昇し、翼は巨大な刀を振りかぶり、奏はスマッシュランスを高速回転させ竜巻を引き起こし、同時にノイズにぶつけた。
『
真達がノイズを相手取っている間、調と切歌とセレナはマリアの救出を行っていた。
「くっ!切れない…!」
「どんな固さデスか!?」
「二人とも、どいてください!」
マリアを拘束する触手に苦戦する二人の間に入り、セレナが絶唱の力で触手のエネルギーを操作しもろくさせて切り裂く。
「マリア姉さん!大丈夫!?」
「ええ・・・けど一振りの杖では、これだけの数・・・制御が追い付かない!」
ソロモンの杖一つだけでは、無数にいるノイズの制御は追いつかないが、もう一つ希望があった。
「マリア!もう一度扉を開くんだ!」
「えっ?」
「外からでも開けるなら内側からでも開けるはずだ!」
「鍵なんだよ!そいつは!」
「あたしらがノイズを引き付けている間にあたしたちが出れる用の扉を開くんだ!」
「お願いします!マリアさん!」
五人の言葉にマリアは杖を握り締め、その手にセレナが手を重ねた。
「マリア姉さん、一緒に」
「・・・ええ」
二人は杖を掴み、力を込める。
「「開けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」
ソロモンの杖から光が宝物庫内に当たり、そこに新たな扉が開かれた。
「よし!みんな脱出だ!」
真の号令で皆は扉へと向かう、だが行く手を阻むものがいた。
九人の行く手を阻むネフィリム・ノヴァ、出口はすぐ真後ろにあった。
「迂回路はなさそうだな」
「ならば、行く道はただ一つ!」
「手を繋ごう!」
「最大出力の正面突破だ!」
響、クリス、翼、奏が手を繋ぎ。切歌、調、セレナが手を繋ぎ。響とセレナがマリアに手を伸ばす。
「マリアさん」
「マリア姉さん」
マリアは胸元から銀色の剣を取り出した後、二人の手を掴む。
「この手、簡単には離さない!」
「この一撃に、俺たちの全部をぶち込む!」
真はドライバーのアサルトチャージャーを押し、キーを押し込む。
『アサルトチャージ!』
『シャイニングストームインパクト!』
真の右足に青と黄色が入り混じったエネルギーが渦巻いていく。
そして響とマリアは自身のギア使い、作り出した二つの金と銀の巨腕のアームドギアに形を変え、手を繋いだ。
「最速で!」
「最短で!」
「真っすぐに!」
「「「一直線にぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」」」
響とマリアと真の叫びに合わせ、九人はネフィリム・ノヴァに突っ込む。
シ
ャ
イ
ニ
ン
グ
ス
ト
ー
ム
イ
ン
パ
ク
ト
シャイニングストームインパクト
真のライダーキックのエネルギーと響とマリアのアームドギアのエネルギーが混ざり合い、そのまま回転しながら直進する。
ネフィリム・ノヴァが触手で止めようとするが全て弾き飛ばされてしまう。
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
九人の力が一つになり、ネフィリム・ノヴァに激突する。
Vitalization
九人の一撃はネフィリム・ノヴァの体を貫き、そのまま扉を通り砂浜に激突する。
激突の衝撃でソロモンの杖が遠くへ離れてしまう。
「くっ・・・杖が・・・早く閉じないと、ネフィリムの爆発が地上にまで・・・!」
マリア達は体を動かそうとするが、大技の反動で体は動かなかった。
「まだだ・・・!」
「心強い仲間は・・・他にも!」
「ああ、今でもあたしらを心配してくれている仲間が!」
「仲間・・・」
響はボロボロの体を無理やり立たせ、杖が落ちた場所よりも向こう側を見る。
「あたしの・・・親友だよ」
向こう側から来たのは、フロンティアより脱出した二課の潜水艦から駆けつけてくる響の親友。小日向未来の姿があった。
(ギアだけが戦う力じゃないって響達が教えてくれた!私だって、戦うんだ!)
未来はその一心でソロモンの杖へと向かって行き、杖を握る。
「お願い、閉じてぇぇぇぇ!!」
未来は手にした杖を開いた扉に目掛けて投げ飛ばした。
投げ飛ばされた杖はそのまま扉へと向かって行く。
「もう響が、真さんが、誰もが戦わなくてもいいような、世界にぃぃぃぃぃぃィぃ!!」
未来の思いが届き、ネフィリム・ノヴァの爆発の寸前に杖が宝物庫へと入り、扉が閉じられる。
扉が閉じられた瞬間、爆発の衝撃で空の色が変わるが、少しして元の空の色の戻った。
空が元に戻ったのを見て未来は膝をつき、響も横たわる。
「終わったんだな・・・これで」
こうして、戦いは終わった。
夕焼けが刺す砂浜で、奏とセレナが真にキーを渡した。
「返すぜ、ガングニール。またつかわせろよな」
「わかってるよ」
「真お姉ちゃん、このキーを」
「ああ、マリアのキーか」
真は二つのキーを手に取ると、ガングニールのキーの色が元に戻り、アガートラームのキーも白色に近い銀から普通の銀色に変わる。
「どうやら、本人たちの前で張り切ってたみたいだな」
真がキーをしまうと、向こうから自衛隊に拘束されたウェルがやって来る。
「ウェヒヒヒッ・・・間違っている・・・英雄を必要としない世界なんて・・・へっへっへ・・・」
そんなウェルをみんなは見ている中、セレナが前に出てウェルに近づく。
「セレナちゃ『やめろ響』真さん?」
真は止めようとする響を止め、セレナの行動を見守る。
セレナが近づくと自衛隊の人たちは警戒するが、弦十郎の一言で警戒を解いてくれる。
セレナはそのままウェルの目の前で止まる。
「・・・あなたが此処までマリア姉さんたちにしてきたことに私は怒ってます」
セレナは明確な怒りをウェルに向けていたが、ウェルは虚ろな状態だった。
「貴方はこのまま法に裁いてもらいますが、それだけでは私の気が済みません・・・だから!」
セレナはウェルの胸倉をつかみ無理やり引っ張り、握りしめた拳を振るった。
こ
れ
が
わ
た
し
の
これがわたしの
セレナは渾身の力でウェルの顔を殴り飛ばし、ウェルはその場に倒れた。
「これが私の怒りです」
セレナはそのまま振り返り真達の元へと向かった。
「お疲れさん、良いパンチだったぜ」
「ありがとうございます」
セレナがすっきりした顔をすると、向こうから緒川がやって来る。
「マムは!マムは無事なの!?」
緒川にマリア達が問い詰める、緒川はあの後ナスターシャを救助し救急車を手配した。
「危険な状態でしたが・・・危機は脱したようです」
「・・・よ・・・よかった!」
緒川の言葉にマリア達は安堵した。
「とはいっても容態が容態ですから入院生活です」
「それでも・・・!マムが無事でよかった・・・!」
「うん・・・凄く安心した・・・」
「マムが助かってよかったデス!」
「はい・・・本当に良かった・・・!」
四人が安心する中、緒川はすぐに弦十郎の元へと戻っていく中、響達はマリア達に近づく。
「未来を繋いでくれたんだ。凄いな、マムって人は」
「・・・当たり前です、私たちのマムなんですから」
真達は空を見上げ、軌道が戻った月を見た。
「だが、月の遺跡が再起動させてしまった」
「バラルの呪詛か」
「人類の相互理解は、また遠のいたってわけか」
皆が言葉を紡ぐ中、響が口を開いた。
「・・・平気、へっちゃらです!」
響の言葉にみんなの視線が響に向かれた。
「だってこの世界には、歌があるんですよ!」
「響・・・」
「・・・ったく、まったくその通りだな」
響の言葉に真達は微笑む。
「歌・・・デスか」
「いつか人は、繋がれる。だけどそれは、どこかの場所でも、いつかの未来でもない・・・」
調はそういって響の方を見る。
「そう言ってる気がする」
「うん」
「立花響、継菜真」
マリアが二人に話しかける。
「君たちに出会えてよかった」
マリアはそう言い残し、調と切歌と共に緒川について行った。
かくして、戦いは終わった。
マリア達は、今までの罪を清算する為、日本政府の元、服役する事になった。
米国政府の人たちがいろいろ言ってきたが、弦十郎がうまくいってくれて今は施設にて上手く過ごしている。
そして響達は・・・。
リディアン女学院への通学路にて、一緒に歩く真達の後ろから響と未来がやって来る。
「翼さーん!クリスちゃーん!」
「おう、おはよう二人共」
二人は五人に追いつく。
「あれ?真さん達も一緒なんですね?」
「俺たちはこれから二課に向かうところだからな、そのついでだ」
「そうなんですか、大変ですね」
「それより聞いてくれ立花、あれ以来雪音は私や奏のことを先輩と呼んでくれないのだ」
「そうなんだ、せっかく呼んでくれたってのによ」
「だっ!だーかーらー!」
クリスは顔を赤くして翼たちの方を向く。
「何々~?クリスちゃんってば翼さんや奏さんの事先輩って呼んでるの?」
「ちょっ、響ったら」
「・・・いい機会だから教えてやる」
クリスはそう言って響の顔を掴む。
「あたしはお前より年上で、先輩だってことを!!」
その様子を見て未来と翼は呆れた顔をする。
「ははっ、やっぱ面白いな響とクリスは」
「だな、見てて飽きないわ」
「そうですね、とっても仲良しで安心します」
そう言いながら三人は未来と翼と一緒に二人を離す。
「もってけダブルだ!」
「二人とも、その辺にしておけ、傷もまだ癒えてないというのに」
「そうそう、落ち着けよクリス。傷口が開くぞ」
真と翼がクリスを落ち着かせる中、未来は響に尋ねる。
「ねえ響?体、平気?おかしくない?」
「心配性だな未来は~」
心配する未来に響は抱きしめる。
「私を蝕む聖遺物は、あの時全部きれいさっぱり消えたんだって」
「響・・・『でもね』?」
響は奏の方に振り返る。
「胸のガングニールは無くなったけれど、奏さんが託してくれた歌は、絶対に無くしたりしないよ」
「・・・そうか」
響の言葉にみんなは微笑む。
「それに、それは私だけじゃない」
響は空に手を伸ばす。
「きっとそれは、誰の胸にもある、歌なんだ」
それはきっと彼女たちが見る、世界の答え。
歌がある限り、人は何時か繋がれると信じて・・・。
戦姫転生ゼロフォギア 第二期『完』
G編終わったーー!!!
「思えばG編の始まりは一月三日・・・あれから六ヶ月もかかったのか」
「だな、此処まで来たな~って感じだ」
「はい、ところで最後のあたりのあのパンチってもしかして・・・」
ゼロワン本編でも有名な辞表パンチです。バルキリーならこれをやらないとな。
「まあおかげで私もすっきりしましたからいいです!」
あらやだ良い笑顔。
「ところでナスターシャは生存ってことでいいのか?」
一応生きてますが容態が容態ですから今後は病院生活ですけどね。
「それでもマムが生きててよかったです・・・」
「よかったなセレナ、これでG編も終わりか」
いや、正確には来週にアフターストーリーを投稿する予定ですのであしからず、そこで今回できた三つのキーについて説明しますので。
「よし、それじゃあ作者、アフターストーリーの準備頑張れよ」
ウィッス、それじゃあ最後にあれで〆るか。
「「「「それではアフターストーリーもお楽しみに!」」」」